風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

雪組『凱旋門』感想 ③〜彩風咲奈 / 彩凪翔

 

こんにちは。雪うさぎです。

凱旋門の感想、3回目になります。
今回は彩風アンリ彩凪ヴェーベルについての感想です。

内容に触れていきます(今回いきなり来ます↓)

 

ヒロインのジョアンは、ラヴィックに出会って生きる喜びを知り、アンリによってその命を絶たれてしまいます。

「運命の人」という言葉。

随分とロマンティックな響きを持ちますが、ジョアンにとって運命の人はラヴィックなのかアンリなのか。


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ラヴィックとジョアンの恋を軸にして、ストーリーを展開していく流れは初演と同じですが、ボリス役の登場場面が増えたことで別バージョンになっているところもあります。
それを踏まえた上で、新しい『凱旋門』は感想①②でもお伝えしたように、主演3人の好演も相まって作品力は高かったと思います。

 

初演では、ヴェーベルが3番手役で、アンリが4番手役でした。

今回の公演では、アンリ役が彩風咲奈さん、ヴェーベル役が彩凪翔さん。

何故番手が入れ替わったキャストになったのか。

その辺りも見ていきたいと思います。


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アンリ(彩風咲奈)は映画俳優です。
身を潜めひっそりと暮らしている亡命者たちと違って、華やかな世界に住んでいる別世界の人。

抜群のスタイルと美しいビジュアル、映画スターのアンリ役にぴったりのちゃん。

暗いパリから一転、華々しい登場シーンです。

ジョアンはラヴィックを愛しつつも、アンリにも惹かれていきます。

ちゃんは1作ごとに存在感が増してきますね。

ちゃんがアンリ役をすると発表された時、先述通り元々は4番手役なので、ボリスのように役が膨らみ出番が増えると思っていました。

アンリがジョアンを愛し過ぎて壊れていく場面を期待したのです。

そのような彩風アンリの演技を観たかったのですが、これは完全に私の妄想で終わりました ^^;

そもそも限られた時間枠の中でボリスの出番が増えたのですから、無理な話です。

結果としてアンリ役は、はほぼ初演と同じだったと思います。

 

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ヴェーベル(彩凪翔)はパリの病院の院長

ボリスが精神面や生活面でラヴィックを支えているとすれば、ヴェーベルは仕事面、経済面で彼を支えています。
くんは医師として白衣とメガネがよく似合い、クールで抑えた演技もとても良かったと思います。

そして今回はこのヴェーベル役のセリフや歌が、初演に比べるとカットされていたように思います。

推測ですが、

今回の公演は、キーパーソンであり華やかな雰囲気を持つスター役をちゃんに、クールでかっこいい医師役をくんに配役を決めた。

ボリスが増えた分ヴェーベルを減らすことで、ボリス、アンリヴェーベルの番手としてのバランスをとった。

初演のままだと、ヴェーベルの方がアンリより出番が多くなるので仕方がないとは思いますが、ラヴィックとヴェーベルの友情の描かれ方が薄くなってしまったことは残念に思いました。


もしだいもんがラヴィックを演じていたなら、初演版の台本になると思われるので、咲ちゃんがボリス、翔くんはやはりヴェーベル、あーさがアンリでひとこちゃんがハイメではないでしょうか。

妄想ですm(*_ _)m

 

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アンリヴェーベルはあの後どうなるのでしょう。

アンリはジョアンとの出会いで運命を狂わされました。

ヴェーベルは医師として手堅く激動のパリを生き抜いていけそうです。

 

ラヴィックやボリスら亡命者たちとは違った立場からの2人を演じた彩風咲奈さんと彩凪翔さん。

出番は決して多いとは言えませんが、印象に残る役作りで魅せてくれました。

それぞれの持ち味が生かされたキャストだったと思います。

 

続きます。

なかなかショーまで行き着かない(*ΦωΦ*)ニャン❤︎

  

いつもお付き合いありがとうございます♡