風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

雪組『PR×PRince』4/4 感想〜永久輝せあ主演〜Bow Happy Romance

プリンス永久輝せあ

 

町田菜花先生(演出・脚本)のデビュー作品『PR×PRince』今日千秋楽を迎えました。
無事にこの日を迎えられて本当におめでとうございます
少し日にちがたちましたが、4/4観劇レポです。

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満を持しての永久輝せあバウホール単独主演公演

ひとこちゃんの魅力が最大限に引き出されて、
宝塚の原点であるときめきを感じさせてくれる作品でした。

時代設定は現代で、全体的に遊び心が満載、
イケメン王子3人を中心に、個性的な登場人物を配して、ストーリーはテンポ良く進みます。

町田先生が貧乏なペキエノ王国の象徴として描きたかったのは心の豊かさだそうですが、
心の豊かさの根本にあるのは、やはりでした

1人の女性を大切に思う愛
王国への愛
忘れられない愛
見守る愛

様々な愛の形が散りばめられていて、わくわく感もあり、ホロリとするところもあり、見終わったあとは、すさんだ私の心でさえ(T T) 愛で満たされておりました

 

。o♡o。+。o♡o。

 

今回は宝塚ブログ界の愛の巡礼(うさぎ独断命名)、すみれの国日記ルルさんと、観劇をご一緒させていただきました。
ルルさんの視点は新鮮で、発想が豊かなのでお話していて色々な発見がありました。

観劇前のランチ、観劇後に駅での謎の立ち話 約2時間弱^^;
濃密な楽しい時間となりました。

 

永久輝せあ  第一王子ヴィクトル

 

このストーリー、笑いがたくさんあります。

例えば、ひとこプリンスがメガネをつけた時と外した時の人格が変わるところは最大の見どころ。

メガネをかけた可愛く内気なプリンスと、メガネを外した時に現れる自信に満ちたかっこいいプリンスと。

セリフや歌声、表情、体つきまで変わります。
そうです、ヴィクトルの中にもう1人別の王子がいるのです。

笑いを誘う面白い場面なのですが、かなり研究されたのでしょう。
自然なコミカルさ(←これが難しい) で、とてもいい演技でした。

 

メガネをかけた時のちょっと気弱なプリンスは、実は王国の環境問題に取り込む熱い志を持った研究員でもあります。

ヒロインのエル(潤花)は、誠実で優しいメガネをかけている王子様に恋するのです。
メガネを外した時のキザで積極的なヴィクトルに戸惑うエル。→最後には愛の力で人格が一つになります。
そんな2人の初々しいロマンスがとても素敵に描かれていました。

 

宝塚の王道とも言えるプリンス役、
もしビジュアルだけを武器に演じるなら印象の薄いプリンスになってしまうでしょう。
ですが、私たちの目の前のプリンスはそうではなかった。

ひとこプリンスは2つの人格を使い分け、どちらの王子も生き生きと舞台の上で息づかせ私たちを魅了してくれました。

 

もう一つ注目したいのは男役としての色気。
ひとこちゃんは爽やかなイメージの方が強いですが、時折見せる憂いを含んだ表情がとても美しい。

2~3年もすれば、大人の色気も加わり、役柄の幅も更にグンと広がるでしょう。←言い切ってます。


今の雪組は上級生も下級生も層が厚くてスター揃い
真ん中に立つと俄然輝く永久輝せあ

ひとこちゃんの今後の活躍の場はどのようになっていくのか。
目が離せません。

 

綾凰華 & 彩海せら

 

2人の弟プリンス役。
仲のいい兄弟です。
権力争いだとか恋人争奪戦だとかメラメラしたものは全くありません。
ひたすら美容や体力づくり、兄の恋が成就するように協力したり、見守ったり。

 

第ニ王子 綾凰華   ヴァレンティン

過去のほろ苦い恋の経験から美しさを保つのに余念がない、ナルシストなエステ王子。
あやなちゃんのコメディ役は初めて。
優しい面差しでスタイルも良く、どんな役柄も演じられるイメージがあって、お芝居が上手いのでいつも惹きつけられます。
今回もテンポの良い台詞回し。

雪組では望海さんの実弟オーギュスタン役や、弟分の沖田総司役、
新公では望海さんの役を演じることが多かったですね。

望海さんの影響を受けつつ綾凰華の個性を伸ばして、独自の男役スターとして花開こうとしている状態でしょうか。

 

第三王子 彩海せら  ヴァルテリ

あみちゃんには驚きました〜できる人ですね〜若さ溢れる体育会系王子を好演 !
エリックの子供時代の記憶が新しいですが、華もありますねー。

堂々としていて舞台映えする美しさに加えて歌も演技も上手です。
第三王子は若さゆえにちょっと失敗してしまうのですが、その辺のお芝居も良かったですよ。

 。o♡o。+。o♡o。

綾凰華、彩海せら、20世紀組の縣千など、
雪組の若い芽がぐんぐんと伸びてきています!

 

可愛い娘役たち

 

潤 花  エル

このストーリーのヒロインですが、かのちゃんは笑顔が素敵ですね。
笑った時のお口が可愛いくて印象的。
華やかな容姿はファントムの舞台でもパッと目に飛び込んできました。

課題は歌だとよく言われますが。
そうですね、特に高音部分が気になりますか。

エルは王子のラボの研究員の理系女子、可愛いけれどしっかり者です。
そして腕っぷしも強い。
そんな元気なエルの特徴がよく出ていました。

かのちゃんは良い意味で大らかなイメージがあるので、その持ち味を大切にしながら成長してほしいです。

 

星南のぞみ  ダイアナ 

あやな王子の初恋の人なのかどうなのか、ちょっとミステリアスな役。
どちらかと言うと美人系のりさちゃん。
さほど出番が多いと言う感じはなかったけれど、かのちゃんやみちるちゃんの可愛いさとは対照的に、クールで大人っぽい雰囲気で存在感を出してました。

 

彩 みちる  マリー

あみ王子と (今どきと言われてましたが)お手紙のやり取りをしている虫さんラブの変わり者のお姫様。
とっても可愛いんです〜♡ 全てが‼︎
このキャラクターの設定とってもいい^^ 結構ハマりました。
あみちゃんとの並びも夢のように可愛い2人、これからもみちるちゃんには頑張ってほしいなぁ。

 

光るベテランの存在感

 

ビジュアル良し、性格良しの申し分のない王子たち。
どのように育てればこうなるのでしょう。
親の顔が見てみたい!

と思ったら、
はい、このお二人でした。

ペキエノ王国の王と王妃

奏乃はると  アンセルム王
舞咲りん      ベアトリス王妃

にわさんは組長になられての初めての舞台、さすが貫禄です、温厚で優しそうな王様。
ヒメさんはカルロッタから一転、ミーハーでお気楽な可愛い王妃様。
2人ともラブラブなご夫婦で、なるほどー、このお2人のご子息なら愛情深い子に育つわねと納得しました。

早花まこ ひとこ王子の乳母アリーチェですが頼りになりそうな感じ、さすが演技派ですね!

 。o♡o。+。o♡o。

隣国の敵役の3人組

愛すみれ  王女リリー→迫力ある!
笙乃茅桜  秘書ローズ→仕事出来そう
煌羽レオ  見守り役ギャレット→

この舞台ですっごく目立ったのは、カリちゃん、煌羽レオさん。
驚きのセリフ無し!
動きと表情だけで全てを表現します。

何しろ動作がいちいち決まって、かっこいい。
若いイケメンたちの中で大人の色気ムンムンのおいしい役でした。

フィナーレでは、あいみさんが歌い、カリちゃんとひーこさんのダンスがあって眼福でした!

。o♡o。+。o♡o。

ユニークな大臣3人組

叶ゆうり→渋さが光るカスパル
ゆめ真音→歌うま大臣ダミアン
一禾あお→軽めの大臣エリアス

それぞれとってもユニーク、この3人の設定も面白い存在でした。

 

 

最後に

 

フィナーレはプリンスとプリンセスのデュエットダンスがとても美しくて夢の世界
ひとこちゃんは凛々しい衣装に金髪の王子様が本当によく似合います

私はどちらかと言うと白いキラキラの王子さま系より渋い大人のいぶし銀系が好きなのですが、王子様もいいですね(笑)
ひとこちゃんの顔が好みなのかもしれませんが。(←そこ)

作品はとても良かったと思います。 

環境汚染という現代にも通じる問題を現代の小さなペキエノ王国を舞台に、新しいアプローチで取り上げたところや、
遊びも取り入れながら、それぞれのキャラクターの見せ場があったことも◎

ベースとなるプリンスたちのラブロマンスも上手く描かれていて、ワクワクしながら観ることができました。

永久輝せあさんと町田菜花先生、二つの新しい力がこのバウホールで結集して実を結んだ感じでしょうか。
素敵なミュージカルでした

 

雪・うさぎ 

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雪組『20世紀号に乗って』感想➂ 夢と現実〜朝美・真那・ 縣〜

 適材適所のキャスト

 

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この舞台の観劇前に映画版を見た時、宝塚でオリバー役とオーエン役は誰だろうと考えました。

オリバー役は咲ちゃんだと思っていたので、彩彩コンビかな…と予測していたのですが、真那ー朝美コンビ。大きく外れました。


言い訳として
まさか咲ちゃんが、ああ来るとは思わなかったので。

↓感想⓵です

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↓感想⓶
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 感想の続きです。

 

朝美絢  オーエン

 

オスカーの宣伝担当。
登場シーンが多めのお得な役どころです。
やっぱりイケメンですね。
アル中気味ですけど。

見た目はシャンドン伯爵を彷彿とさせ、中身はショレっぽい人が顔を出します。
あーさは役付きが良くて、毎回着実に結果を出している感じがします。
この公演でも大活躍で、コミカルで可愛いあーさを堪能できました。

今後は、自分の魅せ方を更に磨いて、理想とする男役像の完成形に向けて突き進んでほしいですね。

希望ですが、あーさにはナルシストで思いっきりキザってる役が見たいです。
ジゴロなんかもいいかな。

 

真那春人  オリバー

 

オスカーのマネージャー
独特のいい味を出してコメディ感を高めてくれます。
うまいなぁ

三銃士の中ではフェアリー系のお顔立ち、オスカーに怒鳴られてばかりでお気の毒…でもちょっとくせ者…だけど胃潰瘍持ちで気が弱そう >_<

とにかく役の振り幅が大きいので雪組にとって無くてはならない貴重な人ですね。

別箱公演では大きな役がつくので、キャストが発表された時にはなるほど~! と思いましたが、期待通りの活躍で笑わせてくれました。

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落ちぶれたプロデューサーと、胃潰瘍のマネージャーと飲んだくれの宣伝担当
わちゃわちゃ感がたまりませんでした。

かくして三銃士(望海・真那・朝美)のキャストは大成功!

咲ちゃんと翔ちゃんが、それぞれの自分のポジションでしっかり役を作り素晴らしい活躍をしてくれたことで三銃士も生きてきましたね。

 

京三紗  レティシア

 

乗客たちを巻き込んで引っ掻き回すとんでもない老婦人役です。

雪組の組長から専科へ移られたのが23年前、汝鳥 伶さんと同期ということで、宝塚で過ごされている歳月の長さには感慨深いものがあります。

記憶に新しいのは月組カンパニーの敷島瑞穂先生役。
強く凛とした役でしたが、今回は真逆の役です。

ひょうひょうとしたおとぼけの演技が役にぴったりで、ソロもあって大活躍、こんなに大きな役の京さんを始めて観たので嬉しかったです。

甥役の真地佑果くんと彼の妻役の朝月希和ちゃんは今回は脇を固める感じになりました。

 

縣千  マックス

 

ブロードウェイのヒットプロデューサー役

縣くんは華があって貫録さえ感じて若手男役スターの中で私が最も注目している人です。

コメディは難しいと思いますが、健闘されてましたねー。
髪型も役柄に合っていて良かったです。

フィナーレではセンターで娘役4人とステッキ片手に得意のダンス!
まだまだ伸び代があるし、これから上級生にたくさん学んでほしいですね。

 

愛すべきキャラクター

 

その他にもユニークな登場人物が盛りだくさんでした。

久城あす 
ドクター役ですが、最後の場面が大笑い、表情での表現力が秀逸でした!
あすくんは歌がとても上手なのでショーの時でも一度たっぷりと聞かせてほしいなぁと思います。

 ポーターさんたち
彩凪翔さんと一緒のタップダンスは素晴らしかったです。
パッと目をひくのは眞ノ宮るいくん。
全ツのSUPER VOYAGERの時の妖艶な美女が忘れられません。
そして諏訪さきくんは何をしても上手いですね。
踊って良し歌って良し。
こらからの活躍を期待したい人です。

舞台女優イメルダ役の沙月愛奈さん、リリーの付き人アグネス役の千風カレンさん、議員グローバー役の透真かずきさん(←爆笑)、など皆さん適役、好演でした。

 

最後に

 

一般的に笑いのツボはアメリカと日本は少し違うようです。

私の知人のアメリカ人夫妻(日本語ペラペラ) は、柔軟な方たちで、来日後すぐに日本文化には慣れたけど、どうも日本人の笑いがわからなかったと。
自国で受けたジョークもあまり日本では受けないんだと言われてました。→半分くらいは面白かったけど。

12年たって、今では立派な親父ギャグを言い→別の意味で面白くないのですが^^;
ボケツッコミまで芸人並みになられましたが、日本とアメリカの笑いの文化の違いを感じました。

 

そんな中でこの作品は、日本人にもわかりやすい笑いと楽しさが詰まった作品だと思いました。

今まさに充実期を迎えた望海風斗と真彩希帆のトップコンビと雪組メンバー、京三紗さん、適材適所のキャストで素晴らしい舞台であったと思います。

 

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このミュージカルは残念ながら版権の関係でライビュもなし、映像にも残らないようですが、舞台の完成度を考えると上演されたことには大きな意味があったと思います。

私は一度の乗車でしたが、この一度の乗車がどれほど大きなものだったかとひしひしと感じます。

東京で雪組公演を観劇するのも初めての経験で新鮮、舞台を満喫して東京の友達にも会えて良い思い出になりました。

 

帰ってきたら待っているのは現実の日々。
現実があるから夢を見ることができる。

とびきり楽しい夢を見ることができました。

 

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明日は雪組バウホール公演の『PR×PRince』を観劇予定です。
この数日間、普段の私の行動からすると夢を見過ぎているかもしれません。(月組公演もこっそり観ました。)
現実があってこその夢だよ、と自分に言い聞かせつつ、

明日は楽しみたいと思います。

雪うさぎ

 

雪組『20世紀号に乗って』感想➁3つの彩〜真彩・彩風・彩凪〜

素晴らしい彩・彩・彩


今日は新元号の発表がありましたね。

「令和」

典拠は万葉集ということですが、私にはあまり聞きなれない言葉です。

徐々に慣れていくのでしょうが、平成もあとわずかになり昭和がどんどん遠くなって行き、少し感傷的になったり、新しい希望を抱いたり、いろいろな思いが胸中に広がります。

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さて、『20世紀号に乗って』今回の感想は真彩希帆さん、彩風咲奈さん、彩凪翔さんについて感じたことを。

 感想⓵です↓
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真彩希帆  リリー・ガーランド


感想➀でも語りましたが、この作品は真彩希帆スペシャル感があります。

賑やかにスピーディに展開するストーリーを、出ずっぱりの望海風斗さんがしっかりと流れるように作り上げていくので、
真彩ちゃんは自由に大胆にリリー役を表現することができます。

宝塚娘役は寄り添うタイプが王道であると思ってましたが、
望海さんには真彩ちゃんのような相手役が必要だったのでしょう。
真彩ちゃんも然り。

改めて2人のコンビネーションの良さを感じる舞台になりました。

今回は真彩ちゃんの魅力を最大限に引き出せるミュージカルであったことは間違いないし、今後2人がトップの間に、もう一作品海外ミュージカルがくるのではないかと思うのですがどうでしょう。

 

彩風咲奈  ブルース・グラニット


2番手時代というのは美味しい役が多いですね。
咲ちゃんの場合、望海さんとは友人役、父親役、そして今回はライバル役とバラエティに富んでいて、どれも美味しい役どころです。
凱旋門では俳優役でしたね。

咲ちゃんは若手時代はずっと雪の王子様的な美しいイメージがありましたが、キャリエールという渋い役の好演で殻を破り、
今回またブルースという、とんでもなく面白い役で殻を3つくらい破って(笑)、どんどん研ぎ澄まされていくような印象です。

次々と開かれるドアで頭を打つという古典的なギャグもスタイル抜群の美しい咲ちゃんがすると、もう笑うしかない。
とにかく可愛い役で目立つ役、
歌もめきめきと上達して素晴らしいです。

今年か来年、別箱で咲ちゃんの主演があるのなら、ちょっと悪そうな役なんかも見てみたいなぁと思います。

 

彩凪翔  フラナガン


翔ちゃんの役は車掌さんですが、今回はポーター4人を従えてのダンサー彩凪翔を満喫できます。タップはもう最高です!

車掌さんだから、個性の強い乗客たちとはちょっと離れたところに位置付けされていて唯一まともっぽい感じです。
その意味では皆んなに比べておとなしめの役かもしれません。
が、
そこは凪様!
出てくるだけで、華やかでかっこいいのです。

ポーターさんたちの真ん中に立ち、こんなに見事に踊れるのは翔ちゃんしかいないと思いました。

フィナーレの翔ちゃんを観ていると大人っぽさも感じてどきどきします。
お芝居も、役のジャンルを問わず手堅く演じられるので安心感がありますね。

次の雪組公演は和物ですが、和物姿が抜群に美しい翔ちゃんのお芝居が楽しみです。

 

彩り豊かな3人のこれから、ますます楽しみです♬

感想続きます。


雪うさぎ 

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雪組『20世紀号に乗って』感想〜揺ぎない愛を注ぐ望海風斗と自由に羽ばたく真彩希帆

コメディエンヌ望海&真彩

 

お披露目公演からファントムまで、
一作ごとに完成度が高まっていく雪組トップコンビ
望海風斗と真彩希帆


それ故に、
2人に求められるハードルは上がり、
どれほど難作・難役・難曲が来ようとも乗り越えるだろうという熱いファンの期待感と信頼感。

もはやこのコンビにプレッシャーという文字があるのかないのか、ないのかあるのか


そんな2人が率いる雪組の初のコメディ
『20世紀に乗って』観劇感想です。

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結構から言うと、
ヒロインのリリー・ガーランド役は真彩希帆の大当たり役となり、
真彩ちゃんの個性を抑えこまずに、むしろ自由に羽ばたかせて存在感のあるオスカー役を余裕で演じた望海風斗は、想像以上のコメディエンヌでした。

他のキャストもピタッとはまり、

結果として、大変面白くて楽しい舞台に仕上がっていました。

 

舞台の成功の要因


ストーリーは、あれこれ詰め込み過ぎず単純なことや、
それぞれ登場人物の個性が際立ち、はっきりしていることで分かりやすい内容になってました。

また、京三紗さん、真那春人さんが主演級の大きな役で実力発揮されたことは、とても良かったと思います。

そして楽曲の素晴らしさ!
元々のミュージカルはリリーが主役ということもあって、リリーの歌が一際目立ちました。
難曲を次々と歌いこなす真彩ちゃんは、圧巻の歌姫でした。

望海さんの深く響く声がコメディでどのように生かされるのか注目ポイントでしたが、どんなジャンルの歌も自由自在ですね。

2人のポテンシャルの高さを感じずにはいられませんでした。

今回は生演奏というのも素晴らしい♬
カーテンの向こう側なので見ることはできないのですが、それでもその素晴らしさは十分に堪能できました。

 

衝撃的な2つの登場シーン


望海さんの登場シーンには遊び心がありました。
ストーリーはシカゴ駅から始まります。

シカゴと言えばアル・カポネが捕まったところ。

そしてアル・カポネと言えば、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、そして望海風斗ですよね、一般的に。(*^^*)

ということで、最初のシーンでは、アル・カポネに扮した望海さんが捕まえられて舞台を横切ります。
もちろん顔に傷あり、当時の舞台のアル・カポネ再現!

ここで観客を軽く笑わせて退場!

そしていよいよオスカー望海風斗の登場です。

エリックの時もロベスピエールの時も颯爽と現れましたよね。
登場シーンだけで感動したものです。

今回は走る電車の外側から、窓にへばりついての登場!

結果、大爆笑!

衝撃の登場シーンでした。

 

望海風斗のコメディセンス


そこから始まるドタバタストーリー。
そう、それなりにドタバタなんですよ、展開も早いし。

だけど、望海さんは上手いです、観せ方が。
しっかりと場面を押さえながらテンポよく進めて行く。
なので、とっちらかってわけがわからない〜なんてことはありません。

また、間の取り方が絶妙なのと、ストーリーの展開上かなり早口でも全て聞き取れるので、不自然さが全く感じられません。
不自然さがないというのは、見過ごしがちですがストーリーに集中できてとても心地よいです。

憶測ですが望海さんは、計算されているように見えず役になりきるタイプなのかなと。

オスカー自身、計算して面白いことを言ったり考えたりしてるわけではなくて、彼自身の存在そのものがとってもユニークなので、
真面目な望海さんが、真面目にオスカーになりきるところが面白くて良かったです。

ほんとに素晴らしいコメディエンヌぶりで、望海さんの新しい魅力が開かれたことも、今回の公演の素晴らしいところでした。

ざっくり書いてきましたが、他のキャストについてはまた次回に!

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ところで今更ですが、この公演のポスター素敵ですね。

イケオジ全開のオスカーとキュートなリリーが、まるで「笑わせてやるぜ!」と言わんばかりに挑発してくる。

この時から2人はもう20世紀号で乗客を待っていたのかもしれません。

簡単に挑発(誘惑)に乗り、乗車しましたが、大いに笑わせていただきました。

 

雪うさぎ
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『89期生』瑠璃色に輝く4つの海−最終回

瑠璃色に輝く4つの海と花2輪 

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宝塚89期生、入団時は49名でしたが現在は7名、うち3名は今年卒業されることを発表されています。

明日りお風斗ひろき凪七瑠という4つの海
宝塚という舞台で、瑠璃色〜美弥るり〜に輝く海は、今も私たちを魅了してやみません。

久しぶりのこのシリーズは今回で最終回になります。
最後は娘役の純矢ちとせ沙月愛奈の花々も一緒に、賑やかに締めくくりたいと思います。

 

明日海りおという海

 

カサノヴァご覧になったでしょうか。
東京公演は間もく開幕ですね。
これからご覧になる方は大いに期待してください。

みりおさんはフェアリータイプの役割を請け負ってトップ就任されたように思います。
就任当初は甘く美しいビジュアルから、爽やかで少年のような初々しさを感じました。

いつの頃からでしょうか。
品のある王子様感を残しつつも、大人の男の色気や表現力がぐんぐん増してきて、フェアリーにとどまらず、明日海りおという唯一無二の男役スターが確立されたのは。

カサノヴァ役はみりおさんの男役の美と色気の集大成と感じます。
相手役のゆきさん (仙名彩世) を見送られた後に、ご自身は11月24日付で退団。

 記者会見で、「ファンの皆様の拍手や温かなお言葉に励まされ、もっと素敵な男役になろうと頑張ることができました」と言われたのが印象的でした。

どれほど数多の事柄を乗り越えてこられたのか。

 

さぁ、卒業の日まで、まだまだ夢を見させてください!

☆明日海りおー今後の予定

『CASANOVA』
3月29日〜4月28日 東京宝塚劇場
東京の皆さんお楽しみに!

『恋するARENA』
6月25日〜6月26日横浜アリーナ
公演日の26日はみりおさんのお誕生日ですね
新しい娘役トップに華優希さん。

『A Fairy Taile』
8月23日〜9月30日 宝塚大劇場
10月18日〜11月24日 東京宝塚劇場
最後にどんなみりおさんのフェアリーが観られるのでしょうか。

.+*:゚+。.☆

明日海さんの海はどこまでも広がりを感じさせる海
その先は・・
どんな幻想の世界があるのだろうと思わせてくれる人。

 

美弥るりかの瑠璃色

 

美弥さんのサヨナラ公演が開幕しました。
まだ未観劇ですが、大変な美剣士だそうですね。
ヴィロンスキーから佐々木小次郎へと鮮やかな転身。

 89期の中のみならず、タカラジェンヌの中でも一際謎めいた雰囲気で、不思議な空気を纏われています。

海が青いのは美弥さんが瑠璃色の魔法をかけているからだよ・・と言われたら、案外納得するかもしれません

個人的に美弥さんには少し親近感を覚えます。
何故なら誕生日が同じだから(//∇//)

美弥さんの色気と、みりおさんの色気とは対局にあると思うのですが、同じ濃厚な色気の持ち主の望海さんともまた違うように感じます。

望海さんが色気でぐいぐい攻めるタイプなら、美弥さんは静かに座ったままでとてつもない色気を放つような。

もちろん美弥さんも唯一無二の特別な男役です。

 

さぁ、最後まで美弥さんを追っかけましょう♫

☆美弥るりかー今後の予定

『夢現無双』『クルンテープ 天使の都』
3月15日〜4月15日 宝塚大劇場
5月  3日〜6月  9日 東京宝塚劇場
ショーは青い海と色鮮やかな花々に抱かれた、南の楽園 タイを舞台に!

そして、千秋楽にはサヨナラショーも開催されるので楽しみですね!

宝塚と東宝の間に、
ディナーショーも開催されます。
4月17日・18日 宝塚ホテル
4月21日・22日 第一ホテル東京
<出演者>光月るう、響れおな、月城かなと、春海ゆう
最高のメンバーですね

.+*:゚+。.☆

瑠璃色とは濃い紫みの鮮やかな青色のこと
美弥さんは褪せることのない瑠璃色の刻(時)を刻む人。

 

望海風斗という海

 

もうすぐ『20世紀号に乗って』が開幕します。
ハッピーエンドとは縁の薄いトップコンビの初のコメディです。
そしてそれは我らがスター望海風斗の宿命かもしれません^^;

望海さんはドラマティックな人生を辿る男が似合うのでしょう。
全ての感情を歌で表現してくれる。

お披露目のクロードの報われない愛への苦悩→苦悩と言ってもこんなの序の口でした・・。
ロペスピエールはギロチンにかかり、土方歳三は戦死、ボリスは亡命者として生きて、
ファントムは撃たれて死んでしまい、次の大劇場公演の吉村貫一郎も・・・(号泣)

そんな望海さんの海にどっぷりはまってしまったら最後、嵐が来ても荒波にのまれても心地よく感じるのですから、有り難いことです。

トップになって夢を次々に叶えていく望海さんですが、その一つが底抜けに明るい役を演じるということでした。
もうすぐそれも叶いそうで嬉しいですね。
望海さんの夢はファンの夢でもあります
唯一無二の人ですから。

 

さぁ、間もなく20世紀号発車しますよ!

 望海風斗ー今後の予定

『20世紀号に乗って』
3月22日〜4月7日  東急シアターオーブ
イケオジ祭り?数々のナンバーにも注目です。

『壬生義士伝』『Music Revolution!』
5月31日〜7月8日  宝塚大劇場
7月26日〜9月1日  東京宝塚劇場
かちゃさんとの同期共演も見どころですね!

 .+*:゚+。.☆
望海さんの海はどこまでも深く、
喜びも悲しみも愛も憎しみさえも
全てを包み込むように深い。

 

海に浮かぶ 花2輪

 

ここで89期生の素敵な娘役さん2人 登場です

純矢ちとせ

入団時は男役だったせーこさん。
妹1は当時をよく覚えていて、なかなかイケメンだったと。
お綺麗ですからね。

せーこさんの皇太后ゾフィーは大好きでした。
威厳あり、品格あり、迫力ある歌声、どれをとっても素晴らしかった。

全く違うタイプの役で、天は赤い河のほとりでのナキア役の秘められた恋の演技も素敵でした。

幅広い役、特に大人の女性を鮮やかに演じられる人、歌える人としての印象が強いです。
残念ですが、せーこさんも次の大劇場公演で卒業をされます。

☆純矢ちとせー今後の予定

『オーシャンズ11』
4月19日〜5月27日  宝塚大劇場
6月14日〜7月21日  東京宝塚劇場
クィーン・ダイアナ役、迫力のある役でぴったりです!

 

沙月愛奈

あゆみさんは、スタイル抜群の素晴らしいダンサー、
男役さん顔負けのかっこよさ、迫力といい他の娘役さんとは一味違う印象です。 

そして若手の娘役さんには出せない味もあって、ダンスのわからない私でも見惚れるくらいです。

まぁ同じ年代の男役さんもガンガン踊ってるわけですからね。

最近ではファントムの従者として12期下の縣千くんらを引き連れてキレッキレのダンスを魅せてくれました。

あゆみさんもこの後は望海風斗さんと同じ東急シアターオーブ組です。

☆沙月愛奈 ー今後の予定

 『20世紀号に乗って』
3月22日〜4月7日  東急シアターオーブ
イメルダ役、ダンスに期待!

『壬生義士伝』『Music Revolution!』
5月31日〜7月8日  宝塚大劇場
7月26日〜9月1日  東京宝塚劇場

 

 七海ひろきという海


宝塚らしい男役スターだと思える人。
誰もが好む美しいビジュアル、爽やかな色気も濃厚な色気も持ち合わせて、常に舞台上でかっこいい人、ワクワクさせてくれる人。

スカステで観たディナーショーでは、舞台を降りた普段のお兄様もかっこいいと言われてましたね。
さりげないポーズだったり言葉だったり。

きっと普段から男役の研究をされているのでしょう。

研究は功を奏します。
かいちゃんの竹中半兵衛は本当に素敵でした。
そして愛すべき喜六かいちゃんにしか出せない味です。
私にとって喜六ちゃんは唯一無二の特別な存在ですが、本来は優しくて包容力のある役が似合うのかな。
トビアスもそんな感じでした。

星組は魅力の詰まった組だと気付いた直後のかいちゃんの卒業発表。
卒業まで1週間切りました。

 

さぁ、最後の幕が降りるまでキラキラ輝いてください!

☆七海ひろきー今後の予定

 『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS』

 2月15日〜3月24日 東京宝塚劇場
トビアス役

 .+*:゚+。.☆

虹色に輝く海を見たことがありますか?
夢でしか見たことはないけれど、
七海さんの海にはきっと何かがある予感がします。

 

 凪七瑠海という海

 

去年観劇について一つ後悔したのは、かちゃさん主演の『蘭陵王』を観れなかったこと。
美しすぎる武将がぴったりのかちゃさんを観てみたかったことです。

専科に移られてから出演の公演回数が少なくなった感は否めず、かちゃさんご贔屓のお知り合いの方はどれほど喜んでおられたか。

同時に、出演が決まる度にこれが最後ではないかと不安がられる・・それはここ数年の89期生のファンそれぞれの共通の思いでもあります。

さて、かちゃさんはその繊細な美しさから、89期男役の中で、唯一エリザベートという大きなヒロインを演じた人ですね。

高身長で手足が長く下級生の頃から優雅な佇まい。

この方も独特の空気感を感じる唯一無二のスターだと思います。 

望海さんが同期で共演できるチャンスがあるのは、専科のかちゃさんだけでした。
そしてついにその時がやってきました。
壬生義士伝、今日の段階ではまだ詳しい配役が発表されてませんが、2人の共演はとても楽しみです。

 

さぁ、かちゃさんようこそ雪組へ!

☆凪七瑠海ー今後の予定

『壬生義士伝』『Music Revolution!』
5月31日〜7月8日  宝塚大劇場
7月26日〜9月1日  東京宝塚劇場

  .+*:゚+。.☆
瑠海さんの海ははいつまでも透明感のある海
透き通った海の中に何が見えるのかわくわくするのです。

 

 唯一無二

 

宝塚が大好きで夢を見て入団されてから16年、それぞれが、それぞれの場所で輝いて、7名全員が唯一無二の存在として大きな花を咲かせられています。
楽しいことばかりではないでしょう。
16年という決して短くない年月を過ごされている7名は本当に素晴らしいと思います。

私たちはたくさんの夢をいただいています。
いただいた夢は決して忘れません。

夢人の歌詞に、作った夢は消えませんというフレーズがありますが、忘れようにも忘れられないというのが本当のところです。

ありがとうございます。

 

うさぎ

 

2019年度版『宝塚おとめ』表紙は望海風斗さん!

 

「宝塚おとめ」「étranger」ル・サンク『20世紀号に乗って』

 

すっかり暖かくなって、春めいてきましたね♪

今年も「宝塚おとめ」の予約が始まりました。

 

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「宝塚おとめ」皆さんは毎年購入されてますか。

私は2~3年ごとに買っています^ - ^

 

2019年度版「宝塚おとめ」

 

表紙を飾るのはと男役トップですが、基本的にはトップ就任時の古い順でしょうか。

なので、就任が短期だったり、タイミングが合わないと、残念ながら表紙を飾ることなく卒業される場合もありますね。

例えば、姿月あさとさん、大和悠河さん、音月圭さん、壮一帆さん、北翔海莉さん、朝夏まなとさんなど。

やはり5組になったくらいから、そのようなケースも増えてきた感じがします。


2019年度版「宝塚おとめ」の表紙は望海風斗さんです。

就任順だと珠城りょうさんということで、どちらのご贔屓にも様々な思いが胸にあると思いますが・・。

たま様はまだまだお若いし、
のぞ様ファンの私としては、サプライズな素晴らしいプレゼントとして受けとめ、ただただ嬉しく思っています。

 

「宝塚おとめ」の楽しみ、いろいろ

 

宝塚歌劇団のスター名鑑である「おとめ」
各組の現役生徒が全て掲載されているので、手元にあれば重宝します。


私が生徒さんの紹介の欄で注目するのは「演じてみたい役」

例えば2018年度版で、望海さんは「底抜けに明るい役」と答えられています。
この願いは『20世紀号に乗って』で叶いそうで嬉しいですね。

具体的な役名で答える生徒さんもいらっしゃるので、いつも興味深く読んでいます。

これを知ることで応援できるのが良いところです。

✩.*˚

あと、生徒さんの写真の合間に色々な情報が掲載されていますが、いつも同じようなことが書いてあっても再読しています。

例えば、
宝塚歌劇と海外ミュージカルのまとめ
1番最初の海外ミュージカル、1967年の『オクラホマ!』から雪組『ファントム』まで全て掲載されています。

芸名の変遷というのも面白い。
名前によく取り入れられている漢字など、芸名に纏わる情報がたくさん書いてあります。

写真だけではなくて、音楽、舞台、様々な情報が充実していて、読み応えがあると思います。

 ✩.*˚

 そんな「宝塚おとめ」の他にも新しい出版物の予約始まってます。

明日海りお写真集「étranger」(DVD付)

ギリシャを舞台に明日海りお・・何て素晴らしいのでしょう。

のぞ様、美弥さんに続いて美しい写真集であること間違いなしですね。


☆ル・サンク特別編集『20世紀号に乗って』

特別編集・・(絶対に)欲しくなるものが、次々と出てきます。

 

105期生卒業式


今日は宝塚音楽学校105期生の卒業式であり、
宝塚歌劇団入団式、芸名も発表されました。


皆様おめでとうございます!

いよいよ宙組公演『オーシャンズ11』(2019年4月19日~5月27日)が初舞台です。

夢を抱いての舞台、思いっきり羽ばたいて輝かれますように。

そしてこれからの「宝塚おとめ」を美しく彩ってください。

 

↓ 「2018おとめ」で遊んでみた1年前の記事です^^
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うさぎ 

雪組『20世紀号に乗って』キャスト発表 & 1930代のアメリカ映画

 

『20世紀号に乗って』配役発表

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雪組『20世紀号に乗って』のキャスト発表されました。

別箱ですが、だいきほ初のコメディ、雪組にとっては早霧せいなさんのサヨナラ『幕末太陽傳』以来のコメディとなりますね。

『ファントム』で大きな感動を呼び起こした雪組が一転、シカゴからニューヨークへ向かう高級列車を舞台にどんな夢の舞台を観せてくれるのか、大いに期待できそうです。

 

登場人物は・・・


オスカー・ジャフィ  望海風斗 落ち目のプロデューサー

リリー・ガーランド   真彩希帆 オスカーの元恋人、女優


ブルース 彩風咲奈 リリーの現在の恋人

フラナガン 彩凪翔 車掌

オーエン  朝美絢 宣伝マン

マックス   縣千 売れっ子プロデューサー

Dr.ジョンソン 久城あす
オリバー 真那春人 オスカーのマネージャー
ヒラリー 朝月希和

レティシア 京三紗 製薬会社パトロン      


翔ちゃんの役フラナガン、どうしても思い出せなかったのですが、車掌さんのお名前のようですね^ - ^

以前の記事にも書きましたが、映画バージョンは登場人物の多くがユニークなおじさま・おばさまたち
もちろん宝塚の舞台では、美オジ、イケオジになるでしょうが、ストーリー的には残念オジ感も出して欲しいような。

美しい故に難しいかもしれませんが、演出と、雪組メンバーの演技力に注目ですね^ ^

 

1930年代のアメリカ映画

 

さて、このストーリーの時代設定1930年代のアメリカです。
この時代の映画は「ハリウッド黄金期」と呼ばれていて、アメリカでは数々の名作が生まれています。

そんな中、この舞台の映画版『特急20世紀』も1932年(昭和7年)が制作されました。

それから46年後、1978年にブロードウェイミュージカルとなって初演。
更にその12年後、1990年に日本で初演となりました。


この映画が作られた同年代のアメリカ映画で、宝塚で舞台化されたもの3作品紹介します。


①1932年『暗黒街の顔役』

アル・カポネをモデルにしたギャング映画です。
これは1983年に『スカーフェイス』としてリメイクされています。

宝塚でアル・カポネと言えばもちろん望海さん
アル・カポネを主演に持ってくる宝塚も凄いし、それを見事に演じた望海さんも見事でしたね。

望海カポネにもあった顔の傷、そこからスカーフェイスというニックネームがついてますが彼自身この呼び名を嫌っていたそうす。

危険人物には違いないものの、様々な、愛すべき顔も持つ男として映画やドラマが数多く作られています。


②1932年『グランド・ホテル』

ヴィッキイ・バウム作の小説を舞台劇にされて、その大ヒットを受けて映画化されました。

これも『グランドホテル』として宝塚では2度再演されてますね。

初演は涼風真世さんのサヨナラ公演
再演は珠城りょうさんのお披露目公演

映画は第5回アカデミー賞の最優秀賞受賞作に選ばれています。


③1939年『風と共に去りぬ』

マーガレット・ミッチェルの長編時代小説を映画化。
3時間42分という大作で、私が今までで1番衝撃を受けた映画です。

スカーレットの力強い生き方が当時の日本女性の憧れとなり、大ヒット映画作品になりました。

舞台は宝塚でも繰り返し再演されていますね。

宝塚のレット・バトラー役者と言えば、やはり轟悠さんが印象的でしょうか。

 

舞台に期待すること

 

気になるナンバーですが、以前リリー役を演じた大地真央さんによると、素晴らしい楽曲だけどかなりの難曲で苦労されたとか。

映画ではもちろん歌はなく、ストーリーの後半は若干ドタバタ感もありましたが、
舞台では音楽やダンスが効果的に使われ、だいきほの魅力が最大限に生かされるはずです。

またレトロで豪華な舞台美術、1930年代のセレブな衣装も楽しみですね。


この公演、チケット難でライブ・ビューイングを望む声が多数聞こえてました。
なぜ上映されないのか不思議です。

私も今回ばかりは舞台での観劇は諦めてましたが、何とか最後に乗車券を手にする事ができて遠征することになります。

雪組のエリックやキャリエール、フィリップたちがどんな変貌を遂げるのか。

また、本来このミュージカルの主演はリリー・ガーランド、真彩さんの歌もたっぷり聴けそうです。

ライビュの件では、私も劇団に要望を送りましたが・・・何とかならないでしょうか
皆さんの願いが、希望の20世紀号に乗って届けば良いのですが。 

 

雪うさぎ

 

雪組『壬生義士伝』先行画像でました!

 繋いだ手を離さぬように

 

『ファントム』熱も冷めやらぬ中、『壬生義士伝』先行画像出ましたね!
幸せそうなふたりです。

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それにしても、のぞ様、いい男!
エリック、オスカーと、振り幅が大きすぎてついていけません^^;

真彩さんも可愛い町娘風
手繋いじゃって〜いいなぁ。

このコンビ、どこまで夢を見せてくれますか。


この『壬生義士伝』、もうすぐ原作を読み終えますが、かなり骨太なストーリーです。

またまた見応えのある作品となるでしょう。


雪組は『ファントム』という作品の、スケールの大きさに負けない歌唱力と演技力でもって、大成功を収めることができました。

この後、20世紀号組とプリンス組に分かれてコメディにも挑戦し、更に進化していくことを考えるとかなりレベルの高い舞台が期待できますね。

思いっきり期待しましょう。

必ずやそれに応えてくれる、だいきほ!雪組!


昨日のファントムのライビュ観劇で力を使い果たし、帰ってからのブログ更新で余力マイナスになり^^; 
それでも今朝は元気に目覚めました。

ファントムの余韻に浸りながら何もせずに、のーんびりと幸せを感じてましたが、画像を見たら手が勝手に動いてました。

このような画像upは幸せの上書きとなって、ますます元気になれます!(〃▽〃)!

繋いだ手、離さないでほしい。

 

雪うさぎ

 

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雪組『ファントム』大千秋楽 LV感想 〜エリックはファントムー怪人ー

 

宝塚史に刻まれるファントム

 

今日観たファントム、望海風斗さんのエリックには、やはりW.ブレイクの詩の世界を感じずにいられませんでした。

まるでブレイクの詩の中の穏やかな風景の中に潜む魔物のように、
エリックの心の純粋さと美しさの中に潜む狂気を、望海さんは迫真の演技で演じてくれました。

望海エリックは、豪華絢爛なオペラ座の地下深くに住むミステリアスな王子様ではなく、姿なき幻影になぞらえてファントムと呼ばれている悲しき怪人でした。

 

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今日の大千秋楽公演、ライビュでの観劇になりましたが、
ムラで数回観た時にも増して、望海エリックは一人の人間として、孤独や醜さをストレートに表現されているように感じました。

 

新しいファントムと望海風斗


初演はどちらかというと、エリックの生まれ持った悲劇性を美しく表現した宝塚的な演出でした。
初めてファントムの世界を観た私たちにとっては衝撃的な舞台でした。


私は当時宝塚を離れていたので映像のみの視聴でしたが、妹1は感動のあまり何度かリピートしたとか。
最初に観たものはそれほど印象付けられるものです。
→その妹1も今回のファントムには感動しきり。


再演を重ねる毎に少しずつ演出が変わり、今回は最もイェストン氏のファントムに近づいた演出となり、エリックが生身の人間として描かれていました。

それは望海風斗というスターを最も輝かせる演出であったと確信しています。

だいきほの歌の素晴らしさに関しては今更語るまでもなく。
今日はスクリーン越しですが、最後に2人の歌を聴くことができて感無量でした。


演出については好みですし、演者の好みもあります。
今回の舞台を観ることで、過去の方が好きだったわ、と懐かしい舞台に思いを馳せる方もいらっしゃるでしょう。
忘れられない舞台はあるものです
それは素晴らしいことですね。

過去のどの組のファントムも今の雪組と同じように、その時のその組にしかできない最高の舞台を作ってこられたのですから。

私もこの舞台がそうなることでしょう。

舞台でトップさんや組カラー、時代に応じて演出が変わるのは普通のことですが、いろいろな違いなども楽しめるのは観客冥利に尽きると思っています。


さて、今回の演出は、私が望海さん真彩さんファンであること、雪組ファンであることはさて置いて、個人的にはとても共感できるものとなりました。


無防備で感情的で幼い心を持ったまま育ってしまったエリック。
音楽を愛し、詩を愛し、自然を愛し、クリスティーヌを愛した。
その意味では純粋で美しい心を持った青年です。

一方、特異な世界で育ち、希薄な人間関係、孤独で大人になりきれないもう一人のエリック。
カルロッタを手にかけることへの躊躇の無さ、
クリスティーヌへの愛さえもキャリエールは危険だと考えている。

エリックが併せ持つ二つの内面はぶつかり合い溶け合い、エリックの人格を作っていきます。

心の中の光と影
望海さんは、エリックの心の闇を歌にのせて見事に表現してくれました。
結果として、序章から終章まで、私たちは目の前のエリックの残酷な運命に涙せずにはいられませんでした。

美しい心と醜い心
これはエリックだけではなくて私たちの心の中にも潜んでいるものです。
生きていて嫉妬や憎しみを感じない人はいないでしょう。

理性で抑えられるものと抑えられぬもの
もし、私がエリックならば、やはり最期の瞬間「お父さん!」と叫んだでしょう。
なぜなら、恐ろしさに怯える一人の愚かな人間(子供)だからです。

もし私がキャリエールなら、全てを受け入れて罪を償いたいと思います。
哀れな息子を追い込んでしまった父親だから。
この後の現実を考える余地はありません。

 

このように、今までより登場人物の心情をリアルに感じることができたので、感情移入しやすかったです。
長くなりましたが、これらが今回の演出が好きだと思った理由です。

 

最後に〜閉幕〜

 

今回は望海さんだけにスポットを当てた感じになりましたが、本当に雪組の皆さんの一人一人素晴らしくて。

不思議ですが、キャリエールにも、クリスティーヌにも、シャンドンにも、名も無き従者の心にさえ寄り添うことの出来る舞台でした。

 

余談ですが (そうでもないかな) 、キャリエール役に関しては、歴代キャリエール役の方は全て素晴らしかった。

今回の彩風咲奈さんもそこに名を連ねるべく素晴らしいキャリエールだったと思います。


いくつかキャスト別の感想をブログ記事に書きましたし、ブレイクの詩についても書いています。
それでも、感動を書き尽くせるものではありません。

今日でこの舞台は閉幕しますが、『ファントム』の世界観は消えることはなくらいつまでも私の心の中に生き続ける宝物です。

 

カーテンコール、望海さん。

今日で雪組『ファントム』は、

「閉幕!」

「ありがとう〜」

素晴らしい舞台をありがとうございました。

雪うさぎ

 

↓ 過去感想 ↓  こんなに書いてる〜 笑

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2018年の宝塚とこれからのこと〜月・雪組

 

今年とこれからの月・雪組

 

タカラヅカスペシャルが終わり、ちょっと静かな宝塚。

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今日は月組、雪組についての今年のこと、これからのことを書いてみたいと思います。

舞台の感想はその時々に書いているので、サラッと振り返ろうと思っています。

 

月組のこと


2018年の月組


月組は主要メンバーがそれぞれ異なった(被らない)タイプで、個性の違いがはっきりしているので、いつも興味深く観劇しています。


それでかどうか分かりませんが、各スターによって良いと思う作品がばらばらになりました。

例えば、男気溢れる珠城さん ( 珠城りょう )は『カンパニー』が良かったです。
誠実で優しい青柳誠二さんは、珠城さんの魅力を活かしたハマり役でした。

また美弥さん(美弥るりか)は『BADDY』
スイートハートの妖艶さ美しさは、向かうところ敵なしですねー。


宝塚的な正統派ニ枚目が似合うれいこちゃん(月城かなと)は『THE LAST PARTY』
破滅していくスコットを、憂いを帯びた面差しと静かな演技で好演。
うみちゃん(海乃美月さん)と大人のドラマを魅せてくれました。

ありちゃん(暁千星)はワイルドなヘミングウェイ役が新鮮で良かったので、これからは大人の役が増えてくることを期待します。

『THE LAST PARTY』は、いよいよスカステ1月に登場しますよ ♪  見てね^ ^


ちゃぴちゃん(愛希れいか)はやっぱり『エリザベート』
来年は帝劇で花總まりさんとシシィ役W主演が決まってます。

ちゃぴちゃんは予想通りの流れですが、お花さま頑張りますね〜^^
初演でシシィを演じたのが22年前だから恐るべしです。

2人は全く役作りが違うと思うので、ちゃぴちゃんには臆することなく自分のシシィを演じてほしいですね。


宝塚『エリザベート』と言えば、印象的だったのはフランツ役のれいこちゃんとルキーニ 役の風間くん。
4日間の代役公演は幻ではなく、この目でしっかりと観ました^ - ^
どちらも本当に素晴らしかった。
まだ研5の風間柚乃くんには驚かされました〜恐るべしPart2です。


月組の作品としては今年1番好きだったのは、『BADDY』です。
インパクトあったし、何度観ても楽しいのは素晴らしい。


これからの月組


来年は『ON THE TOWN』美園さくらちゃんのトップ娘役デビューですね!

タカスペでは緊張感のなか、堂々としたデビューだったと思います。


気になるのは美弥るりかさんです。
美弥さんが2番手のままでいいとは思いませんが、今の美弥さんの舞台がどれも充実していて素晴らしいので、満足してしまうところもあります。


もうすぐ『Anna Karenina』ですよ
美しい大人の香りがプンプンしますね。
うちの神棚には(笑)、妹1が引き当ててくれた奇跡のチケットがありますが、チケ難、高騰が続く中、ライブ中継は多くの方にとっての救世主になりそうです。


大劇場公演は宮本武蔵と佐々木小次郎ですか。
『夢現無双』の画像を見る限り、珠城さんは剣豪武蔵が似合ってますね。

トートもそうでしたけど、やはり宝塚包容力男役No.1だと思います。
もちろん小次郎役の美弥さんの美剣士ぶりも見逃せませぬ!

 

雪組のこと


2018年の雪組


雪組に関しては、更に書き尽くしてる感があります^^;
なので、なるべくサラッといきましょう。←自分に言い聞かせています。

 

今年はイェストン氏の名言「雪組は1つの大きなファミリー」を大きく感じた1年でした。

好きな作品は全てと言うのはナシでしょうか。

 

東宝では『ひかりふる路』『SUPER VOYAGER!』
「ワイルドホーン氏による素晴らしい楽曲でのオリジナル作品」という、大変恵まれたスタートでした。


『凱旋門』は1度目より2度目、回数を重ねるほどにじわじわとくる作品。
これも楽曲の素晴らしさに相まって、名作と言われる所以を感じました。


『Gato Bonito!!』は世界一かっこいいネコを中心に繰り広げられる熱いラテンショーでしたね。
望海さんの持ち味を十二分に発揮 = 私にとって最高に素敵なショー
という公式を作りました(//∇//)


全ツの『誠の群像』はストーリー的には普通でしたけど、新撰組隊士を中心に皆さん素敵だったのでOK、
望海さんが昔好きだった作品ということもOK、
土方歳三の生き方もかっこいいのでOK!


そして『ファントム』
だいきほ
のための作品というよりも、雪組全体のための作品。
今更感じる咲ちゃん(彩風咲奈)と翔ちゃん(彩凪翔)の存在の大きさよ!

『ファントム』での2人の活躍が素晴らしくて・・(T . T)
これももう、語り尽くした感がありますが。

 

もう一人、あーさ(朝美絢)の存在。
あーさも今年大活躍でしたね。
『義経妖狐夢幻桜』ヨシツネ役で主演を果たし、大劇場のどの役も着実に演じきったと思います。

新公は、あやなちゃん(綾凰華)が『ファントム』で有終の美を飾り、これからは縣千くんの活躍の場になりそうです。


終わりそうにないので、振り返りはこの辺で。


因みに『ファントム』は今年の私の好きな作品ベスト3に入ります。
あと2つは『ANOTHER WORLD』『あかねさす紫の花』


これからの雪組


まず、東宝は『ファントム』で幕開けですね。
大いに期待してください。
私の感動の炎はまだメラメラしてますよ。


次のトップコンビ率いる舞台は『20世紀号に乗って』
コメディということもあって、今までの雪組作品とは毛色が違うものになりそうですし、この舞台も期待しかありませんね。


さて『ファントム』で、安定のトップコンビと咲ちゃんの確固たる存在感を目の当たりにして、 雪組も充実期を迎えつつあるように感じます。

避けては通れないことで、来年には正式に(トップを見据えた) 3番手が決まるのではないかと思います。
劇団の構想は蓋を開けてみるまでわからず、いつでも、もどかしく悩ましい現実です。

 

一つポイントとなるのは、ひとこちゃん(永久輝せあ)かもしれません。
どの時期に、どんな形で、(場合によっては)別の組で、番手が上がっていくのか。

そのひとこちゃん、来年はいよいよバウ主演です。
『PR×PRince』題名がユニーク。
どうせなら思いっきり楽しく夢のある作品だといいですね。
先ほど画像の発表がありましたが、ノーブルで美しくてプリンスにぴったりですね。
ヒロインは潤花ちゃん。


来年のムラでの大劇場公演は一作だけ。
『壬生義士伝』『Music Revolution!』


この作品、舞台については、また時が来れば(濃密に)・・ということにしたいと思います。
後は秋の全国ツアーですね^ - ^


*゚゚゚゚**☆**゚゚゚゚*


星花月星宙、振り返ると組カラーがバラエティに富んでいて面白いです。


お気に入りの組だけを観るのも良し、興味のある作品だけを観るのも良し。
自分のご贔屓スターが光り輝いているのと同じで、贔屓組は特別なものがありますね

 

今回取り上げた月組と雪組、来年の別箱公演は2組ともブロードウェイ・ミュージカル、

大劇場ではどちらも人気作家原作の日本物のお芝居です。

そう言えば今年の2作目も『エリザベート』と『ファントム』と、どちらも海外ミュージカルでした。

 

全く組カラーが違うので、来年はその辺りも意識して楽しんでみたいと思います。

 

うさぎ 
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『タカラヅカスペシャル2018』感想〜素晴らしき同期生

 

Say! Hey! Show Up!! 

 

花・月・雪・星・専科の夢の競演、
今年もライビュでの観劇となりました。


タカスペ出演が初参加の人、今年最後の人、最後になるかもしれない人。
色々な思いを胸に華やかに幕が開きました。

今年も感動する場面あり、笑える場面ありで気持ちも忙しく、総じて心に残る素晴らしいスペシャルなショーでした。

 

一夜明けて、心に残ったことを書いてみます☆

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明日海りおー望海風斗 

 

第3場で望海さん「♪ アデューマルセイユ」、みりおさん「♪ レ・ビジュー・ブリアン」ソロの後、何と2人で歌ってくれました

「♪ ONE HEART」そして2人はハイタッチ・・というよりも力強くガシッと手と手を握り合うような感じでした。

その瞬間、何故か贔屓の望海さんではなくみりおさんの顔にフォーカスした私、そのあまりに男前な顔にドキッとする。
次の瞬間のぞ様へと視線を移す、これまた男前な顔についに感涙・・・(TT)

最高のシーンでした。

今は花組と雪組で、人気実力を兼ね備えたトップとして輝いている同期の2人。

いろいろと違った形のあら波を乗り越えてきて、分かり合えることもあるでしょう。

願わくばタカスペで89期全員で何か・・と期待したけれど、そこまでは叶わず。
ですが2人のデュエットを観ることができたことは大きな喜びとして心に刻むことができました

 

珠城りょうー仙名彩世

 

スペシャルデュエット、コンビシャッフルですね。

「♪ OKLAHOMA」珠城さんとゆきさんの同期生デュエットも楽しみでした。
学年が上がると同期生でコンビを組むことはなかなかないですしね、
ゆきさんは最後となるので尚更。

珠城さんの包容力あるリードに、ゆきさんもたおやかに優しく応えて、また泣きそうになる。
素敵でしたよ.+*:゚+。.☆


明日海りおー綺咲愛里   
紅ゆづるー真彩希帆  
望海風斗ー美園さくら  

みりおさんとあーちゃんは夢々しいコンビ。

真彩さんはファントム の時に思いましたが、翔ちゃんともあーさともスッとコンビになれるんですね。
今回紅さんともそう感じました。

さくらちゃんは、凄く落ち着いてますね。
望海さんとの学年差も感じさせないくらい堂々としていて驚きました。
トップ娘役として初のタカスペで、内心ドキドキだったと思いますが(^_^*)

 

組コーナー

 

雪組は最初に望海さんのファントムから「♪ 世界のどこに」

何て素晴らしい! ピーーンと張り詰めた会場の空気・・がスクリーン越しに伝わってきました^_^

望海   「where  in  the  world」
真彩   パリのメロディ
彩風   誠の群像
彩凪   SUPER VOYAGER!
朝美/永久輝   義経妖狐
望海   凱旋門「いのち」
望海/真彩   コパカバーナ
全員  Gato Bonito!!


どれも思い出深くて名曲が多いですね。
最後はコパカバーナからの Gato Bonito!!
皆んなでニャオ!(*ΦωΦ*)v

去年に比べると全体的に歌がレベルアップしていて、特に咲ちゃん(彩風咲奈)は2番手として充実期に入っているように感じました。

 

花組はみりおさんのエドガー、いいですね♡あの美しい世界観が蘇ります。

仙名彩世さんの「♪ エイト・シャルマン」はかっこいい!
私は攻めのゆきさんも好きなのでこれは最高です。
鳳月杏さんの中大兄皇子も嬉しい。


星組は紅さんのトークとのギャップがいいですね。今の星組には躍動感を感じます☆

七海ひろきさんの喜六にまた会えた!と言う喜び。1幕での階段に座ってのソロは素敵でした。
麻央侑希さん、紫藤りゅうさんはとっても凛々しいですね。


月組はやっぱり『BADDY』が決まりますね〜珠城さん、美弥さん、この作品に出会えてラッキーだったと思います。

れいこちゃんのLifeiが聞けて、ポッキーちゃんも登場して幸せを感じました♡あのメガネがほしい。
舞台だともっとよく観れるんですけどね^^;

 

 MCは

 

やっぱり紅さんは笑わせてくれますね^ ^

そして若いゆえに皆にいじられる珠城さんが可愛いです。

紅さんが、珠城さんに呼びかける時に「たまきっつぁんは?」て聞こえたのですが、間違いですか?

数々のツッコミが楽しかったです ˙ᵕ˙

みりおさんと望海さんに関しては、ゆるい感じがとってもいいなぁ←好き♡

紅さんは今、1月の大劇場公演のことで頭がいっぱいだと言われてましたが、本当にそうだと思いますねー
皆さんお忙しい。

 

 バウホールメドレー

 

このメドレーも好きでした!

真っ赤な衣装が全員似合ってました。

特に素敵だったのは、れいこちゃんとマイティ。
ここも同期、とっても綺麗な2人。

れいこちゃんと望海さんの2人のご贔屓を同時に観られるのはタカスペだけなのです♪

 

圧巻の歌声は礼真琴さん「花吹雪 恋吹雪」。
歌声はもちろんですが、同じくらい琴ちゃんのダンスが好きです。
ダンスのことはよくわからないけれど、琴ちゃんと翔ちゃんのダンスはいつも魅入ってしまいます。

 

ちなつさんと海乃さんの「この世にただひとつ」大人の感じでとても素敵だった。

去年も感じた柚香光ちゃんのスターオーラ、やっぱりすごいと思いました。 

 

スペシャルソング 

 

「朝日の昇る前に」望海風斗

これも凄く良かったですね。
望海さんの歌でハズレがあるわけもなく、どんな歌も名曲にしてくれる人。
あ、これは本当に名曲ですが。
『華麗なるギャツビー』ですね。

もしかして雪組、上演するのかな?
望海さんでギャツビー、私は大いにあると思います。
またしても悲しい結末ですけどね( ;  ; )

ともかくも素晴らしい歌声に心が大喜びです♡

望海さんの「男の背中を意識する」と言う言葉通り、歌に背中に哀愁感じてグッときましたぞ

 

「LUCKY STAR! 」  紅ゆづる

「蒼穹の彼方」  珠城りょう

「ル・ポアゾン 愛の媚薬」 明日海りお

「Passion 愛の旅」 轟悠

選ばれし曲だけあって、どの曲も良い曲。

それぞれ聞き応えがありました。

 

ありがとう!Takarazuka!

 

書き足りないこともたくさんあるけれど、1番馴染みの多い雪組を中心に印象に残ったポイントのみ書いてみました。

組ファンである前に宝塚ファンなので、本当は同じように書きたいけれど、時間が許さず残念です。

 

これで私の今年の宝塚観劇は全て終了です。

組コーナーで今年の各組の歌を聴くと舞台が蘇ってきますね。
今年もありがとう!タカラヅカ!

来年はどんな感動が待ってるでしょう。

ワクワクしています...♪*゚

 

ブログは星・花・宙に続いて『2018年の宝塚とこれからのこと〜月・雪組』をまた後日アップしたいと思います。

うさぎ

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雪組『20世紀号に乗って』先行画像と映画『特急二十世紀』

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おおー!!
ステキな先行画像がUPされましたね!!


『ファントム』熱が冷めやらぬ中、更に気持ちが持ち上がり一体どこまで行くのやら。

公式ホームページご覧になりましたか?
まだの方↓

kageki.hankyu.co.jp

望海さんのちょっと困ったような顔がたまりませんね。
そしてお髭がよく似合います。
ルキーニでもリカルド・ロメロでもないタイプのお髭かな。

真彩さんはツンとすまし顔でつれない様子。
2人の役柄での力関係がわかるような^^;;

興味津々のこのミュージカル、映画版『特急二十世紀』を見てみました。

この映画、ちょっと凄いんです(≡^.^≡)♪


何が凄いって、登場する男性がほぼ、おじさんというか、おっちゃんというか・・(//∇//)
しかも皆んな個性的で濃いです。

もちろん宝塚バージョンでは、全員バシッと素敵なおじさま&イケメンになるでしょう。
現に望海さん素敵ですね

でなければ宝塚じゃない。


映画はもちろん歌もダンスもありませんから、ストーリーはわかっても、どんなミュージカルになるのかは見当がつきません。


日本では1990年に大地真央さん主演でミュージカルが上演されてます。
オスカー役は草刈正雄さん。
リリーが主役だったのですね。
なので、宝塚版は少し変わるのでしょう。


一度振られた若い女優リリーを取り戻す為、あの手この手で追っかけ回す、だいもんオスカー。
想像しただけでワクワクしますね。


合わせて、他のキャストが気になります。
咲ちゃんは、あのおっちゃんかなーとか。
大丈夫です^ - ^
皆んな素敵になりますから☆☆

配役発表を楽しみに待ちましょう。

 

とにかくこのミュージカル、楽曲が素晴らしいらしい。
2人の美声がまた生きる舞台になりそうです。

舞台美術も衣装もゴージャスとか。

底抜けに明るい役を演じたかった望海さん、またまた夢が叶って素晴らしい役に巡り会えた予感がします

 

雪うさぎ
 

雪組『ファントム』感想⑧ 千秋楽を迎えて

心に残る舞台

 

雪組公演『ファントム』の舞台は、この36日間大劇場を熱く駆け抜け、私たちに大きな感動を与えてくれました。
大劇場千秋楽おめでとうございます。

今日は残念ながら観劇できませんでしたが、次々と流れてくる皆さんの感動ツイートに感動しています。

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望海風斗、真彩希帆という宝塚屈指の歌い手
彩風咲奈の奥行きある演技
彩凪翔、朝美絢の役替わりの妙

全てがピタリと当てはまり、素晴らしい舞台となりました。

 

望海エリック


今まで観劇の感想を書いてきましたが、主演の望海さんについて一つ書き加えたいことがあります。


カルロッタを手にかける場面のエリックの狂気性の部分は、キャリエールに見せる駄々っ子感や、本来持っている純粋さとは程遠い別の顔です。
怖かったですね〜

 

このことは、劇中のウィリアム・ブレイクの詩について書いたブログ記事でも触れましたが、
彼の詩の中の2つの世界観を、望海さんは舞台上でエリックの二面性として演じ分け、見事に表現されていましたね。


この二面性があるからこそ、エリックの悲劇はより複雑で切ないものとして、観る者の心に突き刺さるのではないかと思います。


歌手になれるほど声のいいエリック
純粋なエリックの中に潜む狂気


どちらも望海さんの得意分野じゃないですか 
どちらか1つでも欠けていたら『ファントム』の世界観は変わっていたかもしれません。


加えて、
クリスティーヌ役者に恵まれたこと。
キャリエール役者が素晴らしく、相性が良かったこと。
シャンドン、ショレ、カルロッタの好演。

などなど

やはり今の雪組と『ファントム』はこれ以上ないベストな組み合わせといえるでしょう。
この舞台を観ることが出来て本当に良かったです。

 
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宝塚の枠


さて『ファントム 』は「宝塚の枠を超えた舞台」だという声をいくつか目にしました。
宝塚の枠を超えるというのはどういう意味でしょうか。

もちろん、舞台のクオリティの高さを表現した言葉だということはわかるのですが、
今まで「宝塚の枠」というものを考えたことがありませんでした。

 

宝塚は独自性の強い劇団なので、他の舞台と比べるという発想もなかったのです。
宝塚は特別な世界であり、夢の世界だから。

もしかしたら、素晴らしさが高じて、ある意味宝塚らしくないと言うことかもしれません。

いずれにしても称賛の言葉には違いないですね^ - ^

 

海外ミュージカルが増えてきて、この先宝塚の作品や求められるスターの形が変わってくるような感じもあります。

今までの良き宝塚の伝統は残しつつ新しい時代へと向かって欲しいと思います。

 

何を書いていたのか(^^;;  ともかくこの『ファントム 』の後のだいきほに大注目。
来年の雪組作品の内容が気になるところ。
ものすごーく気になります。

 

『ファントム 』が東宝でも感動の舞台となりますように!!
大千穐楽はライビュ参戦したいと思っています


★∹⋰⋰   ☆∹⋰⋰   


さぁ、今晩はふたご座流星群があらわれますよ。
午後10時頃から1時間あるに40個ほど流星を見ることができるそうです

お願いごとしましょうか☆彡


雪うさぎ

今までの感想です↓
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『ファントム』 W.ブレイクの詩とエリックの二面性

 

エリックがクリスティーヌと森で過ごす最も幸せな瞬間があります。


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その煌めくような時間に彼はクリスティーヌに一冊の詩集を紹介します。
詩人の名はウィリアム・ブレイク

エリックは詩人のことを僕の「心の代弁者」と言います。

 

ウイリアム・ブレイクについて

 

ブレイクはイギリス・ロマン派の詩人であり画家です。

1757年生まれ。彼の生涯は70年。
ブレイクが生きていたのはフランスでは革命が勃発していた頃で、ちょうど『ひかりふる路』の時代です。

ブレイクは少年の頃からヴィジョン(幻影) を見ていたようです。
聖書の中に出てくる預言者を見たり、天使を見たり。

劇中で「彼(ブレイク)は神に会ったことがあるんだ」というエリックの台詞がありますね。

おそらく私たちには見えない世界が彼には見えて、独自の世界観の中に生きていた人なのかもしれません。

因みにこの詩のシーンのくだり、アンドリュー・ロイド・ウェバー氏版ミュージカル『オペラ座の怪人』には出てきません。

エリックの心の闇をブレイクの詩の中に垣間見るようで、この演出はアーサーコピット版『ファントム』の好きなところです。

 

詩集『 無垢の歌』(Infant  Joy)


劇中で読まれたのは、詩集『無垢の歌』ー黒人の少年ーの最初の部分です。

訳者によって詩の持つ味わいが微妙に変わりますが、ここでは、わかりやすくて私の心に響いた訳を引用させていただきます。

 

『無垢の歌』ー黒人の少年ー
              ウィリアム・ブレイク


僕の母さんは南の土地で僕を生んだ
僕は黒い でも心は白いんだ
イギリスの子どもは
天使のように白いけれど
僕は黒い 
明るさを抜かれたみたいに


母さんは木陰で僕に教えてくれた
まだ暑くなる前に
木の下に腰掛けると
母さんは僕を膝の上に抱いて
キスしてくれた
そして東のほうを
指差して言ったんだ


みてごらん昇る日を 
神様はあそこにおられる
そして光と暖かさを与えてくださる
花も木も動物たちも
人間もみなすべて
朝には安らぎを
昼には喜びをもらえるのよ


私たちがちっぽけな場所に
生まれてきたのは
神様の愛の光を受け止めるためなの
私たちの黒い体や日に焼けた顔は
光を受け止めるための
日差しのようなもの


私たちの心が光の熱に耐えるよう
学んだとき
日差しはいらなくなり 
神の声に召されるでしょう
神はいわれる 我が愛するもの 
日差しを離れて来たれ
我が黄金のテントの周りに
子羊のように戯れよ


母さんはこういってキスしてくれた
だから僕は
イギリスの子どもに言うんだ
僕たちが皮膚の色から解放されて
神様のテントの周りに
子羊のように戯れるとき


僕が日陰となって
神様の光の熱を和らげ
君が神様の膝に
くつろげるようにしてあげる
立ち上がって
銀色の髪をなでてもあげる
そして僕らは
仲良しの友達になるんだ

引用:
無垢と経験の歌:ウィリアム・ブレイクの詩とイラスト

 

私にはこの詩がエリックの祈りのようにも感じられました。

 

ブレイクの詩とエリックの二面性

 

この詩集『無垢の歌』は『経験の歌』と合本になって『無垢と経験の歌』として発行されました。
2つの詩集は、タイトルが同じで内容が異なっていたり、対になっていたりするんですね。

副題は『二つの対立する人間の魂の状態を示す』
素晴らしい発想だけど、なかなか難しいのです

 

ブレイクは美しい自然や子供の無垢な様子を描きつつ、そこに潜む魔物を描く。

人間のそのような二面性を彼の独自の世界観、あるいは宗教観で絵や詩で表現しています。

この二面性こそエリックとブレイクの詩とがリンクするところでは。

彼が子供のように無垢で純粋な面があることは間違いないけれど、
彼の中にはもう一つの顔 (魔物)が住んでいることも事実で、そのことをキャリエールは気づいていたと思います。

もしかしたらエリック自身、自分の純粋な面と危険な面を、表現したかのような詩人ブレイクを心の代弁者として捉えたのではないか、と思ったり。→飛躍しすぎかもしれません。

 詩の感じ方は人それぞれですので、もし機会があれば、ぜひ読んでみてください

 

余談ですが、学生時代 (かなり昔) にジョン・キーツ(英詩人)の詩について卒論を書いた時に同時代の詩人ということで、ウイリアム・ブレイクの詩集を読んでいたことを、今回、詩を全文読んで思い出しました(笑)

なぜ苦手だった詩を卒論のテーマに選んだのかは不思議ですが、エリックの愛読書だと思えば詩の鑑賞も楽しいものです

 

最後にブレイクの詩の中から、私の好きな詩の一節を紹介します。
ブレイクは小さなものから大きな世界を見ることのできる人です。

エリックも、音楽を通して喜びを覚え、クリスティーヌに出会い、生まれてきた意味を知ることになります。

エリックにとって希望の詩となっていたら。


『無垢の予兆』

一粒の砂の中に世界を見
一輪の花に天国を見るには
君の手のひらに無限を握り
一瞬のうちに永遠をつかめ

 詩の訳はこちらから引用させていただきました。
無垢の予兆 Auguries of Innocence:ウィリアム・ブレイク

 

雪うさぎ


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