星組トップコンビのラスト公演となる『GOD OF STARS-食聖-』を観劇しました。
星組の贅沢なフルコース、美味しくいただきました‼︎
紅マジック
最近の宝塚の舞台で泣く確率が高いのが雪組と星組です。
雪組は作風的にもわかるでしょう。
星組にもホロリとする作品はあります。
だけど。
楽しいストーリーでも泣けてくるのは何故・・?
何とも不思議な紅マジックです。
ただ、この『GOD OF STARS-食聖-』では私は笑いっぱなしでした。
泣かずに笑って楽しんで‼︎
そんな紅さんの心意気が伝わってくるような
完璧なコメディだったから。
それでも卒業される方の中に特別なご贔屓がいたなら、泣かずにいられなかったでしょうけれど。
この舞台で卒業されるのは紅ゆずるさん、綺咲愛里さん、如月蓮さん、麻央侑希さん、蓮月りらんさん。
サヨナラ公演の幕をコメディで閉じるのは珍しいことではありませんが、この舞台は星組トップコンビの集大成に相応しい楽しく笑いに満ちたもの。
ヒャダインさんの曲も作品や紅さんに合っていてとても素敵でした。
キャスト別の感想を簡単に。
ネタバレ少しあります。
紅ゆずる
ホン・シンシンは天界からやって来た人…ということでこれはファンタジーでもあります。
地上では、天界のことはすっかり記憶から抜け落ちており、舞台ではがっつり「人間ホン」を演じる。
ストーリーは分かりやすくテンポも良く面白く、紅さんのストレートな演技、他の演じ手の滑舌も良く最初から最後まで気持ちよく楽しむことができました。
作・演出の小柳奈穂子先生が、この話は成長物語であると言われています。
紅さんが宝塚時代に紆余曲折ありながら真っ直ぐな気持ちで歩まれてきた道のりと、ホンの人生を重ね合わせての物語なのかなと思いました。
コメディにありがちなドタバタ感ですが、しっかり皆を束ねて引っ張って舞台を作っていく紅さんは凄いといつも感じます。
破天荒なホンが最後にリー(礼真琴)に料理の真髄を語り、あれほどこだわっていた星の首飾りを彼に譲る感動のシーンがあります。
「もう星はいらない。」
おぉ! ホン、成長したんだなぁ。
ホロリ・・
とする間もなくラストシーンへと突入!
数年後のべにあーの状況に爆笑のまま幕がおりました。
とにかく半端なくハッピーエンドです♡
最後までかっこよく笑わせてくれた。
紅さん、最高です‼︎
綺咲愛里
あーちゃんもアイリーン役がハマり過ぎていて感動レベルです。
笑顔が素敵でもはや天使かと思うくらい。
紅ゆずるという個性際立つトップに常に寄り添いながらも決して引きずられることもなく、2人の世界観を作りあげてくれたので、私たちは数々の舞台を楽しむことができました。
迫力満点で飛んでいきそうな紅さんを優しく包み込み、時にグイッと押さえて支えられるのはあーちゃんだけかもしれません。
ホンとアイリーンみたいですね^ ^
この舞台のアイリーンは強くて優しくて素直な女性。
あーちゃんの衣装の着こなしも完璧でピンクの髪もよく似合う。
魅力いっぱいのアイリーンでした。
礼真琴 / 舞空瞳
2番手としての最後の役はホンのライバル役のリー・ロンロン
リーは面白い役ですね。
つかみどころがないというか(笑)
そんなリーをユーモアたっぷりに演じてくれた琴ちゃん。
琴ちゃんは歌もダンスも安定しているし、今回もビシッと決めてくれて頼もしい。
劇中でのホンからリーへの台詞は、
「星なんかいらない。お前にくれてやる!」
そのまま紅さんから琴ちゃんへ。(涙)
礼真琴、大切なものしっかり受け取った!
さて、琴ちゃんのリーが憧れるのが舞空瞳ちゃん演じるクリスティーナ。
ひっとん、星組大劇場初登場ですね。
歌もダンスも堂々としていて素晴らしい。
星組には愛ちゃんもやってきて完全に『ロミオとジュリエット』やるパターン・・・
なのかどうかは分かりませんが^^;
この公演で現トップを引き継ぐ2人に明るい未来を観ることができてとても良かったと思います。
瀬央ゆりあ / 有沙瞳
今回せおっちに注目してました!
シンガポールのご当地アイドルのニコラス役ですが、憎めなくてお人好しな感じがとてもよく出ていました。
それと、歌も良かったです。
ヒャダインさんの曲を爽やかに歌うせおっちの笑顔。
ビジュアルも良いし、スター性もあるのでもっと前に出てきてほしいと密かに思ってます ♪
そして有沙瞳ちゃん。
くらっちはタン・ヤンというご当地アイドルのマネージャーですが、アイリーンの幼なじみでもあります。
くらっちがまたいいんだなぁ。
タン・ヤンは姐御肌でしっかりしている女性ですが、的確な演技に惚れ惚れします。
せおっちとくらっち、バウホール主演が決まってますね。
新生星組にとって大切な2人、応援しています‼︎
印象に残ったキャスト
華形ひかる / エリック
『鎌足』に続いて星組出演。
芸達者なみつるさん、貴重な存在ですね。
やり手CEOの静かなスマホギャグ受けました!
天寿光希 / ミッキー
アイリーンの父親役ですが、渋さも決まっていて上手いなぁ。
小林寺にこっそり住んでいたのですね(笑)
音波みのり / エレノア
アイリーンの母親役
何て綺麗なママ!
お芝居上手なはるこちゃん、とてもかっこいいママです。
麻央侑希 / マオ
舞台姿が美しくとても目立つ人。
最後の公演がマオという、あったかい作品での素敵な役で良かったですね!
汝鳥伶 / 牛魔王
牛魔王なんて名前は激しいけど、優しそうで奥さんに弱そうなホンの父親。
アナザーワールドの閻魔大王の食聖版のような?笑
さすが貫禄、凄い存在感です!
サヨナラだけど
星組愛の強いKちゃんは、星トップコンビの魅力は優等生でないところだと言います。
だからワクワクすると。
ワクワク感、分かります!
どの作品にも一貫して揺るぎない2人の世界観を感じてましたが、『鎌足』で、星トップコンビの完成形を観たと思いました。
←『鎌足』のブログにも書きました。
そしてこのラスト公演で、私は2人が率いる星組の完成形を観ることが出来たと思っています。
冒頭にも書きましたが、最高のフルコースをいただいた気分です。
たくさんのhappyをありがとうございました。
明日、もう一度観劇予定ですが気になるのは台風の動向。
皆さんの安全が守られて無事幕が上がることを祈っています。
星・うさぎ