風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』感想ー夢に泣いて夢に酔う時

 

『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』ライブビューイング感想です。

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泣いたり笑ったり、今年のタカスペはいつもより気持ちが大きく揺さぶられながらも楽しい時間を過ごすことができました。

今年は特に望海さんと真彩さんに対する思い入れが強くて( いつもですね )、
全体の感想を書いてますが、途中(こっそり)雪組特集があったりします。
それでは順不同、思いつくままに書いていきます。
(今回は全て愛称ではなく名前で)

  

各組トップコンビ


今年学年が1番上になるのは雪組望海風斗さんと真彩希帆さんです。
初日の終了後あちこちで望海さんと真彩さんのラスボス感という言葉を目にしましたが、実際に観て私もそのように感じましたね。
圧倒的なオーラと存在感がありました。

そしてこちらも貫禄と安定感の宙組真風涼帆さんと星風まどかさん。
真風さんはトップが横並びになると一際大きく颯爽としていて思わずザ・男役!と叫びたくなるほど。

トップとして初めてタカスペの舞台に立つのは花組の柚香光さんと華優希さん、
星組の礼真琴さんと舞空瞳さん。

2組の持ち味が全然違っていていいですね。
いかに男役としての自分の魅せ方を知っているかが大きなポイント。
異なる魅力があるので、それぞれ持ち味を存分に生かして大きく飛躍されるよう、宝塚のいちファンとして期待しています。

 

世界の終わりの夜に」


各トップスターのSpecial Songは皆さん聞き応えありました。
望海さんが歌われたのは「世界の終わりの夜に」

この曲は元X JAPANのYOSHIKIさんが作詞作曲した楽曲を、2004年『TAKARAZUKA舞夢!』のショーの中で当時花組トップだった春野寿美礼さんが歌われた曲。
特別な曲ですね。

初日望海さんがこの曲を歌われたという情報が入り懐かしさがこみ上げてきたオサさん大ファンの妹1。
あの曲を望海さんが…と。

素晴らしい歌い手の春野さんから望海さんへと歌い継がれることで名曲はずっと生き続ける。
深みのある声と表現力は、語りかけるように心に染み入り、心を掴まれて、
望海さんが届けてくれた愛の祈りは永遠に胸に刻まれると思います、これからもずっと。

かつて妹が涙したこの歌を15年後の今日、姉の私は涙なしに聞くことはできませんでした。

 

雪組にフォーカス!

 

全体の中から雪組メンバーの活躍をまとめてみます。

Music Revolution!

雪組メンバー10名でパワフルに。
蘇りますね、音楽の戦士たちのメロディ🎵

 

雪組コーナー 

2組に分かれます。
まず『ルパン三世』のメンバー登場
次元に扮した彩風咲奈、五エ門の彩凪翔、懐かしい。
2人とも当時より更にカッコよくて、色気が半端なかったです。

ルパン三世役は朝美絢綾凰華
トレードマークの赤ジャケを2人が一緒に着ると素敵かっこいい!

不二子役は4人、星南のぞみ野々花ひまり彩みちる潤花
お色気というより可愛い感じですね。

ルパン三世のテーマを歌ったら次に登場するのはトップコンビ。

 

ここでまさかの『ひかりふる路』
お披露目公演の時にして完璧だと思ったロベスピエール、
望海さんに終わりはない、まだまだ進化していることを実感し未だ感動の余韻に浸っています。

そして真彩さんとの「今」
2人の歌声が美し過ぎて泣けるほど素晴らしい。

ここで映画館の空気が一瞬変わったように感じたけれど。
気のせいでしょうか。

最後はルパン組と一緒に「CONGRATULATIONS 宝塚!!」

楽しさと感動に溢れていた雪組コーナーでした。

 

彩風咲奈「エル・クンバンチェロ」

各組の2番手のパワフルで大きな見せ場です。
皆さん素敵なんですよ。
雪組からはもちろん彩風さん
あまりにかっこよくて見入ってしまいました。
やっぱりダンスが綺麗、彩風さんにしか出せない魅力を毎回発見するのが楽しみです。

 

第二部の始まり、ダイアモンドガールの真彩さんは可愛くてキュート、声は天使のように美しく・・でもやっぱり男前!
不思議な娘役さん、そして思いきり素敵だ!

 

Memories of 柴田侑宏「くそったれ」


柴田侑宏先生の名作主題歌を歌い綴るコーナー
これは全曲知ってましたね、
そして曲を聴きながら全て舞台を再生できる(たけくらべ以外)のも凄いことだと思います。
心に響く作品というのはやはりいつまでも記憶に残るものなのですね。
さすが柴田先生です。


このコーナーでさんが『紫子』望海さんが『忠臣蔵』の主題歌を歌い上げてくれたのは特に嬉しかったかな。
2人とも素晴らしい歌声でした。

『紫子』はいつか再演してほしいと思っている作品です→イメージ的には彩風さんで希望。

『忠臣蔵』はいろんな意味で再演は難しそうな作品ですね。
杜けあきさんのサヨナラ公演一本物の大作で、かりんちょさんの大当たり役でした。
たまに望海さんで再演希望と言われるのは納得できる面もあります。

かつての名曲をこうして聞く事ができるのもタカスペならではです。

 

ここでの雪組メンバー(作品名で)

『琥珀色の雨にぬれて』朝美さんが水美さんと。
2人ともかっこいいです。
朝美さんは本当に歌上手くなって、声の伸びがとても綺麗に感じました。

『バレンシアの熱い花』さんが聖乃さんと歌う。
さんは凄く抜擢されているように感じます。

『哀しみのコルドバ』彩風さんと星風さん
彩風さんが色っぽくてドキドキです、美しいコンビ。

『仮面のロマネスク』愛月ひかるさんと真彩さん
このようなコンビを見られるのもやはりタカスペならではですね、素敵でした。

『星影の人』華形さんと凪七さんが歌っているところへ彩凪さん登場。
彩凪さんの沖田総司あるんじゃないか、と思った瞬間。
 

MCで望海さんが話されていたこと。
『凱旋門』のボリス役のお稽古の時、ラヴィック(轟悠)に向かって言う「くそったれ」というセリフ、柴田先生からなかなかOKが出なかったようです。

望海さんなら出来ると信じてのことでしょうけど、簡単に首を縦に振らなかった先生も、最後まで「くそったれ」を探求し続けた望海さんも凄いと思いました。

 

印象に残った人・シーン


♪ 愛月さんと舞空さんの「うたかたの恋」が素敵で、愛月さんの貴公子役を観くなりました。

♪ 同じく桜木みなとさん、星風さんとのラダメスとアイーダもお似合い。
桜木さん存在感出てきて、いい意味で自信に溢れてる感じです。

♪ 龍の宮以来すっかり注目の人になった瀬央ゆりあさん。
ある新聞記事で遅咲きの大輪と称されてましたが、そんなに遅くもない。
確かに大輪の花オーラを感じました。

♪ 組コーナーでは面白かったのは宙組さん。
ていうか他の組と全く別世界でした…。
その中でも芹香斗亜さんのスカーレットにはかなり笑いました!
いや、物凄くチャーミングで綺麗なんですけどね。

ところでこのコーナー、芹香さんが話題をかっさらってますが、真風涼帆バトラー、
どえらくかっこよくて、同時にウケたんですけど。
こういう趣向も楽しくて好きです。
宙組さんありがとう。

♪音くり寿さんと有沙瞳さん、
ソロがあって良かった、各組でいい働きをしている素敵な2人です。

♪花組の永久輝せあとして初めての舞台ですね、花組コーナーの劉邦役、とても堂々としていて素敵でした。
柚香さんや水美さんとのダンスは見応えありそうで、これからが楽しみになりました。

♪各組の2番手さんたちー瀬戸かずや彩風咲奈愛月ひかる芹香斗亜ー何だか大人の香りがして素敵ですね、新たな2番手伝説が始まりそう。

専科コーナー
凪七瑠海さんの蘭陵王、華形ひかるさんの貧ちゃん、轟悠さんのゲバラ、
三者三様にどの役もインパクト強かったので舞台が蘇り楽しめました。

 

今年最後の夢


去年まで出演していた人が今年はいなかったり、
来年の卒業を発表されている人もいたり、
毎年様々な思いを持ちながら観るのがこのタカラヅカスペシャル。

それでも1年の終わりの夢の競演は全てを受け入れて楽しみたいという思いがあります。

Beautiful Harmonyという明るいテーマ曲から始まった今年のタカスペ、宝塚の数々の名曲が歴史の中で歌い継がれていくことの素晴らしさを感じることができました。

今年最後の素敵な夢をありがとうございました。

 

うさぎ

 

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