風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

雪組公演『凱旋門』轟悠さんの主演について

 

こんにちは。雪うさぎです。

 

初演『凱旋門』の観劇から18年経ちました。

いい作品だったことは覚えてるけれど記憶が遠すぎて。

 

そこで初演の懐かしい映像を観ながら、今一度轟悠さんが主演されることについて考えてみたいと思います。

 

雪組トップの時の轟悠さん、ノーブルな顔立ちは哀愁のある外科医ラヴィック役にぴったりです。
トップ時代からどちらかというとクールビューティな印象で、大人の役がお似合いのイメージですが、私はルキーニのようなアクティブな役のいしさんも好きでした。

『凱旋門』では、冷静な轟ラヴィックが、恋人に裏切られて冷静さを失い苦悩する辺りの演技が好きです。
いしさんの演技や台詞回しは独特なので、好きずきはあるかもしれませんが、中盤以降はさすがと思える演技でぐいぐいと引き込んでくれます。

 

初演を一緒に観劇した妹は「ラヴィックはいしさん以外考えられない」と言い切ります。
ん? それは聞き捨てならない! (´ε` ) だいもんご贔屓の私としては反論してみます。

うさぎ 「だいもんも素敵なラヴィック演じられるよ」
うさぎ妹「もちろん、だいもんはできる。けど、初演のいしさんの印象(素晴らしさ)はそれほど強いということ。」

 

初演のいしさんの印象が強い・・・これこそいしさんが制作発表で「自分を乗り越えるのは大変」ということなのかと妙に納得しました。

乗り越えると言うことは同じじゃだめなんだな、どれほど好演しても常にステップアップしなければならない。

あの時は舞台人としての厳しい姿勢に感心しましたが、いしさんがこの18年積み上げてきたものがあるからこその決意表明だと受けとめました。

そしてこの姿勢は後輩にとって大きな刺激となり学ぶべきものであると思います。

 

『凱旋門』のストーリーは過去に観た時より格段良く感じました。

地位も名誉も捨てた亡命者であることや、同じ亡命者仲間たちとの繋がりや、恋した女性に翻弄されるとろころなど、ラヴィックの人生がかなりドラマティックに展開していきます。

観る年齢によって受け止めか方が変わることはありますが、『凱旋門』はどちらかと言うと大人の作品であり、大人のロマンスを十分に楽しめる作品だと思います。
主題歌やその他のナンバーは耳に残るいい曲

今回はだいもんが主演じゃないということに意識が行くあまり、いしさんのラヴィックの素晴らしさを忘れてしまうところでした。

初演の時とは違うメンバーと一緒に作り上げる新しいラヴィックには大いに注目です。

 

さて、公演は楽しみですが、同時に今回の公演発表の時からの経緯を見ていると、今後の轟悠さんの大劇場での主演については、あらゆる面から考える必要性があることも感じています。

先述したようにいしさんの組子への影響力は大きく、素晴らしいと思います。

私が思うほど簡単なことではないことも理解しています。
それでも尚、ファンにとってのみならず、いしさんにとって本当のベストは何なのかを考えていくことは課題であり、大切なことではと思いました。

 

久しぶりに読書でもしようかと思い、それならば『凱旋門』をと思いましたが、今は電子書籍のみの取り扱いなんでしょうか。

電子書籍を購入しようか、時間があれば図書館に行ってみようかしらと迷っています。

 

手元の初演『凱旋門』プログラムにはいしさんが描かれた凱旋門の絵が掲載されています。

ホントにお上手!お見せできないのが残念です。

パリを愛し、『凱旋門』を愛する気持ちが伝わってくる一枚だと思いました。

 

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   夜の凱旋門の写真

 

f:id:wind-waltz912:20180330163047j:plain ありがとうございます ♪