こんにちは。 雪うさぎです。
凱旋門の感想もいよいよ4回目になります。
今回は戦時下のパリに集まった亡命者たちに光を当てて行きたいと思います。
内容に触れていきます。
映画『凱旋門』の中に「歴史は、恋をしている者には冷たい」というセリフがあるそうです。
ラヴィックのセリフでしょうか。あるいはボリス。
確かに重く過酷な歴史は、2人の恋に微笑んではくれませんでした。
そんな中でも亡命者でありながら愛を育み、希望ある未来へと力強く歩んでいく2人がいます。
☆。.:*・゜
『凱旋門』に登場する個性豊かな亡命者は、国籍もいろいろです。
ラヴィック(轟悠) ドイツ
ボリス(望海風斗) ロシア
ハイメ (朝美絢) スペイン
ユリア(彩みちる) スペイン
ローゼンフェルト(永久輝せあ)とマルクス(煌羽レオ)は名前から恐らくドイツ人でしょうか。
それぞれに過去を背負い祖国を捨て、フランスに集まって来ました。
身をひそめるようにして暮らすパリのホテル。
ハイメとユリアは、スペインから亡命して来た恋人同士。
ラヴィックとジョアンとは対照的な存在として描かれています。
2人の懸命に生きる姿は愛おしく、お芝居の中では癒しの役割をしてくれています。
初演時のハイメ役がとても印象に残っていて、再演でハイメ役はあーさに演じてほしいと思ってました。
ハイメの雰囲気にぴったりだと思ったのです。
想像どおり、温かくて優しいハイメを、しっかり表現してくれました。
あーさの活躍は目を見張るものがありますね。
みちるユリアがハイメに寄り添う姿もとても自然で可愛い。
ラヴィックには2度助けられることになるハイメ、
亡命者の中で唯一希望の見える2人の存在は、<光>。
ハイメとユリアの恋には、過酷な歴史も微笑んでくれたのです。
さて、このハイメ役。恐らく初演と殆ど変わっていないと思います。
セリフが多いわけではないですが、美味しい役どころです。
私の感覚では役の大きさとしては、アンリ(彩風咲奈)、ヴェーベル(彩凪翔)、ハイメと微妙に段階をつけた感はあるものの、さほど大きな差は感じられませんでした。
どの役柄が、あるいはどのタイプが自分にヒットするか。.。.:*♡
それぞれの役は3人の個性にぴったりハマっていて適役だったと思います。
☆。.:*・゜
亡命者の中で明るい性格のローゼンフェルト。
何故かゴッホの絵を持っているという、育ちが良さそうでお金持ちかもしれない人。
そんなひょうきんな面を持ちあわす亡命者をひとこちゃんが自然体で挑みます。
実は妹がひとこちゃんにハマりかけてます。
かつてどっぷりはまり込んでいたお気に入りさんが退団して以来十数年、連続観劇記録は更新し続けるも、特別なご贔屓も作らず、薄くもないけど濃くもない宝塚ライフを送っている妹がついに!
最近のひとこちゃんへの熱い眼差し←こわい!(๑˃̵ᴗ˂̵)
あの濃厚❤︎濃密な日々が再現するのかどうか、私の密かな楽しみです。
新公も卒業して今まで順風満帆のひとこちゃんですが、これからの新たなスタートに期待しています。
☆。.:*・゜
死の鳥の異名を持つマルクス役の煌羽レオさん
マルクスは自分が生き残る為に仲間を売るという役ですが、初演に比べると見せ場が減っていて、少し残念でした。
けどダンスはやっぱりはかっこいい!素敵です。
プロローグのダンス、ボリスらとお酒を飲むシーンは必見です❤︎
この先マルクスの抱える闇や鋭さのようなものを強く出していけば、かなり印象に残る役になると思います。
ヴィーゼンホーフ役の 縣千さん
顔つきがシャープになって文句なしのイケメン♡
かなり男役に磨きがかかってきた印象を受けました。
今回は見惚れてしまって演技やら何やらしっかり観れませんでした。ゴメンナサイ。
次回しっかり観たいと思います。
新公には妹が行くのでしっかりレポしてきてもらって、またお伝えしたいと思います。
☆。.:*・゜
まだまだ書き足りないことや、抜け落ちていることがたくさんあると思いますが、ざっと感想を書かせていただきました。
ただこれで終わりかと思いきや、まだ、⑤ をしつこく予定しています ( ̄ー ̄) フフフ
7月にもう1度観劇予定があるので、その後、少し先になりますが。
一つ作品を観ると、溢れるほど書きたいことがでてきますね。
因みに感想②を読んでくれた妹の感想。「ボリスの人生やら考えたことなかったわ! 」
(^_^;)そうでしたか。ボリスは人生経験豊かで魅力的な大人の男なんですぜ!
ボリスだけではありません。
『凱旋門』は、どうしても主演コンビに目が行きますが、ひとりひとりがユニークな存在なので観察すると面白いのです。
☆。.:*・゜
と言うことで『凱旋門』は暫し時間をおきまして、『Gato Bonito‼︎』感想へ移りたいと思います。
またお付き合いくださると嬉しいです☆
ありがとうございました ♪