こんにちは。宙うさぎです。
夏の『WEST SIDE STORY』 感想②です。
↓ 感想①はこちらに書いています ↓
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トニーとマリアのラブストーリーを軸に、若さゆえの過ちや抑えられない衝動を音楽とダンスで表現。
3階からの観劇ということもあり、舞台を間近に感じることはできなかったけれど、舞台全体をよく見渡すことはできました。
そして、距離はあってもダンスは見応えがありました。
ベルナルド
シャークス団のリーダーでヒロインのマリアのお兄さん(『ロミオとジュリエット』のティボルトにあたる)
人種差別するアメリカ人を憎んでいて、熱く喧嘩っ早いけれど、妹マリアのことは大切に思っています。
何故命を縮めるようなことをするのか・・。
ベルナルド役の黒塗りの愛月ひかるさん、真風さんに負けないくらいの男っぷりで、渋くカッコ良かったです。
個性的な役を次々とこなすあいちゃんは今回も余裕が感じられたし、あいちゃんの役作りはいつも楽しみです。
アニータ
ベルナルドの恋人。女でありながらカッコよくて、綺麗で色気があって素敵な役です。
アニータには感情移入できる、だから悲しかったです。
ベルナルドと幸せになって欲しかったのだけど。
アニータも犠牲者のひとり。
今回桜木みなとさんが魅力的なアニータ役を演じられて、とても良かったと思います。
ずんちゃんは男っぽい宙組男役さんの中で爽やかなイメージが定着していて、いつかイメージと違う役をしてほしいなぁと思ってました。
アニータ役で歌もダンスも大活躍。
役の幅が広がったのでは。
リフ
ジェット団のリーダーで賢く仲間からの信望が厚い( ロミオとジュリエットのマキューシオにあたる )
トニー、ベルナルドと共に大きな役です。
澄輝さやとさんは、賢く信望も厚いというリフにぴったりだと思います。
ただ、不良グループに入るタイプではないのにと思わせるような雰囲気がありました。
みんなも最初から悪いということはないのでしょう。
ダンスシーンやベルナルドとの決闘の場面などは、見応えもあり良かったと思います。
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♪ Somewhere どこかに
歌詞より
いつの日か辿り着ける
静かな世界がきっとある
Somewhere
生きる喜びを分かち合える場所
いつか辿り着ける静かな場所に行くこと。生きる希望が見つけられず、行き場のない少年達の見果てぬ夢なのかもしれません。
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結局、悲劇へと向かう若者達を誰も止めることが出来ませんでした。
時代背景や国が違っても、今の時代にも通じるものがあると思います。
ダークなテーマであり様々な問題を抱えていますが、『ロミオとジュリエット』に着想してミュージカルとなった『WEST SIDE STORY』は、やはり秀逸な作品だと思いました。
最後にもう一度、トニー。
大人になりきれていないまだまだ未熟なティーンエイジ、トニーを演じるのは難しいと思います。
今の宝塚でトニー役に相応しいのはやはり真風さんだと思いました。
宙組の『WEST SIDE STORY』を観劇することができて良かったです。
やっぱり宝塚ってすごい!!
ありがとうございました ♪