『MESSIAH』観劇感想②です。(少し内容に触れます)
今回は鳳月杏さん、水美舞斗さん、柚香光さんのそれぞれ感想です。
明日海りおさん、仙名彩世さん、瀬戸かずやさんについての感想①はこちらから ↓ ↓
メサイアの松倉勝家(鳳月杏)は、正真正銘の悪役でした。
ちなつさんは以前、悪役をやりたいと言われてましたが今回願いが叶いましたね(//∇//)
善と悪は、場合によっては物事の見方で変わることがありますが、どこからどうみても見事な悪役ぶりだったと思います。
やっぱり歌も演技も上手い人です。
それだけに今回の舞台は、ちなつさんの実力からしてはやや物足りなく感じました。
ちなつさんを松倉役にキャストするのは良いのですが、それならば松倉の人物像をもう少し深みある脚本にしてほしかったかな〜
けどあまり松倉を深く描くと怖くなり過ぎるかもですね (^^;;
インパクトは十分にありましたしね。
新しい面を観たという点では良かったですが、
中大兄皇子のようながっつりお芝居もまた期待したいと思います。
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松平信綱(水美舞斗)はすっきりとした男前!
何と月代が似合う美しい老中でしょう。
マイティはいつも控えめな印象を受けます。
よく言えば上品な感じ。
松倉勝家(鳳月)とは対照的に冷静で理性的な人物です。
そういう意味ではマイティの役作りは良かったと思います。
信綱の渋いところや知的なところは十分感じられたので、あとは強さや貫禄が出ればより深みのある信綱になると思いました ^ - ^
柚香光さんと同期のマイティには、れいさんとは違ったオーラがありますね。
2人の息が合えば、更に輝きが増すはず。
そうなれば最強コンビになるかもしれません。
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山田右衛門作(洗礼名 リノ)に柚香光さん☆
かなり2番手の役として比重の重い役です。
この作品で私が1番好きな役でもあります。
人物像のわかりやすい役が多い中で、とても難しい役だと思いました。
リノはキリシタンの島民ですが、どこか孤独でひっそりと生きているような絵師の青年です。
言葉には出さないけれど、 流雨のことが好きなのでしょう。
聖母マリアのモデルとして流雨を描いているのです。
繊細でいて静かだけど、心の中に熱いものを持っているように感じました。
私はれいさんの声はもともと好きですが、「声」が「歌」となると確かに課題点があるかもしれません。
今回は歌う場面も多く、かなりステップアップされているように思いました。
ショーの方はまだ少し難があるようにも感じましたが、公演毎に向上されているので問題はないと思います。そもそも誰しも課題点はあると思うので。
とにかく舞台が華やかになる。
暗い役でもキラキラ☆
これは誰もが出せるものではないので、れいさんの大きな賜物(キリスト教的に)として、これからも邁進してほしいと思っています♡
さて、一人生き残るリノ。
それが自分の使命だとしてもリノは苦しみます。
リノのように真面目で純真なタイプの人にとって、自分だけ生き残ることは重い十字架を背負って生きて行くようなものかもしれません。
結果的にリノが生きることで、島原の出来事が後世に語り継がれることになったのですから、四郎らの判断は正しかったのです。
運命に抗えず死なねばならない命もあれば、死んではいけない命もあるのです。
声にもビジュアルにも切なさが滲み出て、抑えた演技で大きく前進したれいさん☆
とても良かったと思います❤︎
次はコメディで主演ですね。
更に進化していくれいさんを期待しています。
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このストーリーの登場人物の多くは、自分の進むべき道を持つ人たちでした。
自分の視点で善と悪の区別をきっちりつけて、ぶれない。
それは命をかけるほどの強さ。
現代に生きる私たちにとっては難しい生き方に感じます。
彼らから見ると、私達は善と悪を見ようとはせず霧の中を歩いているようなものかもしれません。
花組さんの華やかで美しい舞台の中に、四郎の生きた時代の人達が生き生きと描かれていて良い舞台でした。
そして明日海りおさんの四郎はまさしくMESSIAH!でした☆
花うさぎ