風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

月組『エリザベート』感想 ② 美弥フランツと愛希シシィはキッチュな夫婦?

 

こんにちは。  月うさぎです。


今日はフランツ役の美弥るりかさんと、エリザベート役の愛希れいかさんについての感想です。
(内容にふれていきます)

 

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珠城りょうさんのトートについての感想はこちらに書いています。↓  ↓  ↓
www.wind-waltz912.com

 

美弥るりかさんのフランツ


まず、美弥フランツについてですが、

フランツ役は素晴らしい役ですし、
美弥さんも素晴らしいスターですね

 

素晴らしい同士の出会いなのですが、フランツ役というのは、美弥さんの魅力が生かされにくい役のように思いました。

美弥さんは宝塚でも屈指の美しい、色気漂うスターです。

例えば最近では『BUDDY』のスイートハート。
過去に遡ってもあの役を自由自在に演じられるのは美弥さん以外考えられません。

お芝居にしても、どうしても政局に悩む皇帝フランツより、恋に狂うヴィロンスキーの方がイメージしやすいのです。


一方で、美弥フランツを観ることができて良かったこともあります。
イメージできる役以外の美弥さんに興味があったし、また実際に、フランツの繊細な演技がとても良かったことです。

 

言っていることが矛盾していますね。

自覚しています(//∇//)

どう伝えれば良いのか・・・

 

アレが合う、コレが合わない、でもアレもみたい、コレもみたい、ナンダ結局アレもコレも素敵じゃないか

 

そんな感じです (笑)

 

愛希れいかさんのエリザベート


登場シーンの愛希シシィ
全てが完璧にシシィでした。
表情が何ともキュートで、お転婆でやんちゃそうな女の子がちゃぴさんにぴったり❤︎
少女時代も全く違和感なく観ることができました。


全体的に歌も良かったですね〜
パパに甘えながら歌うところは可愛く
フランツとのデュエットは美しく
トートとの歌はドラマティックに。


この舞台でエリザベートはストーリーの要となる役ですね。

前半は太陽のような無邪気な明るさを、後半は月のように憂いを帯びた悲しみの人を演じ分けなければなりません。


どちらかと言うと明るいイメージのちゃぴさんですが、中盤から後半へと悲劇へ向かう過程も自然な演技で、最期の瞬間までエリザベートを見事に演じてくれました。


やはりちゃぴさんは只者ではないです。 (感想①より) 笑

 

キッチュな夫婦?


さて、キッチュとはまがい物、いんちきという意味ですね。

ルキーニが皇帝と皇后の絵が描かれたマグカップを持って歌います。

 

 百年後なら珍しくないけど当時はキッチュな夫婦

 

つまり、ルキーニは
マグカップに描かれたふたりの微笑みはニセモノだ (悲しみを抑えた微笑み)
すれ違いの愛のないキッチュな夫婦だと、

2人のことを、そしてエリザベート自身のことを痛烈に批判しているのです。

 

エリザベートが厳格な宮廷に耐えられず、ウィーンから逃避し続けたのは事実。

ウィーンから離れるということは、すれ違い夫婦を意味する。

時間のみならず、心まですれ違っていたなら、やはり冷え切った夫婦と言えるのかもしれません。


✽・゚+.。.:✽・゚


嵐も怖くないと夢見た頃の若い2人の愛は、決してキッチュ(ニセモノ)ではなかったはず。

けれど時が流れていつしか2人ははキッチュな夫婦になっていきます。

 

終盤の夜のボートのシーンではフランツのシシィへの変わらぬ愛を感じます。

けれど歌詞のように、夜霧にまかれて相手を見失い、二艘のボートはすれ違いながら別々の港へと辿り着くのです。

『エリザベート』の名シーンの1つだと思います。

 

ここでの美弥さんの演技がとても素晴らしく、切ないです(涙)
歌も2幕の方が安定感も出てきて良かったです。

そして「キッチュ」と「夜のボート」はメロディも歌詞も良く出来ていて本当に素敵な曲ですね。

 

✽・゚+.。.:✽・゚


珠城トートの包み込むような愛、美弥フランツの誠実で深い愛。

大きな2つの愛の中で、最後まで自由を求め続けて美しく生き抜いたエリザベートを熱演してくれたちゃぴさん。
舞台の上でエリザベートを生き抜いてくれました。


フィナーレの珠城さんとのデュエットダンスはしっかり目に焼き付けてあります。
ちゃぴさん、素敵なエリザベートをありがとう

そして美弥さん、ショーでは,いつもの男役の色気全開 ❤︎

とても素敵でしたよ!  ^ - ^

 

次回は月城ルキーニ、暁ルドルフなどの感想になります。


ありがとうございました ♪