風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

雪組『ファントム』感想③ 彩風咲奈〜難役キャリエールを好演

 

素晴らしかった彩風キャリエール

 

『ファントム』
今回は主にキャリエール役の彩風咲奈さんについての感想です。
(内容に触れますのでご注意ください。)

 

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観劇前は


再演ものの時は、観劇前に演者と役柄とを頭でイメージしてみます。

望海さん、真彩さん、彩凪さんと朝美さん(2人はシャンドンの方) などの主要メンバーはすぐにイメージできましたが、咲ちゃんのキャリエールだけイメージしづらかった。

自身のキャスト予想の過去記事を読み返しても、いろいろと御託を並べながら咲ちゃんをキャリエール役に位置づけています。


スタイル抜群、爽やかで若々しい咲ちゃんが、重い過去のあるエリックの父親キャリエールの悲哀であったり渋さを出すには、まだ少し若いのではないかと思ったからです。


その後、制作発表やお稽古の映像を見ているうちに、少しずつイメージが膨らんできましたが。

今回 、咲ちゃんには良い意味で期待を裏切られました☆

落ち着きと温かみのある歌と演技で、深みのある素晴らしい彩風キャリエール
私はとても感動しました。

 

キャリエールとエリック


彩風キャリエールがしっかりと望海エリックのパパに見えたことは、このストーリーにおいては重要なことではないかと思います。
それは見た目ということではなく、2人の間に漂う空気のことです。
親と子の間にだけ存在する空気感。

感想②でエリックはキャリエールに対して、まるで駄々っ子のようになるところがあると書きました。

どこか心に幼さが残るエリックと、それを受けとめようとするキャリエールと。
2人の演技を観ていると、自然な形で信頼関係が伝わってくるのは必然なのかもしれません。


・:*ೄ‧͙·*


キャリエールは物語の要となる人物です。
全ての悲劇はこの人が始まり。
優しくていい人なのでしょう。
でも、弱さもある若き日の過ち。
その日からずっと十字架を背負って生きている人です。


・:*ೄ‧͙·*


キャリエールはエリック、クリスティーヌに続く大きな役ですし、だいきほ主演である以上ソロでの歌唱力もかなり注目されますね。


銀橋での望海エリックとの2人のシーンはキャリエールのみならず、ストーリー最大の見せ場と言っても良いでしょう。

2人の歌と演技の素晴らしさには心から感動しました。

 

最後はキャリエールの決断と行動でエリックの悲劇に幕が閉じますが、あれは誰の為でもなく息子エリックへのであったと信じています。

 

・:*ೄ‧͙·*


実力に穴がないことはわかってましたが、ここまで出来る咲ちゃんが頼もしくて嬉しくて。

静かで穏やかだけど、心に熱さを持つキャリエールを歌で、演技で、魅せてくれました。


私は今までだいきほを注目し過ぎるあまり、咲ちゃんのことを、見ているようで見ていなかったのかもしれません。
マクシムとダントンも良かったけれど、エリックとキャリエールは更ににパワーアップ!
まだまだ2人の進化は止まらないようですね

これから咲ちゃんには、今まで以上に注目したい、
注目します


次回はエリックとクリスティーヌについての感想です(=^・^=)


雪うさぎ
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