素晴らしかった彩風キャリエール
『ファントム』
今回は主にキャリエール役の彩風咲奈さんについての感想です。
(内容に触れますのでご注意ください。)
観劇前は
再演ものの時は、観劇前に演者と役柄とを頭でイメージしてみます。
望海さん、真彩さん、彩凪さんと朝美さん(2人はシャンドンの方) などの主要メンバーはすぐにイメージできましたが、咲ちゃんのキャリエールだけイメージしづらかった。
自身のキャスト予想の過去記事を読み返しても、いろいろと御託を並べながら咲ちゃんをキャリエール役に位置づけています。
スタイル抜群、爽やかで若々しい咲ちゃんが、重い過去のあるエリックの父親キャリエールの悲哀であったり渋さを出すには、まだ少し若いのではないかと思ったからです。
その後、制作発表やお稽古の映像を見ているうちに、少しずつイメージが膨らんできましたが。
今回 、咲ちゃんには良い意味で期待を裏切られました☆
落ち着きと温かみのある歌と演技で、深みのある素晴らしい彩風キャリエール。
私はとても感動しました。
キャリエールとエリック
彩風キャリエールがしっかりと望海エリックのパパに見えたことは、このストーリーにおいては重要なことではないかと思います。
それは見た目ということではなく、2人の間に漂う空気のことです。
親と子の間にだけ存在する空気感。
感想②でエリックはキャリエールに対して、まるで駄々っ子のようになるところがあると書きました。
どこか心に幼さが残るエリックと、それを受けとめようとするキャリエールと。
2人の演技を観ていると、自然な形で信頼関係が伝わってくるのは必然なのかもしれません。
・:*ೄ‧͙·* ♪
キャリエールは物語の要となる人物です。
全ての悲劇はこの人が始まり。
優しくていい人なのでしょう。
でも、弱さもある若き日の過ち。
その日からずっと十字架を背負って生きている人です。
・:*ೄ‧͙·* ♪
キャリエールはエリック、クリスティーヌに続く大きな役ですし、だいきほ主演である以上ソロでの歌唱力もかなり注目されますね。
銀橋での望海エリックとの2人のシーンはキャリエールのみならず、ストーリー最大の見せ場と言っても良いでしょう。
2人の歌と演技の素晴らしさには心から感動しました。
最後はキャリエールの決断と行動でエリックの悲劇に幕が閉じますが、あれは誰の為でもなく息子エリックへの愛であったと信じています。
・:*ೄ‧͙·* ♪
実力に穴がないことはわかってましたが、ここまで出来る咲ちゃんが頼もしくて嬉しくて。
静かで穏やかだけど、心に熱さを持つキャリエールを歌で、演技で、魅せてくれました。
私は今までだいきほを注目し過ぎるあまり、咲ちゃんのことを、見ているようで見ていなかったのかもしれません。
マクシムとダントンも良かったけれど、エリックとキャリエールは更ににパワーアップ!
まだまだ2人の進化は止まらないようですね。
これから咲ちゃんには、今まで以上に注目したい、
注目します♡
次回はエリックとクリスティーヌについての感想です(=^・^=)