風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

星組『霧深きエルベのほとり』感想①36年の眠りから覚めた名作

 

上田久美子先生の潤色・演出で蘇る


星組公演『霧深きエルベのほとり』を観劇しました。
(内容を知りたくない方はご注意ください。)


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躍動感ある星組にぴったり

 

この作品を星組で上演した理由がわかるような気がしました。


『ANOTHER WORLD』の時も感じましたが、星組は紅さんが主役にピタリとはまれば、組全体が作品にピタリとはまってしまう☆


主役の2人は紅さん(紅ゆずる)とあーちゃん(綺咲愛里)のまるで当て書きのような人物。
そのように感じられました。


ことちゃん(礼真琴)のクラシカルな二枚目役が新鮮で、歌声を生かせる場面があったこと。


この公演で退団するかいちゃん(七海ひろき)を見送るにふさわしいシーンがあったことなどが、星組での再演が良かったと思うところです。

 

台詞のチカラ


いくつか心に響いた台詞がありました。

例えば、カールが家出したマルギットに、家出娘は大概男に遊ばれて騙されて酷い目にあうんだぜ、と話す場面で次ような台詞があります。(ニュアンスです)

 

酷い目にあうなんて言うけど、本人の考え方次第で真心があれば、その時だけでも心底惚れているなら、酷い目じゃなく幸せってものになるんだ

 

いかようにも取れるセリフですね。

ただの遊び人が言えば都合のいい言葉かもしれません。

でも、このストーリーの中で私たちが出会うカールの口から出ると、説得力があり、なるほどねーそうだよねーと素敵に思ってしまう。
結果的にそれが刹那的な恋だとしても。

魔法にかかってしまうのですね(//∇//)

宝塚を観劇する時は視覚から聴覚から、ハートを開いて台詞を感じなければもったいない気がします。

でなければ、この作品もただ古くてありきたりのストーリーとして終わってしまう。
それは本当にもったいない。

同時に新しさもほしいと思う欲張り心。

宝塚的なこの古き良き作品を上田久美子先生がどのように潤色、演出されるのかということにも興味がありました。

 

霧深きエルベ河


舞台はドイツ北部の港町ハンブルクの街です。
地図で見ると、星組が以前上演した『ベルリン、わが愛』の舞台ベルリンより北西になりますね。


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ドイツ人にとって、父なるライン川と
母なるドナウ川、あるいはモーゼル川

これらに比べると、エルベ川は少し寂しい印象を受けます。(ここではエルベ河)

それでもハンブルクに住む人にとっては、エルベ河は心の故郷と呼べるかもしれませんね。

 

始まりはラストシーン


このストーリーの冒頭はラストシーンと同じシーンから始まります。
冒頭は銀橋で、ラストシーンは船の上と、場所は違いますがマルギットを想って歌う同シーンです。

これは上田久美子氏の新しい演出らしく、同場面の歌が、冒頭とラストでは全く違ったものに聞こえます。

ラストシーンのカールの哀しさや切なさがより伝わってきて、この演出はとても効果的でした。

 

華やかなプロローグ


冒頭での紅カール「鴎の歌」を歌い終わると、大階段を使ってのショーのような華やかなプロローグです

真ん中で自由自在に歌うは礼真琴

ハンブルク港町のビア祭の幕開けです。

いいですね、この流れ☆

 

ビール大国のドイツ、水夫のカールや仲間たちも港に着くと浴びるように飲んでいたのでしょう。
物語では1週間ほどビア祭が賑やかに開かれます。

 

余談ですが大阪大国町に、

「ドイツ  ビアハウス  ハンブルク」というドイツ料理とドイツの季節限定ビールなど楽しめるレストランがあるようですよ^ - ^
行かれた方いらっしゃいますか。

名前にハンブルクとついているところが凄いですね。

 

ビア祭で出会った2人の、ビールの泡のような恋。

ロマンティックですね〜♡♡〜

 

次回はキャスト別感想です。

 

星うさぎ

 

↓『霧深きエルベのほとり』感想②

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