風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

星組『霧深きエルベのほとり』感想②キャスト別感想〜印象深いカールの男泣き

 

泡沫(うたかた)の恋

 

『霧深きエルベのほとり』前回に続いて、感想②です。
(内容を知りたくない方はご注意ください。)

 

いきなりですがーーー

ストーリー終盤で、カール(紅)が マルギット(綺咲)を想い、酒場の女ヴェロニカ(英真)の膝の上で子供のように泣きじゃくるシーンがあります。

前回『ファントム』ではエリックの号泣に感動しましたが、
今回はカールの偽りない心をすべて吐き出す男泣きに、また違った感動を覚えました。

 

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ストーリーはシンプルです。

出会うことのない2人がハンブルクの港町のビア祭(ビール祭り)で出会ってしまう。

粗野で実直な水夫カール
家出した大家のお嬢様マルギット

ビールの泡から生まれたような儚い恋

マルギットの申し分のない婚約者
上流階級の人々の冷たい視線
父親との確執

やがて賑やかなビア祭の終わりと共に
2人のビールの泡のような泡沫の恋も・・

 

36年前のプログラムを見て


先日叔母に、前回( 36年前の )花組公演のプログラムを借りてきました。

当時はまだプログラムに全シナリオが載ってるんですよね。
下級生にヤンミキ (安寿ミラさんと真矢みきさん) 発見!
お2人の今の活躍を思うと、36年という歳月の重さを感じます。

サッと読みましたが、流れはほぼ同じだと思います。

今回の公演では、古い言葉や言い回しなどもそのまま使ってあり、ノスタルジックな雰囲気を漂よわせています。
書き換えることは容易なことなので、敢えて昔のままにしているのでしょう。


キャストについては、
トピアス(七海ひろき)、マルチン(瀬央ゆりあ)、オリバー(麻央侑希)などの登場人物名は前作にはありません。

今の星組に合わせて新しく作り変えられたり、加えられたキャラクターのようですね。

 

キャスト別感想

 

主なキャストの感想を簡単に。

 

紅ゆずる

カール役の紅さんは、康次郎(アナザーワールド)に続いてはまり役でした。
乱暴者で強がりだけど繊細で優しいカールは、ストレートな演技の紅さんに合っていて、感情移入しやすかったです。

カールのような憎めない可愛い男はきっとモテると思いますが、
破天荒なところがあるので、結婚するとなかなか大変かもしれませんよ。


過去にカール役を演じた内重のぼるさんや順みつきさんの退団公演だったので、星組での再演が発表された時、もしかして…の声もあがってました。
実は私もそう思った1人です。
杞憂に終わりましたね(〃▽〃)

 

綺咲愛里

無邪気なお嬢様マルギット役。
あーちゃんはスチール写真より舞台で見る方が髪型もお化粧も全て似合っていました。

マルギットは女としての可愛いさも愚かさもあり、あまり物事を重く捉えないところもあります。

それ故に意図せずカールを傷つけてしまうこともあるのですが、根が優しくて天然なところにカールはメロメロ♡

あーちゃんは発声に弱さを感じますが、逆にそれがこの役に合ってるのかしら、と思えないこともない。
癒し系のふわっとしたお顔も役にぴったりでした。

 

礼真琴

マルギットの婚約者のフロリアン
琴ちゃんはこういう大人の役も似合うんですね。

溢れる感情を抑えて、愛する人の幸せをだけを願う、
願うだけではなく言葉や行動で表す。

育ちが良く教養があり、性格良し、顔良し。歌も上手い! 
こんな完成された素敵な男性に私は合ったことがない。

このようにフロリアンは完璧な男ですが、琴ちゃんも完璧なフロリアン役者。
歌も、演技も素晴らしいと思いました。

星組公演の楽しみの一つは、琴ちゃんの歌やダンスを堪能できるところです。


この主演の3役については、ほとんど前作と変わりはないようです。
上田久美子先生はストーリーの根幹はそのままに、その他は星組組子に合わせて作品を潤色されているように思います。

 

七海ひろき

このトピアス、前回はフックスという名で登場してましたが、今回新しくトピアスという名に変わり、かいちゃんの為に台詞と歌が増し加えられてました。

水夫のトビアスは、ビア祭りに出会ったカールの妹ベティと一週間以内に結婚を決めて、農夫になろうという男気ある水夫。

最後に去っていくシーンはかいちゃんにふさわしい素敵なシーン。 

星組公演では1番多くオペラグラスを持つ手を上げた人でした。

最後の舞台となる七海ひろきのお兄様、とても素敵でしたよ☆彡

 

瀬央ゆりあ

カールトピアスと同じ水夫仲間のマルチン
喧嘩っ早くて調子が良くて熱血漢タイプなのかな。

舞台映えするお顔と男っぽさ、存在感ある演技にグッと惹きつけられます。
公演ごとにせおっちの担う役割が大きくなってきましたね。
今後の活躍には大きな期待

 

有沙瞳  

くらっちは何でも手堅くできる人ですが、今回もふわふわっとした姉マルギットとは違うタイプの、理性的な妹シュザンヌをしっかり演じてくれました。
ショーの客席降りで間近でお顔を拝見しましたが、ほんとに綺麗☆

同期の98期生はスター揃いですよね。
暁千星、綾凰華、真彩希帆、飛龍つかさ、天華えま、瑠風輝・・などなど。

まあやちゃんとの組替えで星組へきたくらっちが星組で活躍しているのはとても嬉しいです。

 

☆その他☆

英真なおき / 今回は女役ヴェロニカで登場、どんな役も味のある演技で変幻自在、貴重な方ですね☆

麻央侑希 /  私の好きだったずんこさん(姿月あさと)にどこか似ているゆっこちゃん。
のんびりやで食いしん坊のオリバー役、とても良かったです。

水乃ゆり /  カールの妹ベティ
兄譲りの純朴さと可愛らしさを上手く表現されてました。

 

最後に

 

『霧深きエルベのほとり』という作品は亡き私の祖母が好きだった作品です。
なので今回の再演は楽しみにしていました。

時代が変わっても良い作品は生き続けるのですね。
シンプルなストーリーならではの演じる難しさもあると思いますが。

 

♪「泡沫の恋」の歌詞から

若き日の恋 ビールの泡のように

花は開いて いつの日か消える

 

カールマルギットの短い恋を描いた物語に泣いたり笑ったり。
心が揺さぶられて温かい気持ちになる舞台でした^ - ^

 

星うさぎ

 

↓『霧深きエルベのほとり』感想①です。
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