風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

花組『CASANOVA』感想①ー甘く チャラく 美しく〜明日海りお&仙名彩世〜永遠の時

 

世界の恋人

 

一説によると、プレイボーイは大きくは2種類に分かれるそうです。

口説いたり口説かれたり、
同時に複数の女性と恋愛を楽しむことができるカサノヴァ型と、

ただ1人の理想の女性を求めて、
次から次へと遍歴を重ねていくドン・ファン型と。
→フランス語では…ドン・ジュアン

 

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昨年、カサノヴァが生まれた街ベネツィアを訪ねました。

水に愛された美しい都
別世界のような迷路の街
非日常的な不思議な街

カサノヴァの香りがする街!

…と、余韻冷めやらぬ中、今回の舞台はヴェネツィアということで、舞台セットなども楽しみでした。

花組公演『CASANOVA』観劇感想です。

 

楽しい作品


まずこの3点から。

・ストーリーとキャラクター
・楽曲
・ステージ美術

 

一言で言うと、とても楽しい作品でした。
特に奥行きの深い作品というわけではないですが、コメディにそれほど大きな感動は求めません。

キャラクターはバラエティに富んでいます。
主役のカサノヴァを中心にユニークな人物がたくさん。
ベテランから若手までそれぞれに活躍の場もあって、芸達者な花組の舞台を堪能しました。

 

楽曲の評価はまちまちなんですね^^;
曲は場面ごとにたくさんありましたが、聞きやすくて良い曲が多かったです。

アチア氏の言われるとおり、トップコンビとちなつさんの歌は特に素晴らしく(羽立さんも)、耳福です。

 

あと、注目のステージ美術。
舞台セットは豪華。

ヴェネツィアの迷路のような街並みを、ミニチュアの建物を可動させて表したり、様々な工夫がありました。
脱獄の時に天井を突き破って出てくるところ、個人的に好き。

衣装は、特に娘役さんの衣装が綺麗で素敵で眼福です。

総じて、宝塚らしい華やかな舞台で楽しい作品でした。

 

明日海りお カサノヴァ 

 

冒頭のとおり、カサノヴァはとにかく恋多き男。
そしてモテる。

同期生の美弥さんや望海さんが濃厚な色気を発する、危険なドン・ジュアンタイプだとすると、
みりおさんの演じるカサノヴァは、爽やかな色気を放ちます。

この爽やかさはなかなかの罪作り、
このタイプもまた違った意味で危険な香りがしますね。
プレイボーイの看板に偽りなしです。


そんなカサノヴァを軽快に演じる明日海りお。
やはり凄いと思いました。

カサノヴァはみりおさんの代表作の1つになるのでは。
私はみりおさんは大海人皇子のような役が好きですが、カサノヴァも素敵

今さらですが、新しい発見です。

楽曲が良いと感じたのは、みりおさんが曲を自由自在に歌いこなしていることが大きいと思います。

拍手、拍手、拍手

  

 仙名彩世 ベアトリーチェ


ベアトリーチェ役の仙名彩世さん、

ゆきさん、ホントに脂がのってます。
もちろんトップ娘役として素晴らしく!
初日のみりおさんと同じ意味で言ってます。

私の中でいつも舞台のゆきさんは、清楚な白百合のイメージです。

だけど今回は少し違いました。
カサノヴァのみりおさんが真っ赤な薔薇なら、
ベアトリーチェゆきさん は、咲き誇る白薔薇のよう。
2人は艶やかな美しい薔薇のようでした。

ベアトリーチェは修道院で育った大人しい娘かと思いきや、自由に憧れるパワフルで真っ直ぐな女性。

そんな魅力溢れるベアトリーチェをゆきさんは伸び伸びと演じます。


ゆきさんは歌もダンスも表現力が素晴らしいですが、、昨年末のタカスペでのかっこいいダンスは記憶に新しいですね。

今回はお芝居でそんなかっこよさも見ることが出来ました。

今、気づきましたが、今回のトップコンビ、とっても新鮮で素敵なんです
私はこのような2人の作品をもっと見たかったのかもしれません。

今日は改めて、今までのゆきさんのトップとしての役付きに疑問を持ちました。
もちろん、ゆきさんはどの役も全てきっちりと演じられていましたし、どの役のゆきさんも好きでした。

ただ、、ヒロイン感のある役が少なかった。
勿体ない思いでいっぱいです。

 

最後となる今回のベアトリーチェは本当に可愛くて良かったです。
歌もダンスもお芝居も全てクオリティの高さを感じました。

みりおさんとのゴンドラのシーン、デュエットダンス、綺麗でしたよ

ゆきさん、本当にありがとうございます。

最後の日まで美しく咲き誇ってください。

 

拍手 、拍手、拍手

 

 水美舞斗 バルビ


軽いノリの神父さまバルビ。
女好き♡笑
カサノヴァと行動を共にするので、出番の多いマイティ。
美味しい役ですよ、
ボサボサの髪でも綺麗なお顔で素敵なんです。

マイティはクセがなくてどんな色にも染まることのできる貴重なタイプですね。
みりおさんとのコンビもとても良かったです。

お芝居ではコミカルなバルビですが、フィナーレではかっこいいマイティ登場!
ダンスも素敵でした。

これからの花組を支えていく1人として、存在感を光らせてました。

 

舞台を彩る美しい花々

 

花野じゅりあ
サヨナラ公演となります。
カサノヴァの元愛人、ゾルチ夫人役ですが、本当に美しい方ですね。
存在感があるので、目を引きます。

じゅりあさんも最後になるなんて (涙)
アクの強い役から優しい役までどんな役もこなせる方で大好きでした。

 

桜咲彩花
ベアトリーチェの侍女、ダニエラ役です。
しっとりとした優しさのなかに、凛とした芯のある演技のできる素敵な方だなぁと。

歌声も好きでした。
ゆきさんと一緒に卒業されるのですね (涙)


大人の女性をしっかりと演じられるお2人が卒業されるのは残念なことです。
今回のゾルチ夫人もダニエラも印象的な素晴らしい演技、忘れられない役となりそうです。


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舞台の感想、今日はここまでにします。
明日は柚香光さんと鳳月杏さんを中心に書きたいと思います。
この2人がまた濃くて素敵なんですよ〜


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昨年訪問したベネツィアの写真です。
左はゴンドラに乗って。
右はH.ダニエリからの朝焼けに光る海。


全てが夢のような素敵な街ですが、ベネツィアに宝塚歌劇はない・・
やはり日本が1番です


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花うさぎ

 

2人のプレイボーイについての過去記事↓
www.wind-waltz912.com
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