11/2ひこね市文化プラザでの『はばたけ黄金の翼よ』レポの続きです。
今回は朝美絢さんと永久輝せあさんについての感想です。
ネタバレ含みます。
朝美絢
ファルコ・ルッカ役
ヴィットリオの腹心の部下
クールなファルコ
冷たい視線、色気、浮世離れした美貌、伸びのある歌声
ビジュアルも雰囲気も全てがハマると思っていたけれど、期待どおり。
クールビューティーなファルコをクール美のあーさが演じます。
同じクール美系のヴィットリオ(望海風斗) はクラリーチェに関することになると笑ったり怒鳴ったり、感情を露わにする。
が、ファルコは笑わない。
ファルコにも密かに想いを寄せる女性がいるようだ。
←ジャンヌ( 星南のぞみ)
だけど、ファルコは恋愛に関しても政治に関しても一貫してクールな男なのだ。
胸の内は誰よりも熱く情熱を秘めているのに!
つまり、ものすごく複雑な人物です。
あーさのファルコは、前半は歌とビジュアルでグイグイ押して、後半からはお芝居で魅せてくれて、ヴィットリオへの敬愛が痛いほど伝わってきました。
目が物を言うと言いますが、あーさは目でお芝居ができる人かと。
とても魅力を感じます。
望海さんも目で演じることが出来る人だと思っています。
あーさへの期待
ファルコを観て今後のあーさに期待が湧いてきました。
何度か書いてますが、あーさは白い役も黒い役も女役もフェアリー系も出来る稀有なタイプかなと思っています。
例えばドンジュアンの様な色気ダダ漏れ系、エドガーの様なミステリアス系、ロミオの様な王子様系、あるいは美貌のスカーレットなど、どれもイメージがつきやすく、それってかなり凄いことじゃないかなと思うのです。
また、フォトブックの大海人皇子も素敵ですね、こちらは和製王子(皇子)様。
今後大きな舞台で経験を積むことで、更にスケールの大きさを身につけていけばこれらの役も決して夢ではないはず。
次の大劇場公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』で女役キャロルを演じることは、あーさにとってまた一つ貴重な経験を積むことになります。
早霧せいなさんが2番手時代に演じた爽やか美の女役とは全く違うタイプの妖艶美のあーさ。
斎藤一、ファルコと続いたかっこいいあーさからの転身に大注目です。
永久輝せあ
ジュリオ・デル・カンポ役
ボルツァーノの新領主
クラリーチェ(真彩希帆) の腹違いの兄
バージョンアップ
初演よりバージョンアップしたジュリオ役。
初演の杜けあきさんがジュリオ役を演じたのは研5くらいだったので、現在研9のひとこちゃんのお餞別に相応しいように役柄が膨らんだのでしょう。
歌も増えて鞭打ちもファルコからジュリオに変わり、ファルコと並ぶ程の大きな役になりました。
ジュリオが活躍することでストーリーが分かりやすくなったと思うので、これは良かったと思います。
例えば鞭打ちですが、話の流れとしてはジュリオの方が納得できました。
←そしてひとこちゃんの鞭打ち上手かった、のぞ様痛そうだったけど(T . T)
剣さばきも上手いです。
ドンジュアンを思い出すのぞ様ヴィットリオとの闘いは見応えありました。
そしてもう一つ、ひとこちゃんは台詞回しはサラッとしているのに、決して芝居が軽く(浅く)ならない。
ジュリオも色々なことを背負っていて苦しい立場にある人ですが、
サラリと言う台詞に苦悩や悲しさを込めることができるのは、ひとこちゃんに芝居心があるからかな、と思うのですがどうでしょう。
ひとこちゃんへの期待
先程あーさは白黒女妖精何でもござれ的な発言をしました。
違った角度で言うと、ひとこちゃんの場合は今の雪組に多いリアリティ溢れる役柄も2.5次元ビジュアル系も、どちらも違和感なく演じられるタイプだと思います。
それはこれからのひとこちゃんの強みかな。
ビジュアルが良く華があってスターの条件をほぼ持ってますが、同時にまだまだ学ぶべきことの多い学年です。
花組異動後、まずは『DANCE OLYMPIA』で光ちゃんやマイティたちと思いっきり得意のダンスを魅せてほしいし、2人から学べることも多いと思います。
そして『はいからさんが通る』
配役は今の時点でまだ決まってませんが、大きな役がつきそうな予感。
明日海さんからVISAイメージキャラクターを受け継ぐことも決まり何もかもが一新され、周りはあれこれと賑やかになり大変でしょうが、選ばれし者の運命(さだめ)ですよね、頑張ってほしいと思います。
ずっと応援しています♡
最後に
今回はあーさとひとこちゃんについての感想になりました。
他のキャストの方の感想も書きたかったけれど時間が押してきました。
特にひらめちゃん(朝月希和)、雪組最後となる舞台で大きな足跡を残してくれました。
次はいよいよ花組『マスカレード・ホテル』のヒロイン役ですね。
大きな花を咲かせてください、楽しみにしています。
この公演では欲しかったツアーバッグも買えず、彦根市観光も出来ずでひこにゃんにも会えず(涙)、舞台一本に命をかけました!←大げさ
お土産にお菓子や兎の手拭いをいただいてとても嬉しいです!
お芝居もショーも少ない人数で見応えのある舞台を魅せてくれた雪組の皆さんに拍手を送ります。
今年の宝塚歌劇のテーマ「温故知新」の流れの中で選ばれた作品『はばたけ黄金の翼 / Music Revolution!』、
そしてオリジナル作品の『ハリウッド・ゴシップ』
タイプの異なるハッピーエンドの雪組2作品を観劇できて、私もハッピーになり満たされました。
雪組さんとは来年の大劇場公演でお会いすることを楽しみにしています。
ありがとうございました。
雪・うさぎ