風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

花組『DANCE OLYMPIA』感想〜柚香光のフラメンコに魅せられて

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ライヴュ観劇から日が経ってしまいました。

新生花組のトップ柚香光さんのプレお披露目公演『DANCE OLYMPIA』
舞台は予想以上の素晴らしさで、夏の梅芸での別箱公演にくるなら是非生で観たい!
その時に感想を書きたい思ってましたが、トップコンビの夏はブロードウェイミュージカルと発表されました。
なので遅ればせながら感想を残しておきます。


ダンスオリンピアは、エネルギッシュで、楽しく、華麗で、力強い。
息もつかせぬ躍動感でダンス、ダンス、ダンス!

光ちゃんを中心に花組の皆さんの魂を込めた素晴らしいダンスに感動しました。

これほどダンスに特化したショーを観たのは初めてです。
これは心に残るショーになります。

 

柚香 & 水美 永久輝 聖乃


ストーリー仕立ての1幕は、光ちゃんがしなやかなダンスを遺憾無く発揮。

マイティ (水美舞斗) はダイナミックなダンスを披露して存在感を出してました。
ほんとに凄いの一言です。
筋肉美に酔いしれます。

花組デビューのひとこちゃん (永久輝せあ) 
キレッキレダンスで花組に溶け込んで楽しそう、得意のダンスが花組スタートになって良かったですね。
ほのか (聖乃あすか) ちゃんとのサロメも妖艶で素敵でした。

そのほのかちゃん、これほど踊れるとは知らず驚きました。
素晴らしい!
1幕はあっという間に終わりました。

ユニークなストーリー仕立ての中に、ヒップホップや華ちゃん (華優希) とのデュエットダンスなど盛りだくさん。
光ちゃんたちのダンスがふんだんに散りばめてあり構成、演出が素晴らしく楽しむことができました。

 

2幕はオープニングの和太鼓なども見どころでした。
太鼓は音を響かせるのは思っている以上に難しいようで、皆さんかなり練習を積まれたと思います。

 

孤高のフラメンコ

 

光ちゃんのフラメンコダンサーのシーンは圧巻でした。
振付は『ドン・ジュアン』の佐藤浩希さん。
先生によると、フラメンコは虐げられた人たちが思いをぶつける術として地面を踏み鳴らしたことが始まりだそう。


スポットライトの下でひとり、リズムを刻む柚香光。
ビジュアルも最高です。

息をするのを忘れそうなくらい魅入られます。
ジプシーの切なさ、力強さ、心に秘めた情熱のフラメンコを色気たっぷりに魅せてくれました。

美しさと悲しさと、表現力が素晴らしい。
こういう自信に溢れた光ちゃん観たかった、光ちゃんにしかできないダンスだ。

お隣の席の方はずっと泣きっぱなし。
わかります、私も胸が熱くなりました。


トップスターとは孤独なもの。
その姿はひとりフラメンコを踊る柚香光と重なり、
観客は息つく間もなく。
あの瞬間、会場の空気は柚香光の為にだけ存在していたと思います。

魂のダンスだと思いました。
だから多くの人の胸を打つのでしょう。

これぞトップスターという姿を見ました。
素晴らしかったです。

 

これからの花組


光ちゃんの魅力とマイティの存在が大きく光るショーでした。
華ちゃんはダンスが得意ではないようなのでダンスショーと聞いてどうなのかなと思ってましたが、このショーは基本男役中心で展開している印象を受けました。

デュエットダンスはもちろん華ちゃんと美しく。

今後も花組ショーはこういう形になるのかなと。
華ちゃんとはお芝居でがっつり組んで、ショーではマイティたちとダンス中心のような。


新生星組を率いる礼真琴さんもダンサーなので(歌うまでもありますが)、光ちゃんの花組とどのような色の違いを出してくるのかと思ってましたが、この舞台は全く新しいタイプのショーで、2組の個性の違いが出ていました。

星組は舞空瞳さんもダンサーなのでトップコンビで踊る、
花組はダンサーチーム男役で魅せる。

 

ダンスオリンピアを観て光ちゃんの大人の作品を観たいと思いました。
かっこいいです。
フラメンコが素敵だったので、スパニッシュショーなんかも素敵ですね。


初々しいトップコンビ、光ちゃんと華ちゃんが作っていくこれからの花組の歴史、
マスカレード組も加わってどのように作られていくのか楽しみです。

そして光ちゃんのフラメンコは何かの形で生で観たい!
また1人楽しみなトップスターが誕生しました。


花・うさぎ
 

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