風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

月組『出島小宇宙戦争』感想〜鳳月杏〜ロマンチックなコメディ

 

出島ポスターから等身大のカゲヤスが舞台に飛び出してきた!

牢獄でどんな暮らしをしていたらこんなキラッキラになれるのと
問いかけたいほど完璧なビジュアル、
鳳月杏さん。


f:id:wind-waltz912:20200216194901j:image


『出島小宇宙戦争』2/16 シアター・ドラマシティ
観劇レポです。

 

ストーリーが面白い


デジタル・マジカル  コメディタッチ、パラレルワールドに宇宙人

歴史上の人物と史実をファンタジックに描いて、奇想天外なストーリーが展開していきますが、ベースになっているのは「愛」でハートフルコメディ

主役のカゲヤスが天文学者で星やら月やらロマンチックな要素もたくさん散りばめられていて、夢あり冒険あり活力ある舞台です。

ちなつさんがカゲヤスをとても魅力的に演じていて、周りの演者も生き生きと楽しそう。


余談ですが、昔からSF関係好きなのでこの手の映画、小説、ドラマはよく見る方です。
高校の時タイムトラベルものの壮大な物語を書きかけたくらい好きです。←3ページで撃沈

ただ。
SFものはズッコケると凄いことになりますね^^;

『出島小宇宙戦争』はストーリーの組み立てが良くできていて、破綻せずに最初から最後まで楽しめました。
宝塚らしく美しくかっこよく、それぞれに見せ場があって面白い。
主演のちなつさんが作品力を上げていることも大きな要因です。

 

カゲヤス(鳳月杏)と仲間たち


鳳月杏 /カゲヤス(高橋景保)

洋装風味もある、いなせな着流しに天体望遠鏡を担いで颯爽と登場。

ある時はキラキラと、ある時はいぶし銀の如く、
お芝居によって両方のどちらにも光ることができます、ちなつさん。

ミステリアスな銀髪はシルバーだけではなくブルーも入っているそう。

ちなつさんの大らかさと明るさとかっこよさと色気が上手くミックスされたカゲヤスのビジュアル

谷貴矢先生、ちなつさんにぴったりのキャラクターを有り難うございます、と言いたいです。

縦横無尽に動き歌う踊る、舞台には確かにカゲヤスが生きてました。

安定感のある演技、深みと心地良く響く歌声
ちなつさんは男役女役を問わず、どなたとも自然に演技の呼吸が合わせられる稀有なスターではないかと常々思っています。


海乃美月 / タキ

お転婆で可愛い月の住人にうみちゃん。
IAFAでのうみちゃんとの夫婦役があまりにぴったりだったので期待してました。

カゲヤスとタキ(カグヤ)はちょっと不思議な関係で、がっつり恋愛というものではありません。
それでも2人ののキュンとするようなデュエットが素敵です。 

最近大人っぽい役が多いので、久しぶりにうみちゃんのキュートなヒロインは新鮮で嬉しいですね。

 

暁千星 / リンゾウ

リンゾウ役のありちゃんとちなつさんの2人の並びはまぶし過ぎて、美の破壊力が凄かった。
お互いのオーラを輝かせることができるベストコンビでは?

リンゾウは隠密ですが、隠密とは忍びの者。
目立たぬよう影のように身を潜めて生きている印象ですが、ありちゃんリンゾウは見た目が華やかでお洒落で人一倍目立ってます。
髪型もよく似合っていて美しい。
それがこの作品の面白いところ。

カゲヤスとの関係性はちょっと複雑な関係。

ありちゃんは演技力がぐんぐんアップしてきて、ちなつさんとの対峙の場面など見応え十分。
まだまだ伸び盛りなんで今回ちなつさんからも色々と学べるといいなぁと思いました。

可愛さから徐々に男っぽさが増してきたありちゃん、吸収力が凄いのか毎回新しい扉を確実に開いている人です。

 

風間柚乃 / シーボルト

おだちんも吸収力強いですね。天性の才能もありますが。
毎回個性の強い役を次々こなしていくので驚きます。

今回も変わり種のシーボルト役をしっかり妖しく演じてます。→お耳が可愛い♡
ちなつさん相手に長台詞、歌も堂々たるもので。

実はこの役をこの学年で、ここまで演じることって凄いことですね。
おだちん的に普通に受け止めてるところが怖いです。
ほんと素晴らしい。
でもこの役、言葉では表現できません。ごめんなさい笑

いよいよバウホール主演も近づいてきましたか。


光月るう / タダタカ(伊能忠敬)

カゲヤス(鳳月)とリンゾウ(暁)の学問の師であり人生の師であるタダタカ役。
→なかなかのイケおじ

カゲヤスの夢の中の2人のお芝居はじーんとしました。
2人の間には別次元の時間が流れているよう。

ちなつさん、ここではしっかり受け身の演技で、攻めの演技と受け身の演技の使い分けが光ります。

るうさんの味わい深いタダタカ役、お酒のシーンにはホロリとしました。


その他のキャスト

別箱の再演ものと違ってオリジナルは一人一人の出番やセリフが多いので、通しの役をじっくり観ることができます。

梨花ますみさん、紫門ゆりあさん、白雪さち花さん、英かおとさんなど大活躍で、お芝居の上手なメンバーが多いなぁと感じました。

 

フィナーレ

うみちゃんセンターの娘役郡舞はとても幻想的で綺麗でした。
ちなうみデュエットダンス、黒燕尾のちなつさんと白いドレスのうみちゃん、ダイナミックでとても綺麗でしたね。
リフトも凄いんです。

 ゆりさんとうーちゃんはお芝居の赤と青の隈取りメイクそのままに。←なかなか凄い

ちなつさん、ありちゃん、おだちんのダンスも三者三様で見応えあります。
最後ちなつさんのダンスはかっこいい…!!

 

自由に羽ばたく、心ときめく


舞台衣装やセット、うさぎちゃんたちやメイドさん、パラレルワールド、月の住人など、心福、眼福、耳福の心ときめく舞台でした。

でも見どころが多すぎて一度の観劇では覚えてないことの方が多い。

ちなつさんはやっぱり役の振り幅広いですね。
いつかカサノヴァも驚くほどのプレイボーイ役など観たいものです。
一回り二回り大きくなって月組へ戻ってきて堂々たる東上公演主演でした。


面白い視点から歴史を自由に大きく羽ばたかせた『出島小宇宙戦争』ですが、カゲヤス役はちなつさんならではの、はまり役。

私の頭も羽ばたくことができて(?) とっても幸せでしたー


月・うさぎ