風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

望海風斗さん 退団会見ー最後の瞬間まで

 

宝塚トップスターの退団記者会見ー

宝塚ファンにとっては何度も繰り返される見慣れた光景ですが、

自分の贔屓がそこに座り退団会見が行われている様子はいつもと違い別の世界の出来事のように感じます。


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望海風斗さんと真彩希帆さん、それぞれ別々の会見でしたが2人ともとても清々しい印象を受けました。

望海さんはストライプのスーツ、真彩ちゃんは白いドレスが素敵でしたね。

会見の様子は色んな媒体を通して公開されているので、ここでは2日経って望海さんについて私が感じたことを少しだけ書き留めておきます。

 

ドン・ジュアン


望海さんの口から『ドン・ジュアン』という言葉が出ました。

「これで退団しても悔いはないなというぐらい、毎日生ききったという経験ができた」
「あの時のような感覚で毎作品挑みたい」

やはり特別な作品だったようです。


当時雪組トップコンビちぎみゆの作品は『ローマの休日』
宝塚らしいロマンチックで爽やかで甘くほろ苦いラブストーリー。

一方望海チームは濃厚な『ドン・ジュアン』
宝塚の枠を超えた作品と言われ、悪の香り、圧倒的な歌唱力、色気とビジュアル、全てがハマりにハマり望海さんの大当たり役になりました。

トップと2番手のカラーの違いが見事に分かれた2作品でした。

 

愛に呪われた男ドン・ジュアンを演じる望海さんの大熱演に圧倒されて、劇場の幕が降りても暫くは放心状態に。

舞台に酔わされたのは初めての経験でした。

ドン・ジュアンはその後の望海さんの男役としての方向性を形作る上でも、役作りにおいても大きな意味を持つ作品になったのかなと。

また「色気と歌唱力は望海風斗」の名を不動のものにした作品でもあったように思います。

 

 夢を作る人

 

退団後については「これからゆっくりと自分が何をしたいのか向きあっていきたい」 
卒業後のことはまだまだわかりませんが、人生夢だらけの望海さんですから^ ^


2017年タカスペで望海さんが『夢人』を歌われました。
望海さんが尊敬するかつての雪組トップの汀夏子さんが『ザ・レビュー』で歌われた古い曲です。その後も何人か歌われてますが。

夢を作ってみませんか
花少々と
星3つ
月に輝く
粉雪粉雪
それだけあれば十分です
作った夢は消えません

子供の頃、この歌の歌詞がとても好きでノートに書き写したものがまだ残っています。
夢を作るレシピが素敵だったからですね。

宝塚で作られた夢は消えることはないと、昔の自分の文字が励ましてくれます。

 

会見では最後の瞬間まで男役を研究する気持ちを持ち続けると男役を愛する望海さんらしい言葉を聞くことができました。

10月11日、私がその最後の瞬間の望海さんを舞台で観ることは奇跡に近いことでしょう。
それでも最後の日はお見送りするつもりです。

その先にもし夢の続きがあるのなら、
そんな嬉しいことはありません。


雪・うさぎ
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