風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

星組『眩耀の谷』感想 新生星組のエネルギー!

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礼真琴さんと舞空瞳さんのお披露目公演「眩耀の谷(げんようのたに)」の観劇感想です。
内容にはほぼ触れてません。

観劇したのは2月18日、
前日には雪組トップの望海風斗さんの退団発表があり眠れぬ夜を過ごしました。

その翌日に星組公演を観劇できたことは有難いことでした。

新生星組の舞台はエネルギーに満ちていて、上手く言えませんが前トップの紅ゆずるさんの残したものが確実に残っているように感じられました。

 

 礼真琴(丹礼真) と新生星組

 

紅さんの元で、伸び伸びと成長した組子の皆さんの活躍が目覚ましく、
ことちゃん(礼真琴)に関しては紅さんだけではなく、北翔さん、柚希さんからの学びを礎に、自らの男役像をしっかり確立。
受け継いだものと新しい個性が見事に調和、結実して、男役「礼真琴」が誕生したのではないかと思いました。

組の形はどれほど変わろうと、卒業された方々は舞台に生き続けるのだということをいつも以上に感じた公演でした。

 

さて「眩耀の谷」のストーリーは紀元前の中国を舞台に、主役の礼真が悩み苦しみながら人生を切り開いていくという壮大なストーリー。

謝珠栄先生の初の作・演出の芝居作品です。
歌も素敵でしたよ!

「胘耀」って難しい言葉ですね。

げんようとは眩(まばゆ)いほど耀(かがや[=輝])くこと。
目がくらむほど強く光輝くこと。
日本語表現インフォより

タイトルの眩耀というのは物語のキーポイントになります。

(因みに礼真が生きたB.C.800年頃は日本では弥生時代が始まり、大陸から米(水稲耕作)と金属器が伝わってきた時代になります。)


男役の剣さばきのかっこよさと娘役の舞の美しい優美さが幻想的に描かれていて、歴史ファンタジーを五感で楽しむことができました。

ことちゃんはシャープな動きで躍動感があり、真っ直ぐで正義感の強い礼真役がとてもよく似合っていました。

定評ある歌もダンスも素晴らしく剣舞も見事、お披露目にして安定感があり頼もしいトップ誕生です。

大柄な将軍(愛月)と対峙するところ
謎の男(瀬央)との掛け合い
瞳花(舞空)への思い
仲間たちとの友情
ひとりひとりとの関係に丁寧に向き合い呼応しているところがとても良かったです。

ラストシーンのことちゃんは堂々としていて物語の最後に相応しい感動シーンになりました。

 

主なキャスト感想

 

舞空瞳 (瞳花)

お披露目のヒロイン役は重い過去を持つ舞姫、瞳花。

透明感で可憐に、一方で強く懸命に生きる女性としてしっかり演じていて好演でした。

瞳花が舞うシーンは舞姫らしくとても美しく綺麗で優雅です。

また瞳花の気持ちをセリフではなく、ダンスを通して表現するという難しい場面がありましたが、ひっとんの懸命さが瞳花の人生と重なりとても素晴らしいシーンになってました。

ことちゃんとのデュエットナンバーも素敵な曲。
食聖、モーツァルトを経て段々と息が合ってきた様子の2人。

この公演を観て次公演ロミオとジュリエットへと期待が一層高まってきました。

 

愛月ひかる (菅武将軍)

存在感があるので舞台に厚みが出てとてもかっこいいです。
星組異動は大成功、ことちゃんとは互いに異なる魅力を出し合えるとても良い関係に思えました。

恵まれたスタイルに大人の渋さと色気がある将軍ですが、後半もう一場面、見せ場があればもっと印象に残る役になったのではと思います。
そうなるとどこかのシーンを端折ることになるので難しいのかもしれませんが。

それに関して謝先生が歌劇誌座談会で話されてます。
丹礼真(礼)が成長し、人間的に変わっていくところを主題にしているので、どうしても周国側の場面が少なくなると。
なるほど、今回は特に、トップコンビの見せ場を最優先するのは当然のことですね。

役より演じ手の愛ちゃんの方が大きく感じてしまい勿体ないと思いましたが、それでもの存在感は流石だと思いました。

今後も愛ちゃんには大いに活躍してほしいと思っています。

 

瀬央ゆりあ (謎の男)

龍の宮以来すっかり我が家では注目の人に!
今年はじわじわ上がってきそうな予感がしていましたが、一気に来ましたね。

ことちゃん愛ちゃんコンビに せおっちもがっつり入ってきて、星の男役トリデンテ結成の今後に興味をかき立てられます。

謎の男は噂どおりの美味しい役。
お芝居もうまくてことちゃんとの掛け合いも息がぴったりでかっこよく決まってました。

注目すべきは歌です。
一作ごとに確実に上手くなっていてお芝居とショー共に余裕すら感じました。

最近舞台のせおっちは、演じ歌い踊ることをとても楽しんでいるように見え、何よりまだ伸び代がありそうなところは大きな強みなので、ますます目が離せない存在に。


有沙瞳 (春崇)
語り部として上品で美しい姿、美しい声で物語を語り繋ぎます。
くらっちが登場すると場が華やぎ、空気が変えられる貴重な人です。
最後は大きな見せ場ですね。

天寿光希 (慶梁)
大輝真琴 (百央)と共に礼真の部下役、ということで前半の青年役が爽やか!
個性の強い役が多いので青年役が新鮮で素敵でした。
最後は人間の愚かさを見せてくれてやはりギラリと光る存在感。

綺城ひか理 (カイラ) 
異動後一作目にしてしっくり感、星組に合ってますね。
落ち着いた演技と安定の歌声、存在感もあるし今後の活躍が楽しみです。

天華えま (クリチェ)
あかちゃん(綺城)と眩耀の谷を守る汶族コンビで活躍。
平均的に何でもできるしビジュアルも良いので何か一つ大きな決め手があればチャンスが広がりそうです。

他にも極美慎天飛華音汶族側は出番が多くて目立ちました。

音波みのり小桜ほのか、2人のお芝居が好きです、雰囲気ありますね。

 

この公演で専科の華形ひかるさんがご卒業され、万里柚美組長が専科へ異動されます。

万里柚美 (母)
気品がありいつまでも美しい方です。
礼真と歌う子守歌、感動しました。

華形ひかる (宣王)
みつるさんの宝塚最後の役は周国の王。
先ほどの謝先生の意向どおり周国側の場面が少なくなり、後半の出番がなかったことは残念でした。

とは言え王ですから豪華な衣装で皆の真ん中に立つ姿は立派で圧倒的な存在感です。
最後の幕が下りるまで世界の彼氏みつるさんらしくかっこよく、男役として完全燃焼してください。

 

これからの星組

 

ことちゃんは星組トップとして大劇場お披露目公演、素晴らしいスタートでした。
華もありオーラもあり歌もダンスもできる、大変魅力的なトップさんだと思います。

出来過ぎるが故に「出来て当たり前」という期待が、時に重く感じられるかもしれません。

それでも礼真琴-舞空瞳なら乗り越えて更に高みに登るだろうという、みなぎるエネルギーと力強さをこの舞台から感じました。

これからの新生星組は、ことちゃんを中心として美しく眩い輝きを放つでしょう。

それがどのような輝きになるのか楽しみにしたいと思っています。

  

星・うさぎ