風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

公演再開の発表の前日に「宝塚で見た景色」

 

昨日は当初の予定通り宝塚歌劇が公演を再開するという嬉しいニュースが発表されました。

宝塚歌劇公式ホームページ
https://kageki.hankyu.co.jp/sp/news/20200306_004.html


あらゆるリスクを背負っての劇団の英断に感謝しつつ、私たち観客も劇団の指示に従って万全の態勢で観劇しなければなりません。

今月は私も一公演とライビュを控えているので気を引き締めねばと思っています。


さて、公式発表の前日、宝塚へ行ってまいりました。

お友達と移転間近の宝塚ホテルで会う為です。
お天気が良かったので、ホテル前の南口駅ではなく宝塚駅で降りて、花の道を通りながらぶらぶらとホテルへ向かいました。

公演のない宝塚の街はいつもより静か。
決まった休みではなく、思わぬ状況での突然の休みに何となく街も戸惑っているように感じてしまいます。
実はこの時、休みが延長されるのではないかと気持ちは後ろ向けになっていました。

気づくともう大劇場まで来たではあーりませんか!
何やら工事がされている様子でしたが、9日に向けての諸準備だったのでしょう。
その横には、完成間近の新しい宝塚ホテルの工事が最終段階に入っている様子。

落ち着いた色合いは大劇場と溶け合い上品で美しい佇まいです。


その様子を見ていると、今の大劇場がこのように立派に建て替わった時のことを思い出しました。
1992年に幕を閉じた旧宝塚大劇場には家族5人で来た思い出があります。
滅多に5人揃って観劇する機会はなかったのでよく覚えてます。
席は3階の後方、とても見にくい席でした。
当時のことを思えば今の2階後方は物凄く見やすいです。

舞台は遙か下に小さかったけど、家族で来られたことが嬉しくて楽しかった思い出です。
あの時の父や母を思い出すと涙が出てきます・・(←現在もそこそこ元気に生きております)

様々な思い出の詰まった劇場だったので、取り壊されるのは寂しい気持ちもありましたが、新しい劇場になるのは楽しみでした。
思い出の舞台が消えててしまうわけではないので。


街も同じですね。
震災で街並みは一変して、あの昭和の香りがプンプンする街の風情はどこにも見当たりません。
形はなくなっても心に焼き付けてはいますが、写真の1枚も撮っとけば良かったなと思っています。

 

南口へ向かう橋を渡りながらキョロキョロ。
周りに誰もいないので鼻歌を。

たとえ〜お前に拒まれても〜♫


歌が完結しないうちに宝塚ホテルへ到着。

昨年友達と宿泊した時に何枚か館内の写真を撮りましたが、新館ロビー1階の各組の現トップスターのパネルがある所がよく写っていなくてきちんと撮りたいと思ってました。
シャンデリアが綺麗です。 

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ランチはルネサンスでストロベリーアフタヌーンティーセット。
トマトと合わせたスムージーが美味しい。 

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この日はヴァイオリンやピアノ生演奏があり、とても優雅なひとときになりました。

 

おそらく、私がこのホテルを訪ねるのはこれが最後になるでしょう。
建物は新しくなっても刻んだ歴史が消えるわけではないので、これからも多くの夢や喜びを創っていくであろう希望に満ちたホテルです。
かつて大劇場がそうであったように。

帰り道、花の道から再び完成間近のホテルを見て改めてそう思いました。
調子が出て来たのでお友達に気づかれないように今度は頭の中で歌いました。

この思い〜生きて遂げたい♫

 

そして昨日の公演再開ニュース。

今思うと、営業が終了するホテル、オープン間際のホテル、時を待つ静かな街並み、万全の態勢で皆を迎える為の準備をしている大劇場、
おととい見た景色は全て私にとって貴重な景色になりました。


コロナウィルスが収束のみならず終息すること、再開された公演の無事とこの先も宝塚歌劇が皆に愛される存在であることを願っています。


うさぎ
  

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