風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

珠城りょうさん退団発表 & 記者会見

 

昨日月組トップスター珠城りょうさんの退団発表があり、今日3月17日退団記者会見がありました。

2021年2月14日、東京宝塚劇場公演、ロマン・トラジック「桜嵐記」/スーパー・ファンタジー「Dream Cheser」の千秋楽をもって退団されます。

 

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昨日は本当に驚きました。
一夜明けても未だその余韻は残り、
更に退団会見の記事を読んだことで、姉妹で(別々の場所で)泣きました。

 以下太字の箇所は会見での珠城さんの言葉です。

 

「今まで耐えて、背負ってきたもの、少しずつ…おろしていっていいのかな…」

退団時期はともかく就任の時期は自分で決めることは出来ません。

研9で就任されたのが2016年、今の時代では長期就任でタカラジェンヌとしては恵まれた人生であっても、その苦労が如何ほどであったか知る由もなく、言葉の重みに涙が出ます。

 

94期生と言えばこれからまだまだ男役として磨きがかかってくる頃です。

「もっと長くいたら、違う景色を見れたかもしれませんし、男役としていろんなものをお見せできたかもしれませんが、密度の濃い凝縮した時間を過ごさせていただいた。」

トップになる時期がもう少し遅かったなら…と今更言うつもりはありませんが、勿体ないという気持ちはあります。

 

トップスターの条件を一つあげよと言われたら、舞台の真ん中に立った時に広い大劇場の空間を埋められるスケールの大きさと答えます。
もちろん体の大きさのことではありません。
下級生の頃から珠城さんには十分その資質が備わっていたことがトップ就任を早めることになったのかもしれません。

 

宝塚的なキラキラ、あるいはギラギラ、オラオラ、
珠城さんにはそれとは少し異なる輝きやオーラを感じています。

春の日差しのような暖かさでもあり、深い海の中の煌めきのようでもあり。

色気より爽やかさ、激しさより穏やかさ、小慣れ感より実直さ、男らしさ。
グイグイせめてくるより大きく受けとめてくれる愛、包容力。
空の上の雲の中にすっぽりと包まれるような安心感。

宝塚ではドキドキ感のあるキラキラした刺激的なスターが人気の主流の今、珠城さんの持ち味は少し分が悪いかもしれません。
ですが、珠城さんがいるから5組のバランスが美しく保たれ、平成から令和へかけての一つの宝塚黄金時代が築けたのだと思っています。

以上は全て私が抱いているイメージに過ぎませんが、その唯一無二の個性が、珠城さんの持ち味でありスター性であり、最大の魅力だと思っています。
それが開花してきた今だからこそ、勿体無いと思うのです。


相手役の美園さくらさんはミュージック・サロンを開催ということで添い遂げの可能性も濃厚かもしれませんね。
彼女の実力の高さは作品力を大いに高めてくれます。
ちゃぴちゃん(愛希れいか)とは違った形で珠城さんとのコンビを楽しませてくれる存在で、今後が非常に気になります。

そして月城かなとさん主演の全国ツアー『ダル・レークの恋』
選ばれた作品的にも実力的にも何の心配もないでしょう。

「早く退団を発表することで、組を担っていく子(下級生)たちが『自分たちが背負っていかなくては』という気持ちを持って、次のステップに踏み出してくれたら」

これは下級生たち、取り分けれいこちゃんにとっては身の引き締まる思いでは。
珠城さんの大きな愛ですね。

 

卒業まであと11ヶ月、
その中で行われるバウホール公演『幽霊刑事(デカ)~サヨナラする、その前に~』

バウホール公演と言えば珠城さん代表作の一つとなった『月雲の皇子』
劇場で観る機会はありませんでしたが、映像では何度もリピート。
作品、キャスト全てが素晴らしかったですね。

幽霊刑事の作品紹介に「珠城りょうの思い入れある宝塚バウホール」と記載されてます。
バウホールには夢、涙、汗、情熱、大切なものがたくさんつまっており、生徒さんにとっては特別な場所ですし珠城さんにとってもそうなのでしょう。

あの小さなホールが大好きです。

惜しむらくはバウホールだけでは席数が足りません、
東上公演がないなんて!
いずれにせよライブ中継は必須ですね。


サヨナラ公演の作・演出は、雪組トップコンビに続いて上田久美子先生。
武将とはまさに珠城さんにぴったり。
先生は雪月とそれぞれのトップや組に合った最高の作品を作ってくださると大きな期待を寄せています。

またディナーショー『Eternità』の爽やかなポスター画像もアップされ出演者の発表もありました。→鳳月杏  輝月ゆうま  佳城葵  朝霧真
昨日から今日へかけて怒涛の発表です。

「こういうご時世ですが、私の退団のニュースが暗いニュースと受け取ってほしくない。次のステージに進む大きな一歩。まっすぐ歩いていきたいので、最後までついてきてほしい」

卒業は寂しさと同時に希望に満ちたスタートの第一歩でもあります。
珠城さんの言葉どおりの次のステージに進む大きな一歩、力強い言葉です。


取り止めもなく書いてきましたが、珠城さんはもちろんのこと、月組の皆さん、そして珠城さんを愛するファンの方にとっても充実した日々になることを祈っています。

 

月・うさぎ

 

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