宝塚歌劇団のシンボル「すみれの花」
可憐で小さな花ですが、逞しく生きる知恵や強さもあり、凛とした美しさで古くから愛される花です。
今日はすみれに関するものをあれこれ集めてみました。
すみれを食す、香る、観る、読む、聴く、愛でる・・。
色んなすみれを楽しんでください。
すみれティー
まずはすみれの香りのteaから。
ティーと言えば日本茶と紅茶ですね。
青い緑茶
こちらは先日Twitterで紹介したPetit Pointの「すみれが香る青い緑茶」です。
宇治茶を使用しているのですっきりした味です。
水出し用ですが冷たいものが苦手なので温めてみました。
美味しいですが、やはり色は写真のように綺麗に出ませんでした(右側)。
スミレの香りづけをした緑茶です。青色は着色料ではなく無農薬栽培されたハーブが嬉しい。
— うさぎ (@bluejasmine9121) April 16, 2020
カフェインは微量なので眠る前もお勧めです。
いい夢見れそうですね✨
右写真で綺麗な青色が出なくて左の写真はHPから。実際は中間くらいの色です。すっきりした美味しさ。#プティポアン #青の美しさを愉しむ pic.twitter.com/hzV0mysU2y
暑くなって来たら冷たくしていただきたいです。
すみれ入りブラックティー
次は紅茶。ハートアートコレクションのトゥールーズから直輸入したすみれ入りすみれのブラックティーです。
紅茶色で味はすみれのフレバーティ。
飲みやすいと思います。
南仏トゥールーズにはスミレの群生地があり、毎年2月にスミレ祭りが開催されます。
街には130種類のスミレで彩られスミレの特産品が並ぶようです。
そんな素敵なお祭り行ってみたいですね!
以前宝塚月組公演『いますみれ花咲く』という日本物レビューがありましたが、今度はトゥールーズを舞台のスミレレビューなんてどうでしょう。
すみれの紳士、すみれ娘、すみれっ子、
すみれの歌手、すみれダンサー、すみれの燕尾の郡舞…。(全てすみれをつけただけ)
すみれスイーツ
スイーツ2種類、お腹の足しにはなりませんが気持ちは優雅になります。
すみれの砂糖漬け
皇妃エリザベートに愛されたスミレの砂糖漬け。
有名なのはウィーンDEMEL(デメル)のものでしょうか。
デメルはハプスブルク家の紋章を今もブランドマークにしているウィーン王宮御用達菓子です。
私が数年前に買った時のパッケージと同じタイプが左で、右は今お買い物できるものです。
箱も包装紙も綺麗ですね。
砂糖漬けは優雅で贅沢なスイーツでした。
けれど買ったのは1度だけ。
私は好きでしたが他の家族男3人は上品過ぎて物足りなかったようです。
女性向きのお菓子かもしれません。
食べ方はそのままでも美味しいですが、ホットミルクの中に入れるとほんのり甘くてスミレが香ります。←おすすめ
あとはグラスに入れた白ワインに一粒入れたり、紅茶に入れてもいいですね。
因みにショパンはホットチョコレートに入れて飲むのが日課だったそうです。
はぁ♡おしゃれな日常を送られていたのでしようね、男性でもいろいろですね・・。
スミレやビオラの砂糖漬けは手作りもできますので、ご興味のある方はチャレンジしてみてください。
検索すると色んなレシピが出てきます。
お洒落な日々が待ってますよ〜♪
すみれのキャラメル
さてマリーアントワネットもすみれ好きだったようです。
モンパリグルマン社のキャラメル、マリーアントワネットキャラメル ヴァイオレット(すみれ)
麗しいアントワネット箱を開けると右のすみれ付きのキャンディが入ってます。
柔らかくて口溶け良く、バターとすみれフレバーが香り美味しい甘さ。
こちらは息子たちがパクパク食べるので途中「待ったー!」の一声。
手作りか市販の生キャラメルにすみれの砂糖漬けをのせれば、自家製のすみれキャラメルが出来そうです。
すみれの本
日本スミレ探訪〜ナポレオンと宝塚
スミレの花が好き方にこの本はとてもおすすめです。
著者の山田隆彦さんは日本植物友の会副会長ですが、とにかくスミレ愛が強くて心満たされる一冊です。
この本は、
スミレに魅せられてよかった。
スミレにはロマンがある。
と語られる山田さんが学生時代から55年、日本に生育する約220種のうち167種のスミレと出会われた、その記録です。
仕事では、スミレを趣味とする変わったやつがいると注目されて人間関係が広がった。
趣味でも、理科系の私には古典など世界が違うと思っていたら、スミレが詠まれた万葉集の世界へとつながり、また、スミレを歌ったクラシック音楽の世界にも誘われた。
さらに、ほかの草や木、シダなどの植物の世界へも好奇心が呼びおこされ、思いもよらぬ方向に、つぎからつぎへと世界がふくらんでいった。出典: 山田隆彦(2019)日本スミレ探訪
太郎次郎社エディタス16–17
さて、ナポレオンはスミレの父と呼ばれたほどスミレが好きで、妻の誕生日にはスミレの花束を贈るほど。
興味深いのは、彼の愛したスミレはスイートバイオレットともニオイスミレとも呼ばれていて、これが宝歌劇団の「すみれの花咲く頃」のスミレと同じそうです。
山田さんのお母様は宝塚歌劇が好きでお庭にニオイスミレが植わっていたそうです。
すみれの花の砂糖づけ〜詩集から
ガラッと変わりますが、タイトルはまるでレシピ本の様ですが、江國香織さんの素敵な詩集です。
その中でタイトルになっているすみれの詩は「だれのものでもなかったわたし」という3行だけの短い詩です。
江國さんの詩はとてもストレート。
受け取り方は人それぞれと思いますが、個人的には人との距離感など江國さんに共感できることが多いなぁと感じる詩集です。
だれのものでもなかったわたし、う〜ん、意味深。
すみれの香り
すみれのアロマオイル
スミレの精油は深く眠りたい時、癒されたい時、効果があると言われてます。
アロマポットやディフューザーなどなくても大丈夫、
ティッシュやコットンに一滴落として好きな場所に置くだけでも効果は得られます。(妊娠中、授乳中は×)
枕の横に置くといい夢が見れるかもしれませんね。
すみれの香水
すみれの香りの香水3種。
左、TOCCAのフローレンス
ガーデニアとスミレが漂う上品なフローラル
真ん中、ボルサリのヴィオレッタ ディ パルマ
ナポレオン2番目の妻の情熱、エレガンスと官能性を表現したクラシカルな香り
右、アニックグタールのラ ヴィオレット
私が実際に知ってるのはこの香りだけ。甘くて儚い花の香りでとても好きです。
すみれの香りはたくさん出ています。
青っぽい香りから華やかな香りまで様々ですので好きな香りが見つかるかもしれません。
すみれの俳句
さて、次は俳句です。
すみれの俳句と言えば小学校で習った松尾芭蕉「山路きて何やらゆかしすみれ草」を1番に思い出しますが、本当にたくさんの俳句や短歌に詠まれている花です。
すみれは和歌の世界では万葉の時代から詠まれていて、「墨入れ」と似ていたところから「すみれ」となりました。→万葉時代の表記は須美礼だったそうです。
すみれの句を四句。
菫ほどな 小さき人に 生まれたし 夏目漱石
一夜寝て なほもゆかしき 菫かな 三浦樗良
みちびかれ 水は菫の 野へつづく 桂信子
菫野や 今見し昔 なつかしき 高井几菫
すみれレストラン
大阪にイタリアン「sumile osaka」スミレというお店があります。
吉田美和さんのソロワークとしてリリースされた「beauty annd harmony」シンボルフラワーのスミレの花をモチーフに笑顔=Smileを願い「sumile」(スミレ)と名付けられたそうです。
去年の秋訪れました。綺麗でしょう。
ミニ同窓会で訪れたお店が素敵でした。
— うさぎ (@bluejasmine9121) October 1, 2019
sumile OSAKAという、中之島の川面にあるお店です。
スミレがモチーフということで、テンション上がりました。
久々に会う友達と大切な時間を美味しいランチを食べながら過ごせました🥰
注文したものではないですが、スミレの飾りが綺麗で写真お借りしています。 pic.twitter.com/304Q4T95gn
すみれとクラシック
ゲーテが詩を書きモーツァルトが作曲した歌曲「すみれ」
内容は野に咲くスミレの心を謳ったものです。
「ああ、ほんのしばしでも、野原で1番美しい花になれたなら、やさしい人に摘みとられ胸におしつけられたなら、ああ、ああ、ほんのひと時でも」
近づいてくる少女に摘まれたいと望むスミレですが、結局少女に踏みつけられてしまい・・でも、スミレは幸せです、というちょっと切ないストーリーです。
1785年モーツァルト29歳の時の短い作品ですが機会があれば聴いてみてください。
私の場合ドイツ語はおろか音楽も何も語れませんが、ストーリーを思い浮かべながら聴くと、ドラマチックな曲の表現力が心に響きます。
すみれの花咲く頃
最後に辿り着いたのはここです。
以前に宝塚歌劇団のシンボルのすみれについて記事にしていました。
この歌を望海さんが歌われることになり本当に嬉しかったですね。
定期的に聴いています。
さて、すみれに関するあれこれ書いてきましたが、ここにあげたのはほんの一部です。
時代を問わず世界中の人にとても愛されている花だということがよくわかりました。
私は小学校の卒業アルバムに好きな花をすみれと書いているのですが、宝塚の影響もあるかもしれません。
これからもすみれについてアンテナ張り巡らせたいと思います。
また何かすみれに関する情報があれば教えてくださいね。
うさぎ