風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

雪組『f f f』感想② ユーモラスな天上界の面々を考察 / 縣千/ 一樹千尋 / …

感想②は天上界にいる天使たちとユニークな作曲家トリオについての感想です。

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ネタバレしてますのでお気をつけください。 

ケルブ(智天使)    一樹千尋

ケルビム(天使)    希良々うみ
   〃                羽織夕夏
   〃                有栖妃華    

ヘンデル     真那春人
モーツァルト   彩みちる
テレマン     縣千

マリー=アントワネット 妃華ゆきの

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 望海風斗
 (ここではベートーヴェンと表示)
 

天国か地獄


簡単に天上界の様子をお伝えします。

地上での人生を終えて天に昇ってきた者たちが天国の門をくぐろうとしています。

「お疲れ様〜人生🎵」と可愛い天使たちが美しい歌声で迎えてくれる。
その瞬間、懸命に生きてきた日々が癒されていくようです。

そこに、天国行きか地獄行きか何年も審査待ち状態の人たちがいます。
ヘンデルモーツァルトテレマン、偉大な音楽家3人組‼︎

「バッハは早々に天国へ行ったのに! 」

3人の訴えに
「バッハは神のために音楽を作ってきた。君たちは貴族のため自分のために音楽を作ってきたのではないのか」と智天使ケルブが一喝!

結局3人の運命は、彼らの後継者ベートーヴェンに委ねられることに。
連帯責任…のような?
 
以上が物語の始まりです。
 

ケルブというのは旧約聖書に出てくる智天使でfffでは天上界を司る者として登場。
 
ケルブ役の一樹千尋さんは威厳と落ち着きがあり私の想像する智天使にぴったり。
 
私がヒロさんの名前とお顔をしっかり認識したのは初演時の『炎のボレロ』(雪組でりーしゃが演じた酒場の主人役)でした。
 
当時から安定した演技と歌はどんな役も確かな存在感でお芝居を引き締める力があり、望海さんのサヨナラ公演にヒロさんが出演されるのはとても嬉しく思っていました。
 
そして彼の周りの可愛い天使に希良々うみ、羽織夕夏、有栖妃華さんたち。
可愛い歌うま3人組に耳福、眼福で癒されます。まさに天使。
 

デコボコ3人組

 

さて天国と地獄、どちらに運命が微笑むのか。ヘンデルーモーツァルトーテレマンは、縣くん曰くデコボコ3人組。

天使たちと共に地上に降り立ってベートーヴェンの周辺あちこちに出没します。
 
ある時は肖像画の中、
ある時は街のベンチに。
ある時は民衆と一緒にダンスを。
 
最後のシンフォニーに至るまでのベートーヴェンの人生を地上の人間とは別の視点で見つめ、
物語の案内役としても大活躍。

ベートーヴェンの一挙一動にハラハラドキドキのユーモラスな可愛い3人です。
これから観劇される方はぜひ注目してくださいね。

↓ 彼らの肖像画です。wikiより
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左 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
中 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
右 ゲオルク・フィリップ・テレマン

 
 
まずヘンデル(真那春人)、バロック音楽の著名な作曲家です。

まなはるくんの髪型、かなり実物と似せていますね。
3人の中では1番年長者のよう。
落ち着いているようでそうでもないところが面白い。

ヘンデルはオラトリオ・管弦楽曲・オペラ作品などその美しい旋律から音楽の母と呼ばれています。(音楽の父はバッハ)

ベートーヴェンはこれまでの作曲家で誰が1番偉大かという問いに「ヘンデル」と答えたそうです。

 

fffモーツァルト(彩みちる)は神童と呼ばれた頃の年齢設定でしょうか。
天上界の姿は自分で年齢を決められるなら有難いのですが。

彩モーツァルトは茶目っ気たっぷりキュートで話し方も動きも少年として違和感もなくとても自然な演技です。
子供役から大人の女性まで役の振り幅が広いですが今回も演技力が光りました。

35年の生涯で626曲の楽曲を作曲、彼の残した楽譜はほとんど書き直しもなく美しく。まさに天才ですね。

ちなみにモーツァルトの母親は楽天的で優しく冗談好きであったといいます。
彼の天性の明るさは母親譲りなのかもしれません。
 
そのモーツァルトと出会ったことがあるというマリーアントワネット役の妃華ゆきのさん。
綺麗で気品があってそこだけベルばらの世界感。素敵でした。
 
 
最後はイケメン青年のテレマン(縣千)

テレマンについて調べてみると、音楽的な才能に加えて頭の回転が早くて商才にも恵まれいたようです。

また彼はヘンデルとは大学時代からの友人でした。
彼は86年の生涯で膨大な数の曲を作り、ギネス世界記録のクラシック音楽の分野で最も多くの曲を作った作曲家として正式に認定されています。

人間的には、変わり者のベートーヴェンや破天荒なモーツァルトとは違って、バランスの取れた人物だったのかなーという印象です。

縣テレマンは衣装も髪型も似合っていて素敵。

この役は動きや表情で演じることのウェイトが大きいですが、真那ヘンデルと彩モーツァルトの繊細な動きに呼応していて良かったと思います。
 
さて、地上の音がうるさいと言うケルブの声にモーツァルトとテレマンがベートーヴェンの耳に雲を詰め込むシーンがありますが、これがベートーヴェンの失聴と繋がることはないと思っています。

ベートーヴェンの失聴が運命ならばそれが彼らによってそれが引き起こされるとは思えないからです。
真実はどうなのでしょう。

 

天上界では

 

この天上界はベートーヴェンの苦難の人生を観察しながら彼の人生の終着点へと観客を導びいていきました。

 

計らずとも彼らの運命の鍵となったベートーヴェンでしたが、天上界でのその後を少し妄想してみます。

彼が自らの運命を受け入れ最後のシンフォニーを完成させたことで無事審査をクリアして天国の切符を手にした3人組。
絆もできて仲も良さそう。
ベートーヴェンは彼らの仲間に入れるのか。
陽キャラのモーツァルトと友だちになれるかな?

自己主張の強いベートーヴェンは天上界でも相変わらず…となりそうです。
ですが決して人間嫌いというわけではなく恋をする情熱もあるので、良き友、愛する女性に巡り会うかもしれません。
 
私の希望(彼へのメッセージ)は、
音楽家としての任は地上で全てやりきった。
諸々から解き放たれて天国で穏やかでいてほしいと思う一方で
天上でも熱く夢を追い続けてほしいと願う気持ちもあります。

 
第九のメッセージを一言で言うと、全世界の平和、地上の平和の願いであり、天上の平和の祈りです。

そんな平和の象徴とも言える天使たちとユニークな3人組についての感想でした。
 
続きます。
 
雪・うさぎ 

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