風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

月組『GUYS AND DOLLS』感想

大劇場での千秋楽を迎えた『ガイズ&ドールズ』。

各キャストが持ち味を十分に発揮して、全体としてバランスの取れた見応えのある舞台になっていました。

主要キャラクターについて少し感想を残しておきます。

スカイ/ 鳳月杏

ガイズ&ドールズの世界観に鳳月さんは本当にぴったりでしたね。
今のトップスターの中でスカイ役が最も似合うのは、やはり鳳月さんではないでしょうか。

大人の包容力、漂う色気、深みのある声。
スーツ姿の美しさやスマートな所作まで、すべてが理想的なスカイでした。

鳳月さんについては任期が3作か4作かといった話題もありますが、学年を考えると仕方ないとはいえ短期で終わるのはもったいない男役の完成度です。

天紫さんとのコンビも想像以上に相性が良いし、これほどの魅力を放つトップさんは本当に得難い存在です。とりあえず4作はお願いしたいです。


ちなみに劇中の聖書箇所イザヤ書57-21の「悪者どもには平安がない」とは、キリスト教的には悪者=「悪事をはたらく人々」というより「神を信じない人々」を指すようです。
ともかくも、箴言は31章までしかないのでサラたちが引用を誤るくだりはちょっと不自然。また、正しい箇所を知っていたスカイはすごい!さすがでした。

 

サラ/ 天紫珠李

初日近くに観たときサラは持ち味でないのでは…と思ってしまったのですが、前楽ではサラの真面目で純粋なところが前回よりずっと自然に感じられて役が馴染んだ印象でした。
東京ではさらに進化しそうで楽しみです。

舞台映えするトップコンビは『オーシャンズ11』なども似合いそうですね。

 

ネイサン/ 風間柚乃

今回の私のツボは、間違いなく風間さんのネイサン!
今までの役でルキーニ(代役)と同じくらい好きです。

軽妙でお調子者なのに、なぜか憎めないタイプ。現実世界にいたらモテそうだなと(笑)。

賭け事をやめられず、婚約者を14年も待たせる「だめだめな男」(すみません!) かもしれないのに、アデレイドには一途でメロメロなところが本当に愛らしい。

知れば知るほど「可愛い男」なんですね。
風間さんの演技が役にハマり過ぎていて最高のネイサンでした。

 

ナイスリー/ 礼華はる

ナイスリーは出番も多く、見せ場たっぷりのおいしい役でしたね。ビジュアルも良く舞台上での存在感が一気に増したように思います。

爽やか系の礼華さんは、これまで風間さんや彩海さんの個性の間に少々埋もれがちな印象がありましたが、今回は2幕の見せ場では舞台の空気を一気に変えてしまうほどでした。
礼華さんならではの魅力をしっかりと発揮できていたと思います。

そして2人の成長を目の当たりにして、ぱるあみの組替えの可能性をつい考えてしまいました。どちらがどこに?という予測は難しいのですが。

 

アデレイド/ 彩みちる・彩海せら

さて、硬質なサラに比べて情感たっぷりな アデレイド。
2人のアデレイドは全く違う(男役と娘役)アプローチで演じていて面白かったです。

彩みちるアデレイド

キュートで健気。ネイサンに振り回され騙されてもひたすら待ち続ける愛らしい女性。

彩海せらアデレイド

パンチの効いた存在感。ネイサンに振り回されているようで実は手綱をしっかり握っている逞しい女性。

どちらも役を楽しんで演じているところが伝わってきました。
衣装も可愛く最後はウェディングドレスまで着て、アデレイドが登場すると舞台が華やかに彩られ、彩みちるさんにとっては卒業にふさわしい素敵な役になりました。

 

ブラニガン警部 / 佳城葵

芝居心があってどんな役を演じても安心感がありますね。今回も真面目故の滑稽さを絶妙に表現しブラニガン警部の人柄が滲み出ていてさすがだなぁと思いました。

 

白雪さち花

役が少なく、もっとさち花さんのお芝居や歌を堪能したかったところです。まもなく開かれるサロンコンサートでの活躍に期待しています。

 

卒業される皆様、東京公演まで元気に駆け抜けてください。


全体として、それぞれの個性が煌めき交錯し、舞台上でしか生まれない化学反応を楽しむことができて大満足の舞台でした。

皆に平安を!

ハレルヤ‼︎

 

うさぎ