風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

今年の雪組はパリ一色〜舞台は凱旋門から『ファントム』オペラ座へ

 

革命広場ー凱旋門ーオペラ座


いよいよ雪組『ファントム』の開幕が間近になってきました。


望海風斗さんの就任以来、雪組の大劇場公演はフランス、パリ一色ですね。
雪組タカラジェンヌの皆さんは、舞台上ではパリジェンヌ、パリジャンとして生きる1年となりそうです。

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今年、東宝は『ひかりふる路』から始まり『凱旋門』
ムラの締めくくりは『ファントム』と、またまたパリ旋風を巻き起こしそうな予感がします。

 

舞台は全て同じパリですが、望海さんの役は革命家亡命者怪人と、多種多様。
美しく哀愁ある面差しと、ドラマティックで深みのある歌声は、いつも私たちをストーリーの中に引き込み感動させてくれます


ラッキーなことに、この1年、私たちもパリの歴史に触れることで、パリを身近に感じることができました。

カルヴァドスを飲んでみたり、シャンソンに興味を持ったり、
粛正という言葉が流行ったり。(←どこで?^^;)

今月はファントムグッズがたくさんありますね〜美容に効くというお洒落なフェイスマスクにも注目です。
かなり楽しみですよ!遊び心もあって◎


これほど雪組がパリづくのも何か意味があるに違いない・・(*ΦωΦ*)ふふ

と考えて、今日は3作品の中のパリを訪問してみようと思います^ ^

 

『ひかりふる路』のパリ


『ひかりふる路』は18世紀後半、フランス革命時の話でしたね。
新生雪組のためのオリジナル作品にして、マクシミリアン・ロベスピエールの物語。

 

理想に燃えていた青年が、いつしか革命の象徴となり恐怖政治を行い堕ちていくという衝撃的なストーリーでした。

革命で国王夫妻が処刑されてもフランスに平和が訪れたわけではなく、パリは混沌の時代でした。

そこへ現れたのがジャコバン派のロベスピエールです。


「恐怖政治」の始まりですが、これはフランス語で「テルール」といい、「テロ」の語源になっています。
ちょっと驚きですね。

理想を成就させるためとはいえ、当然このような激しく無謀なやり方は長続きしません。

 

最後に彼が行き着くところは革命広場(現 コンコルド広場)

220年以上前に、ルイ16世やアントワネットが処刑された広場ですが、皮肉なことにロベスピエールもここで処刑されました。

その後に現れたのがナポレオンですね。


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⤴︎ 悲しい過去を持つ夜の「革命広場」
今は調和を意味する「コンコルド広場」となって、世界遺産に登録されています。
中央のオベリスク(柱塔)や、噴水が綺麗☆彡

 

『凱旋門』のパリ


『凱旋門』については、以前にいくつか記事を書いた覚えがあります。
重複するところもあると思うので、こちらについてはさらっと。


『凱旋門』は小説を元に映画化された物語でした。
20世紀半ばのパリということなので、『ひかりふる路』から約145年後のパリが舞台となっています。

第二次世界大戦前夜のパリ。
当然この時代のパリも不安定で政治的にも混乱の時期でした。

そんな中でラヴィックを中心に、生きることへの執着や愛することの輝き、希望を見出そうとする若者たちの姿をに胸打たれました。


初演時は、平和な時代の平和な国に生まれた私に、このストーリーの持つ真の意味は掴みきれませんでしたね。
幾度かの観劇(年も^^;)を重ねるうちに、名作と言われる所以がわかるようになりました。


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⤴︎ ラヴィックとジョアンがカルヴァドスを飲んでいたカフェ「ル  フーケ」です。
凱旋門近くにある今も実在しているお店です。

舞台にもありましたが、写真にあるように赤い屋根のオープンカフェもあって、シャンゼリゼ通りを眺めながらのティータイム。

はぁ、そんな生活をパリ市民はしているんですね〜オシャレすぎだな (//∇//)


フーケは創業が1899年、ラヴィックらが通っていたのは1938年ですから、創業から既に40年たってたんですね。

最後にラヴィックとボリスが希望を持って会う約束をしたのが、このフーケです。

 

『ファントム』のパリ


こちらも小説「オペラ座の怪人」をもとにしたミュージカルです。

1905年のパリという設定なので、時代は『凱旋門』より30数年ほど前に遡ることになります。


オペラ座が完成したのが、1875年ですから、『ファントム』はそこから30年後の物語になります。

年代的には古い順に、ひかりふる路→ファントム →凱旋門ということになりますね。

 

エリックがオペラ座に住んでいたこの頃のパリは大都市に生まれ変わり、芸術の中心として華やかに繁栄していた時代です。


ストーリーは、1896にオペラ座で実際に起きたシャンデリア落下事件と、建物の下の防水用貯水池からヒントを得て、当時新聞記者だった原作者ガントン・ルルーが作り上げたようです。

凄い想像力ですね。
この原作(小説)は一読の価値があるようです。


劇団四季の『オペラ座の怪人』観に行かれましたか?
私は数年前に観ましたが、やはり楽曲が素晴らしく結構はまりました。
映画版もこちらと同じですね。

 

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⤴︎ 豪華絢爛オペラ座の天井画、

シャガール作『夢の花束』です
色彩が美しくて夢を見るよう♪ 大好きな絵です。

 

11月号『歌劇』のワールド オブ タカラヅカはオペラ座の歴史とエピソード。

詳しく書いてあって、おススメです*:゚+。.☆。


✽:.。..。.:+・゚・✽:.。..。.:+


さて、先日発表されました。

BS-TBS 「ドリームメーカー3 ~望海風斗、パリ夢紀行~」
12月2日(日)13:00~14:00(放送予定)  

彩風咲奈さんと真彩希帆さんも一緒です
やはり「オペラ ガルニエ」が中心になるのでしょうか。

3人がどのようにパリを見て、何を感じるのか楽しみですね。

 

雪組公演『ファントム』まであと4日です

 

雪うさぎ

 

↓ 以前書いたエトワール凱旋門オペラ ガルニエについて。
www.wind-waltz912.com
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