風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

月組公演『Deep Sea 』ー海神たちのカルナバルー感想

月組公演『応天の門』に続いて『Deep Sea 』の感想です。

 

プロローグ

 

お芝居が和物でかつ匂わせ的な終わり方だったので、煌びやかなチョンパの始まりは良かったですね。気持ちがパッと切り替わり目も脳も覚醒しました。

華やかダンサーの暁千星さんが星へ異動したことに心配もありましたが、トップコンビの特性(月城さんが歌い海乃さんが踊る)や組子の得意分野が上手く活かされていて、エネルギッシュで魅力的な世界観のショーに仕上がってました。

また月組とラテンショーが想像以上にマッチしていたことも良かったですね!
深海の海神たちが繰り広げる神秘的なカルナバルというシチュエーションが興味深くて、私も一気に舞台(ディープシー)へとDIVEしていました。

 

月城かなと/海乃美月/鳳月杏さん

 

いきなりデュエットダンスの話になりますが、シックな黒の衣装の火花散らす系のデュエダン、私は結構好きでした。この演出は海乃さんが相手役だから決まるような気がします。

月トップコンビは現5組の中ではクラシカルで宝塚王道的な大人コンビという位置付けでありながら、ある意味個性の強いコンビと思えなくもありません。

 

印象的だったのは月城さんと女役鳳月さんとの絡み。よくあるパターンです。
女役になった鳳月さんが魅力的なのは過去の作品でも実証済みですが、やはり妖艶で美しく魅せてくれましたね。

バックで気持ちよく歌う風間柚乃さんの歌唱力はまたアップしたような。
月城さんの眺めの金髪も似合っていて素敵でした。

このシーンを見ていると、月城さんの相手役が鳳月さんのような魔性の美女系だったり、逆にフワッとした癒し系の娘役さんだと、今までと全く違う月城さんの魅力が誕生するのではと想像してしまいました。
逆にマーメイド(海乃)と吟遊詩人(鳳月)の2人がこれまたお似合い(男役も女役も変幻自在の鳳月さんはほんと凄い!!)

なので、月城-海乃ペアはショーや別箱などで別の相手役と組むと新鮮で面白い化学反応がおきそうに思えました。

特に月城さんは月組異動後の主演作品の相手役は海乃さん一筋なので(笑)余計に感じるのかもしれません。
もしこのまま添い遂げとなるならなおのこと。

2人ならではの作品もあれば、別々だからこそできる作品があると思います。

 

礼華さん、彩海さん

 

礼華はるさん、彩海せらさんを筆頭に若手の活躍には目を見張るものがありました。

礼華さんは着実に力を積み重ねているので、今後ここぞというチャンスが訪れた時には力を発揮されそうです。バウ初主演の『月の燈影』はまさしく大きなチャンスですね。

彩海さんはギャツビー の新公主演、ELPIDIOでの2番手役を経たことも大きいのか自信とオーラでキラッキラ。まだまだ伸びしろもありそうなので、このまま目指す男役へ向かって進んでほしいです。

あと2番手娘役を分つ彩みちるさんと天紫珠李さん。持ち味も被らずお芝居でもショーでも大活躍。キュートな彩さん、かっこいい天紫さん、いつもオペグラで追ってしまいます。

 

月組のショーは

 

ショースター不足と言われることもある月組ですが、振り返ると、大人な『FULL SWING!』、ドラマチックな『Rain on Neptune』、そしてはエネルギッシュでパワフルな『Deep Sea 』と、どのショーも全てバラエティに富んでいてハズレがなく、満足度が高いものでした。

そして次回のショー東京詞華集(トウキョウアンソロジー)『万華鏡百景色』は期待の声が大きいですね。
江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と万華鏡のように景色を変えてきた東京を舞台とする現代的でレトロなレヴューということで、これは楽しみ。

しかも好評だった『夢千鳥』『カルト・ワイン』の栗田優香先生の大劇場レヴューデビューというのも期待特大!
これからの宝塚レヴューに新しい風を吹かせてほしいです。

うさぎ (@bluejasmine9121

 

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