凄い迫力でしたね〜! 望海風斗さんのトート閣下。
遅ればせながら感想②はアニヴァーサリースペシャルver.のレポと、皆さんの今後の予定をわかる範囲で触れています。(2021.05.20現在)
感想①はこちらから(追記あり)↓
予定していたライビュ会場が中止になり、3日と4日の2公演をライブ配信で観ました。
望海風斗トート
初日はもしかしたら望海さんにも緊張感があったかもしれません。
2日目にはトート役をさらにグっと引き寄せられていたように感じました。
卒業後間もない日程でルキーニ 、トートをここまで仕上げられたことはやはり凄いです。
いろいろな意見がありますが、私は望海トートには過去のどなたのトートも感じませんでした。
あえて言うなら、総合的に一路真輝さんでしょうか。
しかしそれも何かが全く違うような気もします。
『エリザベート』のキャラクターは個性が強いので役にのまれないよう、特にトートやルキーニ 役などは思いっきり個性を炸裂させることで観客を惹きつけなければ印象が弱くなってしまいそうです。
歴代トートの皆さんは、歌で、ダンスで、ビジュアルで、動きや表情、雰囲気で、どのようにしてオリジナルのトートを魅せられるか様々な工夫をされてきました。
望海さんは圧倒的な歌唱力に加えて化粧やフェイスペインティングなどの趣向を凝らしてビジュアルや雰囲気もかなりトートでした。
ペイント文字の遊びもファンの間で盛り上がりましたね。
いや、そもそも1人ばっちりフルコスチュームで現れたときはびっくり!(そういやアニヴァーサリーだったと気づく…)
意気込みが熱くて凄すぎて最高でしたよ!
最後のダンス、闇が広がる、全て完璧でした。
情熱を燃やし破滅する「人」を演じると絶品の望海さんが、赤い血が流れぬ「死」を演じるのはどうなるんだろうと妄想が尽きなかったけど、
— うさぎ (@bluejasmine9121) 2021年5月4日
私の想像などぶち壊して鮮烈なトート爆誕に望海さんの本気の本気を観た。
次回は(全員の)フルコスチューム版での再演を希望します。#エリザガラコン25に想いを
今までブログにも隙あらば書いてきました、望海トート待望論。
願いが叶って本望です、涙
東宝のトートも望海さんでという声も見かけました。
それほど良かったということなので嬉しい気持ちです。
ですが東宝と宝塚は別物だと思っています。
実はかつて私も姿月あさとさんのトートを東宝でやってほしいーー!と思いました。
トート役は宝塚男役が演じる方が好きなので。
ですが、東宝版を何度か観ているうちに宝塚と東宝は世界観が微妙に違うように思えてきました。脚本も少し違いますしね。
とは言え、最近の風潮からいつか宝塚男役OGのトートが誕生する可能性もゼロではないかもしれません。
ただ、
どなたが演じるにせよ、男性の中で女性が死の帝王であるトート役を演じることは、宝塚ファン以外の観客を前にかなり無理を強いられることになるのではと思っています。
宝塚は唯一無二の世界。
エリザベートガラコンはOG公演ですので宝塚歌劇の延長上にあるものと考えて、
今後も宝塚歌劇、ガラコン、東宝と分けてエリザベートを楽しみたいと思います。
そして望海さん、8月から10月にかけてコンサート開催!おめでとうごさいます。
4都市での開催は凄いですね!楽しみです。
詳細はこちらから↓
豪華89期メンバー
さて、アニヴァーサリースペシャルver.は89期祭りでした。
まずシシィ役の2人、
1幕の夢咲ねねさん。
スタイル抜群、ビジュアルが完璧で美しい。
歌も演技も良かったと思います。
本来シシィはパパの気質に似て自由で冒険家で活発な人。
なのでお人形のようなシシィより少女時代は茶目っ気があり、良くも悪くも自我の強いシシィが魅力的です。
1幕だけでしたが夢咲エリザベートはそんな私の理想のシシィに近いような気がしました。
ねねちゃんは、7月『SCORE!! ~Musical High School~』に出演されます。
明治座オリジナル演出によるスペシャルなコンサートのようです。
2幕の明日海りおさん。
こちらはとても可愛くて儚げなシシィでした。
2幕の大人のシシィの孤独や闇に堕ちていく哀しさが伝わってきました。
卒業後に舞台で初の女性(ヒロイン)役ですね。
相手役が望海さんというのも良きです、笑
フルコスチューム版トートとシシィの演じ分けは大変だったでしょう。
ファルセット(裏声)はやや厳しかったですが、克服されることを期待して今後は舞台でも活躍してほしいです。
と思っていたら『マドモアゼル・モーツァルト』主演が決まりましたね、
おめでとうございます!
いよいよって感じですね。こちらは10月公演です。
ゾフィー役の純矢ちとせさん。
前からゾフィーは演じがいがありそうな役だな…と。
オーストリア皇帝の息子を思うがままに操り宮廷内のただ一人の男と言われ、嫁に意地悪して孫も奪い教育する、やりたい放題。笑
かなりエネルギーを要する役です。
せーこさんは宝塚時代より凄みが増してきましたが歴代のOGゾフィーの中ではまだまだ若手さんです。
長いスパンで演れる役なので今後ますます磨きをかけて最強ゾフィ目指してほしいですね。
マダム・ヴォルフ役の大月さゆさん。
妖艶で美しく印象的な役作りでした。
また公演中、ブログ「さゆ好み」では楽屋日記をたくさん配信していただきました。
楽しかった〜ありがとうございます!
6月には彩吹真央さんら4名の舞台『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき』に出演されます。
ケンペン役、他、美翔かずきさんはやっぱりかっこいい。
ほんとにお綺麗ですよね。
6月にはタンゴショー、7月には姿月あさとさんのランチショーに出演されます。
そしてルドルフ役の七海ひろきさん。
こんなにルドルフ役にハマるとは!
素敵でしたね〜
ビジュアルに関しては作り込んだというよりそのままでルドルフ。
闇広もとても美しい世界観を作ってくれて、今も変わらず夢を見せてくれる永遠の王子様です。
カイちゃんも6月、舞台で主演されます。『ROSSO』皆さん凄いですね!
ルキーニ とフランツ
ルキーニ役の宇月颯さんは感想①にも書きましたがこのガラ・コンサートでは大活躍でした。
ルキーニは演技が真面目すぎたり硬くなったら魅力が半減します。
初日から周りの錚々たるメンバーが次々と入れ替わるなかで、物語を軽快なテンポで小気味よく進めていき魅力的なルキーニを見事完走 !
お疲れ様でした、素晴らしかったです。
ヒューブナー役、他、如月蓮さん。この舞台に出演しているのが不思議なくらい現役感。活躍嬉しいです。
としさん、れんれんは7月に舞台『流・シッド』に出演予定。
↓ 出演される宝塚OGさん(五十音順)
亜聖樹/宇月颯/旺なつき/如月蓮/十碧れいや/舞羽美海/麻央侑希
鳳真由さんのフランツ。
優しさと包容力に溢れてましたね。
ゾフィーとシシィの板挟み、皇帝の苦悩、息子との関係、シシィへの愛、
シーンごとに様々な顔を見せてくれました。
ツェップス役(他)の天真みちるさんも、上手かったですね〜
もう1人、芽吹幸奈さんの凛とした美しさと佇まいはリヒテンシュタインにぴったりでした。
そんなたそさんが、6月にディナーショーを!
ゲストはくみさんとPちゃんです。
ガラ・コンの出演秘話など爆笑ライブということで楽しそうですね。
宝塚エリザベート25年
こうして望海さんのトートを観たいという私の願いは叶い、2021年のエリザベート ガラ・コンサートの幕が閉じました。
みりおさんが初日のカテコで「(望海さんの)トート、爆誕!」と言われましたが、まさにそんな感じ。みりおさんの言葉のセンス最高でした。
無観客での舞台は残念でなりませんが、画面越しの多くのファンが出演者の皆さんに熱い拍手を送っていたと思います。
望海さんのガラコン出演は喜びだけど、初演メンバーが殆ど出演されていないのは寂しい。退団後一路さんが皆泣きそうになりながら譜面に向かっていたと言われていた。歌うまさんが多かったのに。
— うさぎ (@bluejasmine9121) 2021年2月16日
宝塚エリザベートに多くの人が魅了されるのは初演雪組の皆さんの熱い思いが受け継がれているからですね。
初演の雪組『エリザベート』から始まり、そこから25年、変わらずファンを魅了し続けるのはミュージカルの素晴らしさだけではなく、初演雪組公演の成功があってこそ。
エーアン、エリザベート!
この先どんな素敵なトートや、エリザベートとの出会いがあるのか楽しみです。
OG・宝塚