こんにちは。雪うさぎです。
雪組公演『凱旋門』の感想①です。(内容に触れます)
ラヴィックとジョアンが出会ったのはセーヌ川にかかるアルマ橋。
ここから始まる2人のラブストーリーが物語の中核となっています。
アルマ橋
主演ラヴィック役の轟悠さん。
結論から言うと初演より今回のラヴィックの方が印象に残りました。
良かったです。
歌に関してはトップ時と比べると、特に高音部か苦しいことは事実ですが、演技は素晴らしかったです。
演技、という点で言うならもちろんラヴィックは望海風斗さんでも良かったと思います。
だいもんの雨の凱旋門、聞いてみたいですし、きっと素敵ですね。
ただ、轟さんには何かしら言葉にはできない独特の雰囲気があります。
戦時下のパリ 亡命外科医 雨の夜の出逢い 行き場のない恋 復讐 カルヴァドス 凱旋門
イメージとして、パズルのピースがぴたっとはまるように、これらのキーワードと轟悠の個性が自然に溶け合い、ラヴィックという人格が形成される感じです。
上手く説明するのが難しいのですが・・(๑˃̵ᴗ˂̵)
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主演の2人の学年差はさほど気になりませんでした。
真彩さんは無理に大人っぽくみせようとはせずに、むしろ可愛らしく演技もとても自然でした。
そこが良かったのかもしれません。
パララ パララ パララー♪ の柔らかくて美しい歌声はいつまでも聞いていたいほど。
これならラヴィックも翻弄されるだろうなという女性を見事に演じた真彩さんはやっぱり凄い。
今回娘役として、大きくステップアップしたとしたら素晴らしいことですね。
これが轟さん主演の効果だとしたら今回のメリットと言えるでしょう。
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ラヴィックがジョアンへの嫉妬に狂う場面があります。
冷静な彼もジョアンの裏切りには平常心ではいられないのです。
ラヴィックが苦悩に満ちて歌うシーン
♪ 金色の雨
おまえより美しく おまえより優しく
おまえより誠実な女はいるけれど
俺の愛しているのはおまえ
何故、おまえなのか・・
頭でわかっていても、心が求めてしまうのです。
このシーンは見どころです。
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憎きシュナイダーへの復讐の場面
罪なき罪といえるのか難しいところ
ラヴィックの背負っている過去や時代背景を理解しなければわからない。
何が正義で悪なのか
ラヴィックの抱える闇。
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ラヴィックとジョアンがよく訪れるシャンゼリゼ通りのカフェ『ル・フーケ』
2人がカルヴァドスを飲むお店です。
写真は以前私がフーケへ行った時に買ったお皿の柄。
久々に出してきましたが、凱旋門も描かれていますね。
歴史あるカフェ、訪れる人にも様々なドラマがあるのでしょう (もしかして私も? ^^*)
そして死にゆくジョアンとラヴィックの場面
ここでの2人の演技はやはり素晴らしい。
ラヴィックの心の機微を表現する繊細な演技はさすがです。
真彩さんも完璧な演技じゃないでしょうか。
結局ラヴィックは苦渋の決断をするという切なく悲しいシーンになってます。
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生きる事が辛い時に私はこのひとに出会った
ラヴィックの気持ちを歌詞にしたものですが、恐らくジョアンも同じ。
正反対の2人は、実は似た者同士だったのかもしれません。
抗えない運命を懸命に生き抜いたラヴィックとジョアンを演じた轟さんと真彩さん
とても良かったと思います。
次回に続きます。
もちろん次回はボリス!
ありがとうございました ♪