風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

月組『エリザベート』感想 ③ 月城ルキーニと暁ルドルフの「躍進」

 

月城かなとさんにとって、ルキーニ役を演じることはチャレンジであり、大きなチャンスだったと思います。

チャンスは生かされ、チャレンジは大きな自信となり、男役10年目の今、大きな花を咲かせようとしているかのように感じました

 

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珠城トートの感想です ↓ 
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 美弥フランツ愛希シシィの感想です ↓ 
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『エリザベート』今日は月城かなとさんと暁千星さんについての感想です。 

 

月城かなとさんの躍進


宝塚ではルキーニ役は3番手役なので、研10前後で演じることが多くなりますが、れいこさんは今年が研10。
まさにルキーニ世代です。


れいこさんのルキーニ役はある程度はイメージできましたが、顔立ちも雰囲気もノーブルなれいこさんです。
テロリストとしてのルキーニをどのように演じるのか楽しみでした。


私のブログを読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、月城かなとさんは私のご贔屓スターの1人です。

ですが、ここは贔屓目なしにゾフィーのアドバイス通り、厳しく冷静に評価してみたいと思います。


れいこルキーニはビジュアル良し、歌良し、演技良し、ダンス良しで、予想を上回る素晴らしいルキーニでした


やっぱり甘いですか?

賛同してくださる方が多いことを期待します(*^^*)

これから舞台を観る方は、是非ルキーニ役のれいこさんにも注目してみてくださいね❤︎


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まず注目ポイント① ビジュアル
これはもう完璧でしょう。
下手な言葉は使えません。
言うに及ばず、とだけ。


注目ポイント②
全編通して手応えある歌を聴かせてくれました。
『エリザベート』の曲はどの役の歌も難しいと聞きます。
結構幅広い音域のルキーニの歌、高音から低音まで無理なく歌いこなすれいこさんに、実は驚きました。
凄い進化ですよ!


ポイント③ ストーリーテラーとして
セリフが明瞭でリズムも良く聴きやすかったです。
これが流暢でないと、ストーリー展開の流れが悪くなってしまう。
といって気負い過ぎると、観客の方が疲れる。
要は間の取り方が上手いのです。

因みにこれは演技力も含みます。
ルキーニ役をやると一皮剥けて全てが学びになるというのも納得ですね。


ポイント④ 動き
滅びのストーリーでもある『エリザベート』が暗く沈鬱にならないのは、舞台の華やかさに加えて、ルキーニの軽快な動きやダンスも一役買っているように思います。
今回のルキーニもしっかりとその役割を担ってました❤︎いい意味で軽妙でノリがいい。


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どうでしょうか?
厳しい意見も出してみようと、一生懸命考えましたが出てきませんなぁ^^;
批評ではなく、感想だからいいですよね !


れいこさんは元々が大きな穴が無いだけに、成長がわかりにくいタイプかもしれません。
けれどルキーニ役を観て、今までコツコツ積み上げてきたものが一気に花開いたように感じました。
更に今回はアドリブにも挑戦ですね!


ルキーニ役のれいこさんには今回『躍進』という言葉を贈りたいと思います。

 

暁千星さんのルドルフは


最初にキャストを聞いた時は、全てのキャストの中でありちゃんが1番役柄としっくりきました。
そして予想通りのルドルフでした。


どのように予想通りだったのかと言うと、

2幕だけの出番ながら、暁ルドルフなら他の主要メンバーに匹敵するくらいのインパクトを残せるだろうな、という予想です。

 

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トートとの『闇が広がる』
ここはルドルフがトート(死)に支配されていくシーンで、ルドルフ最大の見せ場です。
この一場面でルドルフの悲壮感や絶望感をいかに歌と表情で表現しながら美しく魅せられるか。


歌も、ダンスの表現力も上手いのでこのシーンはかなり印象に残りました。
つまりは良かった❤︎


私はありちゃんの素直な演技が好きなので、この先それに加えて、演じる役の心の機微のようなものを出せれば、さらに役の幅が広がっていくだろうと期待しています。


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れいこさんだけではなく、ありちゃんにも「躍進」を感じたこの公演、もう一度観に行きます。
次は風間柚乃さんのルドルフ☆楽しみです。
風間くんやその他のキャストなどについては、また次回の観劇後レポしたいと思います。


月うさぎ♡