風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

雪組『NOW ZOOM ME』BCパターン感想ー望海風斗コンサートー完全燃焼

 

『NOW ZOOM ME』の感想です。

Bパターンは大劇場観劇とLIVE配信
Cパターンはライビュ観劇をしました。

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BもCもそれぞれに望海さんの大切にしている思いや気持ちが溢れているように感じられ大変感動しました。

全体的には男役として歌い踊る望海さん、笑ったり照れたり涙する望海さん、色々なのぞ様を観ることで、
望海さんを応援してきた今までの時間を懐かしみ愛おしむ時間になりました。

齋藤先生の演出の特色がはっきり出ているので好みは分かれるでしょう。

バブル、派手派手衣装、映像、J-POP、パロディなどはインパクトも強くて話題性もあり目立ちますが、宝塚の歌も多くて、黒燕尾、ピアノ弾き語りなど本当に盛りだくさんのコンサートでした。

生演奏(NOZOMI ZOOM BAND) も嬉しかったですね。

 

  

攻めの1幕

 

望海さんが言われるように攻めて攻めて攻めまくるコンサート、1幕は特に攻めを感じました。

全体的に知ってる歌も多かったですが、望海さんが歌うとこうなるのかと新鮮でした。

1幕で特に気になった曲をあげいくと、まずNancy Mulligan エド・シーラン
ハットにスーツ凄くかっこよかったですね。
↓こちらに歌詞の日本語訳や歌について書かれていて、時代背景を知るとさらに面白いです。

celtnofue.com


「あゝ無情」 アンルイス
望海さんが女性目線の曲を歌われるのは珍しいですがとても自然でいいですね。できれば1曲全部聞いてみたい。

「SUPER HIRO」ルパン3世PARt2 (トミースナイダー)
これも最高、発音も完璧で聞き惚れました。

もうひとつ「NOZOMI」

まだ見ぬ 私のノゾミ 〜〜〜♪
この歌は何度もリピートしたくなりそう。

上手(かみて)と下手に光るノゾミという文字にさえ感動を覚えるオタクです…。

 

最初に生で観た時はとにかく驚きの連続でした。
宝塚の歌だけてはなくJ-POPも洋楽もあらゆるジャンルをこれほど歌いこなせるなんて! 
中毒性があると数名の方が言われてましたが分かります、とても分かります。

そして彩凪翔さん。

『She Bangs 』リッキー マーティンと言えば日本で大ヒットした「GOLDFINGER '99」を思い出します。

翔ちゃんもかっこよかったですね〜
こちらもダークなスーツにハットが素敵。007のスパイ役など似合いそう。

トークでは望海さんとの信頼関係も感じられ、望海さんをずっと支えてくれるかけがえのない人、まだまだ活躍してほしい。
「Sho-W ! 」の期待は膨らむばかりです。

 

あと、バブルのあゆみ姐さん(沙月愛奈)がハマり過ぎて当時のジュリアナ東京の女王様も驚くであろうかっこよさ。

ビーチタイムの派手な衣装が似合うのはカリさん(煌羽レオ)しかいないと思っていたら、白いスーツもビシッと着こなす、渋くて華やかで素敵。

ひまりちゃん(野々花ひまり)は今回ヒロインで大活躍。可愛さに加えて色っぽい表情がとっても魅力的。

 

 笑いと涙の2幕

 

 パロディについて

私は望海さんが初日のカテコで言われた、「人生がどうとか考えずに笑って欲しい」という言葉をそのまま受けとり楽しませてもらいました。


内容はともかく(笑)、悲劇の多かった望海さんや雪組の皆んながはっちゃける姿があっても良いではないかと。

ただもう少し短くても良かった気はします。これは特に2度目観劇時に感じました。

それでも途中、壬生義士伝やファントムのメロディが流れてきて望海さんが歌いだすと瞬時に込み上げてくるものがあって泣き笑い状態に。
翔ちゃんの土方歳三も嬉しかったですね。

 

Bパターン 諏訪さき 

「ひかりふる路」聖海由侑さんがソロで歌い始めて皆で合唱、途中から望海さんも一緒に。
懐かしい映像も流れます。

そのあと銀橋で望海さんと諏訪さきさんの2人のヌードルスが歌う「愛は枯れない」
良かった、ほんとに良かった。
しゅわっちはさすがしっかり歌えてました。
東宝新公演が流れたことは残念でしたが、今後の雪組にとってしゅわっちが大きな存在となることは変わりありません。期待も大きいと思います。

SVの夢の宙船の日記の場面は彩海せらさんカゲソロで望海さんのダンス。
望海さんと絡むことが多かったあみちゃんの成長も感じつつ、ここも心に刺さるシーンです。

 

Bパターンは望海さんが雪組を受け継いでいく組子たちにご自分が培ってきた男役の全てを伝えようとされているように思えました。感動しました。

 

Cパターン 真彩希帆

望海さんがダイヤモンドなら真彩ちゃんは太陽のように感じました。
太陽の光で雪に輝くダイヤモンドはそれまでとは別の輝きを魅せてくれます。
真彩希帆の登場は想像を超えて凄い威力を発揮していました。

 

まず 「You raise me up」で素晴らしい歌を披露し、そのあと「輝く未来」では曲の途中から望海さんが現れて2人のデュエット、真っ白な衣装のプリンスとプリンセスです。

真彩ちゃんが望海さんを王子様と言い、王子様とはあまり縁がなかったと、照れくさそうな望海さん。
王子様であってもなくても私たちはそんなのぞ様が大好きなんです。

続いてミーマイの「ランベス・ウォーク」にも聴き入りました。

さぁそして、

私が踊る時

望海さんが歌い始めると鳥肌がたちました。
さっきまでの甘い2人から一瞬でトートとシシィの世界観を作りあげるだいきほ。見事でした。私が求める完璧なトート、シシィの歌を聞きました。

多くの「死」を演じてきた望海さんが「死」そのものをどう表現されるのか、私は望海トートを心底見たかったです。
井上芳雄さんとの闇が広がる、そして私が踊るときを聞いてますます思いは募ります。

望みがあるとすれば、卒業後のガラコンサートでだいきほの『エリザベート 』フルバージョン(1人の人がその役を演じきる)。

基本的には宝塚時代の役を演じますが例外もありますし。
そんな未来への可能性を感じるほど魅了された1曲でした。

 

あまりゴールデンコンビという言葉を多用したくありませんが、だいきほはやはりゴールデンコンビだと思っています。

真彩ちゃんの隣でいっそう美しく輝くダイヤモンド望海さん。

そんな輝きを見ることができて本当に幸せです。ありがとう。

 

リクエスト曲

「ひとかけらの勇気」「かわらぬ思い」「愛の旅立ち」
どれも名曲で、多くのリクエストの上位というのもわかります。
望海さんの極上の歌声で聴けたことはほんとに嬉しいですから。

ちなみに私がリクエスト曲は選ばれませんでした。
リクエスト曲を出すとき妹に「うっ…それは…結構古いね…まぁ少数でもお仲間いるのでは」と言われましたが。
まだもう少し希望を待っていてもいいのでしょうか。


その妹1、マミさんのファン時代もありまして『BLUE ILLUSION』は大喜びでしたね。

 

音楽の力は凄いです。
メロディを聞くだけで楽しい思い出もほろ苦い思い出も当時の記憶が鮮明に蘇えってきます。

 

最後の曲はナオト・インティライミ氏作詞作曲「夢を集めて」

歌詞の中に
♪ガーベラの花言葉胸に抱いて

とありますが、ガーベラ(白)の花言葉は「希望」。
歌詞もメロディも未来へ向かう希望に満ちていていいですね。

真彩ちゃんはサロンでのオリジナル曲で冒険の旅に出ようと歌いましたが、2人が飛び立つ日が近づいているのだと思うとホロッとなります。

同時に2人の力強さと、積み上げできた年月がどれほど深いものであったかを痛感しました。


そんな感じで『NOW ZOOM ME』は齋藤先生の愛も随所に感じられ私にとっては素晴らしいコンサートになりました。

まだ未観劇Aパターンのライブでの観劇が待っています。

待ちわびる気持ちと終わってしまう寂しさをどちらも同じくらい感じています。

雪・うさぎ

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