風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

雪組『20世紀号に乗って』感想〜揺ぎない愛を注ぐ望海風斗と自由に羽ばたく真彩希帆

コメディエンヌ望海&真彩

 

お披露目公演からファントムまで、
一作ごとに完成度が高まっていく雪組トップコンビ
望海風斗と真彩希帆


それ故に、
2人に求められるハードルは上がり、
どれほど難作・難役・難曲が来ようとも乗り越えるだろうという熱いファンの期待感と信頼感。

もはやこのコンビにプレッシャーという文字があるのかないのか、ないのかあるのか


そんな2人が率いる雪組の初のコメディ
『20世紀に乗って』観劇感想です。

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結構から言うと、
ヒロインのリリー・ガーランド役は真彩希帆の大当たり役となり、
真彩ちゃんの個性を抑えこまずに、むしろ自由に羽ばたかせて存在感のあるオスカー役を余裕で演じた望海風斗は、想像以上のコメディエンヌでした。

他のキャストもピタッとはまり、

結果として、大変面白くて楽しい舞台に仕上がっていました。

 

舞台の成功の要因


ストーリーは、あれこれ詰め込み過ぎず単純なことや、
それぞれ登場人物の個性が際立ち、はっきりしていることで分かりやすい内容になってました。

また、京三紗さん、真那春人さんが主演級の大きな役で実力発揮されたことは、とても良かったと思います。

そして楽曲の素晴らしさ!
元々のミュージカルはリリーが主役ということもあって、リリーの歌が一際目立ちました。
難曲を次々と歌いこなす真彩ちゃんは、圧巻の歌姫でした。

望海さんの深く響く声がコメディでどのように生かされるのか注目ポイントでしたが、どんなジャンルの歌も自由自在ですね。

2人のポテンシャルの高さを感じずにはいられませんでした。

今回は生演奏というのも素晴らしい♬
カーテンの向こう側なので見ることはできないのですが、それでもその素晴らしさは十分に堪能できました。

 

衝撃的な2つの登場シーン


望海さんの登場シーンには遊び心がありました。
ストーリーはシカゴ駅から始まります。

シカゴと言えばアル・カポネが捕まったところ。

そしてアル・カポネと言えば、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、そして望海風斗ですよね、一般的に。(*^^*)

ということで、最初のシーンでは、アル・カポネに扮した望海さんが捕まえられて舞台を横切ります。
もちろん顔に傷あり、当時の舞台のアル・カポネ再現!

ここで観客を軽く笑わせて退場!

そしていよいよオスカー望海風斗の登場です。

エリックの時もロベスピエールの時も颯爽と現れましたよね。
登場シーンだけで感動したものです。

今回は走る電車の外側から、窓にへばりついての登場!

結果、大爆笑!

衝撃の登場シーンでした。

 

望海風斗のコメディセンス


そこから始まるドタバタストーリー。
そう、それなりにドタバタなんですよ、展開も早いし。

だけど、望海さんは上手いです、観せ方が。
しっかりと場面を押さえながらテンポよく進めて行く。
なので、とっちらかってわけがわからない〜なんてことはありません。

また、間の取り方が絶妙なのと、ストーリーの展開上かなり早口でも全て聞き取れるので、不自然さが全く感じられません。
不自然さがないというのは、見過ごしがちですがストーリーに集中できてとても心地よいです。

憶測ですが望海さんは、計算されているように見えず役になりきるタイプなのかなと。

オスカー自身、計算して面白いことを言ったり考えたりしてるわけではなくて、彼自身の存在そのものがとってもユニークなので、
真面目な望海さんが、真面目にオスカーになりきるところが面白くて良かったです。

ほんとに素晴らしいコメディエンヌぶりで、望海さんの新しい魅力が開かれたことも、今回の公演の素晴らしいところでした。

ざっくり書いてきましたが、他のキャストについてはまた次回に!

  ε=ε=⋤⋥⋤⋥⋤⋧。

ところで今更ですが、この公演のポスター素敵ですね。

イケオジ全開のオスカーとキュートなリリーが、まるで「笑わせてやるぜ!」と言わんばかりに挑発してくる。

この時から2人はもう20世紀号で乗客を待っていたのかもしれません。

簡単に挑発(誘惑)に乗り、乗車しましたが、大いに笑わせていただきました。

 

雪うさぎ
www.wind-waltz912.com
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