風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

ミュージカル『エリザベート』宝塚版と東宝版の違い 2.

 

こんにちは。うさぎです。  

 

『エリザベート』宝塚版と東宝版の違い 2.  今日はルキーニとフランツの登場です。  

 

前回はちょっとマニアックなキャラクターからのスタートとなりました。  

『エリザベート』宝塚版と東宝版の違い1.はコチラから

 

まずは、ルイジ・ルキーニ 宝塚版はフランツ役が2番手さん、ルキーニ役が3番手さんですが、東宝版は逆です。

なので東宝ルキーニの出番は宝塚より少し多くなり、お芝居が終わってからの登場順は フランツ→ルキーニ→トート→エリザベート となります。

 

東宝版ルキーニの登場シーンは縄で首をくくるシーンからです。 宝塚版はそういう演出はありません。  

宝塚に慣れていた私にとっては、特にルキーニにおいて、東宝版のセリフや演出はかなり衝撃的でした。

中盤で東宝ルキーニはエリザベートに対して、育児放棄、贅沢、美に対する執念など痛烈に批判します。

決して皆が思っているように美しく誇り高いだけの皇后ではないと。

宝塚ルキーニはそこまできつく批判することはありません。

私は2度東宝エリザベートを観ましたが、最初に見た時には、このシーンいるのかなぁ? このセリフ必要なの?と思うこともあり、 少し東宝エリザベートが苦手でした。

ですが、2度目に観た時に少し印象が変わりました。 ルキーニの辛辣な台詞は、 エリザベートの死は美しい夢物語ではなく、それはただの現実なのだというメッセージとも受け取れます。

それが彼の真実なのです。  

 

あと「ミルク」の場面。 東宝ではトートの姿はなく、ルキーニが主体となります。

これは宝塚版がトートを主役としているので、トート場面を多くしているのではと思います。  

宝塚ルキーニにはどこか悲しい者を感じ、東宝ルキーニは更に孤独で歪んだものを感じました。  

次にフランツ・ヨーゼフです。 東宝フランツは宝塚フランツより自己主張をするイメージがあります。

例えばシシィにプロポーズする場面。 宝塚では2人で未来を夢見て、嵐も怖くないと将来を誓い合いますが、 東宝フランツは、自由に生きたいと言うエリザベートに、宝塚版よりはっきりと皇帝の義務についてと、我々に自由がないということを伝えています。

あと、ゾフィーの時にも書きましたが、ゾフィーにはっきりと決別(エリザベートを選ぶ)します。 これも宝塚フランツにはない場面です。  

 

そしてフランツの浮気があり、 エリザベートが倒れる場面。 宝塚版ではダイエットのし過ぎが原因で、東宝版ではフランツから性病をうつされたこが引き金となってます。

うーん、リアル・・ ですが、ここででエリザベートがフランツから離れていく経緯がはっきりとわかります。

そして、宝塚版にはないシーン 夜のボートの後、フランツはトートに操られてオペラ仕立ての夢を見ます。

滅びゆくハプスブルク家の悲劇の悪夢 その中で必死でエリザベートを探し求めるフランツ そこでトートと最後の対決の場面になります。 ここはフランツの見せ場でもある印象的なシーン。

フランツは観るほどに味わいが増してくる人物、彼の苦悩と憂いを表現する意味においても、

ぜひこの場面を宝塚にも取り入れてほしいなぁと思うのですが。

 

ざっとですが、ルキーニとフランツの宝塚版と東宝版を、記憶に残っている限りあげてみました。

東宝版に関しては演出が比較的変わりやすく、1度目と2度目とは違うと感じたところもありましたが、今回は印象に残っていた箇所をピックアップしました。

 

手元にプログラムなど資料がなく、足りないところも多々あるかと思います m(__)m  

宝塚では今度、フランツを美弥るりかさんが、ルキーニを月城かなとさんが演じられます。

宝塚版といっても演じ手さんによってそれぞれ役作りが違います。

演技力のある二人のフランツとルキーニは楽しみですし、期待が膨らみます!

 

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    ハプスブルグ家紋章