風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

星組『Éclair Brillant (エクレール ブリアン) 』感想〜最後のダンスは

 

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宝塚大劇場で観劇してから日にちがたってしまいました。
紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの最後のショーがあまりに素晴らしく、感動を少し書き留めておきたいと思います。


ショーはトップさんの特性がストレートに伝わってくるので、5組のショーは当然のことですが受ける感動が違います。

毎回、開口一番「楽しかった!」となるのが紅さん率いる星組のショーです。
ですが今回はトップコンビのラストステージ。
またお芝居が楽しかっただけに、ショーは涙なくしてみれませんでした。

 

特に印象に残ったシーンにスポットを当ててみたいと思います。

宙から地球に舞い降りた青年が世界各地を舞台に歌い踊ります。
紅さんの魅力を存分に生かした美しくてクラシカルなレビューでした。

 

プロローグ

 

紅さんオケボックスから銀鏡への登場。
紅さんを一言で言い表すなら華やかでゴージャス、プロローグの印象もそのままに。
皆のスタイリッシュな衣装もかっこよく、素敵な始まりでした。

 

紅さんが歌うシャンソン「ひとり星の上で〜1番星の煌めき〜」
思いっきり紅さんの歌を浴びる、歌うより語る。
会場全体の空気が紅ワールドに包まれる瞬間です。

 

パリ〜風の精


風の精の礼真琴と少女の舞空瞳
ちょっと切ない束の間のラブストーリーをダンスで表現するシーンです。

ファンタジーを演出する2人のダンスはやはり秀逸です。
琴ちゃんがふわっとひっとんを持ち上げる瞬間もあり、
流れるような動きの中で、出会いの喜びから別れの切なさまで見事に表現しています。

風のように軽やかに舞う琴ちゃん、そしてひっとん。
今後の2人に期待を寄せる場面です。


紅、綺咲とは全く色の違う礼、舞空。
これから琴ちゃんの色で新しい星組を築いていかれると思いますが、紅さんが残したものを感じる瞬間も必ずあると思っているので、そこも楽しみにしたいです。

 

ラテン D


みっきー(天寿光希)がロマンチックに歌いあげ、紅、綺咲、礼のトリデンテが踊るシーン。

3人が踊る情熱的なダンスも素敵ですが、難しそうな曲をみっきーはしっかりと歌いこなされていて流石だなと。
これからの星組にとって本当に頼もしい存在だとショーでもお芝居でも感じました。


この後のスペインのボレロも圧巻で感動的なシーンで、星組の凄いパワーが伝わってきました。

 

フィナーレ


フィナーレの後半、大階段での黒燕尾での群舞です。

お芝居からこのシーンまで、ジーンときても泣きませんでしたが、ここで涙腺崩壊しました。


羽山紀代美先生の振付で曲は「風林火山〜月冴ゆ夜〜」
そしてそして、千住明先生の編曲で、上妻宏光先生の三味線です。


これが最高に素敵なんです。
いつもの明るい紅さんとは違う切なげな表情、宝塚トップという孤高の存在を表すかのような佇まい。

三味線が奏でる切ないメロディー、その三味線の音色と長身の紅さんを生かしたシンプルな振付、全てが紅さんを美しく演出します。


黒燕尾の紅さんを見るのもこれで最後かと思うとこみ上げてくるものがありますが、紅さんからは宝塚への愛と去りゆく寂しさと、またこれから新たな道を歩む力強さも同時に感じられ、改めて深みのある素敵なトップスターだと思いました。


そしてべにあーのデュエットダンス
次々と男役さんと踊ったあーちゃんの最後のダンスの相手はやっぱり紅さん。

あーちゃんが相手役で良かった!と言う紅さん。
紅さんのトップ就任期がいかに充実していたかを表わしているかと思います。


手の先まで美しさと優しさを感じさせる紅さんにぴったり寄り添うあーちゃんは、本当に美しい。
そして楽しそう。
そんな2人を観ることで私もいつも幸せになるのです。

 

この上質で見応えのある、何より卒業される皆さんへの愛に満ちたショーを見せていただき酒井先生に感謝します。
この公演で退団される如月蓮さんと麻央侑希さんにも素敵な見せ場がありました。


お芝居は賑やかに、ショーは王道のレビューで、
笑って泣いての素晴らしい舞台を堪能しました。


主題歌にありますように、大千秋楽まで銀河の星のように光り輝やいてください。


星・うさぎ

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