風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

美弥るりかさん退団発表

 月組退団者発表 

 

月組退団者の発表がありました。


美弥 るりか
響 れおな
玲実 くれあ
音風 せいや

2019年6月9日(月組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団

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『アンナ・カレーニナ』の舞台で美弥さんが真ん中に立ち、スターとして素晴らしい輝きを放つのを観て、可能性はまだある、必ずあると、
願いというよりも確信のようなものを持ってました。

自分なりにその後の構想を思い描いていたのですが、夢は夢で終わってしまいました。


月組の2番手として若いトップの珠城りょうさんを支え、雪組から異動してきた月城かなとさんを導き、月組生にとって美弥さんの存在の大きさは計り知れません。


そして何よりも唯一無二のオーラ、色気、眼差し、個性・・
美弥るりかという男役の美学を余すところなく観客に魅せてくれました。
2番手羽がどれほど美しいと感じられたことか。


美弥さんが宝塚人生を全うされての決断だと信じたいし、卒業後の新しい世界でも輝きがあせることはないでしょう。

ならば、私たちは拍手で見送らなければならないと思っています。


けれど、寂しいのです、、


月うさぎ

月組『アンナ・カレーニナ』感想③はライビュで!〜愛の巡礼

 

『アンナ・カレーニナ』 千秋楽

 

『Anna Karenina』千秋楽の幕がおりました。
おめでとうございます。

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この公演、舞台を一度、そして今日のライブビューイングと2度観劇する機会がありました。


ライブビューイングならではの良さがありますね。
ポイントでのクローズアップはもちろん、バウホールなどのような小劇場で人数も限られている場合は、全体的に観ることもできて満足度は高いです。

 

トリデンテの魅力


改めて、美弥るりかというスターはやはり独特の空気感を持つ人だなぁと。
登場するとふっと場の空気が変わります。
それは舞台だけではなくて、映像からも感じられるほどです。

美弥さんは色気ある男役の代名詞になってますが看板に偽り無し、他に類のない妖しい美しさが最大の魅力でしょう。

大きな瞳は静かに、それでいて熱く輝いて、恋に狂うヴィロンスキーを情熱的に演じる美弥さんがとても美しく、完全に魅入られました。


そして、ノーブルな顔立ちと静かな雰囲気からどこまでも正統派の月城かなと・・
と言いたいところですが、意外と謎めいたところもある人。

メジャーな作品で例えるなら、エリザベートやベルサイユのばら、どの主要人物を演じても大きくイメージを外してこないと思う。
私の場合、役の振り幅が大きい人を謎めいた人と言う。

個性派スターがひしめく月組の中で、それもまた一つの大きな個性となり武器にしてほしいと思うのですが。

今日のれいこカレーニンはかなり素晴らしい!
前回舞台で観た時より更に役に近づいてきているのか、カレーニンの切なさが強く感じられました。


海乃美月さんはやはり美弥さんととても相性良く感じます。
お芝居の呼吸、デュエット、ビジュアル、全て綺麗に合ってました。

去年ラスパでゼルダを演じたことは、このアンナ役に大きく生きているような気がします。

ゼルダもアンナも難しい役ですが、このように重い役を任せられるのは、やっぱり海ちゃんなのかなと。

とにかくこの月組トリデンテは素晴らしい。 


これは前回の舞台での観劇感想です。↓↓
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さて、その他の登場人物の中で、特に印象に残った方を書き留めておきます。


夢奈瑠音 / コスチャ
きよら羽龍 /  キティ

コスチャ(レーヴィン)は私がこの物語の中で1番好きな人物です。
生きる力をがみなぎり、愛する人を大きく包み込んむ優しい人で、小説ではアンナと並ぶくらいの大きなウエイトを占める人物です。

舞台でのコスチャとキティは、ヴィロンスキーとアンナと対照的な生き方をする2人として登場しますが、コスチャを夢奈さんは大らかに演じていて朴訥な感じがよく出てました。

 

そのコスチャが愛するキティ役の、きよら羽龍さん。
まだ研一なんですね。
落ち着いていて歌える人だなぁと。
娘役さんの名前としてはインパクトもありすっかり覚えました^ ^
かなり楽しみな人ですね。


光月るう /  スティーバ

アンナの兄で、とてもユニークで憎めない人。
欠点は女好き。
けど、男であるがゆえにアンナと違ってさは社会的制裁にあうこともなく、嫁さんと揉めながらも自由に生きてる人。
るうさんはひょうひょうとした演技で、私のイメージするスティーバにぴったりでした。
 
英かおと /  セルブホフスコイ

ヴィロンスキーの友人で、青年将校。
申し分のない婚約者がいて、言わば人生の王道を歩んでいる人。
そのエリート将校を爽やかな演技で表現。


ヴィロンスキー、カレーニン、コスチャ、セルブホフコイと、生き方も考え方もバラバラの男たち。
ロシア文学は登場人物が多い分、誰かに感情移入しやすく、思うより親しみやすいと思います。
 

また、専科からヴィロンスキーの母親役として五峰亜季さん、
アンナたちの友人役として美穂圭子さん、さすがの演技でした。

 

宝塚の「愛の巡礼」


カーテンコール
組長るうさんがご挨拶の最後に「では、お待たせしました。宝塚の愛の巡礼、美弥るりかでございます」と、美弥さんを紹介。

美弥さんにそういう呼び名があったの?
知らなかった。

美弥さん、るうさんのことは「セクシー組長」と言われてましたが。


映画館も笑いが起こってましたが、アンナとヴィロンスキーも、ある意味「愛の巡礼」であったのかと。

 

この作品のテーマでもある「愛」

愛の巡礼こと美弥るりかさんにぴったりの愛に満ちた舞台でした。

美弥るりかという素晴らしいスターの今後が気になってしょうがない、今夜。


月うさぎ

月組『アンナ・カレーニナ』感想② 孤独な魂を演じる〜月城かなと

 孤高の人、カレーニン

 

アンナの夫カレーニンは主要人物の中では醸し出す雰囲気が皆と違っていて、独特の空気感をまとっている人です。

れいこちゃん(月城かなと)が忍耐の人カレーニンをどのように演じるのか、とても楽しみで興味深い舞台でした。

今回は月城かなとさんの感想を中心に書いてみます。
内容を知りたくない方はご注意ください。


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幸せな家族はいずれも似通っている。
だが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形ある。

小説アンナ・カレーニナの印象的な書き出しです。

もしもアンナがヴィロンスキーに出会っていなかったら、カレーニンとどんな形の家庭を築いていたでしょう。

 

カレーニン役は誰?

 

美弥さん主演でアンナ・カレーニナ上演が発表された昨年、カレーニン役は当然美弥さんより上の学年の方だと決めつけてました。

とても重要な役である上に素敵なおじ様でなければならない。
映画ではジュード・ロウが演じてましたね。
宝塚も負けてはいられません。
いし(轟悠)様、ご出演していただけないかしら、と思ったり。

ですが、妹に宝塚カレーニンはヴィロンスキー(主役)より若手スターが演じるということを聞いて、ならばれいこちゃんが適役なのではと思ってました^ - ^
まさか現実になるとは思わなかったのですが。

 

月城かなと

 

アンナの夫カレーニンは、ペテルブルクに住む裕福な政府高官。

常に冷静で保守的、心の中に沸き起こる感情を外に出すことが出来ない人。


れいこちゃんのカレーニンは見た目の若さは感じるものの、お髭も似合うし、なかなかの貫禄で、洗練された素敵なカレーニンでした。
抑えた演技からは彼の孤独や寂しさが伝わってきて胸が熱くなりました。


れいこちゃんはどちらかと言うと静の人のイメージがあります。
なので、今回のカレーニンもどちらかと言うと得意分野かなと。

カレーニンの熟成された男の渋さを出すにはまだ若すぎる感がありましたが、それだけはどうしようもないことで、今の学年からすれば十分だったと思います。

それでもカレーニン役の点数をつけるなら、90点とさせてください。
れいこちゃんファンとしては、今100点だとつまらない。
10点はこの先まだまだ経験を積むことで満たされていく楽しみとして残しておきたいです。

点数とかつけてごめんなさい。
先生みたいですね。


結局アンナはカレーニンの本質を全くわかっていなかったと思います。
見ようとはしなかった。
これは夫婦でよくあることかもしれません^^;

カレーニンはヴィロンスキーに惹かれていくアンナを取り戻すこともできず、彼の魂はとても孤独なものだったでしょう。
れいこカレーニンの切なさは伝わってきましたよ。

自分の子ではないアンナの娘を引き取り、愛を持って育てるカレーニンも、最後に魂の自由を得たと信じたいです。


もし、アンナがヴィロンスキーに出会わなかったらカレーニン一家は平穏に暮らしていたかもしれません。
不幸でもなく、愛も知らず。


✽:.。..。.:+・゚・✽:.。..。.:+・゚


*夫婦の名前に注目!


アレクセイ・カレーニン
アンナ・カレーニナ


ロシア人の姓は性別によって語尾がかわります。
女性の場合は語尾にa がつくので、
夫の姓がカレーニンなら、妻はカレーニナになるのですね。

それでなくても長くて難しいロシア名、ますます、ややこしくしているような^^;

 

小説『アンナ・カレーニナ』

 

トルストイの小説『アンナ・カレーニナ 』について、同じく著名な小説家はこのように語っています。

 

ドストエフスキー
「芸術上の完璧であって、現代、ヨーロッパの文学中、なに一つこれに比肩することのできないような作品である」

 志賀直哉
「近代小説の教科書」

 トーマス・マン
「このような見事な小説、少しの無駄もなく一気に読ませる書物、全体の構造も細部の仕上げも一点非の打ちどころのない作品」

 

すごく高い評価ですね。

私は高校生の時に読みましたが、その時はこの小説の良さがわかりませんでした。
アンナの生き方に共感できなかったのかもしれません。

なのに、宝塚ではありませんが舞台があれば観に行き、映画も見に行きます。
もしかして好きなのかな?

実は4〜5年前に読みやすい訳書で『アンナ・カレーニナ 』を再読しました。
この訳は賛否両論ありますが、とても読みやすいので、もし訳者にこだわりがなくて読みたいけど躊躇している方には結構おススメです。
「アンナ・カレーニナ  読みやすい訳」で検索すると出てきます。

 

今回チケットを引き当ててくれた妹1が、直前で行けなくなってしまい、急遽妹2と観劇しました。
妹2は暫く宝塚から遠のいてましたが、この舞台で長い眠りから覚醒・復活!!
次の月組大劇場公演も一緒に行きます^ - ^
さすが美弥様、れいこ様

 

『アンナ・カレーニナ 』は他にも魅力的な登場人物がたくさん出てきて、様々な愛の形を見せてくれます。

感想①で書きましたか、ヴィロンスキーを主役にする舞台は宝塚ならではです。
正直に言うと、どの舞台や映画より美弥ヴィロンスキーと月城カレーニンは素敵でした

やはり私は宝塚の舞台が好きなんですねー

 

月うさぎ

 

感想①です↓
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 感想③です↓

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月組『アンナ・カレーニナ』感想① 滅びの愛〜美弥るりか 海乃美月

愛することの美しさと醜さ


愛に翻弄され、運命を狂わされていく3人の男と女


ヒロインは
妻としては罪深く
母としても許されない人なのに
心のどこかで
女として愛に生き抜いた彼女の人生に
憧憬の念を抱いてしまいます。

今の時代も何かと話題になりがちなこの恋愛の形を
原作はロシアの文豪トルストイ、脚本&演出は植田景子、主演は美弥るりか、宝塚11年ぶりの再演です。

舞台では、いくつかの形の「愛」に出会うことができましたが、
愛に堕ちて全てを失うヴィロンスキーとアンナをどのように受けとめますか?


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『Anna Karenina』感想です。
(ストーリーを知りたくない方はご注意ください)

 

豪華な配役


主演ヴィロンスキー役を、宝塚屈指の色気と憂いある面差しが魅力の美弥るりか

アンナの夫カレーニン役に、繊細さと力強さを合わせ待ち、存在感が増してきた月城かなと

アンナ役に美しく気品があり演技力に定評のある海乃美月

また、原作では主役アンナの次に重要な人物として描かれているコンスタンチン・レーヴィン役に夢奈 瑠音

その恋人キティ役に研1のきよら羽龍


月組選抜メンバーで作り上げた美しい世界観を心ゆくまで堪能しました。

まず、主演の美弥るりかさんと海乃美月さんについての感想です。

 

美弥るりか

 

ここでは、愛称アリョーシャではなく、ヴィロンスキーで統一します。

美弥さんは表現力が豊かで深みがありますね。

をテーマにした作品であり、アンナを夢中にさせる色気漂うヴィロンスキーは、美弥さんの持ち味を生かせる役だと思いました。

またアンナとの許されない愛に思い悩む様子は美弥さんの美しく憂いある表情と相まって悲しみが切々と伝わってくる。

美弥さんはやはりお芝居の人で、声(歌声)にも色気がありますね。

前半、アンナへの一途な愛
中盤、苦悩から蜜月へと向かう愛
後半、壊れていくアンナとの愛

後半へと向かうところ、2人でイタリアで過ごす日々はあまりに美しく切なかったです。

その日々が分岐点となり、ロシアへ戻った2人の関係が少しずつ変わって行きます。

ストーリー展開は早いですが、流されることなく丁寧な役作りで情感たっぷりに演じる美弥ヴィロンスキー、さすがでした。

 

 海乃美月

 

海乃さんは美弥さんとの並びがとても良いですね。

ヴィロンスキーへの愛は止めようもなく、激しく狂おしいもの。

例えば『風と共に去りぬ』の情熱的で気性の激しいスカーレットなら、突っ走ることも想定内、世間の目もどこ吹く風でしょう。

真面目で貞淑なアンナが家族を捨て、愛に身を投じていく様子を演じるのは難しいと思います。

海乃さんの優しげな風貌からは、そのような激しい情熱は感じにくいですが、美弥さんと同じく丁寧な役作りで好演でした。

アンナにとって死とは何だったのでしょう。
結局はヴィロンスキーへの愛に疲れ信じられず、セリョージャへの母親としての愛に苦しみ、最後は愛によって壊れてしまいました。

愛は美しいだけではなく、
時に醜さも伴うものだと。

 

ーーー☆ーーー 

 

ストーリー展開に関して一つ残念だったのは、後半アンナが壊れてからの様子がかなり早足になったことです。

時間の都合上、仕方ないと思いますが、
残してきた愛する息子への贖罪やヴィロンスキーとのすれ違いなどがもっと描かれていたら、最後の破滅が更に悲劇的に感じられたことでしょう。

 

作品の世界観

 

『Anna Karenina』をもし大劇場で上演するなら、アンナが主役でないと難しいと思います。

宝塚ではこのように小劇場でヴィロンスキーを主役にストーリー展開できるので、やはり貴重な作品だと言えるのではないでしょうか。

舞台セットは必要最低限ですが、ペテルブルクの駅、汽車の中、華やかな舞踏会、イタリアのカーニバルと、とても効果的に作られていて、ロシアの世界観を堪能できました。

 

最後に

 

今日は阪神・淡路大震災の発生から24年目の日になります。
あの日のことは忘れることはありません。

また、いつ起こるかわからない災害に対してあらゆる準備しておくことも大切なことだと思います。

今日このように宝塚の舞台を観劇できることを感謝しつつ、

次回は月城かなとさんを中心に感想を書きたいと思います。


月うさぎ

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2018年の宝塚とこれからのこと〜月・雪組

 

今年とこれからの月・雪組

 

タカラヅカスペシャルが終わり、ちょっと静かな宝塚。

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今日は月組、雪組についての今年のこと、これからのことを書いてみたいと思います。

舞台の感想はその時々に書いているので、サラッと振り返ろうと思っています。

 

月組のこと


2018年の月組


月組は主要メンバーがそれぞれ異なった(被らない)タイプで、個性の違いがはっきりしているので、いつも興味深く観劇しています。


それでかどうか分かりませんが、各スターによって良いと思う作品がばらばらになりました。

例えば、男気溢れる珠城さん ( 珠城りょう )は『カンパニー』が良かったです。
誠実で優しい青柳誠二さんは、珠城さんの魅力を活かしたハマり役でした。

また美弥さん(美弥るりか)は『BADDY』
スイートハートの妖艶さ美しさは、向かうところ敵なしですねー。


宝塚的な正統派ニ枚目が似合うれいこちゃん(月城かなと)は『THE LAST PARTY』
破滅していくスコットを、憂いを帯びた面差しと静かな演技で好演。
うみちゃん(海乃美月さん)と大人のドラマを魅せてくれました。

ありちゃん(暁千星)はワイルドなヘミングウェイ役が新鮮で良かったので、これからは大人の役が増えてくることを期待します。

『THE LAST PARTY』は、いよいよスカステ1月に登場しますよ ♪  見てね^ ^


ちゃぴちゃん(愛希れいか)はやっぱり『エリザベート』
来年は帝劇で花總まりさんとシシィ役W主演が決まってます。

ちゃぴちゃんは予想通りの流れですが、お花さま頑張りますね〜^^
初演でシシィを演じたのが22年前だから恐るべしです。

2人は全く役作りが違うと思うので、ちゃぴちゃんには臆することなく自分のシシィを演じてほしいですね。


宝塚『エリザベート』と言えば、印象的だったのはフランツ役のれいこちゃんとルキーニ 役の風間くん。
4日間の代役公演は幻ではなく、この目でしっかりと観ました^ - ^
どちらも本当に素晴らしかった。
まだ研5の風間柚乃くんには驚かされました〜恐るべしPart2です。


月組の作品としては今年1番好きだったのは、『BADDY』です。
インパクトあったし、何度観ても楽しいのは素晴らしい。


これからの月組


来年は『ON THE TOWN』美園さくらちゃんのトップ娘役デビューですね!

タカスペでは緊張感のなか、堂々としたデビューだったと思います。


気になるのは美弥るりかさんです。
美弥さんが2番手のままでいいとは思いませんが、今の美弥さんの舞台がどれも充実していて素晴らしいので、満足してしまうところもあります。


もうすぐ『Anna Karenina』ですよ
美しい大人の香りがプンプンしますね。
うちの神棚には(笑)、妹1が引き当ててくれた奇跡のチケットがありますが、チケ難、高騰が続く中、ライブ中継は多くの方にとっての救世主になりそうです。


大劇場公演は宮本武蔵と佐々木小次郎ですか。
『夢現無双』の画像を見る限り、珠城さんは剣豪武蔵が似合ってますね。

トートもそうでしたけど、やはり宝塚包容力男役No.1だと思います。
もちろん小次郎役の美弥さんの美剣士ぶりも見逃せませぬ!

 

雪組のこと


2018年の雪組


雪組に関しては、更に書き尽くしてる感があります^^;
なので、なるべくサラッといきましょう。←自分に言い聞かせています。

 

今年はイェストン氏の名言「雪組は1つの大きなファミリー」を大きく感じた1年でした。

好きな作品は全てと言うのはナシでしょうか。

 

東宝では『ひかりふる路』『SUPER VOYAGER!』
「ワイルドホーン氏による素晴らしい楽曲でのオリジナル作品」という、大変恵まれたスタートでした。


『凱旋門』は1度目より2度目、回数を重ねるほどにじわじわとくる作品。
これも楽曲の素晴らしさに相まって、名作と言われる所以を感じました。


『Gato Bonito!!』は世界一かっこいいネコを中心に繰り広げられる熱いラテンショーでしたね。
望海さんの持ち味を十二分に発揮 = 私にとって最高に素敵なショー
という公式を作りました(//∇//)


全ツの『誠の群像』はストーリー的には普通でしたけど、新撰組隊士を中心に皆さん素敵だったのでOK、
望海さんが昔好きだった作品ということもOK、
土方歳三の生き方もかっこいいのでOK!


そして『ファントム』
だいきほ
のための作品というよりも、雪組全体のための作品。
今更感じる咲ちゃん(彩風咲奈)と翔ちゃん(彩凪翔)の存在の大きさよ!

『ファントム』での2人の活躍が素晴らしくて・・(T . T)
これももう、語り尽くした感がありますが。

 

もう一人、あーさ(朝美絢)の存在。
あーさも今年大活躍でしたね。
『義経妖狐夢幻桜』ヨシツネ役で主演を果たし、大劇場のどの役も着実に演じきったと思います。

新公は、あやなちゃん(綾凰華)が『ファントム』で有終の美を飾り、これからは縣千くんの活躍の場になりそうです。


終わりそうにないので、振り返りはこの辺で。


因みに『ファントム』は今年の私の好きな作品ベスト3に入ります。
あと2つは『ANOTHER WORLD』『あかねさす紫の花』


これからの雪組


まず、東宝は『ファントム』で幕開けですね。
大いに期待してください。
私の感動の炎はまだメラメラしてますよ。


次のトップコンビ率いる舞台は『20世紀号に乗って』
コメディということもあって、今までの雪組作品とは毛色が違うものになりそうですし、この舞台も期待しかありませんね。


さて『ファントム』で、安定のトップコンビと咲ちゃんの確固たる存在感を目の当たりにして、 雪組も充実期を迎えつつあるように感じます。

避けては通れないことで、来年には正式に(トップを見据えた) 3番手が決まるのではないかと思います。
劇団の構想は蓋を開けてみるまでわからず、いつでも、もどかしく悩ましい現実です。

 

一つポイントとなるのは、ひとこちゃん(永久輝せあ)かもしれません。
どの時期に、どんな形で、(場合によっては)別の組で、番手が上がっていくのか。

そのひとこちゃん、来年はいよいよバウ主演です。
『PR×PRince』題名がユニーク。
どうせなら思いっきり楽しく夢のある作品だといいですね。
先ほど画像の発表がありましたが、ノーブルで美しくてプリンスにぴったりですね。
ヒロインは潤花ちゃん。


来年のムラでの大劇場公演は一作だけ。
『壬生義士伝』『Music Revolution!』


この作品、舞台については、また時が来れば(濃密に)・・ということにしたいと思います。
後は秋の全国ツアーですね^ - ^


*゚゚゚゚**☆**゚゚゚゚*


星花月星宙、振り返ると組カラーがバラエティに富んでいて面白いです。


お気に入りの組だけを観るのも良し、興味のある作品だけを観るのも良し。
自分のご贔屓スターが光り輝いているのと同じで、贔屓組は特別なものがありますね

 

今回取り上げた月組と雪組、来年の別箱公演は2組ともブロードウェイ・ミュージカル、

大劇場ではどちらも人気作家原作の日本物のお芝居です。

そう言えば今年の2作目も『エリザベート』と『ファントム』と、どちらも海外ミュージカルでした。

 

全く組カラーが違うので、来年はその辺りも意識して楽しんでみたいと思います。

 

うさぎ 
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『タカラヅカスペシャル2018』感想〜素晴らしき同期生

 

Say! Hey! Show Up!! 

 

花・月・雪・星・専科の夢の競演、
今年もライビュでの観劇となりました。


タカスペ出演が初参加の人、今年最後の人、最後になるかもしれない人。
色々な思いを胸に華やかに幕が開きました。

今年も感動する場面あり、笑える場面ありで気持ちも忙しく、総じて心に残る素晴らしいスペシャルなショーでした。

 

一夜明けて、心に残ったことを書いてみます☆

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明日海りおー望海風斗 

 

第3場で望海さん「♪ アデューマルセイユ」、みりおさん「♪ レ・ビジュー・ブリアン」ソロの後、何と2人で歌ってくれました

「♪ ONE HEART」そして2人はハイタッチ・・というよりも力強くガシッと手と手を握り合うような感じでした。

その瞬間、何故か贔屓の望海さんではなくみりおさんの顔にフォーカスした私、そのあまりに男前な顔にドキッとする。
次の瞬間のぞ様へと視線を移す、これまた男前な顔についに感涙・・・(TT)

最高のシーンでした。

今は花組と雪組で、人気実力を兼ね備えたトップとして輝いている同期の2人。

いろいろと違った形のあら波を乗り越えてきて、分かり合えることもあるでしょう。

願わくばタカスペで89期全員で何か・・と期待したけれど、そこまでは叶わず。
ですが2人のデュエットを観ることができたことは大きな喜びとして心に刻むことができました

 

珠城りょうー仙名彩世

 

スペシャルデュエット、コンビシャッフルですね。

「♪ OKLAHOMA」珠城さんとゆきさんの同期生デュエットも楽しみでした。
学年が上がると同期生でコンビを組むことはなかなかないですしね、
ゆきさんは最後となるので尚更。

珠城さんの包容力あるリードに、ゆきさんもたおやかに優しく応えて、また泣きそうになる。
素敵でしたよ.+*:゚+。.☆


明日海りおー綺咲愛里   
紅ゆづるー真彩希帆  
望海風斗ー美園さくら  

みりおさんとあーちゃんは夢々しいコンビ。

真彩さんはファントム の時に思いましたが、翔ちゃんともあーさともスッとコンビになれるんですね。
今回紅さんともそう感じました。

さくらちゃんは、凄く落ち着いてますね。
望海さんとの学年差も感じさせないくらい堂々としていて驚きました。
トップ娘役として初のタカスペで、内心ドキドキだったと思いますが(^_^*)

 

組コーナー

 

雪組は最初に望海さんのファントムから「♪ 世界のどこに」

何て素晴らしい! ピーーンと張り詰めた会場の空気・・がスクリーン越しに伝わってきました^_^

望海   「where  in  the  world」
真彩   パリのメロディ
彩風   誠の群像
彩凪   SUPER VOYAGER!
朝美/永久輝   義経妖狐
望海   凱旋門「いのち」
望海/真彩   コパカバーナ
全員  Gato Bonito!!


どれも思い出深くて名曲が多いですね。
最後はコパカバーナからの Gato Bonito!!
皆んなでニャオ!(*ΦωΦ*)v

去年に比べると全体的に歌がレベルアップしていて、特に咲ちゃん(彩風咲奈)は2番手として充実期に入っているように感じました。

 

花組はみりおさんのエドガー、いいですね♡あの美しい世界観が蘇ります。

仙名彩世さんの「♪ エイト・シャルマン」はかっこいい!
私は攻めのゆきさんも好きなのでこれは最高です。
鳳月杏さんの中大兄皇子も嬉しい。


星組は紅さんのトークとのギャップがいいですね。今の星組には躍動感を感じます☆

七海ひろきさんの喜六にまた会えた!と言う喜び。1幕での階段に座ってのソロは素敵でした。
麻央侑希さん、紫藤りゅうさんはとっても凛々しいですね。


月組はやっぱり『BADDY』が決まりますね〜珠城さん、美弥さん、この作品に出会えてラッキーだったと思います。

れいこちゃんのLifeiが聞けて、ポッキーちゃんも登場して幸せを感じました♡あのメガネがほしい。
舞台だともっとよく観れるんですけどね^^;

 

 MCは

 

やっぱり紅さんは笑わせてくれますね^ ^

そして若いゆえに皆にいじられる珠城さんが可愛いです。

紅さんが、珠城さんに呼びかける時に「たまきっつぁんは?」て聞こえたのですが、間違いですか?

数々のツッコミが楽しかったです ˙ᵕ˙

みりおさんと望海さんに関しては、ゆるい感じがとってもいいなぁ←好き♡

紅さんは今、1月の大劇場公演のことで頭がいっぱいだと言われてましたが、本当にそうだと思いますねー
皆さんお忙しい。

 

 バウホールメドレー

 

このメドレーも好きでした!

真っ赤な衣装が全員似合ってました。

特に素敵だったのは、れいこちゃんとマイティ。
ここも同期、とっても綺麗な2人。

れいこちゃんと望海さんの2人のご贔屓を同時に観られるのはタカスペだけなのです♪

 

圧巻の歌声は礼真琴さん「花吹雪 恋吹雪」。
歌声はもちろんですが、同じくらい琴ちゃんのダンスが好きです。
ダンスのことはよくわからないけれど、琴ちゃんと翔ちゃんのダンスはいつも魅入ってしまいます。

 

ちなつさんと海乃さんの「この世にただひとつ」大人の感じでとても素敵だった。

去年も感じた柚香光ちゃんのスターオーラ、やっぱりすごいと思いました。 

 

スペシャルソング 

 

「朝日の昇る前に」望海風斗

これも凄く良かったですね。
望海さんの歌でハズレがあるわけもなく、どんな歌も名曲にしてくれる人。
あ、これは本当に名曲ですが。
『華麗なるギャツビー』ですね。

もしかして雪組、上演するのかな?
望海さんでギャツビー、私は大いにあると思います。
またしても悲しい結末ですけどね( ;  ; )

ともかくも素晴らしい歌声に心が大喜びです♡

望海さんの「男の背中を意識する」と言う言葉通り、歌に背中に哀愁感じてグッときましたぞ

 

「LUCKY STAR! 」  紅ゆづる

「蒼穹の彼方」  珠城りょう

「ル・ポアゾン 愛の媚薬」 明日海りお

「Passion 愛の旅」 轟悠

選ばれし曲だけあって、どの曲も良い曲。

それぞれ聞き応えがありました。

 

ありがとう!Takarazuka!

 

書き足りないこともたくさんあるけれど、1番馴染みの多い雪組を中心に印象に残ったポイントのみ書いてみました。

組ファンである前に宝塚ファンなので、本当は同じように書きたいけれど、時間が許さず残念です。

 

これで私の今年の宝塚観劇は全て終了です。

組コーナーで今年の各組の歌を聴くと舞台が蘇ってきますね。
今年もありがとう!タカラヅカ!

来年はどんな感動が待ってるでしょう。

ワクワクしています...♪*゚

 

ブログは星・花・宙に続いて『2018年の宝塚とこれからのこと〜月・雪組』をまた後日アップしたいと思います。

うさぎ

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月組『BADDY』はやっぱり面白い!

BS 『BADDY』を見て

 

久しぶりの『BADDY』を映像で改めて見ると、
やっぱり楽しくてインパクト強い。

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悪いことがしたい
いい子でいたい


面白い歌詞ですね。


上田久美子さん初のショー作・演出ということで話題になった作品でした。
斬新で楽しいパロディ的な演出の中にも社会風刺要素もあるという。

その中で、ポッキーの気持ちは痛いほどよくわかります。
綺麗なものだけの白く美しい世界で、超真面目に生きてきた自分の存在が、大悪党バッディの登場で途端につまらないものになってしまう。

悲しいかなこの世がある限り、善と悪が共存するわけです。
その善も不確かなことが多いと感じるのですが。

それでも私たちはずっと善でいたいと願う。
いい子でいたい!
同時に悪のバッディにも魅力を感じてしまうという人間の本質(//∇//)

悪を知ったことで、真の善に目覚めた最後のポッキー、かっこよかったなぁ。


このショーで持ち味全開は、美弥るりかさんと愛希れいかさん、暁千星さん。
持ち味と真逆だったのは、珠城りょうさんと月城かなとさん。
・・・と感じました。
まぁ、そこがツボなのかもしれません。

『BADDY』楽しくて大好きなショーです☆

 

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月・うさぎ♡

 

『アンナ・カレーニナ』ポスター&配役〜大人の男が似合う月城かなと

『Anna Karenina』トリデンテ


月組『アンナ・カレーニナ』のポスター& 配役の発表がありました。
感想をさらっと。


主演の美しく悩める青年ヴィロンスキー役は美弥るりかさんにぴったり。
ポスターのビジュアルも綺麗、美弥さんと海乃美月さんの演技力で感動の舞台になることを期待しています。

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月城かなとの強み


注目はカレーニン役の月城かなとさん。
美弥さんより年上(原作ではかなり)の妻子ある大人の男ですね。


『エリザベート』では美弥さんとれいこさんの2人のフランツ役を観る機会がありました。
学年が少し離れているので当たり前ですが、1幕のれいこフランツは、かなり若いフランツでした。
ですが2幕ではグッと渋く抑えた演技で年齢を重ねたフランツを演じきったことに驚きました。

 

年齢より上の役を演じる時、髭をつけたり服装を渋目にしたり、視覚的なことも大切ですが、主演級となるとビジュアル面だけに頼ることはできませんね。
醸し出す雰囲気などもですが、かなり演技力が必要になってきます。

れいこさんの髭コレクション(笑)には雪組時代の『ローマの休日』があります。
以前にも書きましたが、この時も早霧せいなさんの友達役を堂々と演じられてました。

 

アンナ・カレーニナの舞台は、寒さ厳しい雪深きロシアです。
しかもカレーニンの肩書きは信仰心のあるロシアの政界の堅物です。

カッチカチの正真正銘エリート官僚ですね。


この学年で大人の役がピタッと決まり、素敵な大人の男を演じられることは、この先のれいこさんにとって大き強みになると思います。


思えばれいこさんは『銀二貫』の松吉役、『ラストパーティ』でのスコット役と良い役に恵まれてきました。

そのスコット役を経て大人の色気も増してきたれいこさん、今回のカレーニン役はれいこさんの魅力を存分に発揮できるでしょう。


美弥さんと海乃さんとれいこさん、絶妙な取り合わせのトリデンテと思っておりまする(^^)

 

レーヴィンは

 

さて、私は宝塚『アンナ・カレーニナ』は初観劇ですが、原作ではアンナの次に重要な人物となるレーヴィン、宝塚ではどのように描かれているのでしょうか。

あと、キティ。

レーヴィンとキティはサイドストーリー的にヴィロンスキーとアンナとは対照的な存在として登場し、ストーリーに厚みを加えます

映画や他の舞台でもレーヴィンは主演級の役で、私が大好きな人物なのですが、何しろ壮大なストーリー。

限られた舞台時間ですので、やはり宝塚では3人のストーリーに的を絞って描かれるでしょうね。
その方がベストだと思います。

そこにどのようにレーヴィンたちが関わってくるのか興味深いところです。

 

新しく発表されたキャスト

 ロシアは名前覚えるのが大変〜^^;

 

ヴィロンスキー伯爵夫人   五峰亜季
ベッツィ・トヴェルスコイ公爵夫人   美穂圭子
ステパン・オブロンスキー(スティーバ)光月るう
シチェルバツキー公爵    響れおな
アンヌシカ 香咲蘭
ダーリャ・アレクサンドロヴナ(ドリィ)  楓ゆき
コンスタンチン・レーヴィン(コスチャ)    夢奈瑠音
セルプホフスコイ   英かおと
エカテリーナ・シチェルバツキー(キティ)  きよら羽龍

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美しいポスターですね


月うさぎ♡
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愛希れいか 宝塚最後の舞台『エリザベート』感想

 

愛希れいかとエリザベート


愛希れいかさんの最後の舞台となる『エリザベート』

昨日、宝塚大劇場の千秋楽の幕がおりました。
強くて美しい、私の求めるエリザベートでした。

今一度、振り返ってみたいと思います。

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シシィの「自由さ」とちゃぴさん


皇后になっても馬に乗って駆け回りたかったシシィ、少女時代はかなりお転婆でしたね^ - ^
自由に羽ばたきたい元気なシシィと、ちゃぴさんの個性が私にはピッタリ重なりました。

それもあって、少女のちゃぴシシィの無邪気な可愛らしさを、とても自然に受け取れました。

自由を愛し求めることが、後にシシィを苦しめる要因になるとは思いもよらない、そんな幸せな少女時代です。

 

シシィの「強さ」とちゃぴさん


ストーリーの軸となるのはエリザベート。
彼女を中心に、黄泉の帝王やハプスブルク家の人々、ウィーンの市民、ハンガリー国民が動いて行きます。

皆んなシシィの言動に、てんてこ舞いです^^;

なので、私はフランツに寄り添うだけではなく、良いも悪いも強さを併せ持つ皇后シシィが好きなのです。

ここもちゃぴさんの持ち味を生かせると思いませんか?^ - ^
私はそのように感じました。

幾たび試練にあってもトートになびかず、ゾフィーに立ち向かい、フランツには自己主張する。
自分を見失わずに悠然と生きようという姿勢を、ちゃぴシシィはグイグイと気持ちよく演じてくれました。


ラッキーなことに、月組『エリザベート』は1度目より2度目、3度目と観る度ごとにハマっていきました。

 

シシィの「孤独」とちゃぴさん


ストーリーの始まり、蘇ったハプスブルク家の人たちがシシィの人物像を語ります。

その中に、

はにかみやだった
人嫌いだった

という証言がありますね。
それぞれの立場から見たシシィ像は色々ですが、根底にあるのは「孤独」

どんなに地位が高く、美しい宮殿に住もうと、美貌があろうと、ずっと孤独だったように思えます。

ミルク風呂なんて夢のようなのに。


ちゃぴさんから「自由」と「強さ」は感じられるけど、「孤独感」 はあまり想像できませんでしたが、
病院訪問の場面も、ルドルフが亡くなってから終盤のボートの場面もホロリとなりました。

あの場面の美弥るりかさんとちゃぴさんは素晴らしいですね。


フランツを拒否して、喪失感や絶望感などがより強く出てきて、トートの方へ向かう準備が整って行くように思えました。

今更ですが、シシィの地上での孤独と悲しみが極限に達した時、心からトートを求めた(愛した)という解釈で良いのでしょうか。

最後の場面で、トートの元へ行き、安らぎを得たちゃぴシシィの表情を観て、胸がいっぱいになりました。

 

ちゃぴさんのエリザベート


先程発表されたライブ中継の追加会場の中に、うちのすぐ近所の映画館があってびっくり❤︎

宝塚、そして『エリザベート』 、すごいですね。


ちゃぴさん、素晴らしいエリザベート、ありがとうございました
東京宝塚劇場でも美しい花を咲かせてください。

 

1度目観劇後のちゃぴさんの感想です↓
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月うさぎ♡

 

代役公演『エリザベート』感想〜月城フランツと風間ルキーニ

月城フランツと風間ルキーニ

 

22日『エリザベート』3度目の観劇感想です。
美弥るりかさんが休演、代役はフランツ役に月城かなとさん、ルキーニ役に風間柚乃さん。


突然のことで切り替えが大変とは言え、二人ならそこそこしっかりと演じきることが出来ると思ってました。


観終わって、
しっかり演じきるという予感は的中。
そこそこ、というのは見当違いな言葉でした。

 

■今回の代役

フランツ・ヨーゼフ・・・月城 かなと
ルイジ・ルキーニ・・・風間 柚乃
ルドルフ・・・暁 千星
エルマー・・・蓮 つかさ
シュテファン・・・彩音 星凪


暁さんと蓮さんはそれぞれ役替わりで演じているので、まず安心です。
シュテファン役の彩音さんもよく頑張られたと思います。

 

月城かなと / フランツ役


月城フランツは、れいこさんの立ち姿や端正な顔立ちが、オーストリア皇帝という真面目で悩み多きフランツのイメージにピタッとはまりました。

また、私はれいこさんの思いを込めた歌を聞くのが好きなので、フランツの歌もとても良かったです。
母親ゾフィーに弱いところ、シシィに夢中になるところなども自然な演技で、前日までルキーニ役を演じていた人とは信じがたい見事な変貌ぶり。

はまり役でした。


代役ってどれくらい練習するのでしょう。
いつも思いますが、タカラジェンヌの皆さんは凄いですね。


今回のれいこフランツの好演は、美弥さんの休演の上に成り立った思わぬ副産物です。

この日を待ち侘びてこられた美弥さんファンと、何より美弥さん自身の胸中は察するに余りあります。

そして、どれほどフランツ役が合っていようと、やはりれいこさんにはルキーニ役を演じ切ってほしい気持ちが強いです

 

月城ルキーニと美弥フランツについて少し

 

1度目と2度目の観劇で、れいこルキーニは少し役作りが違っているように感じました。

1度目は狂気に満ち満ちた迫力あるルキーニ。
こちら方は私たちがイメージしやすく分かりやすいストレートなルキーニ。

2度目は狂気は抑え気味に、でも静かな不気味さを感じさせる、むしろ危ないルキーニ。
こちらはれいこさんを観察していると良く分かる繊細な演技。

かなり考えて役柄を作られるタイプなのか、面白いと思いました。
今回はどのようなルキーニなのか楽しみにしていたのです。


それは優しさ溢れる美弥フランツも然り。

特に2幕になって、エリザベートとすれ違っていく哀愁漂うシーンの数々は、美弥さんならではの味わい深さが秀逸です。

そして、美弥さんのいない月組はやはり寂しいですね。

一日も早く元気になって戻ってきてほしいです❤︎


―――*☼*―――


ところで、宝塚におけるフランツ役とルキーニ役について兼ねてから思うところがあります。
これはまた『エリザベート展』の感想を書く時にでも呟いてみようかなと思ってます^^

 

風間柚乃 / ルキーニ役


風間さんは、新公でのルキーニ役が絶賛だったとはいえ、本公演での大役の代役。
ですが、まだ研5というのが信じられないほどの圧巻の演技でした


ルドルフ役も良かったですが、ルキーニ役は風間さんの力のある声をより生かせるようにも感じました。

ルキーニの独特の危うさや細かな演技はれいこさんにかなわないまでも、思い切りの良さと迫力ある台詞回しには感心しきり。素晴らしい!

 

声が綺麗に響くんですよ。
舞台人として、とってもいい声。

なのでストーリーテラーとしても、歌も上手くて、見事なルキーニでした


―――*☼*―――


☆今回の二人の転身☆

(月城)ルキーニからフランツへ
(風間)ルドルフからルキーニへ

 

ルキーニは、いつも猫背で小汚い感じじゃないですか (๑˃̵ᴗ˂̵)失礼!
好きですけど

服は、いつも白黒のシマシマ・・いえ、ボーダー柄の一張羅^^;

 

一方フランツはさすがオーストリア皇帝。
いつもゴージャスな装いで、お髭の生え方さえも上品。

ルドルフは繊細で気品のある皇太子。


れいこさんは、(小汚い)ルキーニから、ロイヤル感溢れる美しいフランツへ。

風間くんは、お洒落で清潔感あるルドルフから、(シマシマの)ルキーニへ。


切り替えがホントに大変だっただろうなぁ^^;

 

備えあればこそ

 

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22日は加美乃素本舗さんの貸切公演でした。
公演終了後、イメージキャラクターのれいこさんは真っ赤な薔薇を、珠城さんは青い薔薇、愛希さんはピンクの薔薇の花束を、それぞれ贈呈されました。

薔薇の花束を抱えるれいこさん、幕が降りてホッとしたことでしょう。


今回の公演は美弥さんの穴を埋めるべく月組組子が一丸となった見応えある舞台でした。


特にれいこさんと風間さんの二人には割れんばかりの拍手でした。

備えあればこその好演。

月組「エリザベート 」感動しました。
 

月うさぎ♡

 

『ファントム』キャスト発表 と美弥るりかさんの休演と

二つのニュース

 

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まず、今日は美弥るりかさんが休演されるという残念なニュースがありました。

折しも私は今日、月組『エリザベート』観劇の日でした。

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この公演の感想はまた週明けにゆっくり書こうと思っています。

美弥さん一日も早く回復されるといいですね。

 

もう一つは雪組公演『ファントム』の全キャストと退団者が発表されました。

まとめてみます。

 

ファントム配役

 

ファントム(エリック):望海風斗
クリスティーヌ:真彩希帆
キャリエール  ( 前支配人 ) : 彩風咲奈

 

役がわりで

シャンドン伯爵 :   彩凪翔 / 朝美絢
アラン・ショレ ( 新支配人 ) : 彩凪翔 / 朝美絢

 

ここまでは発表されてました。

 

*新しく発表された配役

 

ガブリエル(音楽教師):梨花ますみ

カルロッタ ( 新プリマドンナ ) : 舞咲りん

ジャン・クロード  ( 楽屋番 )   :   奏乃はると  

セルジョ  ( 団員男 )  / 若い頃のキャリエール  :  永久輝せあ 

モーク・レール(舞台監督): 久城あす  

リシャール  ( 団員男 ) :  煌羽レオ
ラシュナル  ( 団員男 )  :   綾凰華    
ソレリ ( 団員女 )  :   彩みちる
メグ ( 団員女 )  :   潤花      

ベラドーヴァ/ レミー :  朝月希和
幼いエリック :   彩海せら

ポリニー(団員男)陽向春輝

従者:縣千
ルドウ警部  :  真那春人  

     

前回、配役予想したメンバー(少しプラスしましたが)のみの記載です。

全てのキャストはホームページをご覧ください。

今回はまずまず当たっていた方だと思いますね (^ ^)v

 

新人公演主演は綾凰華さんと野々花ひまりさん❤︎

あやなちゃんはこれで新公卒業ですね。

頑張ってほしいです。

 

この公演での退団者はお一人。

陽向春輝さん。

これからが楽しみなスターさんだと思っていたので残念です。

 

永久輝せあさんについて

 

『ファントム』は限られた主要メンバー以外の役は途端に小さくなってしまいますね。

 

あやなちゃんや縣さんなどは、新人公演の場があるのでまだ良いですが、今回はポジション的にひとこちゃんが少し割りを食うのではと案じてました^^;

本来はもう少し大きな役が欲しいところです。

 

1学年下の月組の暁千星さんと共に早くから路線スターとして抜擢されて、期待に応えてきたひとこちゃん。

月組と雪組は、組構造も違うし、演目のタイプも違います。

 

雪組は他の組の作品に比べると、どうしてもトップコンビの活躍の比重が大きくなりがちですね。

月組は珠城さんを中心に若手も活躍できる作品が多いように思います。

珠城さん自身も若いですしね^ - ^

 

宝塚の長い歴史の中で、トップによって組作品や諸々の組事情が違ってくるのは当然あることですが、どうしても大劇場公演においてはありちゃんの方が役付きが大きく感じてしまいます。

 

そんなこともあって、ひとこちゃん今回は二役に挑戦ですね!

これはmy配役予想が的中!←結構自慢

良かったです。 あ、二役が良かったです。

二役は切り替えが大変と聞きますけどやりがいもありそうですから。

若き日のひとこキャリエール、楽しみですね。

 

ひとこちゃんはこの先突然、ポン!と抜きん出てくるような予感もあり、それまでじっくりと力をつけておいてほしいですね。

 

さぁ、雪組メンバー、『ファントム』へ向けて始動です!!

 

雪うさぎ♡

 

月組『エリザベート』感想 ④ 風間ルドルフと他キャスト

 マックスーシシィールドルフの宿命

 

2度目の観劇感想です。

前回は一人観劇でしたが、昨日は妹①も一緒でした。


感想は二人寄れば 二通り。
同じ感動もあれば全く違う感じ方もあり、正解があるわけではないので、着地点もなし。

ただただ取り留めもなく話をするのです。

いつの間にか宝塚昔話など、あらぬ方向へと話題が進んでいくことも有りがちなこと^^;


さて初見の妹の感想は、ざっくり言うと、ちょっと印象の薄い舞台だったようです。
主要メンバーの持ち味を活かせる作品だったかと言うと、そうは思えなかったということですね。


先日感想にも書きましたが、私も1幕では少しそのように感じつつも、幕が降りる時には舞台に入り込めました。
また今回の方が満足度は高かったです。
2度目だったので、私の中で役と役者が馴染んできたのかもしれません。


ただ、れいこさんのルキーニは前回の方が迫力を感じました。
迷いがなかったというか。
ほんの微妙なところなんですけどね。

その分底知れぬ不気味さは出ていたように思います^ ^

 

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風間柚乃さんのルドルフ

 

今回の注目はルドルフ役の風間柚乃さん。


少し硬さはあるものの、逆にそこが効果的に働いているのか、意思は強そうだけど不安げで脆く儚いルドルフの雰囲気がよく出ていました。

ビジュアルも綺麗ですね☆


歌えるし滑舌も良く噂どおり舞台度胸もありそう。
学年を考えると十分過ぎるルドルフだったと思います。


暁千星さんと役がわりという抜擢にしっかり応えた感じでした^ ^
来年の別箱公演も決まっていて、かなり充実している様子ですね。

 

マックス /ゾフィ /ヴィンディッシュ嬢


シシィのパパ、マックスは人生を謳歌する術を知っているかのような人ですね。
シシィがハプスブルク家に嫁いでホームシックになった時、1番に思い出すのはパパじゃないのかな。


そんな自由人で大らかな人物像を、少女時代のシシィとの関わりの中で表現しなければなりません。


パパ役を演じるのは輝月ゆうまさん。

若々しくてかっこいい素敵なパパでした。


特に『パパみたいに』ではシシィとパパの絆をしっかり感じることができましたよ。
まゆぽんはどんどん素敵になっていきますね。

 

✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


最後の公演となる憧花ゆりのさん。
ちょっと新しい感じのゾフィーでした。
いつもの野太く圧のある声のゾフィとは違うタイプでしたが、十分迫力あり存在感ありで、演技が光りました。


✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


ヴィンディッシュ嬢の海乃美月さん
私の好きなシーンのベスト3に入るのが、この病院慰問の場面です。


ここでのシシィの歌にいつも胸を打たれるのです。
そしてシシィにこの歌を歌わせるのがヴィンディッシュ嬢。

彼女の世界は彼女だけのもので、その世界の中で自由に羽ばたいているのです。

海ちゃんは短いシーンでしっかりと演じてくれたと思います。

ヴィンディッシュ嬢を通して、魂の自由を求めるシシィの切なさが強く感じられる場面でした。

 

マックスとシシィとルドルフ

 

シシィとマックスは似た者親子

シシィとルドルフも似た者親子


シシィの自由をこよなく愛する陽の部分は、父親マックスの気質を受け継いでいて

シシィの人嫌いでこの世で生きづらい陰の部分は、息子ルドルフに受け継がれた。

どちらの部分も結果的にシシィを苦しめることになるのですね。


そんな親子の連鎖を感じて、逃れようのないシシィの宿命のようなものを感じました。

 

まさかの3度目の観劇


今回の『エリザベート』観劇は2回の予定でした。
そしたら加美乃素さんの観劇チケットが当選してもう一度行けることになりました❤︎

ありがとう、加美乃素さん!
ありがとう、れいこさん!

私が購入したのはブロー用ヘアトリートメントやさらさら質感のオイルなど。
とても使用感がいいですよ^ - ^

 

他のキャストの感想 ↓ ↓
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月うさぎ♡

『プガチョフ』『キャリエール』『カレーニン』魅力溢れる2番手役!

おいしい2番手役


お芝居の中には、深く印象に残る2番手役、あるいは3番手役がありますね。
いわゆる「おいしい役」です。


それは時に悪であったり、素敵なおじさまであったり、コミカルな役であったり。
うまく演じれば、主役と共に、あるいはそれ以上に目立っちゃうわけです。


これから再演される作品の中にもありますね。

宙組『黒い瞳』プガチョフ
雪組『ファントム』キャリエール
月組『アンナ・カレーニナ 』カレーニン

 

どの役も渋くて印象に残るおじ様役ですね〜

 

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『黒い瞳』プガチョフ 

 

順当ならば、プガチョフ役は愛ちゃん(愛月ひかる) になりそうですね。


過去プガチョフ役がはまり役だった紫吹淳さん。
ボロを纏っての体当たり演技は、今でも多くの人の記憶に残る圧巻の演技でした。


宙組の再演が発表される前、妹①とは、今、宝塚でプガチョフを演じるとすれば誰が良いかという話をしたことがあります。


2人の中で一致したのは、愛月ひかるさんと鳳月杏さん ^ - ^
今の宙組では愛ちゃんが適役と感じます。


愛ちゃんは『不滅の棘』も良かったですね。
先日スカステで観ることができました。


『不滅の棘』と言えば春野寿美礼さんですが、
当時オサさんにハマっていた妹①は、不滅の棘の再演が決まった時には、
「あれはオサちゃんの役や〜誰が演るのもアカン〜」とプンプンしてました。←若くないせいかプンプンも可愛くなかった・・


まぁ、気持ちはわかりますけど。
いつか『ひかりふる路』再演となると私もブーブー言うかもしれませんよ←ちっさい姉妹です(//∇//)


そういうこともあって、妹には黙ってこっそり『不滅の棘』を見たのですが、何故か妹もこっそり見ていたようです。


妹からのLINEには「愛ちゃん、あの世界観を綺麗に出してくれてた。かっこいいしスタイル抜群。ベルナルドも良かったしなぁ♪  演技力もあるし・・・(続く)


べた褒め(^。^)
良かった良かった。
こうして次の世代へと受け継がれていくのでしょうね。


まだ配役が決まったわけではないですが、もし愛ちゃんが演じるなら思いっきりプガチョフになりきってほしいですね、愛ちゃんらしく。


ニコライ役の真風涼帆さんとの吹雪の馬車のシーンは素敵でしょう。
引きづられ連れて行かれるシーンも戦いのシーンも見どころはたくさん。


それほどプガチョフ役は迫力満点でインパクト大のおいしい役だと思います。

 

『ファントム』キャリエール 

 

キャリエールは、トップと年齢差がある2番手の方は演じるのが難しいですね。
過去の公演で2番手の方は、初演宙組と2006年花組はシャンドン伯爵役を、2011年花組ではキャリエール役を演じました。


雪組公演では咲ちゃん(彩風咲奈)が決まってます。


以前、配役予想の記事で、
雪組メンバーの事を考えると、咲ちゃんがキャリエールを演じるだろうけど、本当は華やかなシャンドンを演じてほしいというようなことを書きました。


ですが、考え改め。
確かにキャリエールは若くて美しい役ではないけれど、静かさと情熱を合せ持つ素晴らしい大人の役です。
今の咲ちゃんだからこそ演じてほしいですね。


ポスターで見る限り、なかなかお髭が似合ってますしね。

咲ちゃんのキャリエールを観ることを今ではワクワクしています。


大きな見せ場はエリック役の望海風斗さんとの銀橋でのシーンですね。
こちらは親子愛ということで、望海さんのパパということがまだイメージはできないのですが、その分楽しみでもあります。


ストーリーの要となる重要な役ですし、包容力ある大きなキャリエールをみせて欲しいですね。

 

『アンナ・カレーニナ』カレーニン


カレーニン役を演じるには、妹①の承認が必要だそうです(^^;;
れいこさん(月城かなと)は、めでたく合格されましたよ!←当たり前やん!!笑


キャリエールに続いて素敵なおじさまの役ですね。


こちらは高級官僚で厳格でプライド高い男。
もちろんお髭をつけた渋い役になるでしょう。


私は宝塚版の『アンナ・カレーニナ』を舞台でも映像でも観たことがないので、原作や映画や別の舞台でのカレーニンしか分からないのです。

それで宝塚版を観た妹①の感想を聞いてみたところ、宝塚カレーニンは誠実で優しいかっこいいおじさまという印象でした。


ファントムもですが、こちらもヴィロンスキーを演じる美弥るりかさんより年齢がかなり上の役になりますが、それは大丈夫だと思います(#^.^#)


れいこさん、ローマの休日でも学年差のある早霧せいなさんと違和感もなく友達役やってましたし、むしろ堂々としていて、やる時はやる人です。
大人っぽい雰囲気がありますしね。


なので、れいこさんのカレーニンはわりとイメージしやすいです。
ルキーニからのカレーニンという流れ、れいこさんにとってかなりラッキーですね❤︎

美弥さんとはライバル関係となる悩めるカレーニン。

れいこさんの演技を期待してます。(チケットも^^;)


*☆*☞*゚゚゚゚*☜*☆*

今回注目した3人は、それぞれ主役との関係性が強いことが特徴ですね。

プガチョフとニコライとの友情

キャリエールとエリックの親子愛

カレーニンとヴィロンスキーとアンナの三角関係

 

見どころのポイントが違っているので楽しみです。

ストーリーを深め、面白くしてくれる2番手役にこれからも注目です。

 

うさぎ♡

 

月組『エリザベート』感想 ③ 月城ルキーニと暁ルドルフの「躍進」

 

月城かなとさんにとって、ルキーニ役を演じることはチャレンジであり、大きなチャンスだったと思います。

チャンスは生かされ、チャレンジは大きな自信となり、男役10年目の今、大きな花を咲かせようとしているかのように感じました

 

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珠城トートの感想です ↓ 
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 美弥フランツ愛希シシィの感想です ↓ 
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『エリザベート』今日は月城かなとさんと暁千星さんについての感想です。 

 

月城かなとさんの躍進


宝塚ではルキーニ役は3番手役なので、研10前後で演じることが多くなりますが、れいこさんは今年が研10。
まさにルキーニ世代です。


れいこさんのルキーニ役はある程度はイメージできましたが、顔立ちも雰囲気もノーブルなれいこさんです。
テロリストとしてのルキーニをどのように演じるのか楽しみでした。


私のブログを読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、月城かなとさんは私のご贔屓スターの1人です。

ですが、ここは贔屓目なしにゾフィーのアドバイス通り、厳しく冷静に評価してみたいと思います。


れいこルキーニはビジュアル良し、歌良し、演技良し、ダンス良しで、予想を上回る素晴らしいルキーニでした


やっぱり甘いですか?

賛同してくださる方が多いことを期待します(*^^*)

これから舞台を観る方は、是非ルキーニ役のれいこさんにも注目してみてくださいね❤︎


☼+:;;;;:+☼+:;;;;:+☼


まず注目ポイント① ビジュアル
これはもう完璧でしょう。
下手な言葉は使えません。
言うに及ばず、とだけ。


注目ポイント②
全編通して手応えある歌を聴かせてくれました。
『エリザベート』の曲はどの役の歌も難しいと聞きます。
結構幅広い音域のルキーニの歌、高音から低音まで無理なく歌いこなすれいこさんに、実は驚きました。
凄い進化ですよ!


ポイント③ ストーリーテラーとして
セリフが明瞭でリズムも良く聴きやすかったです。
これが流暢でないと、ストーリー展開の流れが悪くなってしまう。
といって気負い過ぎると、観客の方が疲れる。
要は間の取り方が上手いのです。

因みにこれは演技力も含みます。
ルキーニ役をやると一皮剥けて全てが学びになるというのも納得ですね。


ポイント④ 動き
滅びのストーリーでもある『エリザベート』が暗く沈鬱にならないのは、舞台の華やかさに加えて、ルキーニの軽快な動きやダンスも一役買っているように思います。
今回のルキーニもしっかりとその役割を担ってました❤︎いい意味で軽妙でノリがいい。


☼+:;;;;:+☼+:;;;;:+☼

 

どうでしょうか?
厳しい意見も出してみようと、一生懸命考えましたが出てきませんなぁ^^;
批評ではなく、感想だからいいですよね !


れいこさんは元々が大きな穴が無いだけに、成長がわかりにくいタイプかもしれません。
けれどルキーニ役を観て、今までコツコツ積み上げてきたものが一気に花開いたように感じました。
更に今回はアドリブにも挑戦ですね!


ルキーニ役のれいこさんには今回『躍進』という言葉を贈りたいと思います。

 

暁千星さんのルドルフは


最初にキャストを聞いた時は、全てのキャストの中でありちゃんが1番役柄としっくりきました。
そして予想通りのルドルフでした。


どのように予想通りだったのかと言うと、

2幕だけの出番ながら、暁ルドルフなら他の主要メンバーに匹敵するくらいのインパクトを残せるだろうな、という予想です。

 

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トートとの『闇が広がる』
ここはルドルフがトート(死)に支配されていくシーンで、ルドルフ最大の見せ場です。
この一場面でルドルフの悲壮感や絶望感をいかに歌と表情で表現しながら美しく魅せられるか。


歌も、ダンスの表現力も上手いのでこのシーンはかなり印象に残りました。
つまりは良かった❤︎


私はありちゃんの素直な演技が好きなので、この先それに加えて、演じる役の心の機微のようなものを出せれば、さらに役の幅が広がっていくだろうと期待しています。


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れいこさんだけではなく、ありちゃんにも「躍進」を感じたこの公演、もう一度観に行きます。
次は風間柚乃さんのルドルフ☆楽しみです。
風間くんやその他のキャストなどについては、また次回の観劇後レポしたいと思います。


月うさぎ♡