風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

望海風斗さん 真彩希帆さん 雪組トップコンビ退団発表

2020年2月17日、雪組トップスター望海風斗さんとトップ娘役の真彩希帆さんの退団が発表されました。

東京宝塚劇場での千秋楽10月11日をもって宝塚歌劇団を卒業されます。

明日18日には記者会見が行われます。


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去年の夏頃から、少しずつこの日を迎える準備期間を与えられていたように思います。

これは随分助かりました。
発表があるとすれば、東宝の宙組千秋楽後から雪組初日までと思われたので、気持ちの準備だけはしていました。

しかし今「退団」という2文字を目の当たりにして、随分たよりない準備であったなと。
心がチクチクチクチクしています。

それでも今日は、お2人が退団の決意を発表された日として、ここに記しておきたくて
今はただ、望海さんのファンで良かった、
真彩さんが相手役で良かったという気持ちでいっぱいです。

 

2014年、それまで細く長く続いていた宝塚歌劇が私の人生から消えようとしていました。
諸事情で劇場から足が遠のいていて気持ちも離れていたのです。

後ろ向きになっていた私が再び宝塚へ戻って来れたのも、
ブログを書くきっかけを作ってくれたのも、
家族が難病に見舞われて(現在は現状維持) 心が折れてしまった日々に光をくれたのも、

望海風斗さんです。


夢夢しさだけではなく、私が求めていた「タカラヅカ」をガツンと持ってる人。
舞台にかける情熱、深く心に響く歌声、凛々しい顔、男役へのこだわり、自分への厳しさ。

この人の舞台を追ってみたいと思いました。

 

同時に卒業される日まで続けることを目標に、ブログを書くことを決めました。
ブログタイトルの「風」という一文字は風斗さんから。

最初は望海さんと雪組のことだけを書いてました。

そのうち望海さんと同じ時期に、この宝塚で過ごし輝いている他の組の舞台のことも書き留めておきたいと思うようになりました。

望海さんを通してやっぱり私は「宝塚歌劇」が好きなんだと再確認でき、またブログを書くことでお友達もできました。

 

そして望海さんの最高のパートナー、明るく元気でチャーミングな真彩希帆さん。
彼女が相手役でどれほど夢が広がったことでしょう。

真彩さんは、相手役の色に染まる寄り添い型の娘役というよりは、自分の色をはっきり持っている方です。

(20年以上前) はこのような自立型の娘役さんがもっといらしたように思いますが、今の時代では一つの個性と言えるのでしょうか。

その個性は望海さんを輝かせ、同時に自分も輝き、素晴らしい活躍ぶりです。
ファントム、20世紀号、ワンス…どれも全て彼女なしには語れません。

 

望海さんがトップ就任されて1年半頃、真彩さんの印象を雑誌のインタビューで質問され、このように答えられてました。

「私と同じ負けず嫌いで、こちらが言ったことに対して努力で返してくれる人」
「お互いに高め合えている気がします」

信頼関係の厚さと、刺激し合い高め合う、2人の舞台人としての意識の高さを感じ感動しました。

2人の歌声の素晴らしさは言わずもがな、
私の記憶する限り、宝塚史に残る素晴らしい歌声のトップコンビNo. 1です。

 

だいきほファンの私にとって添い遂げというのは一つの夢でした。

望海さんの相手役は真彩さんだけ
真彩さんの相手役は望海さんだけ

2人は私が観たいと思う役を演じ、聴きたいと思う歌を歌ってくれます。

美しさと力強さと希望に満ちた望海さんと真彩さんが大好きです。

 

先日大劇場千秋楽を迎えた『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』では、
2人の迫真の演技に胸が熱くなりました。

そしてその完成度の高さに望海さんが理想とする男役を極められたように思えて、喜びと同時に寂しさも感じました。
寂しさを覚えたのは、完成の先にあるものが頭をよぎったからかもしれません。


舞台を観る喜びを限りなく与えてくれる2人に感謝しています。

望海さんが真彩さんと共に築いてきた雪組と望海さんの愛する宝塚を、再び愛することができて幸せです。

宝塚歌劇団での最後の日の幕が下りるまで、2人が歩む道がひかりふる日々となることを願ってやみません。


雪・うさぎ

 

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雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』感想⑥ ライビュ観劇〜望海さんと真彩さんのファンで良かった!

2/3『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』

待ちに待った初日から今日まであっという間の日々でした。
大劇場千秋楽、おめでとうございます。

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ライブビューイングは初の最前列^^;
大劇場だったら泣いて喜ぶ神席ですね。
 

 

今日の千秋楽、素晴らしかったです!
ライビュは表情がよく分かるので劇場とは別の視点から楽しめました。

今までに観劇の感想は少しずつ書いてきました。
観劇を重ねることで、感じたことや気づいたことを以前の記事に加筆しています。

キャスト別の感想などはそちらをご覧いただければと思います。

 

⭐︎初観劇のざっくりした感想です。 

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キャスト別感想

 

⭐︎マックス役の彩風咲奈さんについて。
咲ちゃんのこんな役が観たかった、と言うのは私も含めて私の周りの意見です。
(こちらは加筆多め) 

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⭐︎デボラ役の真彩希帆さん、キャロル役の朝美絢さんについて。
個性の強い美しい女性2人、かなりインパクトありました。 

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⭐︎ストーリーに厚みを加えたジミー役の彩凪翔さんとその他に印象に残ったキャストについての感想はこちらから。 

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⭐︎そして望海風斗さんの感想です。
この感想を書く前に映画を見たので、それも絡めての感想になっています。
とにかく素敵な望海さんのヌードルス!

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プロローグとフィナーレ /
退団者の皆さん

 

望海さんの感想で書けていないプロローグとフィナーレについて。

プロローグの望海さん

登場シーンは大人の男が歌う、バラード。
束の間うっとり。

葉巻を投げ捨てる。
アップテンポな曲 ♪摩天楼のジャングル
うっとりから一転、心臓バクバクに。
パトカーのサイレン・・
そうだ、これはギャング作品だった!

ギャングスター彩風咲奈、彩凪翔、朝美絢とダンスで絡む。
銀橋にズラリと並ぶスーツ姿のギャングたちは圧巻です。

オープニングは皆の持ち味が生かされていて素晴らしい!

 

フィナーレ の望海さん

プロローグと同じく大満足のフィナーレ 。

衣装もとても似合っていて素敵です。
真紅のロング衣装も群舞の素肌に黒タイも新鮮でかっこいい。
卒業されるヒメさんときゃびぃさんと腕を組み微笑みあう。

だいきほデュエットダンスの衣装の色は紺色の不思議な煌めきのある美しさ。
2人の美しさが際立ち真彩ちゃんのドレス捌きも綺麗です。

望海さんのリフト、見事なのだけど男役さんはホントに大変で心配が先立ちます。
2人の大人の色気の艶やかさと、ため息が出るような美しさに涙が出そうです。

 

退団者の皆さん

宝塚大劇場での卒業を迎えられた舞咲りんさん、早花まこさん、美華もなみさん、お疲れ様でした。

それぞれのご挨拶も素晴らしかったです。

同期生からのお花渡しは上級生順に、華形ひかるさん、光月るうさん、縣千さん。

数々の素晴らしい舞台のご活躍を忘れることはありません。
東京公演で宝塚での最後の花を咲かせて、3月22日、東宝公演千秋楽の日を無事に迎えられますように。

 

カーテンコール

 

いつもの望海さんでした。
舞台に全力投球、カテコはグタグタになる望海さん大好きです。

「笑いは免疫力を高めるので、皆さん笑ってお帰りください。」はい、そうします。

「愛と青春のひとひらを枯らさないよう東京公演にも薔薇を咲かせます。」美しい薔薇をたくさん咲かせてください。

 きゃびぃさんの掛け声で「どっせいー‼︎」は良かったですね。

 今日は2月3日はまなはる(真那春人)くんのお誕生日、そして節分ということで、
「鬼ワンスアポン、福はインアメリカ」と、空へ向かって皆で豆まき!
いつもアイデアが楽しくて凄いです。

 

だいきほのファンで良かった!

 

ヌードルスのやるせない気持ちを歌った切ない曲 ♪ 真夜中にひとりいい歌ですね。
覚えやすく、ここ数日頭の中をずっと流れてます。

『ワンス アポン ア タイム イン アメリカ』は夢夢しい物語ではなく、
主役はかっこいい生き方でもありません。

挫折して苦しんで泣いてもがいて、それでも懸命に生き抜いた時、最後にヌードルスの心に映し出されたものは何か。

受け取り方や感じ方はは年代によって、また男女によっても違うかもしれません。
味わい深い大人の作品にまだまだ余韻を楽しみたいと思います。

本当に素晴らしかった。
いつもながら、望海さんのファンで良かった望海さんの相手役が真彩ちゃんで良かったと、深く心に刻み込んだ公演でした。

 

雪・うさぎ

 

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雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』感想⑤ 望海風斗 ヌードルスを生きる

 

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『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』舞台を4度観たところで映画を見ました。

もう少し先で見るつもりでしたが、先週体調を崩して雪組観劇が1回流れてしまったこともあり熱が下がった頃に予定を早めてこっそり見ました。

 

いや〜これはもう、、
よくぞこの映画をミュージカル化して、宝塚で、望海さんで上演してくださいました。

小池先生の長い年月の熱い思いに、運命の女神が望海風斗さんを与えてくれた、ということなんですね。(プログラムより)
この結実の刻に望海さんのファンでいられたことはとても嬉しいです。

 
「映画」と「舞台」テーマは同じでも、伝え方は全然違います。

映画の中には名優「ロバート・デ・ニーロ」演じる素晴らしいヌードルスが存在して、

宝塚では「望海風斗」ヌードルスも舞台で彼の人生を見事に生き抜いています。

映画を見てからの観劇は今日が初めてです。
少し映画の話も絡めながらの望海風斗さんとヌードルスについての感想です。
細かいところには触れません。
それでもネタバレを含みますのでお気をつけください。

 

デボラと赤い薔薇


宝塚ならではの演出の一つが赤い薔薇
時代ごと薔薇がに印象的に使われてて、ストーリーのドラマティック性を高めています。

何年かたってこの舞台を思い出す時には赤い薔薇の花も頭に浮かぶと思います。

 

少年時代のやんちゃな望海ヌードルスが本当の少年のように若々しい動きで、うちの息子たちのガサツな活発な行動を思い出し毎回楽しんでいます。

夢見る2人が歌うのは ♪皇帝と皇后
醜いアヒルも白鳥になれる いつか皇帝に。
サナギが蝶になるように いつか皇后に。

ちょっと大人びた雰囲気の真彩ちゃんのデボラと戴冠式を真似っこするシーンなど、可愛くて感動もの!

デボラにプレゼントするのは可愛い薔薇のブーケです。
ヌードルスらしくストレートに、でも薔薇のブーケなんて意外とロマンチストですね。

だいきほの少年少女時代の生き生きとした演技と歌は、物語の根底となる大切な時代をしっかり作り上げていて流石だと思います。


次に薔薇の花が出てくるのが1幕の終わり。

例の青年時代の素敵になったヌードルスが海辺のホテルで、真っ赤な薔薇を敷き詰めて…の豪華なシーンです。→ネクタイほどくとこ

ここでは男役17年「望海風斗、大人の色気」←強調! が余すことなく発揮されます!

色気だけではありませんよ。
デボラが去った後は、思い通りにならないもどかしさ、怒り、悔しさ、絶望、切なさ、哀愁…
一気に諸々の感情が溢れ出します。

マックスやデボラが過去を振り返らずにトップを目指して進んで行くことに、ついていけないヌードルス。

真っ赤な薔薇の花をバックにヌードルスが歌うのは ♪愛は枯れない 
このシーンは1枚の絵のように鮮やかに脳裏に焼き付けられます。


そして壮年期、ここで出てくるのは1輪の赤い薔薇です。
ヌードルスが準備したものではなくて、キャロルが落とした忘れもの。

デボラとの偶然の再会と偶然拾った1輪の薔薇。
2人の胸に去来したものは?

ここで切ない絶品の大人デュエットあります。

 ♪愛のひとひら
愛のひとひら、心に埋めたとしても再び息づくことはない。

ある種純愛として描かれている2人のラブストーリー、私は好きです。

こうして時代ごとに2人を薔薇が彩ることで、映画にはないドラマティックな世界観が創られました

赤い薔薇の花言葉は「あなたを愛しています」
薔薇は色や本数によっても花言葉が変わるそうです。

 

ヌードルスと「ダビデの星」


ヌードルスが熱唱する ♪ダビデの星
ユダヤ人のヌードルスの宗教観や歴史的背景を考えると理解できる歌です。

私の個人的な解釈ですが、 ダビデの星の歌詞の中に、
今日まであなたの存在を信じなかった、
とあるので、元々ヌードルスに深い信仰心はなかったのかもしれません。

でもやっぱりユダヤ人、危機に陥った時、彼が最後の最後に問いかけるのは、人ではなくダビデの星 (ユダヤ教の唯一神) なのだと。
日本の宗教観とは全然違うんですね。

 

映画では、デボラとの会話からヌードルスが毎日聖書を読んでいると言うことがわかります。
それなりに信仰心はあったようですが・・
ここから小池先生はダビデの星へと発想を飛ばされたのかなと。( 知りませんけど>_< )


この歌はヌードルスの神への問いかけ、神への叫びとして心に響いてくる歌です。

 

昔、アメリカで…

 

『ワンス アポン ア タイム イン アメリカ』

  ー昔アメリカでこんなことがあった

 映画は3つの時代が行ったり来たりシャッフルされていて複雑な構造になってますが、それが独特の味わいを出していてそれは素晴らしい作品です。ハマりそうです。

舞台でそれは不可能ですが、時系列に進行することですっきりとして分かりやすくなっていることや、宝塚ならではの華やかさがあること、
そして何より望海風斗、真彩希帆の卓越した歌唱力と表現力でこの作品を上質なものにしていると思います。


ギャング作品なので、銃撃戦、強盗、襲撃、裏切りや破滅などたくさん描かれていますが、観終わって私の心に湧き上がってくるのは、とても静かな感情です。
郷愁であったり人生の悲哀だったり。


好きな人と報われることがなくても、友を思うあまり裏切っても裏切られても、散々なことがあるのが人生だよと、
そんな人生を振り返りながらヌードルスが最後に歌う ♪ONCE UPON A TIME IN AMERICA

苦しみを受けることで人は何かを悟る、最後のヌードルスからそんなメッセージも受け取りました。


ヌードルスがあの懐中時計を握りしめて消えて行く背中に、貧しくても寄り添うように皆んなと一緒に過ごした少年の日々や、デボラがいたが映るようで、、

私の中では望海さんとヌードルスが完全に一つになっています。


もう一度観劇とライビュの予定があるので、続きを書くとすれば(曖昧発言)その後になります。


雪・うさぎ

 

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雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』感想④ 表と裏 / 彩凪翔 / その他のキャスト

 

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少なからず人は表と裏の顔があると思いますが『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』のジミーの裏の顔は・・。

この作品で影のキーパーソンとなるジミー役の彩凪翔さんと、その他印象に残ったキャストについての感想です。

細かいところは触れていないつもりですが、ストーリーの流れなどネタバレにご注意ください。

 

ジミー / 彩凪翔


ジミーは全米運送者組合に属する労働者という現実的な役で、キラキラ系とは対極の役です。

そもそもこの作品の男役に要求されるのはキラキラではなくてかっこ良さ、または色気や渋さ。
ジミーは他とは一味違う個性を光らせて存在感を出していく役どころです。

ストライキを先導する場面は前半の若いジミーの大きな見せ場で、翔ちゃんの熱演はそのままジミーの熱さとなって伝わってきます。

青年時代のジミーが善人と呼べるのかどうかわかりませんが、少なくとも理想を持っていて熱かった。
年月を経て欲にまみれた男へと変わってからは冷徹な顔になってました。

主要キャラクターにはそれぞれ持ち歌があって、聴けば聴くほどいい歌が多いですがジミーのテーマ曲も素敵なんです。

私のお気に入りは、壮年期ジミーが裏の顔を出してマックスに向かって歌う「マックスに引導を渡すソング」(「すみれの国日記」のルルさん命名)
静かに語りかけるような出だしで歌い始める非情な彩凪ジミーが最高にかっこいい。


最初にギャング映画が原作の作品と聞いた時、望海さんに敵対するギャングボスは翔ちゃんで、その組織にはあーさもいて…と話を作って妄想してました。

全くの見当違いでしたが。

翔ちゃんはギャングがかっこよく決まると思ったんです。
プロローグのギャングスター彩凪翔はやっぱり素敵なんですね。

キラキラの翔ちゃんはフィナーレで登場します。
あーさと一緒に歌う ♪真夜中にひとり、2人の歌でストーリーに引き戻されて胸がジワっとなるシーン。
そこから群舞、パレードでワンスの彩凪翔のジミーが完結します。


ジミーには実在のモデルがいるそうですが、75年に謎の失踪。

野心故に内面的にダークサイドに堕ちていくジミーですが彼が求めた夢は何だったのか。
ヌードルスたちとは違うところから現代アメリアの負の側面が描かれたことでストーリーに厚みを出していて大変興味深い役でした。
翔ちゃんはまた新しい役の引き出しが増えたのではないでしょうか。

 

その他のキャストの感想


コックアイ / 真那春人 
まなはる君、瞳の色が左右違う。メイクでや顔の歪め方とか色々細かいところのこだわりが凄い。
ハーモニカと拳銃どちらも使いこなす、かっこいいギャングです。

 

ニック / 綾凰華
ニックは才能豊かで、デボラや皆んなと良好な関係を築ける優しい人。
あやなちゃんの雰囲気にぴったりの役です。
ニックの存在は熱く激しい男たちの中でオアシスになっています。
フィナーレダンスになると凄くかっこいい!

 

パッツィー / 縣千
縣くん、この学年で出来上がったビジュアル+大人な色気予備軍のとても楽しみな人です♪
スーツも着こなし抜群に似合ってます。

縣パッツィーは愛嬌もあって、生まれた環境が違っていれば陽のあたる人生を歩んでいたのではと思わせる(軽めの)青年でキャラ立ちしていて良かったです。

縣くんは歌が課題と言われてますが、まだまだ伸び代あると信じたい。
私が望海さんの歌が好きなのは、技術的に素晴らしいだけではなく心に響いてくるから。
縣くんにもまずは心に響く歌い手を目指して欲しいですね。

 

ドミニク/ 彩海せら
あみちゃんの演技にはいつも泣けますが、またまた最後の叫びが耳に響く…
あみちゃんの動きや表情など細かい演技がかなり好きで、オペグラでよく見ています。

 

バグジー / 諏訪さき
セリフもはっきりしていて聞きやすく、何でも卒なくこなせますね。
新公のヌードルス役は歌えるしゅわっちが輝ける舞台になりそうです。
最高の力が出せますように!

 

サム / 煌羽レオ

こういう役をバシッと決めてくれるカリ様、最高です〜

ファット・モー / 奏乃はると
ヌードルス達と友達だけどギャング仲間ではなくて、どこかのんびりしているファット・モー。
にわさんが出てくるだけで平和感と安心感が。
今回もいい味出してられます。

 

感謝して


25年前の今日、阪神淡路大震災で多くの方が犠牲となり宝塚市も大きな被害を受けました。

様々な苦難を乗り越えて存在してくれる宝塚歌劇に感謝、
当たり前に過ごしている日々にも感謝です。


『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』非常に見応えある作品です。

観劇回数が増えると感想も変わってきますね。
以前の記事に感じたことを加筆するかもしれません。

この公演は複数回観劇しますが、今までで1度の観劇でもずっと心に残る作品もあれば、稀に何度か観たけど残ってない作品もあります。、

なのでこの作品がずーっと心に残るかどうかの正確な答えは数年後でしょうか(笑)まぁ十分残ると思いますが。

今はただこの世界観に はまり続けます。

 続きます。


雪・うさぎ 

↓望海風斗さんについて

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 ↓真彩希帆さんと朝美絢さんについて

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 ↓彩風咲奈さんについて

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↓全体的な感想 

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雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』感想③ 夢に向かうデボラ・愛に生きるキャロル / 真彩希帆 / 朝美絢

夢を叶える為にー⭐︎
愛に背を向けるデボラ
愛だけに生きるキャロル

対照的な2人の女性を魅力たっぷりに演じる真彩希帆さんと朝美絢さんについての感想です。

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細かいところは触れてませんが、ストーリーの流れなどネタバレしてますのでお気をつけください。


デボラ   真彩希帆
キャロル  朝美絢

ヌードルス 望海風斗
マックス  彩風咲奈

 

デボラ / 真彩希帆


バレエのレッスンを受ける真彩デボラにいきなり惹きつけられました。

少女時代の可愛いデボラは他の少女たちとは少し様子が違っているような…。
どこか遠くを見つめる瞳が印象的で、ひとりだけ別世界にいるような…。
浮いているような…。

そんな印象を受けました。

この時点で真彩ちゃんのデボラのはまり役感をかなり強めに感じました。

歌が素晴らしいのは言うまでもなく、やんちゃなヌードルスとのやり取りも可愛くて、夢を語る2人に神はどのようにこたえるのか。

これからだいきほが作り出す「ワンスの世界観」の期待値がここで一気に高まります。

サナギが蝶に、みにくいアヒルの子が白鳥になるように、いつか皇帝と皇后になるという約束をした2人ですが、神はここで2人を離してしまいます。


次にヌードルスと再開するのは7年後。
スターになったデボラの登場シーン。

あまりにゴージャスな衣装にびっくりしましたが、
それよりも圧巻の歌声で豪華な衣装に負けてないデボラ真彩希帆に感動しました。

真彩ちゃん立派になったなぁと。←いや、デボラ

ヌードルスとは長い年月の間に、別れと再会を繰り返す切ない関係です。

愛に流されず現実的なデボラ
「私、失敗しないので」というセリフこそありませんが、目標に向かって真っ直ぐに突き進む姿は逞しい。
それでも1幕最後の名シーンで泣きながら去って行く後ろ姿には寂しさを感じました。

意思の強いデボラ役はやはり真彩希帆さんのはまり役だと思います。


壮年期、思わぬ場所でのヌードルスとの再会。

このシーンのだいきほも好きですね。
昔とは違う空気感が静かに流れていて、2人の間に長い年月を感じます。

そして衝撃的なラストへと向かうのですが、神は結局2人の恋をハッピーエンドにしませんでした。

 

真彩ちゃんはデボラの芯の通った人生をブレずに演じてくれたので、映画を見ていなくても彼女の人生観がしっかり伝わってきたように思います。

それにしても本当に美しい歌声です。
真彩希帆CDがあればぜひ欲しい、娘役さんの歌で感動するのは何年ぶりでしょう。

 

キャロル / 朝美絢


キャロルはホントに可愛い。
美しくて妖艶で…と数多称賛の言葉はありますが、あーさのキャロルはとってもチャーミングで歌を聴く度に顔が緩む私。

特に2幕ストーリーが込み入ってくる中、お色気たっぷりなのに爽やかさもあり舞台を明るくしています。
声もよく通る綺麗な声、私が惚れた男♪ などいいですよ!


このキャロルもマックスと出会うことで大きく運命が変わった人です。
DVされてもマックスを一途に愛する
そういう意味で彼女もブレない人かもしれません。

銀行襲撃事件以降、ヌードルスとデボラ、マックス、キャロルはそれぞれ別の場所で別の人生を歩みますが…

ヌードルスが1人静かな日々を送っていても、
マックスが昔の名前を捨て栄光を手に入れていても、
デボラがハリウッドスターとして成功をつかんでいても
キャロルが記憶を失ってしまっても

内面ではお互いを断ち切ることができずに複雑に絡み合っていたんだろうなと。


記憶を失ったキャロルのあーさの目の演技がとてもいいです。
キラキラした目、不思議そうな目、遠い目、怯えた目

キャロルは昔のことしか覚えていないと言う。
小さな記憶の中の世界で生きるキャロルが幸せなのか不幸なのか。
その後の彼女の人生が穏やかな日々であるよう願わずにはいられません。

女役キャロルという新境地を開いて結果を出したあーさの次なる挑戦が楽しみになっています。


さて、本来はバリバリの男役、朝美絢

プロローグのギャングスターもかっこいいし、
フィナーレでは最初に翔ちゃん(彩凪翔)と2人でキラキラの衣装で歌うところからのスタートも素敵です⭐︎
あとは男役群舞など、これからご覧になる方は是非楽しみにしてください。

 

 マンハッタンに咲いた花

 

子供の頃の夢に向かってまっしぐらに進んだデボラと、危険な男を愛し過ぎて愛だけに生きたキャロル。
1920年代からのアメリカを生き抜いた2人の美しい女性。
真彩デボラとあーさキャロルは、それぞれの魅力で個性豊かに舞台を美しく彩り、大変楽しませてくれました。

続きます。


雪・うさぎ 

↓望海風斗さんについて

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 ↓ 全体的な感想

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雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』感想② 危険な香りを纏う男マックス / 彩風咲奈

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このストーリーの登場人物の中で興味を惹かれたのがマックスでした。
危険な香りがしませんでしたか?
今日は気になるマックスと彼を演じた彩風咲奈さんについての感想です。←追記あり。

細かいところには触れていませんが、ストーリーの流れなどネタバレしてますのでご注意ください。

マックス  彩風咲奈

ヌードルス 望海風斗
デボラ   真彩希帆
ジミー   彩凪翔
キャロル  朝美絢

 

ヌードルスたちとの出会い


ローワー・イーストサイドの街角でのマックスの登場場面、ここは印象的でした。

一見飄々とした彩風マックスの登場シーンはとてもいい。

マックスはヌードルスのグループを警官から助ける形で出会います。

この一件は少年マックスのしたたかさや、ヌードルスが言うように鋭さや度胸を感じさせます。

それまでマックスが過ごしてきた過酷な月日や、生まれながらに備わっている彼の資質もあるのでしょう。

その後ヌードルスと二分する行動力とリーダーシップを持ちながら、どこか掴みどころがない少年というイメージは、彼が最後に銃を取る瞬間まで拭えませんでした。

望海さんと咲ちゃんの色の違いが、そのままヌードルスとマックスの違いと上手く重なりベストなコンビネーションです。

 

あの日のプレゼントは

 

少年少女時代、コーラスのオーデションに合格したデボラに、マックスがお祝いのプレゼントを渡そうとします。

渡そうとした瞬間、ヌードルスがやってきて先にデボラに薔薇の花束を渡す、瞬時にマックスは自分のプレゼントを引っ込めて、笑顔の2人を背にその場を去る、
というシーンです。

ほろ苦さもあるけれど、たわいもない風景の一つなのかもしれません。
が、ヌードルスとマックスの性格や、(デボラを挟んでの)微妙な関係性を表すシーンとして印象に残っています。

大人になったヌードルスとデボラはこの出来事を覚えていましたけど、あの場にマックスもいたことが記憶の片隅にでも残っているかどうか。

マックスは忘れてないでしょう、多分。

このシーンがあるから、彼も少年時代からずっとデボラが好きだったとわかります。

表面的にはクールで内面に複雑な感情を抱えているマックス。
咲ちゃんこのような役は初めてではないですか。
少年時代からどこか影のあるマックスの個性を上手く出せていました。

  

ジミーとの繋がり


マックスとジミーとはお互い持ちつ持たれつ、同じ匂いがするのでしょうね。
襲撃事件以降、スキャンダルにまみれて破滅していくまで、繋がりを深めていたようです。

マックスは栄光と引き換えに何かが少しずつ壊れていきますが、最後のジミーとのシーンの悲壮感や焦燥感は哀れでもあります。

青年時代の颯爽とした自信に溢れたマックスは見る影もなく。
この咲ちゃんの変貌ぶりは凄いです。

マックスが最後の瞬間に見た景色は、ベイリー長官として生きてきた富と権力の日々なのか、それともニードルスや仲間たちと貧しくても寄り添い楽しかったあの少年時代なのか。

マックスの恋愛観


マックスの心の奥底にはずっとデボラがいたというのは間違いないと思うのですが、ヌードルスのようなストレートな熱さが感じられず、マックスの恋愛の価値観やプライオリティが今一つわかりません。

青年期にはキャロル(朝美絢)という魅力的な女と付き合っていた。
気に入らないとぶったりする。
それでも一途に慕ってくる可愛い女。

だけど壮年期の彼のそばにいるのはデボラ。

救いは記憶を失ったキャロルのことを見捨てたわけではなかったこと。
彼の優しさに触れたような。

キャロルのことも彼なりに愛していたと思いたい。

それでも彼にとっての「愛」は何なのかはよく分かりませんでした。
わからないのであれこれ考えてしまいます。

  

マックスとヌードルス


マックスはヌードルスを友として愛していたのか憎んでいたのか。
憎むというよりも、彼の野望を理解してくれないヌードルスに絶望感を抱いたかもしれません。

男同士の友情はサラッとしているようで結構濃密なこともあるようです。
特に少年時代から特殊な環境下で、ともに必死に生きてきた仲間ですから。

少年の頃に抱いていた夢は一緒でも、ある時から違う方向を見つめることもあるでしょう。

言葉や行動、キャロルの言葉から、マックスの深い闇をヌードルスも感じていたのでは。

そしてデボラ。
彼女との出会いは彼らの人生の中で大きな出来事でした。

少年時代のあの日、花束を渡したヌードルス、プレゼントを引っ込めたマックス。
あの日から2人の道なき道を歩む旅が始まっていたのかと。


望海さんと咲ちゃんは今まで同志、親子、友達と様々演じてきたことで、歌も演技もリズム良く呼吸が合っています、素晴らしい。

  

マックスと彩風咲奈


プログラムの咲ちゃんは、何処を見ているのか何を掴もうとしているのかわからないような表情です。

マックスは明確な目的を持つ上昇志向の強い男だけど、心の中はだったのではないかと思えてなりません。

ギャングとして成り上がって暗黒街の顔役となり、商務長官にまで上り詰めるという、今までになかったメラメラとした役を咲ちゃんは気負うところもなく淡々と演じていてとても良かったと思います。


ところで咲ちゃんはとにかくスタイルが良くてスーツ姿もかっこいいです。
大人の色気もあり素敵です。

雪組男役はそれぞれにスーツ姿のかっこよさが違っているので、プロローグは目が釘づけになりますが、そこも大きな楽しみですね。

青年時代のマックスが劇中で仲間たちと歌うアポカリプスの四騎士の歌はマックスが最高潮の時でほんといいです〜

そしてフィナーレ、大階段に座る咲ちゃん、踊る咲ちゃん、とくとご覧あれ。


マックスについて印象に残ったところをいくつか書きましたが、彩風マックスは、彼の得体の知れない闇の部分をじわっと感じさせてくれました。
このじわっとは結構後から効いてきて、おかげで私はこうして彼についてあれこれ妄想して楽しい時間を過ごしています。

私は咲ちゃんのこんな役が観たかった!

舞台のマックスが素敵だと映画のマックスにも興味がわいてきます。

つづきます!


雪・うさぎ

 

↓望海風斗さんについて

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 ↓真彩希帆さんと朝美絢さんについて

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↓ 彩凪翔さんとその他のキャストについて

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↓全体的なざっくり感想 

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雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』感想① 世界初のミュージカル化!

『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』

原作は映画史に残る名作のようですが、結局見ずに観劇の日を迎えました。

それが正解かどうかはわかりませんが、私が予習せずに観るのは珍しいことです。


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明けましておめでとうございます!
2020年も宝塚歌劇を楽しみながらマイペースでブログ更新できることが目標です。
今年もどうぞよろしくお願いします。

今年の初観劇は1月5日雪組公演の『ワンス アポン ア タイム イン アメリカ』
日常に戻る前の貴重な1日になりました。

今回は全体の印象をざっくりと。内容に触れてないと思いますが、完全に真っ白な状態で観劇されたい方はご注意くださいね。

映画を見る前の感想です。

 ミュージカル
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』
 脚本・演出/小池 修一郎

 

宝塚ワンス…の世界観

 

ギャング映画が原作ということで少し身構えてました。

先生によるとストーリーの根幹は、ユダヤ系の移民の人たちがアメリカでどう生きていくかということだそうですが…

ユダヤ人、移民、ローワーイーストサイド、ギャング…これらのキーワードに心がザワザワします。

観劇前は今までになく心がざわついて、観劇後はいいようにぐったり放心状態、
こんな感じでした。

 

この作品のミュージカル化はチャレンジだったと思います。
映画のインパクトが強く、小池先生が言われる様に宝塚作品としては異色で独特の世界観を持っているからです。

新しい試みというのは評価や好みが分かれるものですが、私的には見応えのある作品になっていて大変満足感がありました。
ジャンル的に好みではない人もいると思いますが。

映画を先に見ている場合は、舞台は別物(らしいので)として捉えることで舞台の世界観に入り込めるかもしれません。

 

特徴としてはだいきほ中心に歌がとても多いです。
メロディだけでなく歌詞も難しく、心の叫びのような歌などもあり、それを歌いあげるだいきほの歌パワーは全開です。
新公のヌードルス役が歌える諏訪さきさん、というのも納得!

何度か観劇できるなら、メロディは次第に耳に残るでしょうが
1度の観劇予定の方もだいきほの歌声に充分な満足感を得られると思います。
ほんとに素敵な歌が多いので。

また、女役キャロルにあーさを起用したことは大正解かと。
通しの役は少ないながら適材適所のキャストに感じました。

真彩ちゃんの華やかな衣装で歌うシーンは驚きの豪華さ。

プロローグと1幕のラスト、フィナーレもとっても素敵です♡お楽しみに!

 今日は内容には触れないという約束なので作品についてはここまでにします。

 

キャストについて

 

キャストの感想ももう少し観劇回数を重ねてからにしたいと思いますが、少しだけ。

主演の望海風斗さん。
壮年期の渋く深みのある演技に加えて、大人の熟成された味わいを出せるのは、男役18年目を迎えようとしている望海さんだからこそと思いました。

この作品は特に、歌と芝居が一つになっているように感じられ、聞き逃すまいとばかりに結構力入れて観ていました。

抑えた演技はボリスから、抑えられない衝動はエリックから
あるいはロベスピエール、アル・カポネ、源太・・

今までの全ての役を糧にして積み上げてきた男役の集大成がヌードルスではないかと。
それでもまだまだ私の知らない望海さんがありそうで、ますます今後の舞台が楽しみになっています。
のぞ様にかける期待はエンドレス…なのですが、望海さんについての感想はこれでジ エンドにして続きはまた後日にしたいと思います。

 

真彩ちゃん(真彩希帆) この公演でも安定の歌姫、少女からのデボラへの変貌も楽しめます。

ちゃん(彩風咲奈) またもや難役に挑戦も盤石の2番手に怖いものなし。

ちゃん(彩凪翔) 物語のスパイスとなる重要な役を手堅く好演 and 手堅くイケメン。

あーさ(朝美絢) 男役も女役も色気があって美しく、特に二幕は素晴らしい存在感。

あやなちゃん(綾凰華)  独特の雰囲気を確立しつつあり、今回は可愛くソフトに。

くん(縣千) 壬生義士伝に続いて抜擢に応えていてダンスではやはり目を惹きます。

まなはるくん(真那春人) ハーモニカの少年が可愛くて青年役にもこだわりを感じました。

 

最後に

 

映画のDVDが、わたしの本棚でポツンと寂しそうに出番を待っています。哀愁すら感じまます…泣。
名曲『アマポーラ』(スペイン語でひなげしの意味)が、映画の中でどのように流れているのかなど、色々と気になる点はあります。
いつのタイミングで見るかですが、もう少し観劇してからにしたいと思ってます。

舞台を観て自分の中の何かが疼くような気がします。
ギャング映画にあって観劇後に残るこの胸の疼きは?

自分にも懐かしくて大切な何かがあったような…。

感想の方ももう少し深めていけたらと思います。


雪・うさぎ

 

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2019年の宝塚歌劇を振り返って

 

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皆さん今年1年も宝塚の舞台を楽しまれたでしょうか。
数多くの観劇をされた方から、1度の観劇の方、贔屓の組を中心に観劇される方、全ツのみの方、ライビュのみの方、状況によってそれぞれの楽しみ方があったと思います。
また今年は事情で観劇できなかった方もいるかもしれません。

私も全く観劇できない年もありました。

今年は恵まれた環境にあったので私的には観劇を十分に楽しむことができました。

また観劇は舞台であれ映像であれ、自分の目で観たこと 耳で聴いたこと 心で感じたことを大切にしたいと思いますが、他の方の感想から気づくこともたくさんありました。

 

今年最後のブログ記事として、宝塚歌劇2019年について振り返ってみます。

昨日届いた望海さんのCD「GIFT」についてはまだしっかりとした感想は書けませんが今年の大切な出来事として少し触れたいと思います。

今年は宝塚大劇場公演は5組全て観劇しました。タカラヅカスペシャル2019はライビュのみ。
ここでは別箱で観劇したものだけ記します。

月組
アンナ・カレーニナ
ON THE TIWN
チェ ゲバラ

雪組
20世紀号に乗って
PR×PRince
はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!
ハリウッド・ゴシップ

星組
鎌足
アルジェの男/ESTRELLAS
ロックオペラ モーツァルト
龍の宮物語

 

トップとはまり役

 

自分が描くトップのイメージと作品の役柄がぴったり合うと、作品力がアップしてより楽しめるように思います。

例えば
『CASANOVA』の明日海りお
I AM FROM AUSTRIA』の珠城りょう
『20世紀号に乗って』の望海風斗
『霧深きエルベのほとり』の紅ゆずる
『オーシャンズ11』の真風涼帆

望海さんだけ別箱作品ですが、20世紀号でのハマり具合が半端なかったのでこちらをあげてみました。

 

特に好きだった作品

 

大劇場公演も別箱公演も合わせて考えてみます。 

「作品」として良かった(好きだ)と思ったのは

霧深きエルベのほとり
20世紀号に乗って
龍の宮物語

3作品です。

感想等はここでは割愛しますが、全く異なるこの3作品はそれぞれに余韻が残る作品でした。

こうしてみると、今年は特に星組作品に好きな作品が多かったです。
『鎌足』も良作でした。
『ロックオペラ モーツァルト』『食聖』は、主演の持ち味を生かせたという点でお披露目とサヨナラに相応しい良い作品だったと思います。

 

また、CASANOVAの華やかさ、Iafaの温かさ、壬生義士伝の力強さ、オーシャンズ11のかっこよさ

トップと役柄が合っていると組子たちの力も増して来て、先述したように本来の作品力もアップすると改めて感じた舞台です。

ショーは今年どの組も良かったです。

宙組に関しては『アクアヴィーテ‼︎ 』は真風さんがトップになられてからの宙組で1番好きなショーです。

そして贔屓組の『Music Revolution! 』は最初から最後まで余すところなく楽しめるショーであったことをここに記しておきます。

 

宝塚OGの活躍

 

OG出演の舞台で観劇したのは
『ベルばら45』
『わたるのいじらしい婚活』
『ロミオとジュリエット』

『ベルばら45』では多くの懐かしいOGの皆さんを、『いじらしい婚活』では今年舞台生活30周年になる今も変わらず素敵な湖月わたるさん、ゲストの朝海ひかるさんの活躍を観ることができました。
どちらも感想を書いています。

また、感想を書くタイミングを逃しましたが『ロミオとジュリエット』
キャピュレット夫人役の春野寿美礼さんの歌声はさすがに素晴らしく、宝塚ファンとして誇らしい気持ちになりました。

 

今年印象に残ったスターさん

 

今年特に印象に残った生徒さん
(トップは除いています) 敬称略

美弥るりか
天寿光希
鳳月杏
彩風咲奈
瀬央ゆりあ
瑠風輝
風間柚乃
彩海せら

海乃美月
有沙瞳
音くり寿
きよら羽龍

一樹千尋
英真なおき
華形ひかる

別箱公演の観劇が雪月星組に偏ったことが影響しているようで、3組の生徒さんが多くなりました。
来年は花宙組も観たいですね。

 

夏のFNS /「GIFT」ーNOZOMI FUTOー

 

今年の出来事ということでいうと夏にはFNS歌の夏まつりで雪組メンバーが大活躍でした。

そして今年最後に届いたビッグプレゼント!
望海風斗さんが自ら選曲してレコーディングされた宝塚の名曲が詰まったCD「GIFT」です。

またメイキング映像、ミュージッククリップを収めたブルーレイもついているのですが、これはまだ見ていません。
年が明けてから綺麗に片付いて浄化した清い部屋で(笑) 見ようと思っています。

さてCDはさすがに待ちきれず何度も聴いていますが、古参ファンながら所々観劇にブランクのある私でも馴染みのある曲が多く、また望海さんに歌って欲しいと思っていた曲もあったりで、とても嬉しいです。

 

「GIFT」の中から2曲だけ感想を。

 さよならは夕映えの中で
ー風と共に去りぬー

お馴染みの曲ですが、夕日をバックにバトラーがスカーレットに別れを告げて去って行くところで歌う、言わば壮大なストーリーの最後に歌われる大切な曲です。

この歌を初めて舞台で聴いた時は大人の男の背中に惚れ惚れして(笑)、バトラーに恋しましたよ
「明日になれば」など、真彩ちゃんのスカーレットナンバーも聞いてみたい。

愛するスカーレットがようやく自分への愛に気づいたことで、バトラーにはやり直すという選択もあったけど、彼はそうしなかった。

傷つき、全てを終わらせて振り向きもせず去って行く…
やっぱりかっこいいですね〜 切なさを秘めた旅立ちに、バトラーの男としての生き方の美学がこの曲に込められています。

曲調は悲しい感じではないのですが、それだけに彼の心の悲哀を込めるのが難しそうです。

望海さんの歌にはバトラーのドラマが見えてくる。
素晴らしい一曲です。

 

アマールアマール
ーノバ・ボサ・ノバー

実は大石内蔵助より、バトラーより、望海さんに演じて欲しい役がこのソールです。

役に関して滅多に条件をつけませんが、トートとソールは超がつくほどの歌うまが理想です。

『ノバ・ボサ・ノバ』は宝塚作品の中で燦然と輝くショーの一つ。
舞台がブラジル、リオのカーニバルの出来事ということで舞台で思いっきり熱く踊り狂い歌う望海ソールが素晴らしい(←観ていません 演ってません)

…とまぁ、舞台が見えてくるという点でやはり素晴らしい望海さんのライライライ

これからも生き続けてほしい名曲であり作品としてこの曲を収めていただけたことはとっても嬉しいです。

 

急ぎ足になりましたが、このCDについての感想を書くと長くなることが今わかりました。
また後日改めて記事にできれば(いいなー)と思います。

 

宝塚歌劇の未来

 

今年は紅ゆずるさん、明日海りおさん始め、今の宝塚を支えてきた多くの生徒さんの卒業がありました。

先日2019宝塚グランプリも発表されたことでこの1年も幕を下ろそうとしています。

1914年(大正3年)プールを改造したパラダイス劇場でスタートした宝塚歌劇。

『ドンブラコ』から始まり、紆余曲折ありながらも105年。
来年年明けの大劇場公演は雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』
時代は桃太郎からギャングへ。

 伝統を大切に、同時に新しい挑戦も。
そのようにして宝塚歌劇の歴史が続いているように思います。

震災により宝塚の街並みも変わり、宝塚ホテルも新しくなりますが、思い出は残り夢は未来へと繋がり広がっていくことでしょう。

 

今年も拙ブログをご訪問くださりありがとうございました。
皆さまにとって来年も宝塚歌劇を通して彩ある素敵な日々となりますように。

 

うさぎ

 

『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』感想ー夢に泣いて夢に酔う時

 

『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』ライブビューイング感想です。

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泣いたり笑ったり、今年のタカスペはいつもより気持ちが大きく揺さぶられながらも楽しい時間を過ごすことができました。

今年は特に望海さんと真彩さんに対する思い入れが強くて( いつもですね )、
全体の感想を書いてますが、途中(こっそり)雪組特集があったりします。
それでは順不同、思いつくままに書いていきます。
(今回は全て愛称ではなく名前で)

  

各組トップコンビ


今年学年が1番上になるのは雪組望海風斗さんと真彩希帆さんです。
初日の終了後あちこちで望海さんと真彩さんのラスボス感という言葉を目にしましたが、実際に観て私もそのように感じましたね。
圧倒的なオーラと存在感がありました。

そしてこちらも貫禄と安定感の宙組真風涼帆さんと星風まどかさん。
真風さんはトップが横並びになると一際大きく颯爽としていて思わずザ・男役!と叫びたくなるほど。

トップとして初めてタカスペの舞台に立つのは花組の柚香光さんと華優希さん、
星組の礼真琴さんと舞空瞳さん。

2組の持ち味が全然違っていていいですね。
いかに男役としての自分の魅せ方を知っているかが大きなポイント。
異なる魅力があるので、それぞれ持ち味を存分に生かして大きく飛躍されるよう、宝塚のいちファンとして期待しています。

 

世界の終わりの夜に」


各トップスターのSpecial Songは皆さん聞き応えありました。
望海さんが歌われたのは「世界の終わりの夜に」

この曲は元X JAPANのYOSHIKIさんが作詞作曲した楽曲を、2004年『TAKARAZUKA舞夢!』のショーの中で当時花組トップだった春野寿美礼さんが歌われた曲。
特別な曲ですね。

初日望海さんがこの曲を歌われたという情報が入り懐かしさがこみ上げてきたオサさん大ファンの妹1。
あの曲を望海さんが…と。

素晴らしい歌い手の春野さんから望海さんへと歌い継がれることで名曲はずっと生き続ける。
深みのある声と表現力は、語りかけるように心に染み入り、心を掴まれて、
望海さんが届けてくれた愛の祈りは永遠に胸に刻まれると思います、これからもずっと。

かつて妹が涙したこの歌を15年後の今日、姉の私は涙なしに聞くことはできませんでした。

 

雪組にフォーカス!

 

全体の中から雪組メンバーの活躍をまとめてみます。

Music Revolution!

雪組メンバー10名でパワフルに。
蘇りますね、音楽の戦士たちのメロディ🎵

 

雪組コーナー 

2組に分かれます。
まず『ルパン三世』のメンバー登場
次元に扮した彩風咲奈、五エ門の彩凪翔、懐かしい。
2人とも当時より更にカッコよくて、色気が半端なかったです。

ルパン三世役は朝美絢綾凰華
トレードマークの赤ジャケを2人が一緒に着ると素敵かっこいい!

不二子役は4人、星南のぞみ野々花ひまり彩みちる潤花
お色気というより可愛い感じですね。

ルパン三世のテーマを歌ったら次に登場するのはトップコンビ。

 

ここでまさかの『ひかりふる路』
お披露目公演の時にして完璧だと思ったロベスピエール、
望海さんに終わりはない、まだまだ進化していることを実感し未だ感動の余韻に浸っています。

そして真彩さんとの「今」
2人の歌声が美し過ぎて泣けるほど素晴らしい。

ここで映画館の空気が一瞬変わったように感じたけれど。
気のせいでしょうか。

最後はルパン組と一緒に「CONGRATULATIONS 宝塚!!」

楽しさと感動に溢れていた雪組コーナーでした。

 

彩風咲奈「エル・クンバンチェロ」

各組の2番手のパワフルで大きな見せ場です。
皆さん素敵なんですよ。
雪組からはもちろん彩風さん
あまりにかっこよくて見入ってしまいました。
やっぱりダンスが綺麗、彩風さんにしか出せない魅力を毎回発見するのが楽しみです。

 

第二部の始まり、ダイアモンドガールの真彩さんは可愛くてキュート、声は天使のように美しく・・でもやっぱり男前!
不思議な娘役さん、そして思いきり素敵だ!

 

Memories of 柴田侑宏「くそったれ」


柴田侑宏先生の名作主題歌を歌い綴るコーナー
これは全曲知ってましたね、
そして曲を聴きながら全て舞台を再生できる(たけくらべ以外)のも凄いことだと思います。
心に響く作品というのはやはりいつまでも記憶に残るものなのですね。
さすが柴田先生です。


このコーナーでさんが『紫子』望海さんが『忠臣蔵』の主題歌を歌い上げてくれたのは特に嬉しかったかな。
2人とも素晴らしい歌声でした。

『紫子』はいつか再演してほしいと思っている作品です→イメージ的には彩風さんで希望。

『忠臣蔵』はいろんな意味で再演は難しそうな作品ですね。
杜けあきさんのサヨナラ公演一本物の大作で、かりんちょさんの大当たり役でした。
たまに望海さんで再演希望と言われるのは納得できる面もあります。

かつての名曲をこうして聞く事ができるのもタカスペならではです。

 

ここでの雪組メンバー(作品名で)

『琥珀色の雨にぬれて』朝美さんが水美さんと。
2人ともかっこいいです。
朝美さんは本当に歌上手くなって、声の伸びがとても綺麗に感じました。

『バレンシアの熱い花』さんが聖乃さんと歌う。
さんは凄く抜擢されているように感じます。

『哀しみのコルドバ』彩風さんと星風さん
彩風さんが色っぽくてドキドキです、美しいコンビ。

『仮面のロマネスク』愛月ひかるさんと真彩さん
このようなコンビを見られるのもやはりタカスペならではですね、素敵でした。

『星影の人』華形さんと凪七さんが歌っているところへ彩凪さん登場。
彩凪さんの沖田総司あるんじゃないか、と思った瞬間。
 

MCで望海さんが話されていたこと。
『凱旋門』のボリス役のお稽古の時、ラヴィック(轟悠)に向かって言う「くそったれ」というセリフ、柴田先生からなかなかOKが出なかったようです。

望海さんなら出来ると信じてのことでしょうけど、簡単に首を縦に振らなかった先生も、最後まで「くそったれ」を探求し続けた望海さんも凄いと思いました。

 

印象に残った人・シーン


♪ 愛月さんと舞空さんの「うたかたの恋」が素敵で、愛月さんの貴公子役を観くなりました。

♪ 同じく桜木みなとさん、星風さんとのラダメスとアイーダもお似合い。
桜木さん存在感出てきて、いい意味で自信に溢れてる感じです。

♪ 龍の宮以来すっかり注目の人になった瀬央ゆりあさん。
ある新聞記事で遅咲きの大輪と称されてましたが、そんなに遅くもない。
確かに大輪の花オーラを感じました。

♪ 組コーナーでは面白かったのは宙組さん。
ていうか他の組と全く別世界でした…。
その中でも芹香斗亜さんのスカーレットにはかなり笑いました!
いや、物凄くチャーミングで綺麗なんですけどね。

ところでこのコーナー、芹香さんが話題をかっさらってますが、真風涼帆バトラー、
どえらくかっこよくて、同時にウケたんですけど。
こういう趣向も楽しくて好きです。
宙組さんありがとう。

♪音くり寿さんと有沙瞳さん、
ソロがあって良かった、各組でいい働きをしている素敵な2人です。

♪花組の永久輝せあとして初めての舞台ですね、花組コーナーの劉邦役、とても堂々としていて素敵でした。
柚香さんや水美さんとのダンスは見応えありそうで、これからが楽しみになりました。

♪各組の2番手さんたちー瀬戸かずや彩風咲奈愛月ひかる芹香斗亜ー何だか大人の香りがして素敵ですね、新たな2番手伝説が始まりそう。

専科コーナー
凪七瑠海さんの蘭陵王、華形ひかるさんの貧ちゃん、轟悠さんのゲバラ、
三者三様にどの役もインパクト強かったので舞台が蘇り楽しめました。

 

今年最後の夢


去年まで出演していた人が今年はいなかったり、
来年の卒業を発表されている人もいたり、
毎年様々な思いを持ちながら観るのがこのタカラヅカスペシャル。

それでも1年の終わりの夢の競演は全てを受け入れて楽しみたいという思いがあります。

Beautiful Harmonyという明るいテーマ曲から始まった今年のタカスペ、宝塚の数々の名曲が歴史の中で歌い継がれていくことの素晴らしさを感じることができました。

今年最後の素敵な夢をありがとうございました。

 

うさぎ

 

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雪組2020年公演ラインアップ発表〜望海風斗/真彩希帆/彩風咲奈

 
2020年雪組公演ラインアップの発表がありました。
 
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望海風斗 『NOW! ZOOM ME!!』

 

kageki.hankyu.co.jp

 

外部特別ゲストとのコラボレーション、ゲストのそうそうたる面々に胸が震えます。
日本のミュージカル界を代表する井上芳雄氏、そして世界的なミュージカルスターであるラミン・カリムルー氏。

宝塚で圧倒的な歌唱力を誇る望海さんが、いよいよ日本の、世界のスターと共演するという大きな舞台になりそうです。

 

望海さんにはずっとコンサートをして欲しいと思ってました。

願いでした。

こうして夢が叶うことになった今思うことは、望海さんのファンとして誇らしい気持ちと喜び、そして来るべき日への寂しさと、様々な思いが胸の中を交錯します。

コンサートは観た人にとってきっと一生の思い出になる素晴らしいものになることでしょう。

今はただ、この輝かしい日々を望海さんたちが最高の状態で迎えることができるように祈っています。

 

真彩希帆 ミュージック・サロン

 

kageki.hankyu.co.j

 

真彩ちゃんは宝塚ホテルの開業記念イベントということもあるのでしょうか、このタイミングでミュージック・サロンを開催されます。

望海さんと一緒にコンサートと思っていたのですが、1部日程出演のみ。

少し残念な気持ちもありますが、大劇場公演もあるので、2人のデュエットはそちらで楽しみましょう。

新生・宝塚ホテルに響く歌姫・真彩希帆の歌声はホテルの新しいスタートに大きな喜びをもたらしそうです。

 

彩風咲奈『炎のボレロ』

 

kageki.hankyu.co.jp

 

さて、咲ちゃんの全国ツアー公演は『炎のボレロ』

これは絶対に咲ちゃんに合っている作品だと断言できます。
1988年初演の柴田侑宏先生の作品ですが、私はこの作品が好きでした。

当時主演だった日向薫さんと咲ちゃんは似ているわけではないけど、全く違うタイプというわけでもないので(長身でスタイルが抜群のところは共通点かな)
咲ちゃんの美しい姿がパッと浮かびました。

青年貴族の復讐と恋の物語、咲ちゃん絶対素敵ですよ。

ヒロインとのデュエット曲も良かったし、紫苑ゆうさんが演じた2番手役も印象に残る役だったのでキャストがとても気になります。

また、当時星組生だった夏美ようさんや一樹千尋さんらの出演があるのかないのか密かな楽しみです。

ショーは『Music Revolution! -New Spirit-』

 

変わりゆく雪組

 

雪組が大きく変わろうとしていることは事実ですが、今は全ての情報を額面どおりに受け取るのみ。

一つ一つの舞台観劇が大切な時間であり大切な空間であることは、今までも今からも変わりないので、これからも続けて舞台に集中したいと思います。

 

雪・うさぎ

 

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雪組レポの昔と今〜岸香織さんと早花まこさん〜退団発表に寄せて

 

舞咲りんさん
早花まこさん
美華もなみさん


雪組3人の娘役さんが、2020年3月22日の東京千秋楽で退団されるという発表がありました。

今日は早花まこさんの組レポについて少し。


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覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、その昔、岸香織さんという素敵なタカラジェンヌさんがいらっしゃいました。

雪組の娘役さんでしたけど、副組長を経て専科におられる時は男役もこなす大変器用な方だったように覚えています。

そしてキッシャンは1968年から1999年退団まで、歌劇誌に「聞いて頂戴こんな話」を28年間も連載されていた伝説の方でもあります。

キッシャンの温かさと鋭い視線からの組レポがとにかく楽しくて、面白くて歌劇誌を買うと1番に読んでいました。

 

暫しブランクを経て戻ってきた宝塚歌劇←私のこと

再び歌劇誌で楽しい組レポを発見しました。

早花まこさん。
きゃびぃさんは2012年より7年間雪組レポーターとして組レポを連載されています。
組子の皆さんの様々なエピソード、出来事などを伝える文章がとても楽しくユニークで、クスッと笑えるところが大好きです。

文章を書くのは難しいです。
堅苦しくては面白くないし、くだけ過ぎると肝心なことが伝わらない。
きゃびぃさんの文筆力はいつも凄いなぁと感心しておりました。
いつも程よくツボを刺激される!

まだまだずっと続けてくださると思ってました。

歌劇誌は舞台から離れた生徒さんたちと私たちを繋いでくれる有難い雑誌、

生徒さんからの発信に笑ったり頷いたり感動したり。

キッシャンの「聞いて頂戴こんな話」は冊子本になっているので、きゃびいさんの組レポも是非…と切望しているのですが。

 

来年卒業をされる3人の娘役さんはそれぞれに舞台での輝きが素晴らしく、雪組にとっても宝塚にとっても大切な方たちです。

そのことについてはまた改めて。

 

雪・うさぎ

 

  

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雪組『はばたけ黄金の翼よ』感想 ② “朝美絢と永久輝せあ”の可能性

 

11/2ひこね市文化プラザでの『はばたけ黄金の翼よ』レポの続きです。


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今回は朝美絢さんと永久輝せあさんについての感想です。
ネタバレ含みます。

  

朝美絢


ファルコ・ルッカ役
ヴィットリオの腹心の部下

 

クールなファルコ

 

冷たい視線、色気、浮世離れした美貌、伸びのある歌声

ビジュアルも雰囲気も全てがハマると思っていたけれど、期待どおり。
クールビューティーなファルコクール美のあーさが演じます。

 

同じクール美系のヴィットリオ(望海風斗) はクラリーチェに関することになると笑ったり怒鳴ったり、感情を露わにする。

が、ファルコは笑わない。

ファルコにも密かに想いを寄せる女性がいるようだ。
ジャンヌ( 星南のぞみ)

だけど、ファルコは恋愛に関しても政治に関しても一貫してクールな男なのだ。
胸の内は誰よりも熱く情熱を秘めているのに!

つまり、ものすごく複雑な人物です

 

あーさのファルコは、前半は歌とビジュアルでグイグイ押して、後半からはお芝居で魅せてくれて、ヴィットリオへの敬愛が痛いほど伝わってきました。

目が物を言うと言いますが、あーさは目でお芝居ができる人かと。
とても魅力を感じます。
望海さんも目で演じることが出来る人だと思っています。

 

あーさへの期待


ファルコを観て今後のあーさに期待が湧いてきました。

何度か書いてますが、あーさは白い役も黒い役も女役もフェアリー系も出来る稀有なタイプかなと思っています。


例えばドンジュアンの様な色気ダダ漏れ系、エドガーの様なミステリアス系、ロミオの様な王子様系、あるいは美貌のスカーレットなど、どれもイメージがつきやすく、それってかなり凄いことじゃないかなと思うのです。
また、フォトブックの大海人皇子も素敵ですね、こちらは和製王子(皇子)様。

今後大きな舞台で経験を積むことで、更にスケールの大きさを身につけていけばこれらの役も決して夢ではないはず。

 

次の大劇場公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』女役キャロルを演じることは、あーさにとってまた一つ貴重な経験を積むことになります。

早霧せいなさんが2番手時代に演じた爽やか美の女役とは全く違うタイプの妖艶美のあーさ。
斎藤一、ファルコと続いたかっこいいあーさからの転身に大注目です。

 

永久輝せあ 

 

ジュリオ・デル・カンポ役
ボルツァーノの新領主
クラリーチェ(真彩希帆) の腹違いの兄

 

バージョンアップ


初演よりバージョンアップしたジュリオ役。
初演の杜けあきさんがジュリオ役を演じたのは研5くらいだったので、現在研9のひとこちゃんのお餞別に相応しいように役柄が膨らんだのでしょう。

歌も増えて鞭打ちもファルコからジュリオに変わり、ファルコと並ぶ程の大きな役になりました。
ジュリオが活躍することでストーリーが分かりやすくなったと思うので、これは良かったと思います。
例えば鞭打ちですが、話の流れとしてはジュリオの方が納得できました。
←そしてひとこちゃんの鞭打ち上手かった、のぞ様痛そうだったけど(T . T)

剣さばきも上手いです。
ドンジュアンを思い出すのぞ様ヴィットリオとの闘いは見応えありました。

そしてもう一つ、ひとこちゃんは台詞回しはサラッとしているのに、決して芝居が軽く(浅く)ならない

ジュリオも色々なことを背負っていて苦しい立場にある人ですが、
サラリと言う台詞に苦悩や悲しさを込めることができるのは、ひとこちゃんに芝居心があるからかな、と思うのですがどうでしょう。

 

ひとこちゃんへの期待

 

先程あーさは白黒女妖精何でもござれ的な発言をしました。

違った角度で言うと、ひとこちゃんの場合は今の雪組に多いリアリティ溢れる役柄も2.5次元ビジュアル系も、どちらも違和感なく演じられるタイプだと思います。

それはこれからのひとこちゃんの強みかな。

ビジュアルが良く華があってスターの条件をほぼ持ってますが、同時にまだまだ学ぶべきことの多い学年です。

 

花組異動後、まずは『DANCE OLYMPIA』で光ちゃんやマイティたちと思いっきり得意のダンスを魅せてほしいし、2人から学べることも多いと思います。

そして『はいからさんが通る』
配役は今の時点でまだ決まってませんが、大きな役がつきそうな予感。


明日海さんからVISAイメージキャラクターを受け継ぐことも決まり何もかもが一新され、周りはあれこれと賑やかになり大変でしょうが、選ばれし者の運命(さだめ)ですよね、頑張ってほしいと思います。
ずっと応援しています

 

最後に


今回はあーさとひとこちゃんについての感想になりました。
他のキャストの方の感想も書きたかったけれど時間が押してきました。

特にひらめちゃん(朝月希和)、雪組最後となる舞台で大きな足跡を残してくれました
次はいよいよ花組『マスカレード・ホテル』のヒロイン役ですね。
大きな花を咲かせてください、楽しみにしています。


この公演では欲しかったツアーバッグも買えず、彦根市観光も出来ずでひこにゃんにも会えず(涙)舞台一本に命をかけました!←大げさ

お土産にお菓子や兎の手拭いをいただいてとても嬉しいです!
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お芝居もショーも少ない人数で見応えのある舞台を魅せてくれた雪組の皆さんに拍手を送ります。

今年の宝塚歌劇のテーマ「温故知新」の流れの中で選ばれた作品『はばたけ黄金の翼 / Music Revolution!』、
そしてオリジナル作品の『ハリウッド・ゴシップ』

タイプの異なるハッピーエンドの雪組2作品を観劇できて、私もハッピーになり満たされました。

雪組さんとは来年の大劇場公演でお会いすることを楽しみにしています。


ありがとうございました。

 

雪・うさぎ 

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雪組『はばたけ黄金の翼よ』感想 ① 望海風斗の凛々しさと真彩希帆の可愛さと


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11/2ひこね市文化プラザでの『はばたけ黄金の翼よ』レポです。
ネタバレあります。

原作は粕谷紀子氏の劇画『風のゆくえ』
ドラマティックなストーリーに反して静かで柔らかなタイトルです。

 


初演より原作に近づき10分尺が伸ばされたことで、ストーリーの流れなどは分かりやすくなったように感じました。

古き良き少女漫画の世界が蘇ってきて懐かしさもあり、現実から離れて愛と戦いの物語に浸ることができました。

のぞ様のヴィットリオ、やっとです!

楽しみ!!!

 

望海風斗 / ヴィットリオ

 

まず顔がとてもいいです。
ヴィットリオの強さや男らしさが望海さんのキリッとした美しい顔によく合っていて、とーっても凛々しく素敵でした。

話題のチリチリヘアーも難なくクリアどころか、凄く似合ってました。

豪華だけど仰々しい衣装も全てすっきりとした着こなし、マント捌きも完璧!

この作品は麻実れいさんの印象がとても強かったですが、望海さんとヴィットリオは予想以上に見事にマッチして、勇猛果敢な男っぷりが最高でした♡♡♡

 

クラリーチェへの愛


ヴィットリオはクールで俺様で終始かっこいいんですけど、クラリーチェにメロメロなところがとても可愛くて、そのことがファルコや皆んなにもバレバレなところも可愛いのです。

政治面において冷血なヴィットリオとは全く別の顔のギャップに、クラリーチェも(私たちも)翻弄されっぱなしです。

冷血さの中に垣間見る優しさや可愛さ、同時に存在する二つの微妙なラインの演技が上手いんです、望海さん!

 

 愛の人、ヴィットリオ


巷では、望海さんの役柄は致死率が高いというところが注目されがちで確かにそうですが、私はむしろ「愛の人」というイメージの方が大きいです。

どの役も(ボリス以外)ヒロインへの愛に満ちていて、
どの歌にも愛が溢れていて、
どの作品も泣けました。

「死」というのは、その先にがあるかないか、という括り。


クラリーチェへに対してもそう、
霧の中で感じた心のときめき、拉致され毒を飲まされた時のうろたえ、裏切られたと知っていても剣を捨て自分を差し出す、そして最後の抱擁まで、どれ一つとっても「愛の人」です。

 

真彩希帆 / クラリーチェ


大人っぽい謎めいた女性や個性の強い役が多く何でもこなしちゃう真彩ちゃんですが、今回はとっても可愛いプリンセス⭐︎

ドレスはもちろん、途中髪をショートにして少年の格好もどちらも似合っていて、チャーミングという言葉がぴったりな可愛い人だなぁと思います。

そんな可愛いクラリーチェですが、剣の練習をする気丈なところや、
いざとなれば自ら髪をバッサリ、少年になり切る潔さはかっこいい。


真彩ちゃんのお芝居が好きです。

クールな役よりむしろ今回のように、泣いたり怒ったり笑ったりと表情がくるくると変わる役の真彩ちゃんが面白くて、表情豊かなので目が離せなくなります。
最近、右目で望海さん、左目で真彩ちゃんを同時に観られる術を習得しました。
嘘です(^人^)

 

ハッピーエンドへと羽ばたく


私たちの心を捉えて離さないふたり。

傷つき眼帯をしている王子様(若き領主)と、自由に羽ばたきたいお姫様


『エリザベート』のフランツとシシィは嵐を乗り越えることが出来なかったけど、
ヴィットリオとクラリーチェは嵐を恐れず立ち向かいハッピーエンドへと羽ばたいて行く。


ラストシーンで歌うヴィットリオの声の優しい響きが会場を包み込みます。

ああ 君を想い
ああ 君を愛す

その甘い歌声に包まれて幸せを隠せないクラリーチェ。
もう羽ばたく先はヴィットリオの胸の中!

はぁ…

いつものことながらこの作品で望海さんが歌う3曲全て歌い方がまるで違います。

「はばたけ黄金の翼よ」は力強く雄々しく
「ああ君を愛す」は甘く優しく

 

そして2人で歌う新曲「風のゆくえ」のだいきほのデュエットの素晴らしさ。
2人の歌声に音楽の天使がついていると確信する瞬間。 

風はどこからやって来て、どこへ行くのか誰もわかりません。
ですが2人はこれからも風に乗って翼を広げて大空を飛んで行くのだろうと思わせてくれる素敵な歌です。

ヴィットリオとクラリーチェが運命に翻弄されながらも、力強く生きていくところは観ていて気持ち良かったし、
今まであまりなかっただいきほの新しいタイプの舞台に魅了された至福の時間でした。

 

ひこにゃんに癒されたのぞ様

 

この公演には彩風咲奈さんを筆頭にハリゴシメンバーが多数観劇されてました。

MR、ショーでの望海さん客席降り。
咲ちゃんをギュッとハグして場内は大喝采!

その後ペンギンさんみたいな歩きののぞ様、
ひこにゃんの物真似だ!
可愛いんですよ〜ホントに


最後のご挨拶
奏乃はるとさんに、望海さんが昨日ホテルに荷物を置いて猛ダッシュでひこにゃんに会いに行っていたと紹介される望海さん。

望海さん、
ひこにゃんには凄く癒されて、今日舞台に立つことができました、と。


✽:.。..。.:+・゚・


ひこにゃん、確かに癒されますね。
動きはあのようにヨチヨチ歩きなんですね、知りませんでした。

 

湖の国で観劇

 

彦根へは今まであまり来る機会がなかったのですが、彦根城や城下町は情緒があって雰囲気のある素敵な街ですね。
「夢京橋キャッスルロード」や「四番町スクエア」などもたくさんお店が立ち並び楽しそう。
是非また訪れてみたい街です。


私にとって昨日の『はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!』は初日にして楽日でしたが、その大切な公演を湖国で観劇することができました。

全てのチケットの神様に見放された私と妹を救ってくださったA様に感謝します。

開幕前にはブロ友さんと、終演後にはTwitterフォロワーさんと、ホントに短い時間ですがお会いすることができました。
(歳は食ってても)人見知りで、なかなか自分からお話しがけできないので交流していただけてとても嬉しいです。


感想の続きはまた後日書きたいと思います。


雪・うさぎ 

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雪組『ハリウッド・ゴシップ』感想(後編) 彩凪翔 ー 熱演が光る

『ハリウッド・ゴシップ』感想(後編)、彩凪翔さんが中心の感想です。
ネタバレ含みます。

 

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彩凪翔の輝き

 

この公演を観て、彩凪翔主演の舞台を観たいなーという願望が芽生えています。

ジェリー役は熱演でした。大変魅力的でした。

咲ちゃんがぐいぐいお芝居を引っ張り、翔ちゃんがスパイスとなり絡んでいきますが、
彩彩2人のバランス彩潤彩トリデンテ、とても良かったのではないでしょうか。


数年の翔ちゃんの役の振り幅の広さー王子様から大人のクールな役、色の濃い役までーは演技ビジュアルともに秀逸で素晴らしい活躍です。

若い頃はビジュアルの良さが注目されがちでしたけど(私もそうだった)、誠の群像辺りから私の中で役者としての翔ちゃんの存在も大きくなってきました。

 

ジェリーの輝き


ジェリーは押しも押されぬハリウッドスター⭐︎

登場からスターオーラ全開でかっこいい。
翔ちゃんは華やかな容姿なのでキラキラ系の役が似合います。
しかしキラキラしているだけではありません。

傲慢で野心メラメラ、モテモテ。
監督もご機嫌を取りまくるほどの売れっ子スター。

ジョニー・デップ、キアヌ・リーブス、トム・クルーズのような凄いスターなのかな…彼らよりずっと若いだろうけど。

過去には大女優アマンダの愛を利用して栄光の座に就いたという華麗なる遍歴もあり。
悪そうな匂いがするなぁ。←大変良い

そんなスター然としたジェリーの振る舞いが板についていてジェリーの個性がしっかりと伝わってくる演技でした。凄い!凪さま。

 

彩×彩


ハリウッドでの栄光はいつまで続くのか・・
追うものより追われるものの方が怖い。

彗星の如く現れた新進スター、コンラッド(彩風)の影に怯える日々。

コンラッドとジェリー、トップ俳優の座をかけての対決です。

咲ちゃんと翔ちゃん、2人の対決にドキドキ。

壊れていくジェリー
薬に溺れてしまう。
転落するのはあっという間。

ここからの翔ちゃん特に大熱演です。

サロメの彩凪翔


劇中劇の「サロメ」

悪役の翔ジェリー。
お髭がよく似合うも、薬のせいで精神が蝕まれてボロボロになりながら演じる。
役柄なのかジェリーなのか最早わからないほどの錯乱ぶり。

思いっきり暴れて崩れて堕ちていく翔ちゃんの演技がとっても良い、震える。

『サロメ』は聖書の中に出てくるお話。
首を取られるヨカナーンは洗礼者ヨハネで、イエス・キリストとはハトコになります。
母親同士(マリアとエリザベツ)が従姉妹です。

劇中劇ですが『サロメ』のような古典的な戯曲に現代的な翔ちゃんがピタッとはまるとは意外でした。

「彩凪翔」の可能性まだまだ広がりそう・・。

 

ジェリーと監督、プロデューサー


映画監督ロバート役の真那春人くん。
カフェのおじいさんもどちらの役もいい。
皆んなに振り回されて、仕事できるのかなと心配になりそうな監督です。

助監督役の諏訪さきくんは表情豊かで細かい演技ができる人ですね。

ゴシップ紙コラムニストの愛すみれさんはストーリーの語り部として安定した歌唱力。


プロデューサーのハワード役の夏美ようさん。
はっちさん、声に圧がありアクの強いプロデューサーもさすがの演技です。
先日、大劇場公演で英真なおきさんと一緒に観劇されているところに遭遇しましたが、ふとお2人の星組時代を思い出しました。
何の公演だったか中堅スターの頃、ぴちぴちの革ジャンで2人で歌いながらの銀橋のシーン…。

そのお二人が今も専科で活躍されていることはとても嬉しいです。


作品の話に戻りますと、ジェリーやコンラッドと、監督やプロデューサーとの関係がシビアに分かりやすく描かれていたので、ストーリーに入りやすい印象がありました。

 

最後に


ダンスも翔ちゃんの大きな魅力

フィナーレの彩風ー潤のデュエットダンスはとても美しいものでした。
そして何ですか!彩凪ー縣コンビのかっこいいタンゴ!圧巻でした!
2組のデュエダンに感動で萌え転がりました。コロコロコロ➿

『ハリウッド・ゴシップ』は咲ちゃんの主演としての安定感と翔ちゃんの熱演、ヒロインその他の皆さんの好演もあり、見どころが多くて楽しい舞台になりました。

翔ちゃん素敵でした!⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


雪・うさぎ

 

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