風のワルツ

宝塚歌劇、楽しくブログで綴ります。

月組『アンナ・カレーニナ』感想② 孤独な魂を演じる〜月城かなと

 孤高の人、カレーニン

 

アンナの夫カレーニンは主要人物の中では醸し出す雰囲気が皆と違っていて、独特の空気感をまとっている人です。

れいこちゃん(月城かなと)が忍耐の人カレーニンをどのように演じるのか、とても楽しみで興味深い舞台でした。

今回は月城かなとさんの感想を中心に書いてみます。
内容を知りたくない方はご注意ください。


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幸せな家族はいずれも似通っている。
だが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形ある。

小説アンナ・カレーニナの印象的な書き出しです。

もしもアンナがヴィロンスキーに出会っていなかったら、カレーニンとどんな形の家庭を築いていたでしょう。

 

カレーニン役は誰?

 

美弥さん主演でアンナ・カレーニナ上演が発表された昨年、カレーニン役は当然美弥さんより上の学年の方だと決めつけてました。

とても重要な役である上に素敵なおじ様でなければならない。
映画ではジュード・ロウが演じてましたね。
宝塚も負けてはいられません。
いし(轟悠)様、ご出演していただけないかしら、と思ったり。

ですが、妹に宝塚カレーニンはヴィロンスキー(主役)より若手スターが演じるということを聞いて、ならばれいこちゃんが適役なのではと思ってました^ - ^
まさか現実になるとは思わなかったのですが。

 

月城かなと

 

アンナの夫カレーニンは、ペテルブルクに住む裕福な政府高官。

常に冷静で保守的、心の中に沸き起こる感情を外に出すことが出来ない人。


れいこちゃんのカレーニンは見た目の若さは感じるものの、お髭も似合うし、なかなかの貫禄で、洗練された素敵なカレーニンでした。
抑えた演技からは彼の孤独や寂しさが伝わってきて胸が熱くなりました。


れいこちゃんはどちらかと言うと静の人のイメージがあります。
なので、今回のカレーニンもどちらかと言うと得意分野かなと。

カレーニンの熟成された男の渋さを出すにはまだ若すぎる感がありましたが、それだけはどうしようもないことで、今の学年からすれば十分だったと思います。

それでもカレーニン役の点数をつけるなら、90点とさせてください。
れいこちゃんファンとしては、今100点だとつまらない。
10点はこの先まだまだ経験を積むことで満たされていく楽しみとして残しておきたいです。

点数とかつけてごめんなさい。
先生みたいですね。


結局アンナはカレーニンの本質を全くわかっていなかったと思います。
見ようとはしなかった。
これは夫婦でよくあることかもしれません^^;

カレーニンはヴィロンスキーに惹かれていくアンナを取り戻すこともできず、彼の魂はとても孤独なものだったでしょう。
れいこカレーニンの切なさは伝わってきましたよ。

自分の子ではないアンナの娘を引き取り、愛を持って育てるカレーニンも、最後に魂の自由を得たと信じたいです。


もし、アンナがヴィロンスキーに出会わなかったらカレーニン一家は平穏に暮らしていたかもしれません。
不幸でもなく、愛も知らず。


✽:.。..。.:+・゚・✽:.。..。.:+・゚


*夫婦の名前に注目!


アレクセイ・カレーニン
アンナ・カレーニナ


ロシア人の姓は性別によって語尾がかわります。
女性の場合は語尾にa がつくので、
夫の姓がカレーニンなら、妻はカレーニナになるのですね。

それでなくても長くて難しいロシア名、ますます、ややこしくしているような^^;

 

小説『アンナ・カレーニナ』

 

トルストイの小説『アンナ・カレーニナ 』について、同じく著名な小説家はこのように語っています。

 

ドストエフスキー
「芸術上の完璧であって、現代、ヨーロッパの文学中、なに一つこれに比肩することのできないような作品である」

 志賀直哉
「近代小説の教科書」

 トーマス・マン
「このような見事な小説、少しの無駄もなく一気に読ませる書物、全体の構造も細部の仕上げも一点非の打ちどころのない作品」

 

すごく高い評価ですね。

私は高校生の時に読みましたが、その時はこの小説の良さがわかりませんでした。
アンナの生き方に共感できなかったのかもしれません。

なのに、宝塚ではありませんが舞台があれば観に行き、映画も見に行きます。
もしかして好きなのかな?

実は4〜5年前に読みやすい訳書で『アンナ・カレーニナ 』を再読しました。
この訳は賛否両論ありますが、とても読みやすいので、もし訳者にこだわりがなくて読みたいけど躊躇している方には結構おススメです。
「アンナ・カレーニナ  読みやすい訳」で検索すると出てきます。

 

今回チケットを引き当ててくれた妹1が、直前で行けなくなってしまい、急遽妹2と観劇しました。
妹2は暫く宝塚から遠のいてましたが、この舞台で長い眠りから覚醒・復活!!
次の月組大劇場公演も一緒に行きます^ - ^
さすが美弥様、れいこ様

 

『アンナ・カレーニナ 』は他にも魅力的な登場人物がたくさん出てきて、様々な愛の形を見せてくれます。

感想①で書きましたか、ヴィロンスキーを主役にする舞台は宝塚ならではです。
正直に言うと、どの舞台や映画より美弥ヴィロンスキーと月城カレーニンは素敵でした

やはり私は宝塚の舞台が好きなんですねー

 

月うさぎ

 

感想①です↓
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 感想③です↓

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月組『アンナ・カレーニナ』感想① 滅びの愛〜美弥るりか 海乃美月

愛することの美しさと醜さ


愛に翻弄され、運命を狂わされていく3人の男と女


ヒロインは
妻としては罪深く
母としても許されない人なのに
心のどこかで
女として愛に生き抜いた彼女の人生に
憧憬の念を抱いてしまいます。

今の時代も何かと話題になりがちなこの恋愛の形を
原作はロシアの文豪トルストイ、脚本&演出は植田景子、主演は美弥るりか、宝塚11年ぶりの再演です。

舞台では、いくつかの形の「愛」に出会うことができましたが、
愛に堕ちて全てを失うヴィロンスキーとアンナをどのように受けとめますか?


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『Anna Karenina』感想です。
(ストーリーを知りたくない方はご注意ください)

 

豪華な配役


主演ヴィロンスキー役を、宝塚屈指の色気と憂いある面差しが魅力の美弥るりか

アンナの夫カレーニン役に、繊細さと力強さを合わせ待ち、存在感が増してきた月城かなと

アンナ役に美しく気品があり演技力に定評のある海乃美月

また、原作では主役アンナの次に重要な人物として描かれているコンスタンチン・レーヴィン役に夢奈 瑠音

その恋人キティ役に研1のきよら羽龍


月組選抜メンバーで作り上げた美しい世界観を心ゆくまで堪能しました。

まず、主演の美弥るりかさんと海乃美月さんについての感想です。

 

美弥るりか

 

ここでは、愛称アリョーシャではなく、ヴィロンスキーで統一します。

美弥さんは表現力が豊かで深みがありますね。

をテーマにした作品であり、アンナを夢中にさせる色気漂うヴィロンスキーは、美弥さんの持ち味を生かせる役だと思いました。

またアンナとの許されない愛に思い悩む様子は美弥さんの美しく憂いある表情と相まって悲しみが切々と伝わってくる。

美弥さんはやはりお芝居の人で、声(歌声)にも色気がありますね。

前半、アンナへの一途な愛
中盤、苦悩から蜜月へと向かう愛
後半、壊れていくアンナとの愛

後半へと向かうところ、2人でイタリアで過ごす日々はあまりに美しく切なかったです。

その日々が分岐点となり、ロシアへ戻った2人の関係が少しずつ変わって行きます。

ストーリー展開は早いですが、流されることなく丁寧な役作りで情感たっぷりに演じる美弥ヴィロンスキー、さすがでした。

 

 海乃美月

 

海乃さんは美弥さんとの並びがとても良いですね。

ヴィロンスキーへの愛は止めようもなく、激しく狂おしいもの。

例えば『風と共に去りぬ』の情熱的で気性の激しいスカーレットなら、突っ走ることも想定内、世間の目もどこ吹く風でしょう。

真面目で貞淑なアンナが家族を捨て、愛に身を投じていく様子を演じるのは難しいと思います。

海乃さんの優しげな風貌からは、そのような激しい情熱は感じにくいですが、美弥さんと同じく丁寧な役作りで好演でした。

アンナにとって死とは何だったのでしょう。
結局はヴィロンスキーへの愛に疲れ信じられず、セリョージャへの母親としての愛に苦しみ、最後は愛によって壊れてしまいました。

愛は美しいだけではなく、
時に醜さも伴うものだと。

 

ーーー☆ーーー 

 

ストーリー展開に関して一つ残念だったのは、後半アンナが壊れてからの様子がかなり早足になったことです。

時間の都合上、仕方ないと思いますが、
残してきた愛する息子への贖罪やヴィロンスキーとのすれ違いなどがもっと描かれていたら、最後の破滅が更に悲劇的に感じられたことでしょう。

 

作品の世界観

 

『Anna Karenina』をもし大劇場で上演するなら、アンナが主役でないと難しいと思います。

宝塚ではこのように小劇場でヴィロンスキーを主役にストーリー展開できるので、やはり貴重な作品だと言えるのではないでしょうか。

舞台セットは必要最低限ですが、ペテルブルクの駅、汽車の中、華やかな舞踏会、イタリアのカーニバルと、とても効果的に作られていて、ロシアの世界観を堪能できました。

 

最後に

 

今日は阪神・淡路大震災の発生から24年目の日になります。
あの日のことは忘れることはありません。

また、いつ起こるかわからない災害に対してあらゆる準備しておくことも大切なことだと思います。

今日このように宝塚の舞台を観劇できることを感謝しつつ、

次回は月城かなとさんを中心に感想を書きたいと思います。


月うさぎ

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星組『ESTRELLAS ~星たち~』観劇感想

『エストレージャス』感想

 

ESTRELLASスペイン語で星たち

星組のためにあるようなタイトルですね

 

因みにスペイン語で、

月はLUNA (ルナ)
雪はNIEVE(ニエベ)
花はFLOR(フロール)
宇宙はUNIVERSO(ウニベルソ)

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☆感じたこと☆

 

感想を個条書きしてみます。


☆ NHK-BSで見られた方も多いかと思いますが、確かにJ POPが多め。

☆ それが好きかどうか、それを手抜きと考えるかどうか、観る方それぞれの感覚ですが、曲に関して言うと私はもっと宝塚的な方が好き!

☆ 一緒に行ったkちゃんは宝塚は2度目、星組は初観劇。
とても楽しめた様子ですっかり星組ファンに!→特に琴ちゃん
宝塚を好きになってくれて、とても嬉しい^ - ^

☆ その琴ちゃん(礼真琴)は歌う踊るの大活躍!
「Back」のダンスは最高過ぎて、目が離せません。

☆ 各場面にデュエットダンスがある。
星組トップコンビ(紅ゆずる&綺咲愛里)らしく、このショーの見どころの一つで良かった。

☆ あーちゃんの可愛い、カッコいい、色っぽいが随所に観れた。

☆ 黒燕尾のナンバーの情熱大陸はちょっと不思議な感じがした^^;

☆ せおっち(瀬央ゆりあ)の歌がまた良くなっていて素敵だ。

紫藤りゅうさん、漣レイラさんキレッキレのダンス!

☆ 極美慎くんは目立つ、オーラがある。 

☆ 有沙瞳ちゃん、お姉さんっぽいイメージだったが可愛い感じに。

☆ かいちゃんと有沙ちゃんのPOP STAR ♪
美形2人の素敵なシーン。
欲を言えば、かいちゃんの思いっきりキザってるシーンがあれば最高だったのだけど!

☆ 客席降りですぐ近くにかいちゃんが来てくれましたが、ホントに素敵だった

 

ショーの感想は難しいです。

ありきたりの言葉しか出てきません^^;

 

七海ひろきのお兄さま


最後になりますが、七海ひろきというスターは極めて宝塚の男役らしい素敵な人で、常に私たちの心をときめかせてくれました。

星組の煌めく3番手スターとして爽やかに、そしてどこまでもカッコよく去って行くひろきのお兄さま。

大千秋楽の幕がおりるその日まで、私たちを魅了してください。
かいちゃん、ありがとうございました


―――☆―――


あれこれ書きましたが、お芝居もショーもとても楽しむことができました。

そう言えば。
宝塚は楽しむことが1番!
・・・と、宝塚ファン暦50数年の祖母が、生前よく言ってましたねー

いい言葉です^ ^
私の中でその言葉は今も息づいています♡

声楽の教師であり日本舞踊の名取でもあった祖母はなかなか厳しいところもありましたが、こよなく宝塚を愛し、私を始めて宝塚へ連れて行ってくれた人です^ ^

そのような思い出もあって、今回一緒に行ったkちゃんがこの先も宝塚を楽しんでくれたら何よりです〜♡


星組の皆さん、素敵な舞台をありがとうございました


星うさぎ

 

↓『霧深きエルベのほとり』感想
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星組『霧深きエルベのほとり』感想②キャスト別感想〜印象深いカールの男泣き

 

泡沫(うたかた)の恋

 

『霧深きエルベのほとり』前回に続いて、感想②です。
(内容を知りたくない方はご注意ください。)

 

いきなりですがーーー

ストーリー終盤で、カール(紅)が マルギット(綺咲)を想い、酒場の女ヴェロニカ(英真)の膝の上で子供のように泣きじゃくるシーンがあります。

前回『ファントム』ではエリックの号泣に感動しましたが、
今回はカールの偽りない心をすべて吐き出す男泣きに、また違った感動を覚えました。

 

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ストーリーはシンプルです。

出会うことのない2人がハンブルクの港町のビア祭(ビール祭り)で出会ってしまう。

粗野で実直な水夫カール
家出した大家のお嬢様マルギット

ビールの泡から生まれたような儚い恋

マルギットの申し分のない婚約者
上流階級の人々の冷たい視線
父親との確執

やがて賑やかなビア祭の終わりと共に
2人のビールの泡のような泡沫の恋も・・

 

36年前のプログラムを見て


先日叔母に、前回( 36年前の )花組公演のプログラムを借りてきました。

当時はまだプログラムに全シナリオが載ってるんですよね。
下級生にヤンミキ (安寿ミラさんと真矢みきさん) 発見!
お2人の今の活躍を思うと、36年という歳月の重さを感じます。

サッと読みましたが、流れはほぼ同じだと思います。

今回の公演では、古い言葉や言い回しなどもそのまま使ってあり、ノスタルジックな雰囲気を漂よわせています。
書き換えることは容易なことなので、敢えて昔のままにしているのでしょう。


キャストについては、
トピアス(七海ひろき)、マルチン(瀬央ゆりあ)、オリバー(麻央侑希)などの登場人物名は前作にはありません。

今の星組に合わせて新しく作り変えられたり、加えられたキャラクターのようですね。

 

キャスト別感想

 

主なキャストの感想を簡単に。

 

紅ゆずる

カール役の紅さんは、康次郎(アナザーワールド)に続いてはまり役でした。
乱暴者で強がりだけど繊細で優しいカールは、ストレートな演技の紅さんに合っていて、感情移入しやすかったです。

カールのような憎めない可愛い男はきっとモテると思いますが、
破天荒なところがあるので、結婚するとなかなか大変かもしれませんよ。


過去にカール役を演じた内重のぼるさんや順みつきさんの退団公演だったので、星組での再演が発表された時、もしかして…の声もあがってました。
実は私もそう思った1人です。
杞憂に終わりましたね(〃▽〃)

 

綺咲愛里

無邪気なお嬢様マルギット役。
あーちゃんはスチール写真より舞台で見る方が髪型もお化粧も全て似合っていました。

マルギットは女としての可愛いさも愚かさもあり、あまり物事を重く捉えないところもあります。

それ故に意図せずカールを傷つけてしまうこともあるのですが、根が優しくて天然なところにカールはメロメロ♡

あーちゃんは発声に弱さを感じますが、逆にそれがこの役に合ってるのかしら、と思えないこともない。
癒し系のふわっとしたお顔も役にぴったりでした。

 

礼真琴

マルギットの婚約者のフロリアン
琴ちゃんはこういう大人の役も似合うんですね。

溢れる感情を抑えて、愛する人の幸せをだけを願う、
願うだけではなく言葉や行動で表す。

育ちが良く教養があり、性格良し、顔良し。歌も上手い! 
こんな完成された素敵な男性に私は合ったことがない。

このようにフロリアンは完璧な男ですが、琴ちゃんも完璧なフロリアン役者。
歌も、演技も素晴らしいと思いました。

星組公演の楽しみの一つは、琴ちゃんの歌やダンスを堪能できるところです。


この主演の3役については、ほとんど前作と変わりはないようです。
上田久美子先生はストーリーの根幹はそのままに、その他は星組組子に合わせて作品を潤色されているように思います。

 

七海ひろき

このトピアス、前回はフックスという名で登場してましたが、今回新しくトピアスという名に変わり、かいちゃんの為に台詞と歌が増し加えられてました。

水夫のトビアスは、ビア祭りに出会ったカールの妹ベティと一週間以内に結婚を決めて、農夫になろうという男気ある水夫。

最後に去っていくシーンはかいちゃんにふさわしい素敵なシーン。 

星組公演では1番多くオペラグラスを持つ手を上げた人でした。

最後の舞台となる七海ひろきのお兄様、とても素敵でしたよ☆彡

 

瀬央ゆりあ

カールトピアスと同じ水夫仲間のマルチン
喧嘩っ早くて調子が良くて熱血漢タイプなのかな。

舞台映えするお顔と男っぽさ、存在感ある演技にグッと惹きつけられます。
公演ごとにせおっちの担う役割が大きくなってきましたね。
今後の活躍には大きな期待

 

有沙瞳  

くらっちは何でも手堅くできる人ですが、今回もふわふわっとした姉マルギットとは違うタイプの、理性的な妹シュザンヌをしっかり演じてくれました。
ショーの客席降りで間近でお顔を拝見しましたが、ほんとに綺麗☆

同期の98期生はスター揃いですよね。
暁千星、綾凰華、真彩希帆、飛龍つかさ、天華えま、瑠風輝・・などなど。

まあやちゃんとの組替えで星組へきたくらっちが星組で活躍しているのはとても嬉しいです。

 

☆その他☆

英真なおき / 今回は女役ヴェロニカで登場、どんな役も味のある演技で変幻自在、貴重な方ですね☆

麻央侑希 /  私の好きだったずんこさん(姿月あさと)にどこか似ているゆっこちゃん。
のんびりやで食いしん坊のオリバー役、とても良かったです。

水乃ゆり /  カールの妹ベティ
兄譲りの純朴さと可愛らしさを上手く表現されてました。

 

最後に

 

『霧深きエルベのほとり』という作品は亡き私の祖母が好きだった作品です。
なので今回の再演は楽しみにしていました。

時代が変わっても良い作品は生き続けるのですね。
シンプルなストーリーならではの演じる難しさもあると思いますが。

 

♪「泡沫の恋」の歌詞から

若き日の恋 ビールの泡のように

花は開いて いつの日か消える

 

カールマルギットの短い恋を描いた物語に泣いたり笑ったり。
心が揺さぶられて温かい気持ちになる舞台でした^ - ^

 

星・うさぎ

 

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↓『霧深きエルベのほとり』感想①です。
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星組『霧深きエルベのほとり』感想①36年の眠りから覚めた名作

 

上田久美子先生の潤色・演出で蘇る


星組公演『霧深きエルベのほとり』を観劇しました。
(内容を知りたくない方はご注意ください。)


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躍動感ある星組にぴったり

 

この作品を星組で上演した理由がわかるような気がしました。


『ANOTHER WORLD』の時も感じましたが、星組は紅さんが主役にピタリとはまれば、組全体が作品にピタリとはまってしまう☆


主役の2人は紅さん(紅ゆずる)とあーちゃん(綺咲愛里)のまるで当て書きのような人物。
そのように感じられました。


ことちゃん(礼真琴)のクラシカルな二枚目役が新鮮で、歌声を生かせる場面があったこと。


この公演で退団するかいちゃん(七海ひろき)を見送るにふさわしいシーンがあったことなどが、星組での再演が良かったと思うところです。

 

台詞のチカラ


いくつか心に響いた台詞がありました。

例えば、カールが家出したマルギットに、家出娘は大概男に遊ばれて騙されて酷い目にあうんだぜ、と話す場面で次ような台詞があります。(ニュアンスです)

 

酷い目にあうなんて言うけど、本人の考え方次第で真心があれば、その時だけでも心底惚れているなら、酷い目じゃなく幸せってものになるんだ

 

いかようにも取れるセリフですね。

ただの遊び人が言えば都合のいい言葉かもしれません。

でも、このストーリーの中で私たちが出会うカールの口から出ると、説得力があり、なるほどねーそうだよねーと素敵に思ってしまう。
結果的にそれが刹那的な恋だとしても。

魔法にかかってしまうのですね(//∇//)

宝塚を観劇する時は視覚から聴覚から、ハートを開いて台詞を感じなければもったいない気がします。

でなければ、この作品もただ古くてありきたりのストーリーとして終わってしまう。
それは本当にもったいない。

同時に新しさもほしいと思う欲張り心。

宝塚的なこの古き良き作品を上田久美子先生がどのように潤色、演出されるのかということにも興味がありました。

 

霧深きエルベ河


舞台はドイツ北部の港町ハンブルクの街です。
地図で見ると、星組が以前上演した『ベルリン、わが愛』の舞台ベルリンより北西になりますね。


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ドイツ人にとって、父なるライン川と
母なるドナウ川、あるいはモーゼル川

これらに比べると、エルベ川は少し寂しい印象を受けます。(ここではエルベ河)

それでもハンブルクに住む人にとっては、エルベ河は心の故郷と呼べるかもしれませんね。

 

始まりはラストシーン


このストーリーの冒頭はラストシーンと同じシーンから始まります。
冒頭は銀橋で、ラストシーンは船の上と、場所は違いますがマルギットを想って歌う同シーンです。

これは上田久美子氏の新しい演出らしく、同場面の歌が、冒頭とラストでは全く違ったものに聞こえます。

ラストシーンのカールの哀しさや切なさがより伝わってきて、この演出はとても効果的でした。

 

華やかなプロローグ


冒頭での紅カール「鴎の歌」を歌い終わると、大階段を使ってのショーのような華やかなプロローグです

真ん中で自由自在に歌うは礼真琴

ハンブルク港町のビア祭の幕開けです。

いいですね、この流れ☆

 

ビール大国のドイツ、水夫のカールや仲間たちも港に着くと浴びるように飲んでいたのでしょう。
物語では1週間ほどビア祭が賑やかに開かれます。

 

余談ですが大阪大国町に、

「ドイツ  ビアハウス  ハンブルク」というドイツ料理とドイツの季節限定ビールなど楽しめるレストランがあるようですよ^ - ^
行かれた方いらっしゃいますか。

名前にハンブルクとついているところが凄いですね。

 

ビア祭で出会った2人の、ビールの泡のような恋。

ロマンティックですね〜♡♡〜

 

次回はキャスト別感想です。

 

星・うさぎ

 

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↓『霧深きエルベのほとり』感想②

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『タカラヅカスペシャル2018』感想〜素晴らしき同期生

 

Say! Hey! Show Up!! 

 

花・月・雪・星・専科の夢の競演、
今年もライビュでの観劇となりました。


タカスペ出演が初参加の人、今年最後の人、最後になるかもしれない人。
色々な思いを胸に華やかに幕が開きました。

今年も感動する場面あり、笑える場面ありで気持ちも忙しく、総じて心に残る素晴らしいスペシャルなショーでした。

 

一夜明けて、心に残ったことを書いてみます☆

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明日海りおー望海風斗 

 

第3場で望海さん「♪ アデューマルセイユ」、みりおさん「♪ レ・ビジュー・ブリアン」ソロの後、何と2人で歌ってくれました

「♪ ONE HEART」そして2人はハイタッチ・・というよりも力強くガシッと手と手を握り合うような感じでした。

その瞬間、何故か贔屓の望海さんではなくみりおさんの顔にフォーカスした私、そのあまりに男前な顔にドキッとする。
次の瞬間のぞ様へと視線を移す、これまた男前な顔についに感涙・・・(TT)

最高のシーンでした。

今は花組と雪組で、人気実力を兼ね備えたトップとして輝いている同期の2人。

いろいろと違った形のあら波を乗り越えてきて、分かり合えることもあるでしょう。

願わくばタカスペで89期全員で何か・・と期待したけれど、そこまでは叶わず。
ですが2人のデュエットを観ることができたことは大きな喜びとして心に刻むことができました

 

珠城りょうー仙名彩世

 

スペシャルデュエット、コンビシャッフルですね。

「♪ OKLAHOMA」珠城さんとゆきさんの同期生デュエットも楽しみでした。
学年が上がると同期生でコンビを組むことはなかなかないですしね、
ゆきさんは最後となるので尚更。

珠城さんの包容力あるリードに、ゆきさんもたおやかに優しく応えて、また泣きそうになる。
素敵でしたよ.+*:゚+。.☆


明日海りおー綺咲愛里   
紅ゆづるー真彩希帆  
望海風斗ー美園さくら  

みりおさんとあーちゃんは夢々しいコンビ。

真彩さんはファントム の時に思いましたが、翔ちゃんともあーさともスッとコンビになれるんですね。
今回紅さんともそう感じました。

さくらちゃんは、凄く落ち着いてますね。
望海さんとの学年差も感じさせないくらい堂々としていて驚きました。
トップ娘役として初のタカスペで、内心ドキドキだったと思いますが(^_^*)

 

組コーナー

 

雪組は最初に望海さんのファントムから「♪ 世界のどこに」

何て素晴らしい! ピーーンと張り詰めた会場の空気・・がスクリーン越しに伝わってきました^_^

望海   「where  in  the  world」
真彩   パリのメロディ
彩風   誠の群像
彩凪   SUPER VOYAGER!
朝美/永久輝   義経妖狐
望海   凱旋門「いのち」
望海/真彩   コパカバーナ
全員  Gato Bonito!!


どれも思い出深くて名曲が多いですね。
最後はコパカバーナからの Gato Bonito!!
皆んなでニャオ!(*ΦωΦ*)v

去年に比べると全体的に歌がレベルアップしていて、特に咲ちゃん(彩風咲奈)は2番手として充実期に入っているように感じました。

 

花組はみりおさんのエドガー、いいですね♡あの美しい世界観が蘇ります。

仙名彩世さんの「♪ エイト・シャルマン」はかっこいい!
私は攻めのゆきさんも好きなのでこれは最高です。
鳳月杏さんの中大兄皇子も嬉しい。


星組は紅さんのトークとのギャップがいいですね。今の星組には躍動感を感じます☆

七海ひろきさんの喜六にまた会えた!と言う喜び。1幕での階段に座ってのソロは素敵でした。
麻央侑希さん、紫藤りゅうさんはとっても凛々しいですね。


月組はやっぱり『BADDY』が決まりますね〜珠城さん、美弥さん、この作品に出会えてラッキーだったと思います。

れいこちゃんのLifeiが聞けて、ポッキーちゃんも登場して幸せを感じました♡あのメガネがほしい。
舞台だともっとよく観れるんですけどね^^;

 

 MCは

 

やっぱり紅さんは笑わせてくれますね^ ^

そして若いゆえに皆にいじられる珠城さんが可愛いです。

紅さんが、珠城さんに呼びかける時に「たまきっつぁんは?」て聞こえたのですが、間違いですか?

数々のツッコミが楽しかったです ˙ᵕ˙

みりおさんと望海さんに関しては、ゆるい感じがとってもいいなぁ←好き♡

紅さんは今、1月の大劇場公演のことで頭がいっぱいだと言われてましたが、本当にそうだと思いますねー
皆さんお忙しい。

 

 バウホールメドレー

 

このメドレーも好きでした!

真っ赤な衣装が全員似合ってました。

特に素敵だったのは、れいこちゃんとマイティ。
ここも同期、とっても綺麗な2人。

れいこちゃんと望海さんの2人のご贔屓を同時に観られるのはタカスペだけなのです♪

 

圧巻の歌声は礼真琴さん「花吹雪 恋吹雪」。
歌声はもちろんですが、同じくらい琴ちゃんのダンスが好きです。
ダンスのことはよくわからないけれど、琴ちゃんと翔ちゃんのダンスはいつも魅入ってしまいます。

 

ちなつさんと海乃さんの「この世にただひとつ」大人の感じでとても素敵だった。

去年も感じた柚香光ちゃんのスターオーラ、やっぱりすごいと思いました。 

 

スペシャルソング 

 

「朝日の昇る前に」望海風斗

これも凄く良かったですね。
望海さんの歌でハズレがあるわけもなく、どんな歌も名曲にしてくれる人。
あ、これは本当に名曲ですが。
『華麗なるギャツビー』ですね。

もしかして雪組、上演するのかな?
望海さんでギャツビー、私は大いにあると思います。
またしても悲しい結末ですけどね( ;  ; )

ともかくも素晴らしい歌声に心が大喜びです♡

望海さんの「男の背中を意識する」と言う言葉通り、歌に背中に哀愁感じてグッときましたぞ

 

「LUCKY STAR! 」  紅ゆづる

「蒼穹の彼方」  珠城りょう

「ル・ポアゾン 愛の媚薬」 明日海りお

「Passion 愛の旅」 轟悠

選ばれし曲だけあって、どの曲も良い曲。

それぞれ聞き応えがありました。

 

ありがとう!Takarazuka!

 

書き足りないこともたくさんあるけれど、1番馴染みの多い雪組を中心に印象に残ったポイントのみ書いてみました。

組ファンである前に宝塚ファンなので、本当は同じように書きたいけれど、時間が許さず残念です。

 

これで私の今年の宝塚観劇は全て終了です。

組コーナーで今年の各組の歌を聴くと舞台が蘇ってきますね。
今年もありがとう!タカラヅカ!

来年はどんな感動が待ってるでしょう。

ワクワクしています...♪*゚

 

ブログは星・花・宙に続いて『2018年の宝塚とこれからのこと〜月・雪組』をまた後日アップしたいと思います。

うさぎ

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雪組『ファントム』感想⑧ 千秋楽を迎えて

心に残る舞台

 

雪組公演『ファントム』の舞台は、この36日間大劇場を熱く駆け抜け、私たちに大きな感動を与えてくれました。
大劇場千秋楽おめでとうございます。

今日は残念ながら観劇できませんでしたが、次々と流れてくる皆さんの感動ツイートに感動しています。

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望海風斗、真彩希帆という宝塚屈指の歌い手
彩風咲奈の奥行きある演技
彩凪翔、朝美絢の役替わりの妙

全てがピタリと当てはまり、素晴らしい舞台となりました。

 

望海エリック


今まで観劇の感想を書いてきましたが、主演の望海さんについて一つ書き加えたいことがあります。


カルロッタを手にかける場面のエリックの狂気性の部分は、キャリエールに見せる駄々っ子感や、本来持っている純粋さとは程遠い別の顔です。
怖かったですね〜

 

このことは、劇中のウィリアム・ブレイクの詩について書いたブログ記事でも触れましたが、
彼の詩の中の2つの世界観を、望海さんは舞台上でエリックの二面性として演じ分け、見事に表現されていましたね。


この二面性があるからこそ、エリックの悲劇はより複雑で切ないものとして、観る者の心に突き刺さるのではないかと思います。


歌手になれるほど声のいいエリック
純粋なエリックの中に潜む狂気


どちらも望海さんの得意分野じゃないですか 
どちらか1つでも欠けていたら『ファントム』の世界観は変わっていたかもしれません。


加えて、
クリスティーヌ役者に恵まれたこと。
キャリエール役者が素晴らしく、相性が良かったこと。
シャンドン、ショレ、カルロッタの好演。

などなど

やはり今の雪組と『ファントム』はこれ以上ないベストな組み合わせといえるでしょう。
この舞台を観ることが出来て本当に良かったです。

 
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宝塚の枠


さて『ファントム 』は「宝塚の枠を超えた舞台」だという声をいくつか目にしました。
宝塚の枠を超えるというのはどういう意味でしょうか。

もちろん、舞台のクオリティの高さを表現した言葉だということはわかるのですが、
今まで「宝塚の枠」というものを考えたことがありませんでした。

 

宝塚は独自性の強い劇団なので、他の舞台と比べるという発想もなかったのです。
宝塚は特別な世界であり、夢の世界だから。

もしかしたら、素晴らしさが高じて、ある意味宝塚らしくないと言うことかもしれません。

いずれにしても称賛の言葉には違いないですね^ - ^

 

海外ミュージカルが増えてきて、この先宝塚の作品や求められるスターの形が変わってくるような感じもあります。

今までの良き宝塚の伝統は残しつつ新しい時代へと向かって欲しいと思います。

 

何を書いていたのか(^^;;  ともかくこの『ファントム 』の後のだいきほに大注目。
来年の雪組作品の内容が気になるところ。
ものすごーく気になります。

 

『ファントム 』が東宝でも感動の舞台となりますように!!
大千穐楽はライビュ参戦したいと思っています


★∹⋰⋰   ☆∹⋰⋰   


さぁ、今晩はふたご座流星群があらわれますよ。
午後10時頃から1時間あるに40個ほど流星を見ることができるそうです

お願いごとしましょうか☆彡


雪うさぎ

今までの感想です↓
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雪組『ファントム』感想⑦ 美しいフィナーレ

フィナーレナンバーは劇中歌

 

昨日の『ファントム』舞台での観劇はmy楽になり、今年の大劇場の締めくくりになりました。

観る度に言葉が気持ちに追いつかない状態です。

それでも、多くの人の感動が言葉によって伝わってくることで、言葉にして共感できる素晴らしさを感じています。

そして自分が感じたことや胸の高まりも大切にしたいです。


そんなことを思いながら、今日は簡単にフィナーレについての感想を書いてみます。


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ファントムの世界観のまま


ナンバーは全てファントムの楽曲をアレンジしたものなので(今までは違っていた)、ファントムの世界観のままの違和感なしのフィナーレです。


オラオラ系ではありません→(*ΦωΦ*) /


私の場合、最近の雪組のショーは、
望海ー彩凪ー朝美の熱い視線とギラギラ感(予備軍→) にクラクラして

爽やか雪の王子様、彩風ー永久輝(予備軍→) にクラクラする

というパターンになってます。

今回は、何かが大きくダダ漏れているということはなかったような・・

物足りませんか?

あ、デュエットダンスでは少し(//∇//)v


全体的に今回のフィナーレはクラシカルな雰囲気で、私は大好き
このストーリーの後に相応しいと思いました。

 

フィナーレの流れ


物語の幕が降りて、まず登場するのは彩凪翔さん☆
「♪ 世界のどこに」歌いながらの銀橋

 

今更ですが、今回は彩彩コンビの存在の大きさをかなり強く感じた舞台でした。

今まで培ってきたものが確かな形となってどんどん開花していくような素晴らしさ!


・*:..。o♬*゚


ロケットダンスは 「♪ 夜のために着替え」
フランス三色旗トリコロールの衣装
真ん中は・・あがっち、縣千さん☆
従者でかっこよく踊っていたのにここでは可愛いロケットダンサー☆彡.
新公のキャリエール役は、著しい歌の成長があったそう。
とても嬉しいニュースです。


・*:..。o♬*゚


真彩希帆さんの「♪ 私の真の愛」
キュートな真彩さん。
アレンジで劇中とは全く別の歌みたいです。
ショータイムとしてはありなのかな。
こういう歌も上手い、聞き惚れます。


・*:..。o♬*゚


男役群舞は 「♪ 僕の悲劇を聴いてくれ」

望海風斗さんの歌にはドラマがあるように、ダンスにもドラマがあり雰囲気がありますね。
うまく表現できませんが。

そして、顔と声とダンスと演技と雰囲気の全てがピタッと合っているように思います。

例えばビジュアルが男っぽいのに声が細いとか、可愛い顔で声が太いとかギャップがある場合、私の中でそれらが重なるのに少し時間がかかります。
それはそれで、ハマる時もありますが^ - ^

話が逸れましたが、この場面はとっても素敵です。


・*:..。o♬*゚


「♪ パリのメロディ」

曲調がガラリとと変わって望海さんの歌

からの、次は3人だったかな少し曖昧^^;

朝美絢ー永久輝せあー綾凰華
歌いながら銀橋渡ります。


あやなちゃんに関しては今回お芝居で触れてなかったけど好きです
1幕でのオペラ座リハーサルの場面、白い衣装のひとこちゃんと、青い衣装のあやなちゃん素敵でしたね。

新公最後のエリック役も有終の美を飾って、これから楽しみです^ ^


と、ここで梨花ますみさん登場!
銀橋を歌いながら・・これにはびっくりしましたが^^;
卒業する陽向春輝さんも途中から一緒に。
お2人ともこの公演、最後まで応援しています。


そして彩風咲奈さんの歌
咲ちゃんには2番手としての大きさを感じるし、次期トップとしての準備も整いつつあると思います。
最後は咲ちゃんを中心にズラリと銀橋に並んでの歌、ここもほんと、素敵なんです!

 

・*:..。o♬*゚


真っ赤な衣装のデュエットダンス
「♪ 私の夢が叶う場所」

とても綺麗なシーンです。
2人の呼吸はぴったりで、夢の中のエリックとクリスティーヌを観ているようでした。


やはり望海さんはドラマティックな赤が似合う。
寄り添う真彩さんは、
望海さんが赤なら赤も似うけど、別の色でも似合う人。

いつも同じ色でないところも、この2人の素晴らしさ。
別々の色でも合う2人の素晴らしさ。


このデュエダンのシーンとエリック指揮者の舞台写真は、やはり売り切れでした( ; ; )


・*:..。o♬*゚


パレード


エトワールは愛すみれさん。


階段降り、縣くん、あやなちゃんは前回からすっかり定着してますね。


ひとこちゃん
あーさ
翔ちゃん
咲ちゃん
真彩さん
望海さん


・*:..。o♬*゚


美しいフィナーレでした。
イェンストンさんの楽曲でやれたのは大きかったですね。

今年最後にこんなに素晴らしい舞台を観ることができて本当に幸せです。


雪うさぎ
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雪組『ファントム』感想⑥ 彩凪翔・朝美絢〜美と笑の役替り

真逆の役を演じる


雪組『ファントム』の、彩凪翔さんと朝美絢さんの役替わり。

真逆の役ですが、2人の役作りが話題になっていますね。

翔ちゃんとあーさのそれぞれの役についての感想です。

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シャンドン伯爵とアラン・ショレ


簡単に紹介を。

フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵
華やかな世界に住む、若く美しい資産家。
絵に描いたような幸せオーラをまとった人。
プレイボーイだけど、勇敢で一途な面もあり好感度抜群! (//∇//)


アラン・ショレ
あーさ曰く、変なおじさん。
オペラ座の新支配人で、常に嫁のカルロッタの機嫌をとっている。
そこそこの年齢かと思うけど、渋みが出るタイプではなく、むしろ小物感が漂う愛すべきキャラクター。


2人とも、完全にシャンドン伯爵タイプですよね。  笑
そこに、アラン・ショレ役の面白さがあります。

 

彩凪翔の役の振り幅の広さ


彩凪シャンドンが登場すると空気がパッと変わるところは凄いと思いました。
お芝居で翔ちゃんのキラキラ系の男役を観るのは久しく、改めて雪組は夢々しい作品というよりディープでドラマティック、シリアスな作品が多いことに気づきます。(今回もですが)

翔ちゃんのシャンドン役は予想通りと言えば予想通り^ - ^ ぴったりです。
持ち味の品の良さがシャンドンの育ちの良さに繋がり、華もあって素敵
爽やかな歌声も良かったし、真彩さんと2人で歌うシーンも合ってました。

翔ちゃんのシャンドン伯爵好きです。

 

翔ちゃんのアラン・ショレは、あーさショレより少し弱そうで優しそう。
背が高くて見た目はかっこいいショレですが、嫁の顔色を伺ってばかりという、
シャンドン役とのギャップがいいですね〜。

翔ちゃんは、2〜3年前まではまだ線が細いイメージでしたけど、今、円熟期を迎えて役の振り幅の広さを感じます。

 

朝美絢の可能性

 

あーさのアラン・ショレはひたすら可愛かったです

ショレショレしてるのがツボで(笑)、かなり役作りを工夫されたかと思います。
細かい動き、表情、声の出し方、全てがコミカルで素晴らしかった。

新境地を開いたということでは大成功、今後あーさのコメディも観たいと思いました。
→その時は青年役で。

そして今回の公演で、ショレが思っている以上に出番が多い役だったことに気づく。
翔ちゃんとあーさが演じると、やはり目立ちますからね(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

あーさのシャンドン伯爵ですが、こちらも予想通りの素敵さ。
歌も良いし綺麗だし文句のつけようもないのですが、今回はショレ役のインパクトが強過ぎました。

あーさの演者としての可能性が、まだまだ進化していることに感動です

 

2人の役替わりは

 

今回は美のシャンドン伯爵笑のアラン・ショレという違うタイプの役を2人が演じるという悩ましい舞台となりました。→どちらも観たくなるという。

もちろん本来の2人は完全にシャンドン伯爵タイプです。
2人とも美の人ですから。

 

個人的には翔ちゃんはシャンドン伯爵、あーさはアラン・ショレが好きだったかな

 

シャンドンは登場シーンから、あまりにも翔ちゃんにぴったり。
1幕はクリスティーヌへの真っ直ぐな恋を爽やかに。
2幕からは熱く一途な思いと勇気ある行動力をしっかり演じ分けてくれたのはさすがでした。
翔ちゃんのこのような正統派男役をまた観たいですね

 

あーさがインパクトある思いきった演技でアラン・ショレという役に光を当ててくれたことに感動
美しいイケメンを封印して(隠しきれない美は仕方ない)全く別のコミカルなキャラを演じてくれたことにも感動

なので、私の場合はAパターンがより好きだということになります^ - ^

 

来週、もう一度Aパターン観劇予定です。

観劇感想、もう少し続きます。

 

本当に素晴らしい舞台で、感動が尽きません。

 

 雪うさぎ

 

↓ファントム感想・

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雪組『ファントム』感想⑤ 注目の役〜永久輝せあ、舞咲りん、縣千など

 

主要人物を支え深める役

 

『ファントム』感想⑤です。

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『ファントム』には、主演級でなくても、
物語に厚みを加えて、主要人物を際立たせ、
深みを持たせる、注目の役がたくさんあります。


例えばキャリエールには、
若き日のキャリエールやエリックの母ベラドーヴァが。

クリスティーヌには、敵役カルロッタ

エリックには、従者(5名)たち。

 

永久輝せあ・朝月希和


若き日のキャリエールを演じるのは永久輝せあ(ひとこ)さん。
エリックの母ベラドーヴァに朝月希和(ひらめ)さん。


キャリエールが過去を振り返る場面ですが、彩風咲奈さんの語りがいいですね。
ソフトで落ち着いた口調で、切なく悲しいストーリーを語ってくれます。

ここは、エリックの生い立ちを知るとても重要なシーンです。


ベラドーヴァのひらめちゃん。
愛する人に裏切られた悲しみを受け入れることができず、
愛しいエリックの傷を美しいと言う。
もしかしたら彼女には見えてなかったのかもしれません。
その全てをセリフではなく、歌で表現しなければならない。

ひらめちゃんは歌がとっても良かった。
それだけにとてもベラドーヴァが悲しく哀れに感じられて切なかったです。


若い日ののキャリエールのひとこちゃん。
やはり華がある。
1幕のセルジョ役の時も出てくると舞台が明るくなりますね。

2役のうち、印象に残ったのは2幕の若いキャリエール役でした。

難しい役ですが、ひとこちゃんなら出来ると思ってました。
たった1シーンでキャリエールの弱さや、どのようにしてエリックが誕生したしたのか、全ての悲劇の始まりを演じることになるので、ここでの表現力はとても大切ですね。

この場面を経て彩風キャリエールの背負っているものを理解することで、より深くこのストーリーの中に引き込まれていきます。


話は逸れますが、永久輝せあさん。
来年のバウ主演も決まっていて、与えられた役を着実に演じる力をつけていると思うので、もう少し大きな役が欲しいところです。
今後のことを考えると、場合によってはひとこちゃんの他組異動の可能性も頭をよぎらないではない。

今の雪組メンバーが作り上げた舞台が素晴らしいだけに、翔ちゃんやあーさの役がわりの意味も含めて、今回の公演は感慨深いものがあります。

 

舞咲りん


カルロッタは完全に主要メンバーですね。
コミカルな面も担当の悪役。
歌の演技もすごくお上手なんですね〜
とっても難しいでしょうが、全く難しさを感じさせないのはお見事。
その上、役がわりのイケメン旦那を操るあざとさも必要。


今の時点で、朝美ショレしか観ていませんが、絶妙なコンビで観客の笑いを誘い、
クリスティーヌには気持ちいいテンポで意地悪をグイグイと。
今回の役作りはとても素晴らしいと思います。
すでに評判を博している彩凪ショレとのやり取りも楽しみです^ - ^

 

従者たち


かっこいいですよ〜〜
前作より人数が少ない分目立ちます。

男役  /  凰華はるな 諏訪さき 
       眞ノ宮るい 縣千←
娘役  /  沙月愛奈 笙乃茅桜


さすが選ばれしダンサー達
キレッキレで素晴らしい!

この従者たち、元々は浮浪者達で帰る場所もなく、自分では生きていけないそう。

では、エリックに寄りかかって生きているのかと言うと、それだけとは思えないのです。
エリックも彼らに支えられている部分があるのではないかと。

孤独に生きるエリックにとって、ありのままの自分を見せられるのはキャリエールと従者たちだけですから。

従者一人一人にも (多分最悪の)過去があるはず。
そこはトートの黒天使と少し違うところかな、と思います。


そして従者のメンバーに縣千さんがいたことは嬉しかった♪
ダンスも素敵なんですよ。
新公ではキャリエール役に挑戦ですね。
また注目してみてくださいね^ ^

 
ファントムは主演級以外はセリフは少なくなりますが(無い場合も)、その分歌やダンスでの表現力が素晴らしく、これを経験することは大きな成長に繋がるのではないでしょうか。

『ファントム』を過去2度経験されている望海さんが実証されているように思います^ - ^


次回の『ファントム』感想は彩凪翔さんと朝美絢さんの役替わりについてです。


雪うさぎ
 

↓ ファントム感想
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『るろうに剣心』観劇レポ〜早霧せいなさんの剣心に再会できた!

2年ぶりの緋村剣心


早霧せいなさん主演『るろうに剣心』観劇しました。

ちぎさん、男役の魅力全開!!
かっこよかったですよー☆*:.


宝塚での初演から、もう2年になるんですね。
当時雪組トップの早霧せいなさん、緋村剣心はちぎさんの持ち味を生かした当たり役でした。

各キャラクターもユニークで、見どころが多く楽しい作品でしたね。

まさかもう一度ちぎさんの剣心が観られるとは思ってなかったので、観劇の日を楽しみにしていました。


ストーリー、歌も、ほぼ宝塚と同じ。
なので、どうしても宝塚版と比べたくなる。

 

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緋村剣心☆早霧せいな


ちぎさんの殺陣は一段と激しくなってました。
実際に宝塚版より立廻りシーンが増えていて、かなりハードな感じでした^^;


ちぎさんの凄いところは、リアル・男の中でも気負うことなく、鮮やかな剣さばきや素早い動きができるところ。思わずため息が。←好き♡
運動神経抜群のちぎさん流石ですね!


お芝居はやっぱり上手い、好きだなぁ。
過去の剣心の闇の部分が出てくる時は、憂いある表情と繊細な演技で丁寧に表現、
刀を持つと動く動く動く!

舞台でちぎさんの声や歌を聞くのが久しぶりということもあり胸が熱くなりました。

ちぎさんは卒業後に男役を演じることに対して、
男役でも女役でもない、人間・早霧せいなが演じる人間・緋村剣心
と言われてましたが、早霧剣心はほんとにそんな感じ。


無理に男になろうとせず、普通に自然に男役。
茶目っ気があって人気者の剣心を、パワーアップして再現してくれました。

 

登場人物 ☆ 宝塚版とゆるく比べる


加納惣三郎☆松岡充 (望海風斗)

望海さんの演じた役の中でベスト5に入る好きな役です。
独特のキャラですよね^^;かなり濃ゆい目の。
なので、これはかなり激しく注目^ ^

松岡さんもなかなか圧のあるジェラール山下、望海さんに負けてないかも。
松岡さんはロッカーですが、舞台でも活躍されてるんですね。
歌も良かったし、ちぎさんとの殺陣も迫力ありました。
でもやっぱり私はジェラールだいもん♡←安定の着地点


神谷薫☆上白石萌歌 (咲妃みゆ)

薫はいかにもヒロインという感じのキャラですね。
ゆうみさんもお芝居の上手な人でしたが、萌歌さんも若いのに演技が上手くて、可愛いく癒し系のところはゆうみさんと共通点があるように思いました。


斎藤一☆廣瀬友祐 (彩風咲奈)

廣瀬さんは背が高くて存在感があり、なかなか素敵な人でしたよ。
斎藤一は男っぽくてかっこいいキャラですよね。
「悪・即・斬」はやっぱり咲ちゃん思い出しますの♡
素敵だったでしょ ♪


武田観柳☆上山竜治 (彩凪翔)

観柳も独特のキャラクターですね。
宝塚では翔ちゃんがコミカルにかっこよく演じてくれたけど、上山さんは動きもアドリブ風のセリフもコミカル一本。
インパクト大で受けてました。
翔ちゃんのスタイリッシュな観柳さま好きだった


四乃森蒼紫☆三浦涼介 (月城かなと)

冷静でクールな蒼紫様。
インパクトと言えばこの役もかなりね。
三浦さんは長身でスタイルも動きも良くて◎
皆さんポスターで見るより、ずっと素敵です。
れいこちゃんの蒼紫様もまた観たくなった!←結局そこ♡


+:;;;;;;:++:;;;;;;:+


凄かったのは剣心の過去の影、抜刀斎役の松岡広大さん。
立廻りの素早さは目が追っつかないくらい。
宝塚では永久輝せあさんでしたね。


相楽左之助役の植原卓也さんは男らしくてとにかくマッチョ。
宝塚でも大柄だった鳳翔大さんが斬馬刀を巧みに操られていたことを思い出します。


宝塚OGの方は、
高荷恵役に愛原実花さんが大活躍。
山県友子役は貫禄の月影瞳さん。
他にもいらっしゃったと思うけど、皆さん主演のちぎさんを支えます( *ˊᵕˋ)

 

あれこれ宝塚版を思い出しますが、この舞台はやはり男性ならではの迫力があり、歌も演技も素晴らしく、とても良い舞台で楽しめました。


+:;;;;;;:++:;;;;;;:+


昨日は望海風斗さんたち雪メンバー数名も観劇されていたようです。
ちぎさん嬉しかったでしょうね〜
皆さんのちぎさん愛を感じます
それぞれにご自分の役を客席から観るのも興味深いでしょうね。


2階席の私は残念ながらどなたにもお会いできなかったけれど、もし目の前をのぞ様が通ったらひっくり返りそうなので^^;同じ空間でちぎさんを応援できたことを有り難く感謝しよう(TT)

 

今後の早霧せいなさん


ちぎさん、この公演の後はまた女性に戻られます。

次の公演は舞台『まほろば』(蓬菜竜太作)、なんとストレートプレイです。

剣心役はある意味大きな挑戦だったと思います。

見事に乗り越えたちぎさん、男とか女とかの枠組みを取っ払って、これからもいろいろなちぎさんを見せてほしいし、チャレンジしていただきたいですね。

まずは無事千穐楽をむかえたら暫し体を休めて、次回公演に向けて力を蓄えていただきたいと思います。

応援しています!!

 うさぎ

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雪組『ファントム』感想④ 真彩希帆〜天使の歌声クリスティーヌ

「複雑な愛」のかたち

 

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2度目の観劇でしたが、舞台も観客も一段と熱かったです。
特に前回より観客の熱量が凄かった。
舞台と観客の一体感を強く感じました。

終演後はあちこちから感嘆の声。

この熱気は雪組の皆さんにもきっと伝わっていると思ってます。
私もかなりエネルギー使いました。


望海風斗さん、彩風咲奈さんに続いて、今回はヒロイン・クリスティーヌ役の真彩希帆さんについての感想です。
エリックと一緒に見ていきますね。
内容に触れるのでお気をつけください。

♪。.:*・゚ ♪。.:*・゚ 

 

疑問でした。

なぜクリスティーヌは逃げたのか
エリックへの愛はどのような形の愛だったのか

 

クリスティーヌとエリック


クリスティーヌの前に初めて現れたエリックが(も)忘れられません。

色彩のなかった彼の日常が、突然美しく色づき彩られた。
そんな喜びに満ちた表情と、拒絶されるかもしれないという不安な表情と。
いろいろな思いが入り混じっていて、何とも愛しいだいもんエリックでした。


望海さんの演技は本当に自然で、等身大のエリックが目の前で呼吸しているようです。

実は真彩クリスティーヌにも同じように感じるのです。
希望に満ちて、明るくまっすぐに音楽へ向かう様子は真彩さんそのものかと思うほど。


エリックとクリスティーヌの歌のレッスンのシーン
♪ラララララ
美しい旋律
美しい2人のハーモニー
思わず息を止めて聴き入ってしまいます(๑˃̵ᴗ˂̵)危なかった


真彩さんの歌は耳に心地よくて心に響く歌声。
まろやかで優しくて、高音も綺麗で素晴らしい美声に毎回うっとり。
クリスティーヌは真彩さんの為にある役ではないかとさえ思えます。


衣装も全て似合っていてとても可愛かった
望海さんの相手役でありがとう!

 

エリックへの複雑な愛


出会いから音楽を通して満ち足りた日々を過ごす2人

クリスティーヌもエリックに恋していた。
クリスティーヌは愛だと言ってましたが。
そうなのかもしれません。


では何故逃げたのか?


仕方のないことかもしれませんが、
エリックの心を愛したと言っていたのに、ちょっとなぁ、あまりにエリックが可愛そうではない?
と思いました。


この場面について、プログラムの中のインタビューで、真彩さんがこのように語られています。


決して顔の傷ではなくて、エリックが背負い続けてきた全てのものを、母親のように受け止めきれないことに怯えたのではないか。
親子の愛とは違う、愛の複雑さを感じる。


クリスティーヌはただの傷では済まされないものを瞬時に悟った。
彼女の立場に立って考えてみると十分理解できることだと思いました。


私の場合、ここの場面は完全にエリックに感情移入していたので、クリスティーヌの行動が共感しづらかったのでした。

 

望海さんと真彩さん


仮面を外すシーンもですが、2人はエリックとクリスティーヌについて多くのことを語り合ったそうです。


舞台を離れても2人の信頼関係を感じるし、特に音楽で繋がれているようなイメージがあります。

まさにエリックとクリスティーヌ
2人で音楽のレッスンをするシーンは、役と演者が溶け合っているような感覚でしたよ。

真彩さんは、望海さんとはもちろん、咲ちゃんとも翔ちゃんとも並びが合いますね。
ホントに貴重な愛すべき雪の歌姫さんです^ - ^


 
最後に真彩さんが銀橋で歌うシーン

クリスティーヌの心の嘆きを見事に歌いあげてくれます。

天使の歌声の呼び名にふさわしい素晴らしいクリスティーヌでした☆彡


♪。.:*・゚ ♪。.:*・゚ 


彩凪翔さんと朝美絢さんについての感想は、来週の役替わり公演観劇後に書きたいと思います。

次回『ファントム』の感想はその他の役、永久輝せあさんや従者たち、フィナーレなどについての予定です。


♪。.:*・゚ ♪。.:*・゚ 


昨日は望海風斗さんのお茶会だったのですね
私はどなたの会にも入っていないので、残念ながら参加することができませんㅠ_ㅠ
レポ禁なので詳細は分かりませんが、皆さんの楽しそうな様子を羨ましく感じています。
やっぱりおすすめでしょうか、ファンクラブ(//∇//)

とりあえず1人で小さくお茶会お酒会~

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雪うさぎ

 

 『ファントム』感想です↓

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雪組『ファントム』感想③ 彩風咲奈〜難役キャリエールを好演

 

素晴らしかった彩風キャリエール

 

『ファントム』
今回は主にキャリエール役の彩風咲奈さんについての感想です。
(内容に触れますのでご注意ください。)

 

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観劇前は


再演ものの時は、観劇前に演者と役柄とを頭でイメージしてみます。

望海さん、真彩さん、彩凪さんと朝美さん(2人はシャンドンの方) などの主要メンバーはすぐにイメージできましたが、咲ちゃんのキャリエールだけイメージしづらかった。

自身のキャスト予想の過去記事を読み返しても、いろいろと御託を並べながら咲ちゃんをキャリエール役に位置づけています。


スタイル抜群、爽やかで若々しい咲ちゃんが、重い過去のあるエリックの父親キャリエールの悲哀であったり渋さを出すには、まだ少し若いのではないかと思ったからです。


その後、制作発表やお稽古の映像を見ているうちに、少しずつイメージが膨らんできましたが。

今回 、咲ちゃんには良い意味で期待を裏切られました☆

落ち着きと温かみのある歌と演技で、深みのある素晴らしい彩風キャリエール
私はとても感動しました。

 

キャリエールとエリック


彩風キャリエールがしっかりと望海エリックのパパに見えたことは、このストーリーにおいては重要なことではないかと思います。
それは見た目ということではなく、2人の間に漂う空気のことです。
親と子の間にだけ存在する空気感。

感想②でエリックはキャリエールに対して、まるで駄々っ子のようになるところがあると書きました。

どこか心に幼さが残るエリックと、それを受けとめようとするキャリエールと。
2人の演技を観ていると、自然な形で信頼関係が伝わってくるのは必然なのかもしれません。


・:*ೄ‧͙·*


キャリエールは物語の要となる人物です。
全ての悲劇はこの人が始まり。
優しくていい人なのでしょう。
でも、弱さもある若き日の過ち。
その日からずっと十字架を背負って生きている人です。


・:*ೄ‧͙·*


キャリエールはエリック、クリスティーヌに続く大きな役ですし、だいきほ主演である以上ソロでの歌唱力もかなり注目されますね。


銀橋での望海エリックとの2人のシーンはキャリエールのみならず、ストーリー最大の見せ場と言っても良いでしょう。

2人の歌と演技の素晴らしさには心から感動しました。

 

最後はキャリエールの決断と行動でエリックの悲劇に幕が閉じますが、あれは誰の為でもなく息子エリックへのであったと信じています。

 

・:*ೄ‧͙·*


実力に穴がないことはわかってましたが、ここまで出来る咲ちゃんが頼もしくて嬉しくて。

静かで穏やかだけど、心に熱さを持つキャリエールを歌で、演技で、魅せてくれました。


私は今までだいきほを注目し過ぎるあまり、咲ちゃんのことを、見ているようで見ていなかったのかもしれません。
マクシムとダントンも良かったけれど、エリックとキャリエールは更ににパワーアップ!
まだまだ2人の進化は止まらないようですね

これから咲ちゃんには、今まで以上に注目したい、
注目します


次回はエリックとクリスティーヌについての感想です(=^・^=)


雪うさぎ
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雪組『ファントム』感想② 望海風斗〜エリックの心を奏でる

「素晴らしい演者」望海風斗

 

舞台は19世紀後半、パリ、オペラ座

『凱旋門』でのラヴィックとボリスの別れから、30年ほど時間が戻ります。

 

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『ファントム』②
今回はエリック役の望海風斗さんについての感想です。

(内容に触れるのでご注意ください。)

 

ドラマティックな始まり

 

映像から流れるようにオペラ座地下室へ移動していき、自然な形で舞台へ。
月光に照らされて座っているファントム。

エリック(ファントム)が歌い始める。

何てドラマティックな声なんだろう。

観客は一瞬でストーリーの中に引き込まれていく。

舞台で心の悲しみを歌うのはエリック役の望海風斗ではなくて、オペラ座に住むエリック

 

絢爛豪華ななオペラ座の下、
暗く閉ざされた地下室に住むエリック。

不思議なことに、その空間には、上の華やかな美しさとは別次元の美しさが存在していました。
キャンドルの灯のようにあたたかく、
切なく悲しい美しさです。

 

愛しい望海エリック


望海エリックは、全体を通して抱きしめたくなるような愛しいエリックでした。

寂しさと孤独に耐えて生きてきて、子供のような心を持ち続けているエリック。
キャリエールに接する時は駄々っ子のようでもあり、クリスティーヌには母親の面影を求める。

エリック、クリスティーヌ、キャリエール
3役者の演技はこの舞台を成功へと導きます。


ピュアな心を持ちながらも深い闇を抱えているエリック。

皆に恐れられる傷を持つ怪人だけど、宝塚の怪人は視覚的には美しい。
それゆえに演じる難しさもあるでしょう。


仮面の下に隠された喜びや、怒り、悲しみが痛いほど伝わってくるのは、望海さんの高い演技力と歌唱力の為せる業。


美しい望海エリック
切なく愛しいエリック

 

忠告ですが、類稀なるだいもん美に心を射抜かれてしまったら、
おそらく2度と戻ってはこれません・・よ( ΦωΦ )フ

 

エリックの心の歌は哀しく


以前にもどこかで書いた覚えがありますが、望海さんが歌うから名曲に聞こえるのか、
名曲だから名曲なのかわからなくなる時があります。


『ファントム』の楽曲は間違いなく全て名曲であり難曲です。
リズミカルな曲というよりもクラシックやワルツなどが多く、またコーラス部分などもかなり難しいそうです。


今回感動したことの一つは、雪組全体としての歌のクオリティが予想以上に高かったことです。
コーラスもソロで歌ったメンバーも全て◎
難しさを全く感じさせないところも◎

 

「僕の悲劇を聴いてくれ」

登場シーンで月明かりの下、エリックが歌うシーン

いきなりを掴まれます。

望海さんが以前エリックの心の中を覗いてみたかったと言われてましたが、まさに彼の心の叫びを聞くようで心が震えました。


感動とは深く感じて心を動かすこと。
上手いだけでは耳は満足してもまで動かない。

歌で感動させられる人はそんなにいるものではない筈なのに、

この舞台には望海さんの他にも音楽の天使がいるという、奇跡。

 

「Home」私の夢が叶う場所

過去に望海さんのように素晴らしい歌唱力を持つ春野寿美礼さんがファントム役を演じられました。
オサさんファンだった妹1、当時どうしてもデュエットに違和感があったそうな^^;ゴメンネ
歌が上手過ぎるトップさんの相手役は大変なのです。

 

望海エリックと真彩クリスティーヌの「Home」は2人が大切にしている歌ですね。
2人のハーモニーは夢心地です。
同時にこの先の結末を憂えるシーンでもあります。

 

「You Are My Own」お前は私のもの

キャリエールと歌うシーン
2人の歌がまた素晴らしくて素晴らしくて。
私の中で咲ちゃん急上昇⤴︎
このシーンや彩風咲奈さんのことは次回に書きたいと思っています。

 

素晴らしい演者


以前『ファントム』作曲のイェストン氏が望海風斗さんの歌を聞いて、
「素晴らしい演者」であると称されました。


この言葉は、望海さんが喜びや怒り、悲しみ、人としての感情を全て歌で表現できる素晴らしいスターであることだと、私は受けとめています。


実はここまで書いて、望海エリックのことだけを書き続けることに限界を感じています。

やはりエリックは、彼が愛し求めたクリスティーヌとキャリエール、この2人との関わりなしに語ることは難しいですね。

 

また感動を言葉にするのを今回ほど難しく感じたことはありません。

少しパターンを変えて、次回はキャリエールとエリックについて書いてみたいと思います。

 

・゚・✽:.。..。.:+・゚


☆ファントム美容フェイスマスク・レポ☆

シートが3枚、何と仮面の絵柄!←ここ(だけ)がポイント!
化粧水を含ませて、目と口をくり抜いて顔にペタっと貼り付けます。

鏡に写すと、「おおファントム!」

となります。

使用中の写真を撮ったものの、ここに貼り付ける勇気などさらさらなく^^;
こっそり付けてこっそり外します・・

望海さんファンの皆様、ファントムファンの皆様、純粋にこのマスクファンの皆様、ぜひこのマスクを一緒につけて、ファントム祭りやりません・・よねぇ  ^^; ザンネン

つけてみて楽しかったし
お肌も潤ったような気がするし、
明日の朝に希望ももてるぞ!♪

また楽しいグッズ開発してくださいね(*ΦωΦ*)v

雪うさぎ

 

↓『ファントム』感想①

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